日本で待ってる
空ちゃんが海外へ旅行に行って
暫くは連絡が取れなかった。
携帯のメールはもちろん、繋がらないしね。
携帯以外のアドレスはその頃 知らないし。
日々、空ちゃんに繋がっているであろう
空を見上げるしかなかった。
もちろん、お仕事は一生懸命やってる。
でも、毎日がまるで針の上を歩いているようだった。
心に大きな穴が開いているようだった。
連絡が取れないことが、こんなに辛いなんて。
待つしかないって判ってる。
そんなことぐらい、判ってる。
でも、足取りはいつも重かった。
そんなある日、空ちゃんから久しぶりに
メールが来た。
ちょうど、仕事帰りに電車を待っているときに
メールを受信した。
「やったーーーーー！」
今思えば、すっごく恥ずかしいけど、
プラットホームで叫んでしまった。
ああ～、視線が突き刺さる。
本当にうれしかった。
予期していなかったので余計だ。
その日から、結構マメに空ちゃんは
メールを書いてくれた。
時差もあるのに、その日の出来事や
思った事を書いてくれた。
毎日が楽しみで、足取りの重かった日が嘘の様。
でも、僕の不注意で連絡が取れなくなった日が
３～４日続いた。
ある晩、急に熱が出てしまって。
体温計を振り切るぐらいの高熱。
意識が朦朧としていて。
その日以来、携帯が行方不明に。。。。
自分はと言うと、熱が下がらないので、
短期間だけれど、緊急入院。
点滴を受ける毎日。
やっと退院できて、入院中にDOCOMOに電話して止めてもらっていた
電話をさがした。
。。。ありました。
。。。冷凍庫の中に。
。。。液晶がとんでもないことになっていた。
メモリーは！？
ほかの連絡先は、パソコンの中にもあるけれど
空ちゃんの連絡先は携帯の中にしかない！
あせった。
本当にあせった。
携帯を握り締めて、ドコモ・ショップに走りこんだ。
一時間ほど待たされて、電話帳などのデータを新しい携帯に
移植できたことを聞いて、ほっとした。
失ったデータもあったけど、
空ちゃんの連絡先はちゃんと残ってた。
すぐに、空ちゃんにメールを送った。
意識が無くなる前に、空ちゃんには熱が出ていることを
伝えていたので、かなり心配をかけてしまった。
ごめんなさい。
空ちゃんが旅行中に僕の誕生日がやってきた。
0：00ジャストにメールと電話を
貰った。
海外から電話ですよ！
電話代もけっこうかかるのに。
うれしかった。
バースデイ・カードを手に取りながら
空ちゃんといっぱいお話をした。
今までで、一番うれしい誕生日になった。
生きてて良かった。
生まれてきて、良かった。
空ちゃんと会えて良かった。
ありがとう、空ちゃん。
本当にうれしい誕生日だったよ。
ありがとう。
エアー・メールも届いた。
これがまた、かわいい絵葉書。
空ちゃんの字。
これも宝物です。
空ちゃんの許可が出たら、宝物の部屋に
画像をアップしておきますね。
空ちゃんが海外へ行っている間、
いっぱい、いっぱい、愛してるって事を
伝えた。
自分の気持ちをいっぱいメールで
伝えた。
どんな時も優しくしてあげたい。
たとえ、僕と空ちゃんが喧嘩をしようと
変わらない。
喧嘩をしているときでさえ、抱きしめる。
こんな風に思える女性は居ないよ。
愛してる。
毎日、毎晩、空に向かって話しかけていた。
明日は、空ちゃんが帰ってくる日だ。
空港に迎えに行ってあげたいけど、
それは出来ない。
一番、空ちゃんを出迎えたい人間だと
自負しているけれど。
おかえり、空ちゃん。
（空ちゃんの海外土産は宝物の部屋にアップされて居ます）
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