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フロントフォークの組み立てはTL系のバイクでやっていたので、それが仇と成りついその通りにやってしまったのだ。何も考えずにアウターチューブにガイドブッシュをマイナスドライバーとハンマーを使って打ち込み、バックアップリングを取り付け、シートパイプを入れて底部のソケットボルトを電動インパクトで締め付け、インナーチューブを挿し込もうとした所でハッと気づいた。インナーチューブの先に付いているスライダーブッシュはガイドブッシュより径が大きい事を忘れていたのだ。一瞬で血の気が引いた。アウターチューブに打ち込んだガイドブッシュを取り外す事が出来なくなったのだ。ガイドブッシュを抜くにはアウターチューブの中に挿入したインナーチューブの先端にあるスライダーブッシュをガイドブッシュにスライダーハンマーの如くぶつけて抜くしか方法が無い。そのインナーチューブは外したままになっているのだ。やっちまった。これはえらい事である。事の重大さがハッキリするにつれ、口の中がカラカラとなり目まいがしそうになる。何とか方法はないかと考えながら取り敢えずシートパイプを取り外そうと底部のソケットボルトを片手で持った電動インパクトで緩めたら次の悲劇が起こった。一瞬で嫌な感触が手に伝わって来たのだ。ナメた。ソケットボルトの内六角の角をナメてしまったのだ。しかし一瞬だから大丈夫かもしれないと思い、今度は慎重に両手でキッチリ差し込み祈るようにしてインパクトのスイッチを入れるが六角ビットは虚しく空回りするだけだ。ダメだ。致命的なミスを犯した事に気づき心臓がバクバク鳴った。ここは慎重にやらなければならない箇所と言う事は分かっていた筈なのに…。二重にミスをやらかしてしまった。動揺を隠せないままに立ち上がったらインパクトのコードに足を引っ掛けインパクトがフロントフォークに当たり、フォークが足下に置いていた排出したフォークオイルが入ったボウルの上に落下。ボウルのオイルが辺り一面に飛び散りえらい事になってしまった。もう死にたい。一つ歯車が狂うと負の連鎖となり悪い事が次々と起こってしまう。ここらで気を落ち着けなければと、負の連鎖を断ち切るべく掃除に専念。さて、これからどうする。インパクトで締め付けられているボルトはネジザウルスを使っても緩むものではない。しかもアウターチューブの底部は凹みがありその中央にボルトがあるので、切断グラインダーを使う事もできずタガネを使う取っかかりも作れない。どうしようかと色々と考えたが最後の手段は潰れた頭にボルトを溶接して電動インパクトで緩める手しか思いつかないが、溶接が上手くできるかどうか自信がない。それでもこの状態で何とかならないものかと未練がましく、インパクトからビットを抜いて、潰れたボルト穴に突っ込みハンマーで叩き込み、インパクトのスイッチを入れると、何と!奇跡が起こりボルトが緩んだ。神だ。神が降臨されたのだ。やれやれ冷や汗ものである。直ぐにホームセンターに走りM8/25ミリ頭部6ミリ角のキャップボルト2本を買ってきた。しかし、これで難局を脱した訳ではない。ガイドブッシュの取り出しという大難局が待ち受けているのだ。シートパイプを抜いてアウターチューブの中を覗くと、段差になった内部にガイドブッシュがキッチリと面一で嵌まっているので上から掴む事は出来ないし、インナーチューブが外されている状態では下側から押し出す事も出来ない。お手上げである。新たに中古のフロントフォークを買うしか方法はないかも知れない。と落ち込みながら考えた。鉄鋸の歯でガイドブッシュを切断する方法は途方も無い時間が掛かる上に内部を傷付ける確率大であるので却下。ガイドブッシュをよく観察してみるとガイドブッシュには切れ目があり、アウターチューブに圧入されてから抜けないようにテンションが掛かるようになっている。更にガイドブッシュの下側には少しの隙間があるのを発見した。早速、先の丸まったタイヤレバーをガイドブッシュの下側に引っ掛けてみると何とか掛かることが分かったので、アウターチューブの口に古チューブの養生をして、テコの原理で渾身の力を込めてレバーを押し下げると僅かだがガイドブッシュが浮いて来た。一筋の光明が見えて来たのだ。天は我を見放した訳ではなかったようである。慎重に時間を掛けてガイドブッシュの円周に沿って少しずつ持ち上げて行くと半分位持ち上がって来た。よしよしもう大丈夫だ。しかしここで安心するとまた足下をすくわれ何か起こりそうな気がするので最後まで気を抜かずに頑張って何とか。やっと。取り出す事に成功した。何事も諦めてはならない。やればできるもである。これでフロントフォークを買わずに済んだ。今度は間違えないように、アウターにインナーチューブを先に突っ込み、ガイドブッシュを打ち込むのだが、今度はインナーパイプがあるのでドライバーでは打ち込みにくいし、オイルシールを打ち込むにも何か治具が必要である。オイルシールを打ち込むには専用工具があるようだが、インナーパイプより少し径が大きくアウターパイプより少し径が小さなパイプがあれば何とかなりそうなので適当なパイプを探してみたら、単管パイプがピッタリだった。早速、インナーパイプに養生のテープを貼って、ガイドブッシュにバックアップリングを乗せて単管パイプを使って打ち込む。バックアップリングを外してガイドブッシュの深さを確認して、バックアップリングを元に戻し、いよいよオイルシールを慎重に打ち込んで行く。ストッパーリングの溝が均等に現れたら打ち込み完了である。ストッパーリングを取り付けダストカバーを嵌め込んで全て完了である。後はシートパイプの先端にオイルロックピースを挿し込んでスプリングと共にインナーパイプに挿し込んでアウターチューブの底部のソケットボルトを締めるだけとなった。ソケットボルトを挿し込んでみるとシートパイプに届いていない?オイルロックピースが途中で引っ掛かっているのかもと思い、揺すったり、出し入れしてみたりしたが、どうやってもソケットボルトが届かない。嫌な予感がする。試しにオイルロックピースを外してシートパイプを挿入してみると、ソケットボルトがちゃんと届く。オイルロックピースを取り付けると届かない。インナーパイプの底部は穴が開いており、シートパイプが貫通する事は確認しているが、オイルロックピースが通るかどうかまでは未確認だった。もしかして、オイルロックピースはインナーチューブの穴径より大きい?先に入れて置かないとダメ?そう言えば分解した時にアウターチューブの一番底にあったのを思い出した。段々と不安が増幅して行く。負の連鎖は断ち切れていなかったのか。普通の人間なら2度ならず3度も失敗する事はあり得ないが、私は本当に3度目の失敗をしてしまったのだろうか?落胆しながらも、行った手順を思い返してみるも、頭がぐちゃぐちゃになって分からなくなってしまった。フロントフォークはアウターにインナーを通し、インナーにシートパイプを通す3重構造になっているので、頭がついて行けないのだ。3桁の数字の暗算はもはや出来ない頭になってしまっている。朧気な記憶を頼りに考えても仕方が無い。意を決して右側のフロントフォークをバラしてみる事にした。右側はオイル漏れもないので、このままにしておこうと思っていたのであるが、組み立て間違いではないかも知れないのでそれを確認するためにもこの目で見てみたいと分解を決意したのだ。分解は一度やっているので、手順通り要領よく出来たが、オイルを抜いてビックリ。こちらのフォークはオイルが灰色に変色してドロドロ、しかも容量が極端に少なく左側の半分強ほどしか入っていなかった。恐らく新車時から一度も交換していないと思われる酷さである。しかし、トラブルのお蔭で確認できた事は良かった。やはり、オイルシールを交換する時は左右同時に行うべきである事を痛感した。予めダストシールとストッパーリングを外して置き、インナーチューブも数回ゴンゴンとやるだけで簡単に抜けたので、いよいよシートパイプを抜いてオイルロックピースを確認すると、やはりインナーチューブの穴径よりも大きく、インナーチューブの先に嵌まるようになっていた。撃沈である。左側のフロントフォークはもう一度バラさなくてはならない。しかもバラすとオイルシールはもう使えない。フォークを2本バラしたので、オイルシールが1ヶ足りない。この暗算は直ぐにできたが、もう1ヶ買い直さないと先に進めない事が確定した。もうこれ以上は作業が進まないので、ここでストップ。傷心の内にすごすごとドンキーべースから引き揚げ、ワラビとタケノコの煮物をアテに350㎜Lのキリン一番絞りと清酒3合で溜飲を下げるしかない我が身が不憫であった。中華製のオイルシールと今回は使用しないダストシール頭が潰れたソケットボルトとホームセンターで買ったキャップボルトアウターフォークに嵌め込む前のガイドブッシュとバックアップリング単管パイプとの接触があった時の養生のためのテープを巻いたインナーパイプ単管パイプを使ってガイドブッシュとオイルシールを打ち込むシートパイプの先に嵌まったオイルロックピースシートパイプから外したオイルロックピースインナーチューブの先端
2022.05.10
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XLR250R(MD22)のオイルシールとフォークブーツが届いたので、交換作業を行う事にした。オイルシールはAliExpressでダストカバー付きの2ヶ入りセットで1,054円、送料78円の合計1,132円であった。安いのは良いのだが、中華から船で来るので、20日ほど時間を要した。フォークブーツはamazonで上部穴径40ミリ、下部穴径60ミリ、全長320ミリを2ヶセット 1,061円で購入。全長が20ミリほど長いが何とかなるだろう。これも中華製なので注文から20日ほどかかった。MD22のフロントフォークはカートリッジ式に変更されているので、部品がバラバラにならずに済むのが良いところである。タクトを置いた作業台を移動させて、XLR250Rのハンドルをホイストで吊り上げてフロントタイヤを浮かす。このバイクはフロントフォークの右側にアクスルシャフトを固定するアクスルホルダーが4本のナットで留められている。これを緩めてアクスルシャフトを抜くのだが、通常のバイクだとアクスルシャフトの片側はナット留めなのだが、このバイクはナットは無く、右側は六角になっており、左側はフォークのネジ穴にねじ込むだけになっている。屋外での整備性を考えての事だろうか、初めて見る構造である。フロントタイヤを外したら最上部のフォークボルトを緩めて置き、フロントフォークを下側から抜く。こういった作業はホイストが実に役に立つ。外した左側のフォークのアウターチューブの下部にあるドレンボルトを外すとオイルが出て来るが、フォークボルトを外しておかないと、空気が入らないので出て来ない。排出されたオイルは意外にもまだ赤味がかって非常に綺麗だ。オイル交換してさほど年数が経っていないようだ。