アメリカ人て、無痛分娩好き?


私にはアメリカで4回の入院経験がある。

内訳というと出産のためが2回、そして
あとの2回は胃痛による救急のもので、
この前なんかとうとう胆石が発見され、
手術を受ける羽目になった。

ちっちゃい頃から痛みに対してカラッキシ
勇気のない私に、この4回の入院経験は
さぞツラかったろうと、誰もが涙を誘う。
(・・・・・誘わないってば)

しかし、私には大きな味方がいたのだ!
そのおそれおおい御仁の名前は、

マスイヤマ、いや、もとい、マスイサマ。
そう、麻酔サマサマなんである。

私は、長男も次男も無痛分娩で出産した。

アメリカでは、ほとんどの妊婦さんたちが
このエピデュラルと呼ばれる硬膜外麻酔を
受けることを選ぶ。

かく言う私も、最初の出産の時はなるべく
自然分娩でがんばろうと意気込んでいた。
産みの苦しみは、その何倍もの生みの喜びに
変わると信じていたから。

しかし、結局は体が痛さでこわばっていると
分かり、自分のためにも赤ちゃんのためにも
麻酔を打ってもらうことにした、

麻酔といっても痛みを取り除くだけで、感覚は
残っていたから、プッシュすることも出来たし、
赤ちゃん無事誕生の瞬間は、最高に感動した。

日本ではまだまだ、一人前の母親になるために、
陣痛が始まってからの十何時間、ひどいときは
何十時間この痛みに耐えないといけないだろう。

ああ私、考えただけでおなかが痛くなる小心者。

まあ、麻酔については賛否両論あると思うけど、
私には大正解の選択で、次男のときなんかは
もう病院に着くなり、

「はっはやく、マスイヤマを~~~」
(・・・・・だから、麻酔さまだってば)

即お願いした。

このエピデュラルが一般的に安全性が高く、
効果が抜群と言われるのは、感覚を残し、
痛みだけを取り除くことができるからだ。

そうすれば、母体も必要以上に負担が掛らず、
分娩中赤ちゃんにも十分酸素が送れるわけ。

アメリカではたいてい、出産後48時間ぐらいで
退院するというのもうなずける。

だって私、実家の母は手伝いに来れなかったが、
病室で夫と2人、赤ちゃんの世話にバリバリと
動いていられたもの。
そうして、2泊しただけで退院した。

その後も今も、思い出すのは痛みじゃなくて、
分娩中に夫のジョークにゲラゲラ笑ったこと、
とてもリラックスした出産だったことだけ。

ホント、これなら何人でもイケルと思ったよ。
(日本で出産してたら、1人目でやめてたかも)

痛みの弱い私には、マスイヤマがよく似合う。
(しっしつこい・・・・・)

PS後記
麻酔の切れた後は痛いんだろうなという質問が
あったので、私の退院後のことを書くとするね。
う~ん、上の子を産んだ後はやっぱり痛かった。
痛み止めをもらったので、飲んだりもしたけど
半分も飲み切らないで済んでしまった。
薬は効き目抜群で、日本人の私には量的にちと
強すぎるんだと思う。
やっぱり、どんなに痛みに弱虫の私でも陣痛の
痛みに比べれば、我慢できる痛さだったし。
手伝ってくれる人が周りにいなかったので、
ガシガシ動き回ってたら、痛みもそんなに気に
ならなかったのかもしれない。
下の子のときは、切らなかったのでもっと楽。
周りのアメリカ人主婦に聞いても大体そんな
感じのことを言う。
3人まではとりあえず、OKって人が多いのも
無痛分娩のせいだと思う。
アメリカ人、かなり痛みに弱いから。
(人のこと言えないだろう)




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