独身最後の夜~うちの夫編~


ホーント、未だに理解できない、
「バチェラーパーティ」
訳して、「独身さようならパーティ!」

アメリカの既婚男性は、
仕事が終わると大抵いそいそと家に帰る。
日本のように、
「さあ、飲みに行くぞっ。」
ってのは、あってもほとんど独身者のみ。

なぜかって、
家族と過ごすことが大事だとされてるから。
外出するのだって、妻同伴が基本。

そこで、例の「独身パーティ」の登場。
飲んで、騒いで、盛り上がって
そんでもってストリップも加わる。
「結婚したら、他の女性のハダカは
 見られないから。」
っていうのが建て前なんだけど、
新郎(になる人)に対してだけであって
結局は、既婚男性だって参加するじゃない。

意味ないじゃーん!

うちの夫も会社の同僚に誘われて参加した。
お互い勤労学生中に結婚したので、
収入は今ほど安定してなかったし、
上の息子が生まれてまだ3ヶ月だった。
無給の産休中だった私は、
少しでも家計の足しになればと思って
土曜日臨時のアルバイトに行くことにした。

その前日の金曜の夜、
「ちょっと誘われて、パーティに行くけど
 君には明日の準備があるから、すぐ帰るよ。」
なんて電話してきたっきり、11時を過ぎても
帰ってこない。
イライラと心配を通り越し、もう怒り心頭!

私の怒り爆発状態に、
誘われると嫌といえないお人よしの夫でも、
さすがに懲りたのか、
それからは、「参加」してない(らしい)。

この前、他のご主人のことで、
「独身パーティ」の話題が持ち上がった時、
ボソッと伏せ目がちにつぶやく夫。
「僕は、それでずいぶんとトラブルに
 なったよ・・・」

家族のために働いてくれてるから、
たまには息抜きもさせてあげたいけど、
なにも「バチェラーパーティ」だけが
発散方法じゃないから、
ここはあえて、厳しく接する妻なのでした。

夫よ、アリガトネー。毎日ご苦労さん。





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