sweet better~エレメンツ

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「彼女」の森



はるか彼方にこだまする鳥の鳴き声、呼応する葉の群生

泣きたくなる。

逃げ出したくなる。

手のひらを広げて何かをつかむーそう、努力しようとする。

彼女がいるはずだから。

ずっと僕を待っていてくれて、いつでもー

時は関係なく 時間が失われ今がそのまま息づく「彼女」の森。

でもきっと。

彼女もこの森を最初から手にしていたわけじゃない。

あなたはー

君はー

いつから、そこに? たたずんでいた、のだろう。

僕は知りたいんだ。

あなたが、何故そこにいるのか、

あなたの「時間」があったとき、あなたは何をどう生きていたの?

僕はこの森に、慰めを求め、永遠を探していた。

そうしてその象徴があなたで。

でも。

そうである一方で、あなたを理解し、知りたいと思っている。

この緑がうずまく森の中で。

あなたを探しています。

そうして、手を差し出してください。

僕の手と繋がるはずだから。



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