オイルが抜けたら、アウターチューブの底部にあるソケットボルトを緩めるのだが、普通に緩めようとするとスプリングハウジングが共回りして緩まないので、ハウジングを固定する専用工具を使うのだが、過去に分解した時は全て電動インパクトで緩んだので、今回も6ミリの六角レンチを取り付けてガツンと一発。アッサリと緩んだ。スプリングハウジングを抜き出し、インナーチューブを抜こうとして引っ張っても抜けない。TL系のバイクなら直ぐに抜けるのだが、どういう訳か抜けないので、セローのSMで抜き方を調べてみたら、抜き方は書いていないが、インナーチューブを抜かずにオイルシールを交換する方法が書いてあった。ダストシールとオイルシールストッパーリングだけ外して、後は分解せずにフォークオイルをインナーチューブに一杯まで満たして、フォークボルトを締め、プレス機でフォークを縮めるとオイルの圧力によりオイルシールが抜けるとあるが、プレス機なんぞは持っていないので、他の方法をネットで探してみると、トップボルトのエアー注入口から圧縮エアーを注入する。それでも抜けない場合はオイルシールが嵌まっている辺りのアウターをヒートガンで炙る。とあるが、このバイクのトップボルトにはエアー注入口が付いていないのでこの方法は使えない。インナーチューブの抜き方はスライドハンマーの要領でガコンガコンと何回も内部パーツをぶつけると抜けるとあった。そういうものなのか。これならできる。やってみると数回で抜けた。分解した部品を見てみると、インナーチューブの先に付いているスライダーブッシュがアウターチューブの中にあるガイドブッシュより少し大きいので、抜き出す事はできないようだ。ガイドブッシュは圧入されているので、引っ張った程度では抜けて来ないという事が分かった。インナーチューブが抜けるという事は、ガイドブッシュとバックアップリングがオイルシールを持ち上げる事になるので、シールはアウターチューブの口ギリギリまで押し上げられていた。後はタイヤレバーで軽くこじれば直ぐに外す事ができた。ここまでは順調に行ったのだが、組立時に大変な惨事が起こった。オイル漏れを起こしている左のフロントフォーク右側のフロントフォークにあるアクスルホルダーアクスルホルダーを外さなくても緩めるだけでアクスルシャフトは抜けるようだ車体から取り外したフロントフォーク上部にはサビがあったフォーク排出したフォークオイル底部のソケットボルト電動インパクトで外したソケットボルト取り外したオイルシールストッパーリングとダストシールアウターブーツ出口まで上がって来たオイルシールインナーチューブの先に取り付けられているスライダーブッシュ
2022.05.08
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XLR250R(MD22)の新品カウルを手に入れたが、ライトが社外品なので綺麗に取り付ける事ができない。HONDA純正のライトカウルは廃番になっているので、ライトももう無いだろうなぁと思いながら、モノタロウのサイトにPLから拾い出したパーツナンバーを入力すると、何とヒットした。HONDA純正の新品の在庫がまだあるようだ。値段は3,390円と微妙な価格設定だ。PLの当時価格が1,500円。AliExpressのサイトで探してもライトは無かったので、仕方なくモノタロウに注文したら4日ほど遅れて届いた。中華ライトカウルが本当にMD22用かどうか確かめるためにHONDA純正ライトを合わせてみたら、ピッタリと収まる。取り付けビスや光軸調整ビスの位置も同じである。中華製MD22用ライトカウルは嘘ではなかった。疑って悪かった。キッチリ純正品をコピーした商品であった。モノタロウで買ったライトにはソケットもバルブも付いておらず、レンズはプラ製であったが一応STANLEYの刻印があったので、溜飲を下げたところである。HONDA純正のステッカーが貼ってある外箱STANLEYの刻印があるがプラ製のライトレンズライト裏(ソケットやバルブ、光軸調整のビスやスプリングも付いていない)MD22用中華製カウルにピタリと収まるHONDA純正ライト
2022.05.06
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XLR250R(MD22)のライトカウルは社外品がインシュロックでフロントに取り付けられていたが、真っ黒で純正品とは形が違うので違和感ありありである。純正品は既に廃番となっており、新品を入手する事はできないので、ヤフオクを探してみたら、中古品でも1万円近くの値段がついている。カウル如きにそんな金額は払えないので、更に探すとAliExpressなるサイトに中華品であろうが送料込みで4,582円の新品が売られていたので、即注文した。到着に3週間ほどかかったがMD22用のライトカウルが怪しげな段ボールに入れられ潰れた状態で届いた。宅配の兄ちゃんが中華から送られてくる荷物は酷い状態のものが沢山あるので、中身を確認して欲しいと言うので、その場で開封したがブツは傷も無く大丈夫だった。ライトの取り付け穴と光軸調整穴も純正と同じと思われる位置に開けられていたが、車体へ取り付けるボルト穴は開けられていなかった。工夫すれば何とかなるだろう。取り外したライトカウルからライトを取り外し、中華カウルにセットしようとしたら、取り付け金具の位置が違い、ライトの大きさも微妙に違う事が判明。他車の流用なのでそう上手くはいかないか。前面のパネルはデカールが貼られていなく、のっぺらぼうなので、Illustratorで何回も修正しながらデカールを作成し、複合機でコピー用紙に出力して色合いを確かめた上、ステッカー用フィルムに出力したら何と色目が全然違う。赤は色合わせをするのが難しいようなので、amazonでA4サイズのカッティングシート艶消し赤を380円で購入した。届いたシートは偶然にもコピー用紙に出力した色合いとほぼ同じであった。シートに型紙をセロテープで貼りつけ、カッティングナイフで切り取り、カウルのパネルに貼りつけた。シート厚も適宜で収縮性もあるので、気泡が抜けいやすく、屋外での使用もできるようなので、デカールにはピッタリであった。手元にあった透明フィルムに出力したHONDAのデカールを切り抜いて、シートの上から貼って完成である。後は取り付け方を考えるだけだ。中華から送られて来たカウルが入っていた段ボール(中身が大丈夫なら何の問題も無い)綺麗に形成されたPP製と思われるMD22用中華ライトカウル必要な箇所に穴開けされたカウルの裏面コピー用紙に出力した赤色(上)とステッカー用フィルムに出力した赤色(下)コピー用紙に出力した赤色(下)とamazonで購入したカッティングシートの艶消し赤色(上)前面パネルに貼ったカッティングシートとHONDAのロゴ側面の取り付けボルト穴は開けられていない
2022.05.04
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タクトのエキパイが真っ赤に錆びている。しかもマフラーとの接続部分に掛けてはオイルで酷く汚れているので、取り外して塗装することにした。エキパイを外すにはエンジンに取り付ける2ヶのフランジナットを外し、マフラーの取り付けボルトを1本外すだけで簡単に外す事ができると思いきや。エキパイ下側のフランジナットが外せない。隙間が狭くスパナを左右どちらからも挿し込む事が出来ないのである。これはどういう事だ。エキパイを1つを外すのにエンジンを降ろせと言う事か。天下のHONDAがそんな設計をするのか少々疑問であったが、どう考えてもエンジンを降ろすしか方法がないので、エンジンのスタッドボルトからナットを外し鉄棒で叩き出そうとしたが途中で止まって動かないので反対側を見てみたら、何とボルトの頭がエキパイに当たって止まっているではないか。マフラーの取り付けボルトを外しただけでは、どうやってもエキパイをスタッドボルトから回避させる事はできないのだ。エキパイを外さなければエンジンは降りない構造になっているのだ。そのエキパイを外す方法はエンジンを降ろすしかない。卵が先か鶏が先かの疑問と同じだ。だけどタクトは人間が造った物なので必ず解決方法はある筈である。記憶の薄れて行く頭で過去の事例を思い出していたら、ふと頭に浮かんだ。どのバイクかは忘れたがフレームに開いた穴から調整だか部品取り外しだかを行った記憶がうっすらと甦ってきたのだ。タクトのフレームを調べてみると丸い穴をを発見。見つけた。これだ。この穴からエクステンションバーで延長した10ミリソケットを挿し込むと下側のエキパイフランジナットに嵌まるようになっている。流石HONDA。エキパイを外すのにエンジンを降ろすなどと無粋な設計をする筈が無い。やっとの事で外したエキパイをパーツクリーナーで脱脂を行い、ワイヤカップでサビ落としを行う。後で気が付いたのだが、パーツクリーナーを使うよりは、バーナーで炙って油分を燃やした方が完全に脱脂できたと思われる。次に赤サビ転換剤を塗布して、耐熱塗料を吹いて完成であるが、マフラーカバーが欠品となっているので、何とかしなければ。外す方法が分からなかったエキパイフランジナットフレームに開けられた下側のエキパイフランジナットに工具を挿し込むための穴取り外したマフラーサビ取りを終えたマフラー赤サビ転換剤を塗布して耐熱塗料を吹いたマフラー
2022.04.25
