自分らしく生きて行けたら

自分らしく生きて行けたら

更に悪化


 2~3日で状況はかなり悪化した。とにかく全身がひどい。その上寒気がする。布団にもぐり、体を温めた。真夏の8月に。外は36度とかあるのに、窓を閉めて、冬布団にもぐるという異常な状況。やばいな、あせってもう一度受診した。
 受診したからといって治療方針に変わりはないから、何ということはなかった。ただ、イソジンはもらってきた。感染するとイヤだから、ここまでくると使わずにいられなかった。残念だった。まだまだ悪化するのだろうか?不安だった。

 今まで体験したことのない状態へとなっていった。体の芯は寒いが、皮膚表面はかなり厚く感じられた。そして、耐え難い痒み。異常なかゆさだった。掻いたり、少しさわっただけで、浸出液がダラダラ出てきて、なかなか止まらない。その部分が痛み出す。風に当たると、ヒリヒリと痛む。赤みも強い。
 お風呂にはいるとき、肌着を脱ぐと肌が痛み出す。浸出液が出た後乾燥した部分は、肌着と皮膚がくっついているので、剥がすと痛みと浸出液が出る。肌着を付けたまま入ることもあった。肌着を脱ぐと、大量の皮膚が落ちた。歯を食いしばり、ぬるいお湯につかる。少しずつ痛みが和らぐ。湯船に一面剥がれた皮膚が浮かぶ。お風呂を出る前に体にイソジンを塗るが、これがまたしみる。痛みをこらえて、数秒ガマンし、お湯で流す。タオルで、おさえながら拭くが、水分がとれると、痛み出す。こらえて、急いで肌着を着、布団にもぐる。お風呂は苦痛だったが、浸出液で体中が臭い。感染も心配だったので、一日2回この苦痛の時間があった。
 皮膚が突っ張ったり、裂けているので、関節の部分が痛む。普通に歩けないし、箸なんて持てない。首だって回らない。とにかく体が固まった状態から動かすことが、いたくて、かなりの苦痛を伴った。
 皮膚は晴れ上がっているので、顔なんかはとてもひどい人相になる。(鬼面様顔貌)顔がひどい間は鏡は見れなかった。
 夜は眠れず、5時頃になって疲れ果てて眠る。寝ているときが一番幸せだった。
11時頃起きるので生活リズムは狂いっぱなしだった。目を覚ますと布団の中は皮膚だらけ、敷き布団は浸出液か汗かでベタベタ。シーツに浸出液が付いている。体が痛くても、布団周りの掃除はしなくてはいけなかった。手が痛いので、布団を持つことが大変で、敷き布団はマットレス2枚とし、干しながら使った。簀の子を使ったが、2日でカビた。
 耳の中までおかしくなった。浸出液がタラ~っと垂れてくる。何だか水が溜まる感じ。耳の中までおかしくなってしまい、不安にかられた。耳鼻科へ通うが、いっこうに良くならない。通うことが辛くなってきた。車を運転していったが、首がひどいので、左右を確認する時痛みが走る。目やにで視界が悪くなり、手は腫れ上がり、痛みでハンドルが握れない。限界だ。耳鼻科医は「受診するかしないかは勝手にしろ」と言った。通わなくても治るのかは何も言わなかった。
この耳鼻科への受診はそれ以来やめた。
今思えば、通っても通ってもよくならなかったのは当たり前だ、これも脱ステの影響だったからだ。
 体はやせ細った。食べても食べても太れなかった。喉がとにかく乾き。がぶ飲みしていた。それでもトイレは一日2回程度。すべて、皮膚から出て行っていた。
 この時、息子は一歳だった。お風呂に入れたり、ご飯を食べさせたり、着替えさせたり、おむつを替えたり。全てが出来なくなった。旦那の、「お風呂手伝ってよ」という言葉に腹が立った。子供どころではない、自分の体を生かすだけで精一杯だった。なんで、こんなにしてまで生きているんだろう・・・限界だった。


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