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いつも通りで時々異常。
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日の光りが眩しいのか、時折うんうん言いながら寝返りをうち、眩しさから逃れようとするものの、耐え切れず目を覚ました。
上半身を起こし、辺りを見回しつつ、
「朝…か…そしてさっきのは夢か…夢にしては、はっきりしすぎてたけどな…」
と長い独り言を呟きながら浅く吐息を漏らして立ち上がる。脇に置いてあった丸い眼鏡に手を伸ばすもその手を止め、寝癖があちこちへと向いているボサボサとした髪を掻きながら寝間着を脱ぎ、これといって何も無い四角の部屋の一辺の襖の枠に掛けてあった純白の平安時代を連想させるような式服へと着替える。
彼の名前は「桐生 巴(キリュウ トモエ)」。
十七歳の何処にでもいそうな、ちょっと他よりお金持ちで、古くからの家柄の後継ぎというだけの普通の高校生なのだが、制服に着替えてないあたり今日は学校には行かないようだ。
かと言って別にサボるというわけでも無い。
何故なら今日は、毎日のニュースや新聞を内乱や差別等の問題で賑わせているいろいろな宗教の神々でさえも認めている上、その宗教に関してかなり疎いと言っても過言では無い日本でさえも休みの日と定められている、普通の人には一週間で一番魅力的な日、『日曜日』なのである。
と同時にこの日は彼の今後の人生を決めるという大切な日なのだ。(尤も本人はそうは思っていないようだが…)
順番に襖、障子と開いていき縁側へと出る。まだしっかり起ききってない体に寒さが凍みる。
寝ている間に雪が降ったのか、眼下に広がる一般的には日本庭園と呼ばれるであろう庭一面に白くカバーが被せてあるようにも見える。
「はぁ…通りで寒い筈だよ。」
ぼやきながらも自らの吐く息で、雪に負けないくらい真っ白な袖に包まれた手を温めていたら、その先に向こうから曲がって来る人影が見えた。
「おぉ!巴様、おはようございます。今日はついに早蕨の儀(サワラビノギ)の日ですが、このような遅い時間に起きられても宜しいのですか?」
従者とも見える、彼のより少々格の落ちるものの、落ち着いた灰色の着物を着た、年輩の筈、というより明らかに年輩の男から挨拶をされ、彼は、…朝からめんどうなのに会ったな…と思いながらも、
「おはよう。どうせ僕には朝早くから用意する物も必要も無いので。」
とちゃんと(?)答える。
「ですが、お父様はもう三時間も先に目を覚まされ、早朝から準備をなさっていますし、巴様だっていろいろとしなくてはならないことが…あっ!巴さま!!」
このまま話をさせると確実に長くなり、大切な朝御飯が食べれなくなりそうなので、男が全てを言い終える前に横を通り過ぎ、さっさと母屋へと歩みを進める。
二つ角を曲がった所で彼と同じような純白の式服を纏った、件の早起き父さんとばったり出会った。
…いや出会ってしまった。
「なんだ、巴か。遅かったな。」
「おはようございます父様。早く起きようが、遅く起きようが、今日は休みの日なので別に僕の勝手です。」
「ふん、いくら休みと言えど今日はお前が私の後を継いで、この桐生家の36代目当主となる日なんだぞ?少しは自覚あるのか?」
彼は「36代目」という単語に敏感に反応したが、口五月蝿い父親に悟られまいと落ち着いて言った。
「そんなこと…まだ僕は決めていませんので…」
しかしそんな態度に父親は気付いてか気付かないのか、
「そんなことを言っても、お前が継ぐ・継がないを決めれる事では無い。…だがもっとも…」
そこで言葉を切り、見事、とまではいかないが、それなりに髭をたくわえた顎を撫でながら一呼吸置いて続ける。
「もっとも、今日の早蕨の儀は中止だがな。そしてこのまま当分の間出来まい。」
…え?嫌がってた割にいきなりの宣告に戸惑いながらも理由を問うと、意外な答えが返ってきた。
早蕨の儀を代々執り行っている早蕨神社が昨晩全焼したというのだ。
そこであることが彼の脳裏を過ぎった。 昨晩見た夢の事である。
一点の蝋燭の明かり…炎に包まれゆく建物…そして漆黒の目と髪を持つ少女…。
「まさか…」
あまりの事に思わず口に出てしまった。
「何が、まさか、だ。もしやお前がやったのでは無いのだろうな?」
笑いながら言ったその言葉は完全に自分の息子を小馬鹿にしたような発言だったのだが、当の本人はそんなことは気に止めた様子もなく、目を瞑り彼は静かに懐から一枚の、星型の書いてある長方形の紙を出し、呪(ジュ)を詠唱した。