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コロナでなかなか行けなかった笏取り虫ツーリング。久々の開催となったが、皆さん忙しいようで参加はディアベル、ハーレー、V7の3台となった。天気は上々だが、朝は少し冷え込み気温は15°、日中は20°を越えるらしいので服装が難しい。ジャンパーのインナーをどうしようかと迷ったが、高知に行くのだから暑いと判断してインナーを外して出掛けた。午前7時50分集合場所の道口PAには既にディアベルとハーレーが到着していた。ハーレーは県北から高速で1時間30分かけての参加なので、ちょっと申し訳ない気持ちである。3台揃ったところで山陽道を尾道に向けて出発。隊列はディアベルが先頭でハーレーを挟んでV7が続く、ハーレーのインカムの部品が壊れて修理中との事なので前後2台で話しながら走るが、風切り音が大きくよく聞き取れない。昨年高速で使用した時には問題なく使えたのに、どういう事だ。音量が小さいのか?スピードの出し過ぎか?まぁ高速ではそれほどしゃべる事もないので、大丈夫だ。福山西ICからしまなみ海道へ分岐。いよいよ瀬戸内海だ。島々に架かる幾つもの橋を渡り、多島美を愛でながら四国へ向けて走りながら、昨年カブで橋の原付道を走った事を思い出す。気温は16°と上がらないインナーがないので寒くなって来たので、ディアベルに連絡して瀬戸田PAで休憩。最後の来島海峡大橋を渡ると今治だ。R196を少し走り、今治湯浦ICから松山道に入り、伊予灘SAで休憩。気温はやっと19°近くになってきた。松山までは片側2車線で広く走りやすいが、松山から三間ICまでは片側一車線となり、ペースダウン。広見のGSで給油。スタンドの従業員がグッチを見るのが初めてらしく、何と言うバイクですか?と話しかけて来た。簡潔に説明して先を急ぐ。いよいよ四万十だ。四万十川に沿ってR381がうねりながら延びている。桜の花は終わっているが葉桜の若葉色が眩しい、山に目を向ければ一斉に芽吹いた木々が新緑になりつつあり、今しか見ることが出来ない風景が堪能出来き、川に沿って走るのはとても気持ちが良い。気温は24°まで上がっている。そうこうしている内に沈下橋を発見。直ぐに下って橋の上をゆっくりと走ってみる。橋幅は普通車も通れるくらいに広いのだが、欄干が無いので橋の途中でバイクを降りると少し怖いと思う錯覚に陥る。四万十川は洪水が多いので、このような沈下橋が幾つもあり、洪水が橋の上を通過して行くので流失を免れるという訳だ。しかし、我々は珍しがって、写真を撮ったり橋上に止まったりしていたが、地元では生活道路なので、地元車優先で迷惑にならないようにマナーを守っての見学が必要であろう。この沈下橋は数十年前にミリオン出版のアウトライダーと言う雑誌に四万十川ツーリングとして紹介されており、一度走ってみたいとその雑誌と共に思いを馳せていた事が今日実現となったのである。取材車はYAMAHAのランツァだったが、今度はセローでゆっくりと訪れてみたくなるような場所である。沈下橋を2つほど過ぎれば、昼食予定の「道の駅四万十とおわ」に到着。2人は豪華に鰻の食べ比べ重、私はヘルシーにハーフの豚丼とうどんを注文。食後にインスタのフォロー登録でアイスコーヒーを無料で飲んで四万十に向けて走ると直ぐに四万十川を隔てた対岸の山から1㎞もあろうかと思えるワイヤが2本張られ夥しい数の鯉のぼりが泳いでいる光景が目に飛び込んで来た。これは凄い。川に渡る鯉のぼりは数多く見てきたが、これ程のスケールのものは初めてである。どうやってワイヤを張ったのかも気になるが、やろうと思った事に感服である。次はディアベルさんがどうしても行きたいと予定に入れていた焼酎ダバダ火振を醸造する無手無冠の売店に突撃、70%栗使用の特選焼酎が気になったが、焼酎は先日都城の先輩から特選高級品を3升貰ったばかりなので、飲みきれないと思い遠慮した。近くには四万十川焼酎銀行があり、何でも焼酎を定期で預ければ満期まで芳醇な旨みと5%程度の小瓶が利息として付くそうである。本物の銀行のような立派な建物には驚いた。ファンが大勢いるのだろうが、考え付いた関係者は大したものである。ここからは折り返し帰るだけだ。四万十中央ICから高知道と進み、南国SAで休憩。ここからは片側2車線となるので、快調に走ることができる。高松道の豊浜SAで休憩の予定だったが、早く着き過ぎたので高瀬PAに変更。こういう時にはインカムが活躍する。走りながらの予定変更も瞬時に出来てしまう事はありがたい。最後の休憩を終えて坂出から瀬戸大橋を渡る。夕暮れが迫る瀬戸内海も黄昏気味で良いものだ。そろそろ気温も下がり始め20°を下回り始めたので、少しペースを上げて走り早島ICで編隊を離脱した。今回のツーリングは殆ど高速だったので、走りやすかったが何せ長時間だったので流石にくたびれた。数年前に行った信州を思い出す。次回はワインディングを楽しめるような近場でゆったりとしたツーリングを企画してもらう事にしよう。久し振りに長距離を乗ったV7だがオイル漏れも無かったし、快調そのものだった。本日の走行距離546.4㎞。瀬戸田PAハーレーの勇姿四万十川と予土線の鉄橋最初の沈下橋橋上で止まるディアベル道の駅四万十とおわ「とおわ」からの眺め対岸の山から連なる無数の鯉のぼり風情のある無手無冠の売店向かいにも風情のある店が佇む四万十川焼酎銀行2本目の沈下橋橋の手前で四万十の魅力の整流と山四万十川とV7
2022.04.20
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タクトのレッグガードと一体型のステップ外装を外したら、ステップを支える金具が酷く錆びていた。この部分は車体の一番下の部分にあたるため錆びるのは仕方の無いところである。外装を付けてしまえば見えなくなる箇所なので放っておこうと思ったが、余りにも錆が酷いので見るに見かねて塗装する事にした。右側の金具にはレジスターが取り付けてあるのでギボシを抜いてレジスターを付けたまま取り外す。凸凹はしているものの、グラインダーに取り付けたカップワイヤーで大体の錆を落とすことができた。細かく入り組んだ箇所はサンドブラストを使用した。見た目ほど錆は深くなかったので、アバタも小さな物が少しで済んだ。錆が落ちたところで、赤サビ転換剤を塗って乾燥。黒のアクリルスプレーを吹いて完了である。見えない箇所なので、クリヤーは省略した。外装を外したら見えたステップの支え金具(右側にはレジスターが付く)取り外した両側の支え金具カップワイヤーとサンドブラストでサビを落とした金具赤錆転換剤を塗った後塗装を施した金具
2022.04.18
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タクトのリアサスは左側に1本のモノサスである。外してみると、スプリングは激しく錆びていたが、ロッドは露出部分に少しの錆があるだけで、磨けば何とかなるのが救いだったので分解してサビ取り、塗装を行う事にした。このサスは通常のサスなので、ターンバックルとビニール紐を使用してスプリングを縮め分解する事ができる。サスが短いのでターンバックルとスプリング上部を一緒に括り付ける恰好になったが、何とか異型ナットをスパナで咥える事ができ、取り付け金具を外す事が出来た。分解したアルミの取付具はナイロンディスクで研磨し、スプリングはサンドブラストで錆落としを行う。こういった部品はサンドブラストが威力を発揮する。サンドペーパーで磨いていては、1日掛かってしまうし、内側の錆が取りきれないだろう。ブラスト後はプラサフを吹かずに、赤サビ転換剤を塗って防錆処理を行い、そのまま塗装を行うのだが何色にするか迷った。オーソドックスな黒やシルバーでも良いが、スクーターなので少しポップな感じで、10年以上前に買った赤色スプレーの残りを吹いてみた。乾燥後、クリヤーを吹いたら艶々の真っ赤になった。外装が渋めの色なので良いアクセントになるだろう。組み立ては分解同様ターンバックルとビニール紐を使った。ビニール紐だと、綺麗に塗装したスプリングに傷を付ける心配がないので、簡単で便利である。サビサビのリアサス分解はターンバックルとビニール紐を使用分解したリアサスサンドブラストで錆落としを行ったスプリング赤サビ転換剤を塗ったスプリング塗装を終えたスプリングとサス部品スプリングを縮めて取り付け金具を締め込む組み立てが完了したリアサス
2022.04.15
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外装部品にデカールを貼って、コーションラベルのマスキングを剥がしてウレタンクリヤーを吹いたのだが、作る量が多すぎたのでたっぷりと吹き過ぎて艶消しオリーブグリーンがテカテカになってしまった。艶消しの場合はクリヤーは吹かないものだろうか?それとも軽く吹いてテカリを押さえるのだろうか?良く分からない。しかし、テカテカになったものは仕方が無い。もう元には戻らない。不本意ながら、外装塗装は終了とする。クリヤーを吹き終わった外装部品反対側から
2022.04.13
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タクトの外装部品を外してペーパー掛けやシール剥がしを行って、ミッチャクロンを吹いた上に、ウレタン塗料PG80のマットオリーブグリーンを吹いたのだが、塗料が足らずしかも厚く吹き過ぎたためか、フェンダーの一部にヒビが入ってしまったので、追加で購入してそのままになっていた。気温も上がってきたので、再塗装を行うべく、ヒビの部分やタレの部分をペーパー掛けして、今度は慎重に吹いた。マット系の塗料は初めて使用したのだが、通常の光沢系よりはタレやムラが少なく塗装し易い。ウレタン塗装の上にウレタンクリヤーを吹く予定なので、先にデカールを貼っておく。デカールはリアカウルから剥がす前に、写真を撮ってPCに取り込みIllustratorでトレースしておいた。色はオリーブグリーンに合わすために明るめの黄色に変換してHONDAのデカールと共にエーワンの透明光沢フィルム(レーザープリンタ用)で出力した。カッターナイフで切り取るのだが、透明フィルムなので少し大きめに切り取っても縁に色が残らないので面倒な事はない。リアカウルにHONDA tact のデカールを貼ってみたら、何と!黄色の部分が塗装のオリーブグリーンに負けてしまい、薄茶のようになってしまい、目立たない。が、よく見てみたらこれもオリーブグリーンに同化して良いような。全体的なバランスからここがガツンと目立った方が違和感があるので、結果オーライと言う事にした。新車時には貼られていなかったのだが、アクセントとしてレッグガードとキャブカバーにもHONDAのデカールを控えめに貼った。物干し竿に吊して塗装した外装部品塗装を終えたレッグガード裏面まで丁寧に塗装を終えた外装部品複合機で出力したデカールリアカウルに貼ったデカールレッグガードに貼ったHONDAのデカールキャブカバーに貼ったHONDAのデカール
2022.04.11
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XLR250Rの整備を行うにつけ、パーツリストを手に入れるために、ヤフオクを漁ったら丁度880円の激安品が出品されていたので、即落札したら2日で届いた。購入したバイクはフレームナンバーから型式MD22で第8版のXLR250RⅢLとなるようである。このパーツナンバーをもとに、安い純正互換品が探し出せれば、良いのだが。無い場合はモノタロウで純正品を購入する事にする。早速、ライトカウルを探してみたが、純正の新品はもう無いようである。残念。パーツリストを購入してから思い出したのだが、YouTubeのまーさんガレージで海外のサイトではパーツリストが公開されているとの事なので、CMSのサイトを検索してみたら英語版だがMD22のパーツリストも公開されていたので、こちらで十分だった。まぁ安かったのでこれはこれで良しとしよう。880円のパーツリストMD16、MD20、MD22形式が記載されているPL
2022.04.07
