-鈴白の自由詩-

☆星のアルペジオ☆





星のアルペジオ 響くメトロノーム
冬の四畳半 一人 待ちぼうけ
君へのプレゼント 何度も持ったり置いたり あぁ


聖なる夜に窓を叩いて
楽園(エデン)に俺を連れ出して(神よ)
涙か汗かも解らねぇ 鬼のアルペジオ


広げたジュースとお菓子
並べたぬいぐるみたち
飾る四畳半 一人 鼻めがね
二人分のケーキの前で頬杖ついて うたた寝さぁ あぁ


突然君が窓叩いて
楽園に俺を誘う夢(夢か)
まるで博士の伊達めがね 笑うぬいぐるみたち


どうして電話も出ないんだ
今夜のために何ヶ月も
練習したよ アルペジオ 髪も染めたんだよ


「もしもし、パーティの準備できたよ
もうこっち向かってる? 留守電聞いたら電話下さい」

「もしもし、今こっち結構盛り上がってきた
結構ね、まぁまだ一人なんだけど留守電聞いたら電話ください」

「もしもし、今もう 大体飲み物もうオレ一人で
飲んじゃったからなんかもし飲みたいものあったら買ってきて、じゃあね」

「おーい、もしもし、えーと何回か電話したんだけど
えーと今日ね大体 時間大丈夫だから、うん、いつでも電話してください」

「もしもし! 早く来たほうがいいよこれ
オレが編み出した動きマジすげぇこれ、超うけ・・おもしろい!」


君へのプレゼント自分で開けた あぁ


聖なる夜に尻を叩いて
自分でも驚くようなダンス
こんな動きは見たことないぜ 踊る鼻めがね

聖なる夜に正月の準備
年越しはきっと誰かと(餅を)
とんがり帽子と鼻めがね

濡れた 鼻めがね

曲がる 鼻めがね

俺の 鼻めがねぇ


「もしもし、今このシーンマジすごいうける早く来たほうがいいよ」






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