すずかぜのように

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November 10, 2011
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<ES細胞>「下垂体」作成に成功 理研と名古屋大
毎日新聞 11月10日(木)3時0分配信

 生命維持に必要なホルモンを作り出す組織「下垂体」を、さまざまな細胞に分化するマウスの胚性幹細胞(ES細胞)を使って作成することに、理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(神戸市)と名古屋大の研究チームが成功した。作成した下垂体をマウスに移植し、正常に機能することも確認した。ES細胞から形成過程が複雑な内分泌器官を作ることに成功したのは世界で初めて。9日付の英科学誌「ネイチャー」電子版で発表した。

 血圧の低下や意識障害などを引き起こす下垂体機能低下症は国内で少なくとも7000人の患者がいるが、ホルモンを補充する対症療法しかなく、今後の研究の進展が期待される。

 同研究センターの笹井芳樹グループディレクターらがマウスのES細胞を培養。約2週間で原形になる組織が形成された。更に培養液に手を加えると、一部の細胞が、下垂体から出る副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)を産出する細胞に変化。

 作成した組織にACTHの分泌を促すホルモンをかけると、その分泌量は大量になり、副腎皮質ホルモンが過剰な状態ではACTHの分泌量が自動的に減少。生体内と同様に分泌量の調節ができることが確認された。

 下垂体を除去したマウス14匹に今回作成した下垂体を移植すると、血中のACTH濃度が上昇し、全て9週間以上生存した。【須田桃子】



 大脳のすぐ下の視床下部にぶらさがるようにあり、ヒトでは直径約1センチ。生命維持に必要な副腎皮質刺激ホルモンや子供の身長を伸ばすのに必要な成長ホルモンなど、重要なホルモンを分泌する。
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下垂体を作る研究がされているのは聞いていましたが、そう遠くない未来なのだと実感。
とはいえ、まだまだ実用化には時間がかかるでしょうけれど…。

下垂体をつくれるようになっても実際に踏み切るのには勇気がいるだろうな。
カンタにはどういう選択ができるだろう…。
もしできるようになったとして、それを実行できる年齢は何歳からになるのだろう。本人に選択できる能力がない場合、親はものすごく悩むだろうと思う。

ACTHが何年も何十年も分泌されていなくて使われていなかった副腎はACTHが分泌されることによって正常に動いてくれるのだろうか。

いろいろと興味深々。

以下は理研の詳しいページ。
期待感が湧いてきます。再生医療って凄い!!








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Last updated  November 12, 2011 06:14:57 PM
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見ました!  
タイちゃんママ さん
お久しぶりです♪
私も、見ましたよー!この記事。

すごい・・・。ってゾワってしました。
で、「すずかぜさん、ブログにアップするかなー」って思ってたら、やっぱりしてた!

うちの場合・・・、ってやっぱ考えますよねー。
タイちゃんは他の障害が重いから、下垂体疾患による本人の不調が分かり難くて、日常生活で下垂体疾患って感じないんですよね。
下垂体造れるよ。って言われたとしても、うーーん、メリットって薬が1/3くらい減ることしかないな。って思っちゃいました(^^;
でもそれは私の都合なんだよなー。
本人は日々どんな体調で過ごしているのか、やっぱり他人(親にも)には体感できないし。
あー、下垂体がないって、どんな感じなんだろーーー!!
って、久々に我が子の病気について思いを馳せました。 (November 14, 2011 09:37:04 PM)

>タイちゃんママさん  



凄いですよねー!これって特定疾患に認定されて研究費が増えたから??とか、そんなの関係なくなのか??とか移植されても採血の検査はずっと必要だろうなとかとか色々考えちゃいました。

>で、「すずかぜさん、ブログにアップするかなー」って思ってたら、やっぱりしてた!

あはは!
今ではぼつぼつな更新になっていますが、関係することはアップしていこうと思っています♪

>でもそれは私の都合なんだよなー。

あーわかります。
大人になってから機能低下症になった人は確実にしんどいという想いをされているコメントがありますが、産まれつきの場合、それが普通と思っているから、、そういうところもわからないですよね。。体調が良くなるよ!って言っても現在補充しているからそれほどでもないのかもしれないし…。わからない。

でも薬も注射も点鼻も今は生活の一部として慣れちゃったけど、それでもやっぱりなくなれば楽だよな~と。

>あー、下垂体がないって、どんな感じなんだろーーー!!
>って、久々に我が子の病気について思いを馳せました。

うんうん。私も同じでした。
タイちゃんやカンタにとって現実になる日が来るかもしれない。
親もドキドキしますね。 (November 15, 2011 11:14:54 AM)

Re:未来へ/「下垂体」作成に成功 理研と名古屋大(11/10)  
ひろちゃん さん
こんばんは!!私もその記事見ました!!(旦那からURL付のメールが送られて来ました。笑)
今日、内分泌の外来だったので、主治医とその話をした所、まだまだヒトに…という段階ではもちろんないけど、今の医療なら30年後位には、可能ではないか?とのことです。
下垂体の場所に移植…ではなく、他の部位に埋め込むことで、その機能を果たせるだろう、との見解でした。
たっくんが大人になってからの話だとは思いますが、それでも薬なしの人生が送れればイイナ、と思いました!!
この記事を見たときの私の印象は「マジか!!」…しかも一人で車の中で言ってしまいました(^o^;) (November 18, 2011 11:10:21 PM)

Re.  
ひろちゃん さん
ちなみに、移植が成功したとしたら、薬は必要なくなるの?という質問には、なくなると思います、との返答でした。
期待がふくらみます(^-^) (November 18, 2011 11:13:36 PM)

ひろちゃんさん  
私も見た時は会社で「うそ?!」と声を出しちゃいました!(笑)

30年後かぁ。びみょーな時間ですねー。
でもとにかく夢ではないんですよねー。おばあちゃんなんかに「毎日治るようにお祈りしているから」とか言われると、「治んないんだけどな~」と心の中で思いつつ、ありがとうと言っていたのですが「治るかもよ!おばあちゃん!!」って感じです(^-^)

>下垂体の場所に移植…ではなく、他の部位に埋め込むことで、その機能を果たせるだろう、との見解でした。

理研のページにもマウスの実験では皮膚下に埋込んで実験して、それで機能を果たしたと書いてありました。その後、より本物の環境に近づける為に脳に移植する実験を進めて行くそうです。

脳を手術するのは怖いから皮膚下でも良いなら、そこが良いよ~と思ってしまいました(汗) (November 22, 2011 11:43:57 AM)

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