葉山まなびや物語

教員免許更新制

０９年度から始まる。
３０時間の講習。
現役教員も対象。
大学の教員養成課程をもつ大学で行うことが原則。
などだ。

今、数年前に比べ、教員の夏休みが随分様変わりしてきた。

かつては、自宅研修が認められていて、ゆっくり自己研鑽を積む
ことができた。

もちろん、「自宅」と称して、旅行に出かけたり、庭仕事をすることも
あったが、その時間があることが普段の激務に対する「ご褒美」だという
思いがあった。

しかし、今は、きっちりと夏休みの勤務態勢が管理され、自宅研修は認められず、
休暇と研修出張（教育委員会主催）以外は、勤務校での研修になる。

非常識な「不的確教師」の行動が、夏期休暇の研修体制や免許の更新制を
もたらせていることは否めない。
ほとんどの「熱意ある教師」の自己研修、勤務地を離れての研修が
教師としての幅を広げ、子どもや親への指導となって表れるというのは
理想だろうか。

作られた研修を何時間も受けても、自己改革を進めていくような力には
ならないと思う。
自己を見つめ、自分の課題を把握して、その克服のための研修計画を
自らが立てて、参加し、報告するシステムが最も効果をあげるものだと
考える。

給料に差をつける前に、熱意ある教師の自己改革に対する研修費を公費で
負担する、校内の研修費を事前のプレゼンテーションで公開配分するくらいの
やり方があってもよいのではないか。

教師がどんどん丸く、おとなしい羊のようになっていくように思い、
心配している。
（2007年８月）

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