色々日本的映画が多い中、一番印象に残ったのが、あのF.F.コッポラの娘の最作品『Lost in Translation』。これは、現在トーキョーが舞台。新宿のホテルで出会うアメリカ2人のプラトニック・ラブを淡々と撮っています。ハリウッド映画っぽく無く欧州映画の雰囲気を醸し出してます。ストーリと日本の関連性は殆ど無く例え舞台がシンガポールであっても、香港であっても良かったんでしょうが、『ラスト・サムライ』よりもずっと日本的で、懐かしさを感じることが少し出来ました。隠しカメラを恐らく使ったであろう映像も効果的に使われていて、日本の独特なサブカルもコッポラ監督なりに吸収し表現できていたと思います。全面的なサントリー宣伝もそこまで鼻につかなかったな。一番ググッっと来たのは、カラオケのシーンで「はっぴいえんど」の不滅の名曲「風をあつめて」が使われていた所です。重要なシーンでさり気なく使われた音源にびっくりしました(コーネリアス小山田圭吾が教えたらしい)。