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知り合いの空師から突然LINEにバイクの写真が送られて来た。何でも行きつけのバイク屋が病気で乗れなくなった客のバイクを引き取ったので、7万円でどうだろうと言う話しが回って来たらしい。購入希望者が1人いたのだが、新車を買う事にしたので、その話が私にまで届いた。バイクは減らしたいのだが、さすらいの野宿ライダー寺崎勉氏が愛用し、オーストラリアツーリングにも使用した本田のXLに一度は乗ってみたいと思っていた事もあり、写真ではそこそこ綺麗で最近まで乗っていたのでエンジンは掛かるようだが、フロントフォークのオイル漏れ以外は大きな損傷箇所も無いらしいという事前情報だけで、現物を見ない内に即断をしてしまった。工作車の横向き座席は外したが、ギャレーを残したままにしていたので、バイクの積み降ろしが一人では難しいかもと思い、年度末で忙しいとだろうと思いつつもデアベルさんを無理やり誘って回収に向かった。持ち帰ったバイクをバイクブロスの写真と基本スペックを参考に一通り調べてみた。このバイクはHONDA XLR250Rの1992年(平成4年)モデルでXLから続くXLRシリーズであるMD16型、MD20型と続き、最終バージョンのMD22型である。1995年からはXRシリーズになったようである。MD22型のエンジンはSOHC空冷単気筒4バルブ249cc、最高出力28PS。6速リターン、ブレーキは前後ディスクでバッテリーレス仕様となっている。社外品取り付け箇所はブレース付きアルミカラーハンドル、ナックルガード、アルミスリップオンマフラー、エキパイガード、リアキャリア(純正)、スマホホルダーその他にレンサルのステッカーが貼ってあるアルミ製のスイングアームだが、純正なのか社外なのか良く分からない。残念な点は、左のフロントフォークからのオイル漏れ、左右ダストカバーの欠品、左右フォークブーツの欠品、インシュロックで留められた社外の安っぽいフロントカウル、ワイヤが外されているデコンプ、変形した右ステップであるが、フロントカウル以外は直せそうである。バイクブロスの写真ではテールランプとナンバーの取り付けが違うので、この車両は改造しているのかも知れないが、こちらの方がスマートなので全く問題無い。タンク内は錆一つ無くピカピカだったので一安心だ。走行距離はメーター読みで35,490㎞なのでまずまず走っている車両のようである。エンジンはバイク屋で一度掛けていたが、主人が言うにXLは掛けるのにコツが必要、キーをONにする前に2、3度キック、キーをONにしてチョークを微妙に引いて、アクセルは煽らずキックするとの事だったが、普段通りやってみると掛かりは悪いが何とか掛かった。エンジンが温まるとアイドリングも安定してくる。この状態だと再スタートは1発で始動する。最初に掛ける時にはセルが欲しいと思うが、慣れの問題だろう。バイクの走行状態を確かめるために近所を少し走ってみた。ブレーキは前後共ガツンとは効かないが、この当時のバイクなら許容範囲だろう。クラッチはビックリするほど遠い。これは調整が必要だ。エンジンは流石HONDA車回転もスムーズに上がり、パワーもある。シフトの感覚も問題ない。このままツーリングにでも行けそうである。取り敢えずはフロントフォークのオイルシールとダストシールそれにフォークブーツを発注して、4月になったら名義変更をして置く事にしようと思うが、もう4月だ。右側1右側2左側1左側2スピードメーターと走行距離アルミハンドルとスマホホルダーピカピカのタンク内部凹みがあるスリップオンマフラーアルミのナックルガードエキパイガードレンサルのステッカーが貼ってあるアルミスイングアームオイル漏れを起こしている左側フロントフォークフォークブーツが欠品となっているフロントフォーク表面がザラザラに劣化したフロントフェンダーカラーも形状もへんてこな無理やり取り付けられたフロントカウルワイヤが外されているデコンプ変形した右ステップ
2022.04.01
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ニトリで買った後部の横向き座席のウレタンをカットした。カバーにする手持ちのデニムは座面部分の大きさしかなかったので、バックレスト部分は手芸センタードリームで良く似た色のデニム生地を買って、近所のリフォーム店に持ち込んで縫製作業を依頼した。カバーは取り外して洗濯出来る様にファスナーを取り付けたかったのだが、そんなに長いファスナーは無いとの事で、マジックテープにして貰う事にした。数日後に電話があり、受け取りに行ってみると、ノッペリとした白いウレタンがカバーに覆われ見事なクッションに生まれ変わっていた。ダブつきもなく、美しく仕上がって、流石の職人技である。amazonで買ったマジックテープで座面とバックレストに貼りつけて完成である。これで、車中泊も出来る工作車に仕上がった。横向き座席に取り付けたクッション
2022.03.30
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後部座席にポリカの窓を取り付けたのだが、スライドドアを開ける時に僅かに接触している事が判明したので、純正ガラスに付いているクオーターウインドモールを取り外して付けようとしたが、硬化していて外れない。マイナスドラーバーなどで安易にこじって、ガラスを割ってしまっては元も子もないので、マツダへ発注した。クオーターウインドモールはビニール製で2列目と3列目の窓ガラスの間に取り付ける事により、走行時の雨水の浸入を防ぐための物らしいが、これを取り付ける事により、サイドドアとの緩衝も防ぐ事ができる。ポリカの縁を現物合わせで約1cmカットしてモールを取り付けるのだが、キツキツで少し手間取った。ついでに宿題の上部からの雨の進入を防ぐために、100均でウレタン製隙間テープを購入してポリカ側に貼りつけた。このクルマは屋根に雨樋が付いているので上部からの雨は大方雨樋で防いでくれるのだが、雨樋とポリカの間に隙間があり、暴風雨などではその隙間から雨水が浸入する恐れがある。純正ガラスではウエザーゴムがガラスに密着しているので問題ないが、ポリカはボディーの形状に湾曲していないのでウエザーゴムとの間に隙間が出来ているので、隙間テープを貼る事により隙間から入った雨水は隙間テープに当たり、ウエザーゴムの排水用の溝に落ちる事になる。これでたぶん雨水の浸入を防ぐ事が出来ると思うが、実際に雨の中を走行して確認しなければ分からない。クオーターウインドモールを取り付けたポリカ窓の縁ポリカ窓の上部に取り付け用の隙間テープ
2022.03.21
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工作車の車中泊仕様(キャンピングカー)への改造が運転席と助手席それにフロントガラスの目隠しを取り付けるだけになったので、8ナンバーの取得をやってみたくなった。メリットは自動車税と重量税が少し安くなる事と法律に基づく改造に適合すること。デメリットは任意保険が高くなることとの事であるが、保険会社に問い合わせをしたら殆ど変わらないという回答であった。定員の8人乗車は難しくなる。素人が思いつきで改造した車中泊仕様がキャンピングカーとして公に認められるのか?こればかりは陸運局に判断して貰わなければどうにもならないので、工作車を持ち込み判断を仰ぐ事とした。気になる点はギャレーを設置している床から天井までの高さが160㎝必要であること。だが、通常だと130㎝程しかない。オートフリートップを展開してベッド面を跳ね上げるとコンロ辺りはギリギリ160㎝取れるが、隣のシンク辺りでは130㎝程度しか取れない。それと後部ガラスを外してポリカーボネートを取り付けている事である。陸運局では現車を見て貰い、構造変更が認められるか判断して貰うには、一度検査ラインを通らなければならないという事で、検査印紙2,500円を払って特殊車用の6番レーンにクルマを進める。係りの検査員が4人出て来て、ホイールベースや車台番号を調べて、「どういった検査ですか?」と尋ねるので、「キャンピングカーへの構造変更の可否を判断して貰いに来ました。」と答える。早速、後部ドアを開けて確認。直ぐに「これはでは構造変更は認められません。」とひと言。検査員 ギャレーの前に立った状態で、床から160㎝の高さが必要です。私 このクルマは天井が上がるので、コンロの前辺りは160㎝取れるのですが…。検査員 160㎝はシンクの前にも必要です。私、 それなら、セカンドシートを取り外してギャレーを前に移動させたらOK?検査員 それなら大丈夫かな。それと、ギャレーの天板が前に開くこの構造では、開いた状態で調理スペースを計算するので、横向き座席との間が狭すぎてダメです。私 それなら横向き座席を取り払ったらどうですか。検査員 それなら大丈夫です。乗車人数は何人にしますか。私 5人と考えています。検査員 オートフリートップを展開して下さい計測してみます。(計測)ベッド部分は十分なスペースがあるので2名で大丈夫です。どうしてこのクルマをキャンピング仕様にしたいと思ったの?私 このクルマはメーカーのオプションでキャンピング仕様車が存在したので、同じように作ったら構造変更が認められると思ったからです。検査員 そうですか。メーカーオプションがあったのですね。実は今年の4月1日から法律が緩和されて、ギャレーの設置場所は床から160㎝から120㎝に、シンクの高さは床から80㎝以下となります。詳しくはネットの情報で確認してみて下さい。だから、今、ややこしい事を無理にやらなくても、法律が緩和されてから変更されたらどうですか。私 へっ。それなら、4月以降に横向き座席を取り払うか、小さくするだけで、この状態で問題無く構造変更ができると言う事ですか。検査員 実際に計測を行い適合すれば大丈夫です。私 窓に取り付けた換気扇はこれで良いですか?検査員 何の問題もありません。換気扇を付けるとか全開出来る窓とかの決まりはありません。換気が出来れば良いので、このクルマのように斜めに少し開く窓なら問題ありません。私 へっ。折角苦労して換気扇を取り付けたのに。でも、やっぱり換気扇の方が効率は格段に優れているので、無駄ではなかったような。いや。無駄ではない。私 換気扇を取り付けている窓はポリカーボネートなのですが、これでも大丈夫ですか?検査員 これ、ガラスじゃないの。自分で作ったの?一寸待って調べますから。(長い調査時間)調べたところ、ポリカはダメですね。ギャレー部分は荷物室扱いですが、2列目のシートをリクライニングさせた時、ポリカの窓まで掛かるので、ここは安全ガラスではないとダメです。その他特筆すべき事は、横向き座席のシートベルトの設置は指摘されなかった。以前ネットで調べた情報ではクルマの年式による違いがあるらしい。この工作車は平成9年式なので、その当時はキャンピングカーの横向き座席が認められ、しかもシートベルトの設置義務も無かったので、当時のクルマはいらないのかも知れない。(走行中は横向き座席は使用しないので、関係ない事だが。)構造変更を行うと同時に車検を受ける必要があるとの事なので、実施する場合は次の車検に合わせて行った方が得ですよ。と教えてくれた。次の車検は来年の9月なのでそれまでどうするかゆっくり考える事としよう。それまでクルマが壊れないでいてくれるだろうか?
