アランヤプラテートの旅２
主催者の人（タイ在住20年以上のような老人）の事前説明パンフレットには、
快適な車の旅です。行きは荷物を少なめに、帰りは象の置物を買って帰ろう
とかなんとか・・・書いてあったような気がするのだが・・嘘
ワゴン車の中は、すし詰め状態だ。
（所謂、日本のワンボックス車に後ろに4名、真中の席に4名、更に前の席に4名）
運転席に運転手が座っていて、その横に主催者のじいさん。
運転手とじいさんだけが・・快適な旅。
あとで、わかったことだが・・じいさんは、自分の商売用に象の置物を
買うためにツアーを仕立てて金を取り、自分の分は浮かしているのだった。
一路、車は、北上しながら、東へと突っ走る。
バンコックを離れると、その先は、田畑だけの風景に変わってくる.
主催者のじいさんが、車内でアナウンス！
「7時過ぎになったら、おいしいクッティオ屋さんで朝食を取ります」
猛スピードで、土ぼこりをもうもうと、上げながら走っていたワゴン車が
郊外の町並みの中で急に横付け・・停車
じいさんが、声を出して「さあ、着きましたから朝ご飯を食べましょう」
みんな狭い車内に閉じ込められていたので体が痛い・・
我先にと車を降り始めた。そこは、タイの朝飯やにふさわしい
エアコンなしの食堂だ。テーブルの数約6つ。
店の入り口には、麺類やの定番の面茹でのセットが。
じいさんは、顔見知りらしく・・店のおばさんとタイ語で挨拶している。
「Sawasdee ka」「Sawadee Krab」「○○△△・・」
じいさんは、勝手にテーブルについて注文は終わったらしい.
我々には、何も言わずに、勝手に注文しろとの様子。
「何があるんだろう？クッティオって言ってみればいいか？」
同行者は、みな、口々に「クッティオ」「クッティオ」「クッティオ」
の嵐となった。
私は、食べなれたバーミーナームを食べようと(朝から？）
「ミーバーミーマイ？」おばさんは、「マイミーカー」の返事
仕方ないので、「ミーカオトンマイ？」「モッレーオカー(品切れ）」
なんだよー・・結局、「カオトンミーマイ？」と聞くと
おばさん、にっこりして・・「ミーカー（あるよ）」の返事だ。
クッティオは、お米でできたヌードルだ。
ラーメン風のスープに茹でた麺が入っている。
テーブルについてできるのをまっていると持ってきた。
麺の上には，もやした・焼きブタの破片みたいなものがのっている。
おはしは・・・・とテーブルの上に懐かしいプラスティックのはし立てが
おいてあり、竹でできたはしがぎゅうぎゅうに詰め込んで・・
二本取るとその、はしの先は、予想通り汁がしみてる・・
日本だと割り箸の類は、使い捨てだが・・この国では、割り箸を
使わないのでこのような竹製の箸を再利用。
いろいろと箸を引っ張り出してなるべく汁のしみてないものを選ぶ。
クッティオを食べたが、有名なわりには、あまりうまくなかった。
さっさと食べ終わって、タバコを一服。車の中では禁煙なので
吸いだめ状態。
結局、代金は、各自、自腹の・・・
車に乗り込んで、車が出発・・一路、アランヤプラテートへ。
出発前に約4時間と聞いていたが、骨が折れる・・すし詰めの車内では.
