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2009年06月23日
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カテゴリ: 映画・テレビ
剱岳 点の記 公式サイト


 閑話休題、仕事の間隙を縫って、 「剱岳 点の記」 を見に行った。以前測量の仕事に携わっていたこともあるし、昔は北アルプスにも何度か足を運んだこともある程度の登山愛好家の端くれだったので、新田次郎の原作を昨年読んで、ほぼ1年間心待ちにしていた作品である。
平日であるにもかかわらず、中高年を中心に席が7~8割ぐらい埋まり、特にその筋と思しき方々(山屋さん=登山愛好家)の姿が目立った。
 十ン年前までは自分も山屋だったのだが、日本の山岳一般ルートの中で最も難しいと言われる剱岳には登った事がない。わけてもカニの横ばい、タテバイという難所は、ちょっとでも隙を見せると即死である。そんな場所を舞台にして映画を撮影するのだから、役者さんも撮影スタッフも大変なんてモノではなかった筈。だいたい夏山登山のテント泊でも一人2~30kgぐらいしかザックに背負わないが、何十kgもある撮影機材を山上に揚げるのだけでも大変だったのではないだろうか。役者さんにしても軽く仕立てたとしても20kgはあるような背負子を背負って、ヤセ尾根や急勾配の雪斜面を登っていったりするわけである。一歩間違えると谷底に転落となるような危険な場所である。また劇中、主人公役の浅野忠信が行者役の夏八木勲を背負って下山するシーンがあるが、普通だったらあんなこと出来ないだろう。
 また雪崩のシーンで、測量部測夫役の松田龍平が雪に埋まってしまうシーンがある。フジテレビの「笑っていいとも」で木村大作監督が語っていたが、迫真に迫るため、先ず1mの雪下に埋めてから測量隊全員で掘り出すのだが、松田龍平は窒息して気を失ってしまったらしい。 如何な映画のリアリズムを追求するためとはいえ、本当にそこまでやるのかという感じ である。松田龍平にはもう一つ危険なシーンがあったが、どうぞ映画をご覧になってご確認頂きたい。
映画のもう一つの見どころとしてはやはり風景の美しさであろう。カメラマン出身の映画監督が編集し、黒部立山連峰周辺の春から晩秋にかけて撮影された山岳風景だけでも必見の価値はある と思う。逆にカメラマン出身の映画監督の初作品ゆえ、主題追求の甘さはご愛嬌と言う所だろうか。


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最終更新日  2009年06月23日 21時44分14秒
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Re:映画「剱岳 点の記」を鑑賞す(06/23)  
立山に行ったとき、剣岳の険しい山姿を見ました。
カメラマンが撮った映画ですから写真的にもすばらしいんでしょうね。「八甲田死の死の彷徨」でも冬山の厳しさを知ったわけですが、凍傷になると身体が熱くなって服を脱ぎたくなるというのは本当なんでしょうね (2009年06月23日 22時34分44秒)

Re:映画「剱岳 点の記」を鑑賞す(06/23)  
杜のオフミ  さん
話題作ですね!見た人の感想は賛否両論あるみたいですが、すなおさんの文を読んだら、ぜひとも見たくなりました。小説読んでからのほうがいいですかね。 (2009年06月24日 21時02分21秒)

Re[1]:映画「剱岳 点の記」を鑑賞す(06/23)  
すなおらぼ  さん
ララオ0181さん
>立山に行ったとき、剣岳の険しい山姿を見ました。
>カメラマンが撮った映画ですから写真的にもすばらしいんでしょうね。「八甲田死の死の彷徨」でも冬山の厳しさを知ったわけですが、凍傷になると身体が熱くなって服を脱ぎたくなるというのは本当なんでしょうね
-----
自分も何度か北アルプスに行った経験から、ああいう非日常の世界というのは、行ってみて初めてなるほどと実感するような気がします。
剱岳は登ったことはないですが、白馬岳と唐松岳の間にある不帰ノ嶮を通ったとき、ここで貧血になったら死ぬだろうなぁなんて思いながら通過しました。
新田次郎原作の「八甲田山死の彷徨」も呼んだことありますが、こちらも面白いですよね。 (2009年06月24日 22時29分29秒)

Re[1]:映画「剱岳 点の記」を鑑賞す(06/23)  
すなおらぼ  さん
杜のオフミさん
>話題作ですね!見た人の感想は賛否両論あるみたいですが、すなおさんの文を読んだら、ぜひとも見たくなりました。小説読んでからのほうがいいですかね。
-----

出来れば2万5千分の1の地形図と照らし合わせながら、小説を読んでから映画をご覧になるとより面白いと思います。映画にも出てきた山の案内人、宇治長次郎の名前を冠した「長次郎谷」を地図上に見つけることが出来るでしょう。
また小説と違って脚色している部分があるので、そういうところを探すのも面白いです。
地図は「電子国土ポータル」で検索すると、地形図が見ることが出来るサイトが出てきます。
(2009年06月24日 23時07分37秒)

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