うちの夫はプチ親日家?


育った環境がずいぶん違うから、
一緒に住むと、感覚的に「違うなー」って
ことが多い。
でも、相手の国に関係することに興味をもって
くれることは、やっぱりうれしかったりする。

うちの夫は、私と知り合う前も後も
特に親日家とか日本のアニメファンというわけでは
無かったので、スシ・サシミの類はもちろん
日本食には、あまり興味を示さない。
これは、毎日の生活の中でわりと大きな部分を
占める食文化の違い。

でも、典型的な日本食ビギナーである彼は
「照り焼き味」にすれば、
魚でもなんでも大抵はよく食べる。
海外に住んでる人は分かると思うけど、
よっぽど田舎に住んでない限り、
街に必ず一軒ぐらいは、怪しげな名前の
日本レストランがあるでしょ。
日本食ブームが浸透して久しいから、
多分、他のアジア人経営のレストランだな
ってのが、丸わかり。
そんなレストランに彼は好んで行きたがる。
照り焼きステーキを求めて。

秋刀魚の開き(大根おろし付き)とかを、
無性に食べたくなったりする私は、
なんか違うなーって思う。
それでも、全然うけつけないよりはねー。

ある日、
仕事から帰ってきた夫が、うれしそうに言う。
「今日、日本のマンガを買ったんだ。」
「なになにー、どんなの買ったの?」
と、ちょっとうれしい私。
やっぱり、日本の物はいいでしょう、そうでしょう。
そして、取り出した袋の中身は、なんと
「子連れ狼」
「・・・・・・。」

その後、
「Lone Wolf And Cub」とサブタイトル付いた
そのシリーズは、キャビネットの上に大切に置かれ、
今や、20巻目に迫る勢い。
ストーリーも楽しんで読んでいるけど、
何しろ日本の単行本サイズのマンガってのが、
彼にとっては新鮮だったらしい。

なんか違うなあ、やっぱり。
と、思いつつも何かしら興味を持つことは
いいことだ。



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