2022.03.18
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ギャレーと換気扇の取り付けが完了したので、横向き座席の製作に取り掛かる。座席の高さはセカンドシートを最前までスライドさせて、右側の分割シートのバックレストを水平に倒した状態で同じ高さとした。座席の固定方法はギャレーと同じくドリンク収納を外した中のフレームの穴を利用して両ネジボルトを通して行おうとして、プラの内装に穴開けを行ったまでは良かったのだが、座席の天板よりも高い位置になると言う失敗をやらかした。金具を使っての固定とか考えたが、給排水タンクの動き防止で行ったシートレールに皿ボルトはめ込んだ固定方法に変更する事にした。座面は縦500ミリ横910ミリ高さ290ミリとし、更に座面を取り外す事が出来るようにして中を収納スペースとする。横向きの座席は2名座る事ができ、セカンドシートのバックレストを倒すと長さ2mを確保できるので、寒い冬場はベッドとしても使用出来る。材料は全て手持ち材を利用して現物合わせで組み立て、三方は6ミリ厚のベニヤを張ったが、側板2枚はタイヤハウスの逃げの作業を行ったので、時間が掛かった。クッションはニトリでヌードロングフロアクッション(600ミリ×1150ミリ×80ミリ)買った。このクッションは固めで沈み込みが少ないので80ミリでも問題無く座る事ができる。現物合わせでバックレストの角度を決めて、座面部分の天板をカットして取り外しが出来るように加工。天板に合わせてクッションをカットしたが、固めなのでカッターナイフで簡単にカットする事ができた。クッションカバーはデニム風の貰い物があったので、近所のリフォーム店に持ち込んで縫製を依頼し、一応カバーが洗濯出来るようにマジックテープを取り付けて貰う事にした。クッションが出来上がれば、座面とバックレストにマジックテープで取り付ければ完成となる筈である。横座り用椅子の骨組み椅子を車体に固定するための金具座面の天板は脱着式で中は収納スペースとなる座面板とバックレスト板を取り付けた椅子ニトリで買ったヌードロングフロアクッションクッションを仮置きした椅子
2022.03.17
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ギャレーの設置が完了したので、次は窓に換気扇を取り付けに掛かる。今回の車中泊仕様の改造で一番悩んだ箇所である。換気扇の取り付け方に関してはネットを見るとプラダンやコンパネを使用して上下開口可能な窓に脱着式で取り付けている事例が多かったが、嵌め殺しの窓に取り付けている強者はいなかったので知恵を絞るしか方法がない。しかし、ボンゴフレンディーの左後部の窓に取り付けるには次のような制約がある。1.スライドドア側なので、ファンは窓から殆ど外側に出す事ができない。2.窓の内側に取り付けたファンは電動カーテンが降りる隙間に入る厚み(50ミリ以下)でないとNG。3.雨の侵入を完全に防ぐカバーを取り付けないとファンの羽の隙間から水が浸入するし、電動ファンは防水ではないので故障する。4.ファンのカバーは高速走行時でも風圧に耐えられなければならない。ボンゴフレンディーの左側最後部の窓はスライドドアを開けた時に接触を防ぐためだろうが、窓を斜めに開く事が出来ないように嵌め殺しになっている。しかし、嵌め殺しになっているとは言え、最近のワンボックスのように窓ガラスを外す事すら出来ないと言う訳でもなく、窓ガラスを支える3箇所の金具を外せばガラスだけ外す事ができる。前側2箇所の金具はプラのカバーを外すと窓ガラスを留めているビスが現れるので、これを外すだけで簡単なのだが、後ろ側の1箇所はボディーに取り付けてあるボルト2本を抜いて金具ごと外さなければならない。そうするには内張りを外さなければアクセスできないのだ。フレンディーは窓の内側に電動カーテンが内蔵されているので、内張り外しは途方も無く面倒である。そこで、プラの内張りを金具ごと外す事が出来る部分の周囲を100均で買ったリューター用丸鋸歯をインパクトドライバーに取り付けて金具の座金の大きさに切断した。これが何と思いの外良く切れたのである。恐るべしダイソー。これで窓ガラスを外す段取りが出来たので、ポリカーボネートの切り売りをネットで注文(1000ミリ×550ミリ)厚さは窓ガラスに合わせて5ミリ。色はスモークグレーとした。届いたポリカはガラスよりは軽いが、5ミリ厚なので重量感がある。ポリカの上に外した窓ガラスを置いて型取りを行い、ディスクグラインダーで切断するのだが、金属切断用ディスクは使えないようなので、アルミ・FRP用と石材用を買って、試してみたらアルミ・FRP用はポリカが溶けてしまった。石材用は粉雪のような切断粉が出るが、綺麗に切る事が出来た。微調整は窓枠に当てながら砥石ディスクで行う。ポリカのメリットは粘りがあるので、曲げ力に強く割れない。ドリルで穴を開けてもヒビが入らない。耐候性や耐久性に優れている。デメリットは熱を掛けて曲げにくい。表面に傷が入り易い。高価。となるが、窓ガラスの代わりに使用するならアクリルよりポリカの方が断然安全であるという結論からポリカを選んだ。型取りしたポリカを窓枠に仮留めして換気扇の位置決めを行う。換気扇は中華製のパソコン用120ミリツインUSB冷却ファンを購入しておいた。電源はUSBなのでモバイルバッテリーに接続する予定である。購入した後で気づいたのだが、防水用もあるようなので、そちらにしておけば良かったが、もう遅い。amazonで買った120ミリのホールソーでポリカ窓の2箇所に穴開けを行い、ファンの四隅のビスを全て抜いて位置決めして穴開けを行う。窓に当たる方のガードを外してポリカの厚み込みで35ミリM4の皿ビスがピッタリと適合する事が分かった。ビス留めした時にポリカ面と皿ビスの頭が面一になるようビス穴の上から皿取り穴を掘り、ファンを取り付けた。ビスを締めるのは見た目を重視し、キャップナットを使用した。ホームセンターで買ったホワイトボード用トタン板を300ミリ×200ミリにカットし、120ミリの穴を2箇所開けて角を丸め、ホワイトの上から黒のスプレーで塗装。ポリカと鉄に適応するセメダインXで窓に接着。強力だと評判のコクヨのマグネットシートの色面のシールを剥がして角をトタン板に合わせてカット。トタン板に貼ってみると、予想以上の吸着力なので、高速道路の風圧にも十分耐えられそうである。換気扇を使用する時には外に出てシートを取り外す必要があるが、それ程面倒な事でも無いだろう。純正のガラス窓はボディー形状に合わせて湾曲しているが、5ミリ厚のポリカをヒートガンで炙って同じ形に曲げる事は至難の業なので断念。そのままポリカの両面に貼ってある保護シートを剥がして窓枠に取り付けてみると、前側は取り付け金具が2箇所なので問題無いが、やはり上部と後側は窓枠のウエザーゴムに隙間が出来た。上部は後で考える事として、後側は上下2箇所を水道管パッキンを挟んだタッピングビスでボディーに直接ねじ込んで解決した。スモークグレーのポリカは思ったよりも透明度が高かったが、透明よりは良いだろう。マグネットシートもダークブラウンになったので、遠目で見ると違和感をあまり感じる事はなく、窓ガラスが嵌まっているように見えるので一応思惑通りに出来た。車検も大丈夫であろう。いや、あって欲しい。窓ガラスを外した工作車外した左後部の窓ガラス1000ミリ×550ミリにカットして送って貰ったポリカーボネート120ミリのホールソーでくり抜いたポリカガードを外し皿ビスでポリカに留めたPC用ファン120ミリのホールソーでくり抜き塗装を行いセメダインXで接着したトタン板コクヨのマグネットシート(袋の中は剥いだオレンジのシール)換気扇付き窓を取り付けた左後部車外からの外観
2022.03.13
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ギャレーの天板はガッチリとした物にしたかったので、18㎜のパイン集成材を使用する事にした。180°開くとテーブルになるようにしたいのだが、40㎝では奥行きが多過ぎるので、27㎝を手前に開き、13㎝を後ろ側に開くように取り付けた。後ろ側は普通の蝶番だが、前側は蝶番だけでテーブルを支える事ができ180度で止まる耐荷重10kgのテーブル用ヒンジ蝶番を取り付けてたが、中華製で強度に不安があったので、支えのパーツを2箇所作った。また、開閉時のための取っ手を邪魔にならない右端に取り付けた。給排水のポリタンクを固定するために、シートレールに嵌まる皿ネジでステーを留めて、100均のショックコードを利用した。扉も付けて、シンク周りにコーキングを打って防水対策を施し何とか完成したので、クルマから取り外し、なるべく目立たないようにと内装色に良く似たグレーの水性ペンキを塗って、天板はケヤキ色の水性ニスを塗った。このニスは薄く3回塗る事で本来の色になるようなので、十分乾燥させながら塗って行く事にしよう。塗装中のギャレー前側ギャレー後ろ側シートレールに取り付けた給排水タンク固定ステー
2022.02.22
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最近の車中泊は一酸化炭素中毒の心配のないポータブル電源の設置が主流になりつつある。しかし、電子レンジの使用を考えると1000W以上の出力の製品が必要となり、重量も20㎏越、価格も10万円以上もするので、なかなか手が出しずらい。それなら、中古の電気自動車(ハイブリッド)用のリチュウムイオンバッテリーを分割して小さくし、クルマに搭載すれば強力で安上がりになると思ったのだが、電気自動車用のバッテリーは専門知識が無い者は危険なので弄ってはいけないようである。残念。車中泊のオール電化は将来の検討課題として残し、今回はカセットガスコンロを使用する事にした。シンクの隣に設置するのだが、コンパネの上に置いただけでは運転中に動くので、4箇所の足に位置決めをして足の半分ほどが敷板の中に入り込むようにステップドリルで穴開けを行う。そうするとコンロと敷板の距離が狭まるので、足を取り付けているカシメをドリルで破壊して、30㎜のスペーサーを挟んで嵩上げを行った。点火スイッチのノブを操作するために、前面の8㎜コンパネに65ミリの穴開けを行い設置完了とした。コンロの下の空間の有効利用とシートの移動装置を隠すために2段の棚も設置した。コンロ側の棚2段を設置ティーパー状の穴に足を入れる事によるコンロの固定コンロの設置状態コンロの調節ツマミの操作穴を開けた前面パネル
2022.02.08
