Suhの直属の上司にあたる人だが、
これが「困ったちゃん」上司。
詳細は省く…
そのためか、毎日家に帰ってくると
精も根も尽き果てて、バタン・キュー。
気がつくといつも朝で、急いでシャワーを浴びて
慌てて出勤、の悪循環が続いていた。
このままでは、この「困ったちゃん」上司に
Suhのプライベートの時間まで台無しにされてしまう…!
好きな本でも読んで、充実したアフターファイブにしたい。
しばらくできなかった読書にいそしむことにした。
***
Suhの最近のお気に入りは
「光文社古典新訳文庫」のシリーズ。
キャッチフレーズは、
「いま、息をしている言葉で、もういちど古典を」
学生時代に読もうとして、挫折したドストエフスキーの
「罪と罰」も「カラマーゾフの兄弟」も、ついに最後まで
読むことができた!
両方とも3回は読んだが、また読み返すつもり。
何度読んでも新しい発見がある。
これが古典といわれる故なのだろう。
このシリーズで最近、星の王子さまの作者、
アントワーヌ・ド サン=テグジュペリの「夜間飛行」の
新訳が発行されたのを知った。
アマゾンco.jpのサイトはこちらを。
なんと言ってもまだユーロが弱い。
日本から取り寄せるのはやめて、ドイツ語で
読むことにした。
駅に向かい、帰りの新幹線に乗り込む。
ミュンヘン中央駅にて。

お供は、血糖値を下げる効果があるという
かぼちゃの種。
最初は、映画のシーンを見ているような感じで、
なんだか「カサブランカ」みたいで、
(小説の舞台が同じような年代?)
「せりふがキザだね…」とか、一人でブツブツ
言いながら読んでいた。
でも、ハッとするような言葉遣いが随所にあり、
本を手から離したくないような、宝の小箱を持っているような
そんな気持ちになっていった。
でも、最後は、そんな終わり方はないだろう…と
思ったくらい不完全燃焼。
これだったら、「星の王子さま」と変わらないのでは…
いや、そんなはずはない…と2回目に突入。
読んでいて、同じような気持ちになった本があったことを
思い出した。
もう10年も前に読んだ本である。
Jean-Dominique Bauby
„Schmetterling und Taucherglocke“
邦題「潜水服は蝶の夢を見る」
アマゾンco.jpのサイトはこちらを。
フランスのファッション雑誌「ELLE」の
編集長をつとめていた著者が、43歳で突然
脳梗塞で倒れた。
意識ははっきりしているのに,
体が不自由になり、
唯一自由に動かせる左目の
まばたきを使って書いた本である。
体は不自由でも、精神は、蝶のように自由に
飛んでいるのである。
著書のジャンドミニック・ボービー

おしゃれ…
この本を「書く」ために、アルファベットを
よく使われる順に並べたものを使用。

写真中央の、大文字で書かれているところが
その順番。
日本語だったら、どの文字が一番使われるのだろう。
著者は、この本がフランスで出版された、その
2日後に亡くなっている。
どちらも、生と死のあいだ、
どちらも、フランス人によって書かれた本である。
書かれた時代は違っても、フランス人の
メンタリティで、どこか共通するものが
あるのだろうか。
前の会社で、フランスの顧客担当だったときは
フランス人に散々やられたが、やっぱりフランス人は
独自なセンスをもった哲学者なんだと思う。
そういえば、日本にいた頃、夏になると
「新潮文庫の100冊」とか銘打ったキャンペーンが
行われていた。
今もやっているんだろうか。
あぁ、あの本を思いっきり読みたいなぁ。
私も今年の夏は、「積んどく」になったままに
なっている本を、片っ端から読んでみようか…と
思っている。
Comments