「御(オン)…飛(ヒ)…翔(ショウ)…生(セイ)…式(シキ)…空(クウ)!」
父親はそれが何なのかすぐに気付き「ヒッ!」っと言い無様に頭を庇ったが、そんな必要は無かった。
彼が片手で結んだ刀印(一差し指と中指を立てたもの)の先に挟んでいた紙は、一羽の美しい大きな鷹へと姿を変えその眼を光らせ翼を広げ、今まさに凍るような寒空の下飛び立ったところだった。
「くっ!式を何処へ飛ばした!すぐに戻せ!」
「早蕨神社までです。別に父様に対して何をするわけでも無いからいいでしょう。」
「易々と術を使うなとあれほど言って聞かせただろう!」
「解ってますが、自分自身の眼で確かめたい事があるので。」
「解っているのなら何故!…あぁもう勝手にせい!」
彼を心配してなのか、自分を驚かせたからか、どちらにしても大声で怒鳴りながら父親は歩いて行ってしまったが、別に引き止める義理も必要も無いので術に集中した。
彼がさっき一枚の紙から出した鷹は、手品師が出す鳩のような陳腐な物ではなく、彼の使い魔、所謂『式神』である。
彼は、
『十七歳の何処にでもいそうな、ちょっと他よりお金持ちで、古くからの家の後継ぎの普通の高校生』
であると同時に、
『古くからの陰陽師の家の第36代目当主』
でもあるのだ。
幼い頃から修行を積んだ(積まされた)彼は、その昔桐生家が天皇に使えていた頃の当主よりも、否、一番の実力者と言われている初代と肩を並べ言われる迄に成長していたのだった。
しかし彼はそんな力を持つ事を知ってか知らずか、自分が使いたい時にしか術を使わず、しかも簡単な卜事(ウラナイゴト)さえしないという有様である。
そして先の話に出ていた「早蕨の儀」というのは、全国の陰陽術者達の定例会議の様なもので、年四回、春・夏・秋・冬と行われる。
今回の春の儀では、16歳になり各々の家の陰陽師としての仕事を継ぐことになった新米達の、言わば任命式兼顔会わせ会の事である。
35代目の父親より力を有し、しかしながらその父親の後を継ぐのを断固拒否している彼によって放たれた、他の術者が見たら思わず感嘆の吐息を漏らしてしまう様な見事な猛禽類の王者の形を摸した式神は、かつて早蕨神社のあった場所の上空へと到着していた。
その式神を透して下を伺う。
「ホントに全焼じゃないか…ここまで広い範囲をここまで焼けるとなると並
の炎じゃないことは確かだな…」
彼がそう言うのも無理は無い。
早蕨神社には正門入ってすぐの鳥居から全長2キロという長い参道があり、それを中心として、本殿、二殿、三殿、と続いていき他にも、離や大小様々な社が点々と配置されているのだ。
「ひどいな……」
その全てが焼けていた。
まだ煙が燻ってる所もあれば、黒く炭化した柱だったであろう太いものが
突き刺さってる場所もあるし、もう何も残って無い、ただ黒くなった地面だけが残されている場所も見受けられる。
もう既にそこには、人が存在していたと思えるような空間じゃなかった。
一通り焼け跡を見てまわり、何かしら放火の痕跡が残されてないか確認した後、急に思い付いたように、普段はこんなことをするはずないのに、ここまでわざわざ式を飛ばした本題へと移る。
式神に例の少女の気配を探させる。
流石時期当主、と言えるくらい彼の式は簡単に気配見つけ、その後直ぐ彼は確信した。
やはりこの大火の原因は昨晩夢で見た彼女のせいだったのである。
しかし何故、何の為にここまでする必要があったのか…。
それを確かめる為に、気配の行方を追わせた。
が、その気配は鳥居の傍、早蕨神社正門前でぷっつりと途切れていた。
「気配が…消えた?」
気配が消えることは普通ならば有り得ない。
どんな術者でも、どんなに気配の薄い人でも、「消える」ということはまず無いのである。
「自ら断ったのか、それとも誰かの助けがあったのか…」
そう思って式をもう一度方向転換させた矢先、何処から現れたのか彼の式を数十羽の鳥達が、耳障りな羽音をはためかせながら取り囲んだ。
「うわ!一体何なんだこいつらは!?」
術者の力量によって様々なのだが式神を使うとなるとたくさんの「力」が必要となってくる。
「ここまでの量となると結構な術者が操ってるってことか!」
そんなことを言っている間に彼の式は嘴で次々につつかれ、「力」を蝕まれどんどん小さくなっていく。
彼は小さく舌打ちし、咄嗟に、結んでいた印を解き、また別の形へと結び直して、腰に挿してあった煌びやかに光る宝石で装飾された小刀を後ろ手で抜く。
そして顔の前で逆手に構えて明らかに苛々した口調で呪を詠唱する。
