金魚が病気になる、ということは少なからず今の環境が金魚にとってストレスであると考えますストレスとして考えられるのは
などなど…
ショップや金魚すくいでは過密状態で売られている場合が殆どですから、買ってきた時点でかなりストレスを受けているはずです
ショップでの過密状態を見て「この水槽でこのくらいの匹数飼えるんだー」などとは思わない方が懸命
あの環境から家にやってきて、少ない水量で水質が変わりやすい環境や濾過の出来上がっていないところに放されたのでは、余程上手に導入しない限り病気にならない方が珍しい?という気もします
月夜野は金魚の病気をおおざっぱに「白系」と「赤系」に分けて考えています
白系と赤系で使う 薬
の種類が異なってくるので、金魚がどんな様子かをよく観察します
大雑把ですが、白系の病気は青や緑系の色の付く薬、赤系の病気は細菌をやっつける薬、
という感じです
詳しくは 専門書
をご確認ください
白点や粘膜白化の場合、1~2箇所なら水換え1/3~1/2で1日様子を見ます
赤系は尻鰭や尾鰭から充血してくることが多いのですが、その時も水換えで様子見をしますそれでも治らないようなら、金魚が元気なうちに塩水浴か薬浴を開始します
(月夜野は白系は殆ど塩水浴で治してしまいますが、早く確実に治すなら薬浴がオススメです)
鰭をたたんでじっとしている時は、結構重症と思われます
今回はオランダの左目に薄く膜がかかったようになりましたのでこんな風に薬浴をしました
* * *
ちょっとグロくて申し訳ないのですが
写真ではイマイチ伝わらないのですが、オランダの左目に
薄く白い膜が貼ったようになりました両目だったり他の金魚も同様なら水が極端に酸性に傾いている
可能性がありますが、PHを測っても違うようです
もしかしたら目をこすった傷にカビがはえかかっている可能性を考慮して薬浴に踏み切ります
これは白系の病気の代表薬
青く色がつきます
今回はこれを使います
まずは塩素の抜けた水を用意します
薬浴は他の子がいる鉢や本水槽ではなく薬浴用の別容器で行います
金魚を飼育水ごと小さな入れ物に移し、薬浴槽に浮かべて温度合わせをします
この間に、薬浴槽用の簡易濾過装置を作ります濾過はなくても良いのですが、あった方が掃除や水換え頻度が若干少なくなるので入れるようにしています
濾過がない場合も、エアだけは入れるようにします
薬浴の場合は物理濾過のみで良いので、用意するのは投げ込みフィルタ(小)とフィルタ用マットです
薬浴槽が小さいので使うのはフィルタの下半分
通常砂利や濾材を入れる場所にろ濾過用マットを入る大きさに切ってはめ込めばOK
浮いてこないようにキスゴムで薬浴槽にセット
薬の量は数ccとかなり少量ですので目盛付きのカップやスポイトがあると便利です規定量の薬を投入してエアレーションします
薬は規定量使用しないと耐性菌などの発生を招くので、規定量は遵守
温度合わせが済んだら金魚だけを手でそっと移動
移動直後の金魚の様子をよく観察します
狂ったように暴れたり、死んだようにぐったりするのは異常
すぐに金魚を元の水に戻し、薬の量が間違ったりしていないかよく確認します
そこそこ元気に泳いでいるようなら問題ありません
これで3日~1週間程薬浴をします
薬浴中は絶食が基本、金魚は一週間位食べなくても全然大丈夫です糞で水質が悪化するのを防ぐ為、また薬液中で食べると消化器障害を起こす可能性があるようです
薬浴中の水換えは3日に一回位、全換水で薬も入れ直します
月夜野ではよっぽどの重症でない限り入れませんが、
ヒーターなどを入れて水温を27~30℃くらいにするとより効果が増すようです
* * *
この子は4日程で完治、鉢に戻って元気に泳いでいます
適切な薬浴ならば2日もすれば効果が見えてきますあまり長い間効果が見られないようなら、薬が正しいかどうかを見直します
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