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シンクの排水設備が完了したので、給水設備の取り付けに掛かる。ポリタンクから水を組み上げるポンプは100V、12V、乾電池、USBと様々あるが、エンジン停止状態でも使える乾電池が理想なので、数年前に灯油用電動給油ポンプを購入していたので、このポンプを利用しての設備を考えてみた。このポンプの良い所はポリタンクの中に入れる給水ホースを留めるキャップがポリタンクのキャップと同じなので、蓋を回し締めするだけでキッチリ密閉され水漏れの心配がない所である。難点は排出口がプラの筒なので、水道器具を直接取り付ける事が出来ない事と灯油用なので水の排出量が多い事である。ホームセンターで水道用の継ぎ手部品を物色すると塩ビの雄ネジ継ぎ手が見つかった。ノズルに接続する側の内径を0.5㎜ほど削れば何とかなりそうである。ネジは水道用なので、この継ぎ手に直接給水栓が接続できるのだ。製作中のギャレーは1箇所制約がある。使用しない時はギャレーの上は天板で覆われシンクやコンロが一切見えず、天板を開くと裏側がテーブルになる仕組みとするために、シンクに懸かる給水パイプは天板の開閉時の接触を防ぐために360°回転しなければならないのである。したがって鶴首自在給水栓がベストマッチとなる。塩ビ継ぎ手の内径をドリルで拡張してノズルに挿し込むとピッタリだ。本組みの時には接着剤を塗れば水漏れは無いだろう。しかし、ここで大きな問題に気が付いた。灯油用電動給油ポンプは給油中に灯油が溢れるのを防ぐ為に、油面がノズルの先のセンサーに触れると給油をストップする仕組みになっているので、給水中にスイッチをOFFにするとパイプの中の水が止まって再始動出来ない事になる。それでは使えないので、センサーの配線をカットしようと考えた。しかし配線をカットしたらモーターも動かない可能性がある。分解出来ないので中の配線を確認する事は出来ない。ここは一つ運任せで意を決してカットしたら…。結果は撃沈である。モーターが動かない。灯油用電動給油ポンプを給水ポンプにする夢は儚くも散ってしまった。仕方がないのでamazonで給水ポンプを探したら、USB接続でガロンボトルにねじ込んで使用する給水器は幾つもあったが、どれも排水パイプが固定なので本体その物を回転さす必要があり、細工が難しい。更に調べると釣りなどの際に手を洗う携帯用の給水器が見つかった。乾電池式で鶴首の排水ノズルは360°回転可能。単三電池8本使用はビックリだが、8本だと12Vとなるので改造すればクルマのバッテリー駆動も出来そうである。品質は中華品質なので、それなりだが、本体の底面が平面なので、両面テープなどで安易に固定出来る。ポリタンクのキャップと同じ取り付け口灯油用電動給油ポンプのノズル塩ビの継ぎ手を接続したノズルノズルに仕込まれたセンサーの配線を切ったら壊れたamazonで購入した魚釣用給水器1,980円全梱包物/中央の杭は地面に挿して使用する時の物なので必要無い単三乾電池8本が入る本体
2022.02.06
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ギャレーの形が出来て来たので、シンクの取り付けに掛かる。取り付けるシンクはamazonで中華製を4,880円で購入した。当初は100均の30cm径の200円ステンレスボールを使用しようと考えたが、穴開け加工と排水ソケットの溶接又はハンダ付けが必要となり、ソケットや排水パイプなどを揃えると、セット物を買うのとあまり変わらない金額になるので、amazonで探した中で一番小さな角形シンク(内寸L320×W270×H150)を選んだ。届いたシンクは一応ステンレスだったが、薄くペコペコだ。排水穴などは鋭利な刃物のように尖っており、触ると指が切れそうだ。排水パイプもビニールの材質が劣悪だし、パッキンは硬くお粗末でオマケに径が少し大きい。この調子だと水漏れも覚悟しながら、組み立てて水を流してみたら、水漏れは無さそうだ。何とか使えそうなので、12㎜のコンパネを内装の形に削って更にシンクが入る形にくり抜いてギャレーにセット。ポリタンクとシンクの天端までの空間が勿体ないので、8㎜の棚板も取り付けた。ギャレーの側面板にビスを打つと見た目が悪いので、側面板の内側に小さな角材を打ち付けその上にシンクの天端板や棚板を乗せて結合する方法をとったので、時間が掛かる。レベルで水平を見ながら1つ1つ間違えないようにゆっくりと仕上げて行く。中華製シンクの内側(一応水溜め用の蓋と水切りカゴも付いている)裏側と排水ソケットとパイプギャレーに取り付けたシンク棚板を取り付けたギャレーポリタンクへ繋がる排水ホース
2022.02.03
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一番難しいであろうギャレーの製作から取り掛かる事にした。数年前に作ろうと思っていたのだが、考えれば考える程面倒になって挫折した難関である。ギャレーの設置場所の最後部は内張りが曲がり込んで湾曲しておりタイヤハウスやシートを移動させる装置など邪魔な物がてんこ盛りで、簡単に四角の箱を置くだけでも苦労する。しかし、どうせ作るなら車体に合わせたオーダーメードのような美しさが欲しい所なので妥協したくない。10Lの給水タンクを最小幅で置くにはシンクとの関係でギャレーの最後部しかなく、その位置を基準に大まかに採寸すると幅1000㎜、奥行き最大で400㎜、高さ630㎜と出た。ホームセンターで材料を物色すると、幅400㎜の板材はパイン集成材と桐集成材とがあった。パインを使用した方がガッチリと頑丈に作れるのは分かっているのであるが、取り外す時になるべく軽量にしたいのと、車体の内側の凸凹に合わせて削る容易さを考慮して桐集成材13×350×910を2枚、13×400×910を1枚購入。いきなりカットすると失敗した時に取り返しがつかないので、段ボールを使って大凡の型取りを行い、その型を側面板に書き写し、更に慎重を期して書き写したラインよりも少し大きめにジグソーでカットした。後はグラインダーに取り付けたディスクペーパーで内張りとの接点を鉛筆でマークを付けて少しずつ削っては合わせを繰り返し、レベルを当てて現物合わせで仕上げて行くのだがこれがやたらと時間が掛かる。それでも桐材なので削りは早いのが救いであるパイン材だともっと時間が掛かるだろう。やっと車体の湾曲に合わせて後部(左側)の1枚が完成したのだが、ここで重大なミスに気が付いた。クルマの床にレベルを当ててみたらクルマがかなり傾いているではないか。カーポートの下にはバラスを敷いているのだが、左後輪辺りは屋根の水が落ちて少し掘れてしまっているのでクルマは予想以上に傾いているのに気づかなかったのだ。痛恨のエラーである。ギャレーを車内に設置する作業は素人にはなかなか難しい。平面が出ている場所の確保から問題になってしまう。仕方がないので場所を移動してレベルを見ながら許容範囲の平面を探して駐車。側面板を更に修正してやっと完成。翌日はギャレー右側の側面板の製作に掛かる。この場所は床の凸凹とタイヤハウス、内張りに2箇所ある凸凹を削る必要があり一番面倒と思えたが、要領が分かって来たので仕切り板と合わせて1日で完成した。左側面板は床から外れた所に設置となったので、左右の側面板は基準点が10㎜以上違っている。この事は見越していたので、上部は後からカットするため少し長めにして置いた。側面板の上部を切り揃えるためには基準点が異なる場所からの位置出しが必要となる。レーザー水準器があれば一発で位置出しが出来るのだが、そんな高価な物は持っていないので、半透明の散水ホースの余りに水を入れて簡易水盛り装置を作って位置出しを行い、左右の側面板の上部を同じ高さに切り揃えた。難関の側面板と仕切り板が出来たので、角材で連結するために、前面下部を材の厚み分切り取ったのだが、そこで第2のうっかり八兵衛をやらかした。右の側面板の上下を間違えて切り落としてしまったのだ。覆水盆に返らず、やっちまった。がっかりである。この部分は角を丸く落として美しく仕上げる予定だったのに!一番よく目立つ所がカクカクの切れ込み跡になってしまった。無念である。後部/左側面板前部/右側面板ギャレーを固定するためにフレームに接続された2本のボルト角材でギャレーを固定散水ホースの簡易水盛り装置角材で固定した側面板と仕切り板残念な前部/右側面板
2022.01.31
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世の中コロナで行楽も思うように出来ない状態になって久しい。昨年末には感染者もかなり少なくなっていたのだが、ここに来てオミクロンなる変異株が広がり大手を振って何処にも行けない状態である。このような中、巷ではぼっちキャンプや車中泊が大流行である。と、言う事で今年は工作車(ボンゴフレンディー)を車中泊仕様に改造して遊ぶ事にした。そもそもこのクルマは平成13年に4年落ちで購入した際、3列目のシートが外されギャレーが設置された8ナンバーであった。購入当時は人や荷物を載せる必要があったのでギャレーを外して貰い、シートも取り付け3ナンバーで登録したのであるが、今となっては取得が難しくなった8ナンバーのままにしておけば良かったと後悔している。とは言え元々キャンピングカーとしての機能であるAFT(オートフリートップ)、フルフラットシート&対面シート、電動ブラインド、フルタイム4WDなどを装備しているので、新たにギャレーを設置すれば快適に車中泊も出来る筈である。今回の改造のコンセプトは車中泊もバイクを乗せるトランポとしても使えるマルチユースカーである。1.2列目シートはそのままで、3列目シートを取り払いギャレーを設置。ギャレーは簡単に取り外し可能とし、車検対応とする。2.2列目シートを前方にスライドさせ、分割シートの右側の背もたれを倒してフラットにした状態と同じ高さにギャレーと対面するソファーを設置。3.3列目の窓に換気扇を設置。4.フロントガラスと運転席、助手席に目隠しを設置。5.2列目シートをスライドドアから運び出し、ソファーを撤去する事により、バイク1台を積載可能とする。実は数年前にギャレーの設置を試みて、内装2箇所に穴を開け、内部のフレームを利用してボルト2本が取り付けられるように細工をしており、カセットコンロ、灯油用電動給油ポンプ、10Lポリタンク2ヶも用意してあるのだ。クルマを調べてギャレーを左右どちらに設置するか検討に入る。バイクを積載するとなると、ギャレーは右側にあった方が良いような気がする。このクルマの窓はヒンジレバー起こす事により方側だけ5センチほど開くようになっているが、左側の窓は固定式の金具が取り付けられており、窓を開ける事が出来なくしている。何で?クルマを買ってから初めて知った事実である。良く考えてみると、左側はスライドドアがあるので、開けた時に後の窓が斜め開いていたら接触する可能性があるので締め殺しにしているのではないかと思われる。そうなるとギャレーは右側にしか設置出来ないという事になる。右側に設置する段取りをしていてシートの分割に気が付いた2列目のシートは6対4で分割され右側が広いので、居住スペースは右側の方が良いし、左側の分割シートをフラットにするとスライドドアからの出入りが出来ないのだ。換気扇の取付は少し考えがあるので、ギャレーは左側と決定。ボンゴフレンディーのマツダ純正キャンピング仕様車のカタログを見てもギャレーは左側に付いている。冒頭から大間違いを起こす所だった。先が思いやられそうである。イワタニの卓上カセットガスコンロ灯油用電動給油ポンプ10Lのポリタンク(給水用と排水用)
2022.01.29