「ちっ!仕方ない。コレやると疲れるんだ、よっ!…御(オン)…飛(ヒ)…空(クウ)…責(セイ)…攻(コウ)!」
それまでやられっぱなしで、無駄に「力」だけを消費し、さらに蝕まれ、小さくなっていた彼の式がみるみるうちに大きくなっていく。
そして更に別の印へと結び直し、続いてまた呪を唱える。
「新(シン)…威(イ)…亥(カイ)…庚(コウ)…御(ギョ)…間(カン)…」
大きくなった式神が口を開き、その口の周辺の空間ごと渦状に飲み込んでいく。
まるで水が渦を巻き、それの近づく全てを水中へと引きずり込んでいくように。
最後の一羽を例外なく、その一羽の周囲の空間ごと飲み込んだ後彼の式もまたその空間ごとフッと消えてしまった。
「はぁ…はぁ…危うくあともう少しで術を返されるとこだった…」
強力な術ほど、もし返されたときにその返された側の術者が受ける力は大きくなる。
しかもさっきの場合、彼の「力」の大半を注ぎ込んだ式神を返されるとなるので、かなりの「力」がそのまま乗され返されるということになるのだ。
彼の術を返せるとなると、彼と同じ、いや、もしかすると彼より強い術者となるのだが、この世界も狭いので、彼よりも「力」がある術者となると数も限られてきて見つけるのは簡単だ。
「しかし僕が探っていた事がばれたのか?…まさかな……」
彼はぼやきながら原因を考えていた。
彼が放った式は、主に「偵察タイプ」と呼ばれるもので攻撃が出来ない分、自分の気配を消す能力・相手の気配を探る力に長けている。
彼はその「偵察タイプ」の式を見つけられたのだ。しかも目の前に相手の式が現れるまで気付かなかった。
しかし彼の術は非の打ち所が無いくらい完璧だった。
だからこそ彼は気にくわなかった。
「くそっ!僕の呪は完璧だった筈だ!!何故あそこでばれた上、攻撃まで許してしまったんだ!!」
すっかり乱れた衣服を直しながら、もう一度自分の呪に間違いが無かったか思い直す。―――しかしやはり間違いなど見当たらない。
「…偶然と考えるのが妥当な線だろうな。いくら焼け落ちたと言えど早蕨神社ともなると、あのレベルの警戒があってもおかしくは無い筈だし…まぁ漆黒の少女の問題は別としたって次こそはあの式の持ち主を見つけてやるさ」
ニヤリと微笑みながら、気に入らない点も多々あったものの、確かに昨晩の少女の気配が感じれた事に満足した彼は、儀式が中止となったという喜びも後押しして、心機一転嬉しそうに、もうずいぶんと日も高いが朝ご飯を食べに歩いていった。
同刻。
先程、常人には絶対に気付かれることのない世界での戦闘があった早蕨神社。
とある場所の地下奥深くの、部屋、と呼ぶにはあまりに粗末な、岩を刳り貫いただけの空間で、僅かな灯りのもと、一人の老齢な男と、まだ若く見える女が話している。
「くっくっく…結局逃がしてしまいましたわね。」
何が可笑しいのか、堪え切れない、といった様子で唇の隙間から笑みがこぼれる。
「ふっ…上手くやられたわ…」
「あら?負け惜しみかしら?」
「負け惜しみ?ふん!あれくらいのことでへばってもらってもらっちゃ面白みがないというものだよ。」
ジジジ…と二人の間にある蝋燭の灯りが揺らぐ。
女はまた笑いながらそれに答える。
「ふふ…それもそうね。…あの我が儘姫様もまだ全然見つからないようだし…」
その言葉に反応し、男もまた笑いながらそれに答える。
「ははっ!そうだな。あの娘さえ取り戻せば後はこっちのものだ。ヤツに夢を渡られたことに関しては少々痛かったかもしれんが、しかしそのお陰でどうやら探す手間が省けそうだしな。」
「あら、でももし彼に彼女がなついちゃったりでもしたらどうするつもり?」
そんな質問が来ることが最初から解っていたかのように男は高らかに言ってのける。
「その時は、我が力を以ってして奪い取るだけだ!!」
「あははっ!それもそうね!」
女は手を合わせて悦び、男は狂ったように笑い続けている。
やがてそれも収まると男は不意に立ち上がり、揺れ動く炎を見つめながら言った。
「次も楽しませてくれよ…?桐生巴君…」
その言葉と共に男は立ち上がって歩き出し、女の方もそれに続くように立ち上がり、男を追いかける。
出口らしきものは見られないのだが、ごつごつとした壁の近くまで行った所で、二人はまるでその壁に溶け込むかのように吸い込まれていった。
残されたのはただ一つの蝋燭の灯りだけだったが、それもまた音も無く――消えた。
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