ガタガタゆれる車内で我慢していると・・・まもなく目的地のようで
線路が見えてきた・・電車の駅らしきものが見えてきている。
「タイ語読めないけど・・下に英語でア・ラ・ン・ヤ・プラ・テート・・と
書いてあるよ」線路の先には、もともと隣の国まで伸びていたであろう
線路が、終点を無理やり作ったように上方向にまげてある。
その先には、バラセンのバリケードがあって戦車も道路上に・・
タイアーミーも機関銃抱えた状態でスタンバイしている。
なんとなく、戒厳令とか今まさに一触即発状態に感じる。
その横を遠慮しながら運転手が、アーミーと会話してすり抜けていく。
しばらく走ると、そこには、土ぼこりの中に大きなテントが
張られた巨大な市場があった。ここが終点、目的地らしい。
車を市場の近くで降りる。するとじいさんが、
「トレイは、ここにありますから」と叫んだ。
みると・・セメント作りの四角い建物が・・
壁にたぶん トイレ と書いてあるのだろうタイ語が見える。
その入り口の前には、受付の机があって男が座っている。
机の上には、看板があって「1バーツ」とか書いてあるので有料らしい。
トイレの先には、国境を意味する塀が立っていた。
「向こうがカンボジアだー」
集合時間をじいさんが「ここに集合3時までに」
「それまでに集まらないとおいていきますよ」とか冗談じゃねー
「じゃあ、買い物を楽しんでください」と言い残して去っていく。
大きなテント張りの市場を探検しはじめた。
テントの中は異常に暑い・・5メートル間隔位で店が（屋台的な）並んでいる。
店といってもガラクタ物が多い.
古着や酒類、タバコにはじまり・・軍隊の制服らしきもの
得体の知れない食べ物・おもちゃなどなど
特に興味をそそるものないなーとブラブラしていたら・・
小さな赤ん坊を抱いた汚い身振りの女の人が金をくれと
言わんばかりに・・・手を前に差し出してくる。逃げる・・
じいさんが話していた象の瀬戸物の置物を売っている店も何軒かあった。
頭の中は、あの狭い車内にこんな大きな荷物を持ち込んだら
他の人たちからひんしゅくモンダという考えがよぎる。
ヤーメタ・・でもせっかく来たから何か買う者ないか？
途中で機関銃のつながった銃弾を入れる金属の箱とかある店を発見！
なにか面白いものないか？と中に入って見物すると・・
「UNTAC」とかかれた四角いダンボール箱が山積み
他にもUNTACのTシャツやズボンその他がいっぱい。
これは、記念になりそうだ、きっとカンボジア難民キャンプ用に
UNTACが持ち込んだものだ・・と直感。
真剣に探してTシャツと帽子、さらに非常用の食料を購入。
（すべてUNTAC印・・トータル150バーツなり）
日本のビール(アルミ缶でキリンと書いてある）らしきものも見かけて
一瞬買いそうになるが。。日向に放置してあるビールってまずい！NG.
日本のマイルドセブンなども見かけるが多分、模造品のため、NG!
100円ライターに女性の写真シールが貼ってあってライターであぶると
下からヌード女性に変わる実演をしきりとやってみせる男もいる。
笑いながら見てると、次にそのライターに貼るシールだけの台紙に
はられたものもみせて買わないか？と進めてくるので台紙を値切って購入。
値段は、忘れた・・
そろそろ集合時間なのでトイレ前に移動。
メンバーはみんな集まっていて荷物を車に積み込んだり
ワゴンの屋根に積み込んだりしている。
じいさんは、やはり商売用の象を10匹くらい買っていた。
全員乗り込んで遅い昼食とか・・車が移動したさきは、アランヤプラテートの
街中らしく少しにぎやか・・でも寂れていた.
食堂に入って「カオパット」を注文。あまりうまくない。
その後、車でバンコックへ帰路の旅。車内の状況は、ご想像どおり。
身動きすらできない状況でやはり4時間半。バンコック到着はすでに夜9時。
車からフラフラの状態で出た後は、足が痛い。タクシーを捕まえて
帰宅した。顔は、埃まみれで鼻の中まで砂が・・・
疲れきって熟睡・爆睡した。その翌日、朝、足が痛かったことは言うまでもない。
もう二度と新聞折込広告ツアーにいかないぞ！と誓ったのでした.
アランヤプラテート情報HP見つけましたのでご参考まで
http://www.ikithai.com/ARANYA%20PRATHET.htm
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