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工作車の室内蛍光灯以外を全てLEDに換装したので、蛍光灯の暗さが余計目立つようになった。ここまで来たらどうしても明るくしたくなり、何か良い方策はない物かと考えていたら、LED蛍光灯が頭に浮かんだ。しかし、蛍光灯をLEDに変えるには安定器を変えたり、バイパス工事を行わなければならないとされているが、工事をしないでLED管を取り付けると、不具合も起こるようだ。①安定器に通電され続けるので無駄な電気を使う。②「ちらつき」など安定器の劣化サインが分からなくなり、最悪の場合発火の恐れがある。③安定器が壊れれば点灯しなくなる。上記の理由等であるが、車内の室内灯なので、長時間点ける事も無いし、点灯時は必ずその場にいるので、危険な事は無いだろうと思い、ネットで探してみた。探してみたが6形21cmという特殊なLED蛍光灯はなかなか見つからない。が、とうとうメルカリで見つけた。6形21cm4W/LED直管(AC100ー277V 50/60Hz両側給電4W 5000K)1本1,980円の仏壇用である。仏壇用という所が泣かせる。ちと高いが特殊なサイズなので仕方のない所である。届いたLEDは純正のTOSHIBAの物より径が少し太く、両端5cmほどプラのカバーが付いている。長さは21cmと同じなので早速取り付けを試みたが、径が太い分反射板兼遮熱板の鉄板に当たって、口金が端子の適正位置まであと数ミリという所で押し込めない。これは困った。両端に取り付けられているプラのカバーが外れないものかと、調べてみたら、口金辺りから一体となっており、外す事は不可能と分かったので、削ってみようかとも思ったが、壊れる可能性大なので止めにして、蛍光灯のプラカバーが当たる箇所の遮熱板とプラのハウジングに逃げの切り落としを行う事にした。ハウジングからプラのリベット留めされた遮熱板を何とか外し、グラインダーとヤスリで逃げの切り落としを行う。ハウジングも同様、切り落とした遮熱板の形にドリルで穴開けを行い糸鋸で切断、ヤスリ掛けをして組み立てた。これで数ミリは逃げが出来たので、何とかセット出来るだろう。遮熱板とハウジングを切り落とした箇所は蛍光灯カバーが基盤の裏側に接触するほど近いが、LEDなので基盤に損傷を与える程の発熱量はないであろう。狙い通り数ミリの逃げのお蔭で口金を端子の適正位置まで押し込む事ができたので、天井に取り付けスイッチを入れてみると、見事点灯。しかも明るい。蛍光灯の何倍も明るいように感じる。純正の室内蛍光灯はグロー球が付いておらず、インバーターで作動するようになっているが、スイッチがONになっても蛍光灯特有のタイムラグで点灯するのに時間が掛かっていたが、LEDではサイドドアが動くと同時に点灯するのは有り難い。これでやっと車内全ての灯火をLEDに換装する事ができたので、牡蠣鍋をアテに清酒燦然で心地よい祝杯を挙げる事が出来た。純正の蛍光灯(上)と仏壇用LED蛍光灯(下)切り落とし加工を施した遮熱板とハウジングハウジングの端子に適正にセットされたLED蛍光灯数倍の明るさで輝く室内灯
2021.12.13
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室内蛍光灯のLED換装に撃沈を食らい失意の中、折角買ったフラットLEDを少しでも使用して元を取るべく他の箇所の換装に取り掛かる事にした。最初は後部左にあるトランク灯だ。ドライバーの先で、カバーの爪がある部分をこじると簡単に外れた。それもその筈、反対側にあった爪の一つがポロリと落ちて来た。どうも外す前から折れていたようである。不吉な予感がする。このランプは花綱球なので、花綱アダプターにフラットLEDを繋いで取り付けるも光らない。LEDは極性があるので、左右を反対にして組み込むと点灯した。明るい。凄く明るい。花綱球の5倍ほど明るいように感じる。小さなハウジングの中に壊れないようにアダプターと配線を入れ込むにのに気を使ったが、フラットLEDの裏はシールになっているので、何とか取付が出来た。次は前席のマップランプである。ハウジングにレンズがピッタリと嵌め込まれており、ドライバーの先を差し入れる事が出来ない。少し力を掛けると滑って内張りに小さな穴が開いた。それでも懲りずに続けていたら穴は3つに、極めつけは運転席のサンバイザーの横に抉るような大きな傷が出来たのを機に作業ストップ。止めときゃよかった。が、後の祭り。覆水盆に返らず。心が折れた。それでも懲りずに精密ドライバーを取りに行って、意地になって再挑戦。プラのハウジングの縁をガタガタにしながらやっとレンズを外した。ここはT10型ウエッジ球が2ヶ取り付けられていたので、T10アダプターにフラットLEDを繋いで取り付けを試みるも、中央が空洞のため、シールが貼れない。仕方がないのでハウジングの縁に僅かに掛かるように貼りつける事にした。何れ剥がれて落ちたとしても、LEDは発熱量が少ないので、レンズの内側で接していても発火の危険は無いだろう。点灯テストをしてみたら、T10球の10倍程の明るさに思える程明るい。運転席の小物まで昼間のように見える。最後はオートフリートップの室内灯だ。オートフリートップを持ち上げてレンズを外してみると此処は花綱球だった。このハウジングが一番大きくLEDを貼る場所もあったので、花綱アダプターにフラットLEDを繋いで簡単に取り付ける事が出来た。これで、中央の室内蛍光灯以外は全てLEDに換装する事が出来たのであるが、一番肝心な所はそのままなのが心残りである。左後部にあるトランク灯レンズを外すと花綱球が見える花綱アダプターをセットしたハウジングフラットLEDを貼りつけたハウジング大光量を放つLED前席のT10ウエッジ球仕様となるハウジングとドライバーの先で傷ついた内張りフラットLEDを2枚取り付けたハウジング眩しい位の明るさになったマップランプフラットLEDを取り付けたオートフリートップの天井ライトハウジング明るく光るLED
2021.12.11
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工作車(ボンゴフレンディ)の室内灯が暗いと常々思っていたのだが、中央にある室内灯は蛍光灯なので、LEDに交換するのは無理だと思い込んでいた。ところがネットでボンゴフレンディの蛍光灯の配線を繋ぎ変えてLED化している強者の記事を見つけた。スイッチに繋がる基板のプラスとマイナス配線を外してLEDに繋ぎ変えるだけで、簡単な作業に見えたのでやってみる事にした。記事ではエーモンのフラットLEDを4連装していたが、1ヶ600円程するので、同様の中華品をamazonで探したら、10ヶ入り1,499円なる格安品を見つけた。しかも、T10と花綱球変換アダプターも各10ヶ入りのセットとなっているので、室内蛍光灯は勿論の事、前席のマップランプ2箇所と後部のトランク灯とオートフリートップの室内灯全てLEDに交換する事が出来るのだ。これは凄い。見事なまでの低コストパフォーマンスに喜び勇んで速攻で発注した。レビューには「アダプターが同梱されていなかった。」との怒りの投稿も複数あったので、少しの不安もあったが、届いたセットは説明通り、全て10セット揃っていたので一安心。早速、室内蛍光灯のカバーを外してみると、直管の蛍光管(6形21センチ6W)が顔を出した。嫌な予感。ネットの写真と違う。ネットではU字管となっているのだ。クルマの年式による相違だろうと思い、3本のビスを抜いてそのまま天井から取り外し、配線のカプラを抜けばハウジングごと簡単に取り外す事ができた。クルマから持ち帰って机の上でバラしてみると、インバーターの辺りは良く似ているが、スイッチの裏側が全く違う。スイッチの基板から伸びる配線などは無く、スイッチの足が基板に直接取り付けられているではないか。これでは電気素人には手も足も出ない。大破撃沈である。折角買ったLEDセットも無駄になってしまった。何故先に取り外して確認しなかったのかの後悔をアテに酒を飲むしかない。フラットLED、 T10変換アダプター、花綱変換アダプターの各10ヶセット6形/6Wの直管蛍光管ネット写真のU字蛍光管ハウジングはビス3本とカプラを抜けば天井から簡単に取り外せるハウジングの裏側中央の小さなビス1本を抜くと基盤が外れる基盤に直付けされたスイッチの足ネット写真のスイッチの裏に繋がる配線
2021.12.09
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今年最後になるであろう笏取り虫ツーリングが11月5日(金)仏滅の良き日に華々しく執行されたのであるが、皆さん忙しい日にあたり、参加者は岡さんハーレー、入さんBMWとV7ドンキーの3名だけになってしまった。県南からはV7ドンキーのみの参加なので、高速クルージング道路の予定を変更して、集合場所である蒜山の鬼女台展望駐車場までの最短ルートをGoogleMapで調べてみたら予想外の結果となった。中庄から総社を抜けR180を少し走り日羽から県道57、78を繋ぎ巨瀬からR313を少し走り多和山トンネルを抜けて再び県道78で豊永へ、山を下って県道320で満奇洞を通って北上、豊永赤馬から大佐に抜け、県道58を更に北上、坂路峠を越え新庄でR181を少し走り再び県道58を北上、野土路トンネルを抜け蒜山へ、蒜山大山スカイラインで鬼女台展望駐車場というルートだ。最短ルートは何と新見市大佐を通るルートで、今まで考えもしなかったこのルートを地図上で見ると見事に蒜山まで一直線となっているではないか。しかし、目的地までの距離は高速を使うルートが123㎞に対して最短ルートは120㎞、僅か3㎞の差でしかない。時間にすると高速が1時間41分で最短ルートが2時間50分と出た。やはり最短ルートは細いクネクネ道も入っているので、距離も伸びるし時間もかかるようであるが、どんな道なのか面白そうだし、体験してみたくなって最短ルートで決行する事とした。GoogleMapの時間では2時間50分となっているが、朝の渋滞を予想し少し余裕をみて7時45分に出発した。抜け道を通った事もあり朝の渋滞は殆ど関係なく、日羽の県道57へ分岐して快適なワインディングを楽しみながらも、少し抑え気味に走る。日羽谷川添いのモミジの紅葉が始まりかけており、見事な赤に染まりつつある景色を眺めつつ北上する。県道78から巨瀬に向けて下って行くと、前方に真っ白な霧が立ち込めている。間も無くその霧の中に突入、とたんにヘルメットのシールドが曇って前が見にくい。手袋で曇りを拭きつつR313を北上。多和山トンネルに差し掛かる頃には霧も晴れ、再び新見方面へ向かう県道78へ分岐。この道は初めてだったが以外と広く豊永までは走りやすい。この頃になると手が冷たくなり、エンジンを触って暖を取りながら走る。冬用手袋にしておけば良かったと後悔。高地の豊永からの下りは狭路となり県道320へ分岐する。この道沿いには満奇洞があり、県内では井倉洞と共に有名な鍾乳洞であるため、道路や駐車場も整備されているが、満奇洞を過ぎると道は極端に細くなり、スマホナビはUターンを指示しだす始末。休憩を兼ねてエンジンを停止し、地図でルートの確認をするが、地図上では大佐に抜ける道に繋がっているようだが、細い道が細かく分岐していて、どの道を通って良いのか判断に苦しむ。ナビの指示通りにUターンも視野に考えていると、前方からシニアカーに乗った耳の遠そうなノーマスクの「爺さま」がやって来たので、大佐への道を尋ねると、谷に沿って上れば行けるとの明確な回答を得た。クルマがやっと通れる程の田舎道の険道(県道)を進み、大字の地名が書いてある看板を勘で選びながら誰もいない山中をゆっくりと走るのは不安であったが、やがて大佐に繋がる県道58に出た。道路も広くなったので刑部まで一気に下り、姫新線の踏切を越えれば見慣れた大佐の町に到着だ。