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伊藤貫著 「自滅するアメリカ帝国 日本よ、独立せよ」 文芸新書 820円+税
本書は、アメリカの国家としての基本戦略(グランド・ストラテジー)、すなわち「アメリカだけが世界諸国を支配する軍事覇権と経済覇権を握る」が、失敗してきた理由を解説しています。
1947-1989年、ソ連とアメリカの2極が世界を支配していた。ソ連が崩壊した時、アメリカは世界を1極支配しようと考えた。
もちろん、それより前、第2次世界大戦の終了した1945年において、アメリカは日本を完全支配することを決め、以後のアメリカの対日本政策はその線に沿って進められている。
その1極世界支配は世界の歴史を無視した無謀な政策であり、世界に混乱をまき散らしていることを著者は述べている。
個人的なことを言うと、1945年に小学1年生だった私はアメリカは自由と平等、民主主義の素晴らしい国と教育された。以来67年たつが、 30年くらい前から“どうも、アメリカの政策はおかしいのではないか”と漠然と思い出した。
最近のことで言えば、イランや北朝鮮が原子爆弾を作ろうとしているのはけしからんというが、自国に何万発もの原爆を持っており、ロシアも中国も、イギリスもフランスもインドも原爆を持っているが、それらの国には原爆を持っているから経済封鎖するとは一言も言わない。
イラクが大量破壊兵器を開発しているからと言って先制攻撃をしたが、何も出てこなかった。もし、これを中国がやったら、アメリカは国連で中国封鎖を提案したかもしれない。
要するに、アメリカがやることは善であり、アメリカに反対することは悪なのである。
私の言いたいことはブログで簡単に説明できるほど単純なことではない。本書は、アメリカの自分だけが偉い、正しい、という論理(グランド・ストラテジー)が間違っていること、そして、その間違いを今までは押し通す経済力がアメリカにはあったが、今後はその経済力がなくなり、アメリカは自滅するだろうと結論している。
皆さん、ぜひ読んでみてください。
右翼の思想ではありません。
著者の伊藤貫氏は経済学者・国際政治学者です。