葉山まなびや物語

葉山まなびや物語

葉山まなびや開校宣言



 開港によって、教育の近代化がはじまり、その後の我が国の

発展は教育と深く関わりをもって今日に至っている。時代が

変化しようと、教育が人間形成の根幹に深く関わっているこ

とは、これからも変わらない。

しかし、近年我が国の教育はかつてない危機的な状況に陥って


いると言っても過言ではない。不登校児童生徒は一向に減少

しないこと、国際的な学力の比較による相対的な学力の低下、

体力の低下傾向にも歯止めがかからないこと、発達障害の

児童生徒への十分な支援が行われていないこと、等々。数え

上げればきりがない。

このような状況を改善するために、学校現場に課題を下ろし、

現場の工夫と努力に期待する施策がとられてきたが、状況の

改善への道のりが見えないばかりか、学校現場の教師は日々

の課題に追われ、疲弊しているのが現状だ。

子どもを取り巻く教育現場を根本から変えていく取り組みが今、

必要ではないだろうか。




日本型パブリックスクール「葉山まなびや」は地域力を生か

したセカンドスクールとして、小中学生を中心に地域の学校

学んだことを生かす場、学校現場では十分に学べない多様な

経験を積む場、教師を目指す学生や地域の人材を生かして多

くの人とかかわりながら学ぶ場を提供していきたいと思う。

学校が全ての課題の受け皿になることは現実的に無理があり、

それは、子どもや保護者の期待に応えることはできない。学

校、地域、家庭の3者が共に共通の思いを持ち、それぞれが

役割を分かち合って責任をもつ教育環境を整えることが急務だ。



葉山まなびや」は、NPO法人が設立者となり、地域の様々

な人材の協力を受けながら地域の子どもたちのための教育活

動を行う地域立の学校である。教育へのニーズ、期待は多岐

にわたり、また、めまぐるしく変化している。

しかし、「葉山まなびや」は、そういうものに翻弄されるこ

となく、子どもの心と身体をよりよく伸ばすという教育の原

点に立ち返り、自然との対話、感性を磨き、豊かな表現をす

ること、しなやかな心と身体をつくることを理念としてここ

に開校を宣言する。

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