集合時間にはまだ1時間30分もあるので、大佐神社に参拝して旅の安全を祈り、たまたま居合わせた宮司の奥さんに新庄に抜ける県道58の坂路峠の冬季閉鎖の情報を尋ねるが通った事が無いとのこと。県道58を暫く走ると新庄への標識が出た。小さな橋を渡ると、いきなり険道(県道)の始まりである。舗装はされているが、クルマ一台がやっと通れる程の道には至る所に落ち葉や苔があり滑りやすいので、自然とスローペースになるのは仕方がない。坂路峠の頂上には県道58の標識が新見市側と新庄村側に2つ設置されていたが、これって無駄じゃね。新庄に下ると道幅が広くなり、R181の道の駅がいせん桜新庄宿に出る。直ぐに県道58を蒜山方面に分岐して野土路トンネルを抜けると蒜山三座が見渡せる蒜山高原へ到着である。数十年前未だ蒜山が開発されていない頃は、茅が沢山生えていた事から茅部野と言っていたと聞いている。トンネルを抜けた場所はその話しを具現化するかのように夥しい茅の群生地となっており、白い穂が風に靡く風景は独特のものがある。坂を下って集落のある付近に徳山神社が見える。境内のイチョウの黄とモミジの赤のコントラストが俄然目を引く。帰着してテレビを見ていたら丁度、徳山神社の紅葉を放送していたので、今日はNHKも取材に来ていたのだろう。集合時間には少し早いので、道の駅風の家でトイレ休憩としたのだが、駐車場にはクルマが満車状態で、観光客は名物の蒜山大根を買って帰っている。紅葉シーズンとは言え平日を狙って来たのに、予想外の人出の多さに閉口気味である。少し早いが、集合場所の鬼女台展望駐車場に向かう事にして、蒜山大山スカイラインに入ると黄色く色づいたブナ林に歓迎を受けたのだが、空の雲行きが怪しい。真っ黒な雲が行く手を覆っている。まさかの雨か?今日は絶対に降らないと思いカッパは家に置いて来てしまっているのだ。雨が降り出したら何処に避難しようかと考えながら、鬼女台展望駐車場に近づくも何とか大丈夫のようだ。それよりも駐車場への道がクルマで渋滞している。やはり今日は何処も人が多い。15分前に無事到着となったが、ハーレーと地元のBMWは既に到着していて、バイク専用にエリア分けされた駐車場で談笑していた。集合場所までの距離と時間が長く、かなり走った感があったが、さあ、これからがツーリングの始まりである。予定では関金町の「いわなや」でいわな定食の昼食をとって大山を一周する事になっていたが、地元の入さんが雲の様子を見て、「いわなや」方面は雨との予知で計画を変更する事にした。何でも山陰方面が降水確率30%以上の時の大山は殆ど雨が降るそうだ。流石西日本最高峰の大山、天気は常に急変するのだ。その後もBMWのアクスルシャフトの交換だの、ハーレーの大きなモニターにはナビが表示出来ないだの、うだうだ話しながら、入さんに地元の混んでいなくて美味しい店を予約してもらい、蒜山にUターンする事となった。入さん行きつけの店はR482沿いの高原亭だ。名物の蒜山焼きそばから、ジンギスカン、ラーメンまで何でも揃う食堂だ。蒜山焼きそばを食す事に決めていたのだが、焼き台のある個室に通されたので、注文したのはジンギスカン定食だった。サービスのコーヒーを飲んで腹も膨れたので大山にアタックする事にしたのだが、雨を警戒してR482を江府町方面に走り県道315に分岐し、奥大山スキー場を通って西側から鍵掛峠を目指す事にした。大山環状道路に入ると通行量が増え小さなパーキングは何処も飽和状態である。見事に黄色く染まったブナのトンネルは圧巻だ。手にカメラを持った中年や老人ばかりがやたらと目に付く。鍵掛峠の手前まで来たら渋滞が発生していた。鍵掛峠は大山を撮影する一番の人気スポットなので、紅葉を愛でに来た人は必ず寄りたいパーキングであるが、如何せんトリッキーな峠にあるので駐車場が狭くどうにもならない。道幅も狭いので路駐も出来ないので諦めて通過するクルマも多い。それを見越して空き地にバイクを駐めて鍵掛峠まで歩いたのは正解。クルマどころか、バイク1台駐める隙間もない位混んでいたが、ガスや雲に隠れる事なく荒々しい大山の南壁が迫り、紅葉は過ぎたようだったが、葉の落ちた広葉樹との一体感が見る者を魅了する絶景が楽しめた。この時点でまだ14時過ぎであったが、これから大山を一周するとなると時間切れとなるので、次回の楽しみに取って置き、引き返して鏡ヶ成でコーヒータイムとする事にした。今日はBMWを先頭にして撮影スポットでは次を走るV7がホーンを鳴らして停車するという事を繰り返していたが、何時もいきなり止まるので、最後尾のハーレーは大変だったようだ。ハーレーは乗った事がないので分からないが、400㎏を越えるような巨体は駐める場所を選ばないと、身動き出来なくなるようで、特に前下がりの場所や狭い所は気を付けなければならないらしい。知らない者はバックギアが付いているのでバックすれば良いではないかと思うのだが、ハーレーのバックギアはクルマのようにシフトレバーで操作するだけではなく、ミッションに別体のバックギアを噛み合わせるために、複数の複雑な操作が必要で、慣れないとまともにバックする事すら難しいようである。クルマで例えるならV7がカローラでハーレーは10屯ダンプのようなものだ。しかし、ハーレーの良さはその辺りの操作感や重量感にあるのかも知れない。鏡ヶ成で入さんの奢りの缶コーヒーを3人揃って飲みながら、笏取り虫の由来や、1泊ツーリングの実施ついても話しが及び、長々とダラダラと16時近くまで話しが続き、来年はハーレー岡さんがテントを買って飲酒宴会キャンプツーリングをする事でお開きとなった。ハーレーは一般道、V7は蒜山ICまでBMWの先導を受け、米子道、中国道、岡山道、山陽道と乗り継ぎ、17時20分頃には無事帰着と相成った。帰りは早い。県道58号の坂路峠に向かうV7ドンキー野土路トンネルを抜けると一面のススキが目を奪うススキ野から紅葉した蒜山三座を望む鬼女台展望駐車場に駐めたV7、BMW、ハーレー今にも泣き出しそうな「いわなや」方面高原亭でのジンギスカン県道315号から大山を望むBMW越しのブナ林ハーレーとブナ林紅葉と烏ヶ山渋滞中の鍵掛峠パーキング迫力のある大山南壁紅葉と大山牧歌的雰囲気の鏡ヶ成
2021.11.06
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今年の秋は夏からいきなり冬がやって来たように寒くなり、何時ものような秋晴れで小春日和のように感じられる日が無くなってしまった。このまま閉じこもっていては、キャンプに出掛ける日を逸してしまいそうなので、無理やり時間を作って決行する事にした。その代償として、出発は午後2時、帰着は翌日の午前11時というトリッキーな時間設定となってしまった。この時間の中で1泊2日のキャンプツーリングを行うとなれば、近くで、比較的暖かい瀬戸内海沿岸が理想である。探してみると赤穂にある丸山県民サンビーチキャンプ場が目に止まった。距離も丁度良いし、見近島と同じでトイレ、炊事棟を完備して無料なのが有り難い。今回は昨年取り付けたリアキャリアの具合をみるため、セローの出番となった。TIGRA(ティグラ)のスマホアタッチメントをV7から外すのが面倒になったので、追加で購入していたTIGRAを取り付けて出発だ。R2をブルーラインに向けて快調に走る。何時もなら渋滞するR2だがこの時間なら空いているし、気温も一番高い時間帯なので、寒くはない。工事のための交互通行が1箇所あったブルーラインも無事通過し、日生へのR250へ分岐する。今日はスマホのカーナビをB+COM SB6Xで聞いているので安心である。日生漁港を通り、寒河を抜けると兵庫県だ。赤穂はすぐそこ、神田の交差点で県道32号に分岐し、赤穂の街の南を迂回して海沿いに出ると目的地のキャンプ場だ。手前の山上に赤穂ハイツがあり、入浴のみもOKなのは有り難い。丸山県民サンビーチキャンプ場は広い駐車場を完備しているが、真新しい料金ゲートが儲けられていたが可動はしていないようで、張り紙に11月1日からクルマの駐車料金60分200円、500円が上限で24時間駐められるとしていた。バイクは無料のような?このキャンプ場は海を眺望する芝生エリアと大きな楠を中心とする木下エリアと浜辺へと続くグランドエリアと斜面にサイトを散りばめた山中エリアに分かれるが、管理人が居ないキャンプ場なので、好きなサイトで早い者勝ちで勝手にテントを張れば良いようである。無料とは言え、2箇所の水洗トイレや炊事棟、自販機があり、夜は外灯も点く施設なので、人気のキャンプ場となっているようである。本日も平日にも拘わらず20組ほど来ていた。なるべく人がいないサイトを探したら斜面の山中エリアになった。海は見えないが、近くには他のキャンパーも居ないので良しとした。早速テントの設営をしていたら、鳥取方面へツーリングしている筈のディアベルさんから電話が掛かった。何でもキャンプ場の駐車場に来ているとの事。様子伺いに赤穂まで下って来たらしい。凄い行動力だ。少し話しをして帰って行ったが、ディアベルの音は遠くまで聞こえるので何処を走っているのかすぐ分かる。今回も焚き火台を使うので、早速薪拾いに出掛ける。事前の情報では、テントサイトは綺麗に整備されているので、薪となる枝葉は皆無との事であったが、道路脇に十分な量のオオバヤシャブシの枯れ枝を見つけたので、喜び勇んで持ち帰った。直径10センチ程の枝をエビナタで適当な長さに切り揃えると汗が出た。その他では海岸に行けば大きな薪はないが、竹や木切れの漂着材が大量にあるので、これを集めても凌ぐ事が出来るであろう。日暮れになってから焚き火を始める。暖を取るためとか、只火を焚くだけなら、どんどん燃やせば良いのだが、料理をしようとすると、長持ちする熾きが必要になる。そのためには広葉樹の太い薪が理想であるが、今日拾ってきたオオバヤシャブシは硬く、火持ちも良く理想の薪であった。夜は冷えるので、今日は焼あごだしのスープで寄せ鍋をして暖まろうと言う算段だが、待ちきれないので、十八盛200㎖を飲み始める。キノコを中心とした具材が煮えた頃には、加茂緑200㎖に移行していた。更にウヰスキーへと飲み進めていると駐車場の方向からチャルメラが聞こえて来た。夜泣きラーメンが来るという噂は本当だったが、食べる人がいるのかなぁ。こちらの締めは何時もの29円うどんで消灯となる。見近島で教えて貰ったバッテリー式ライトをamazonで購入して、100均で買った1,100円のランタンスタンドに吊ってみたが、これは大正解。光量が多く明るいのでこれ1つで十分である。この明るさに慣れるともうランタンには戻れない。しかも、光度を少し落としてテント内ライトとして朝まで点けていたが、バッテリーもまだ十分余裕がある。シュラフに潜って寝ていると寒さがが襲ってきた。矢張りこの季節は夏用シュラフでは無理のようだ。用心の為に持って来たHONDAで貰った粗品の大型フリースを出して包まったら寒さが落ち着いた。来年は3シーズン用を買おう。キャンプ場の前の海には筏が設置してあるので、朝4時から漁船のエンジン音が響く、これは誤算であった。漁師は仕事、こちらは遊びなので仕方がない。午前6時過ぎ、辺りが明るくなったので起床する。木の下なので、夜露は皆無でテントや他の物も濡れていないのは有り難い。早速シートの下に置いていた薪を出して、焚き火台で火を熾して暖をとる。見近島でもこのキャンプ場でも皆さん挙って焚き火台を使用して焚き火をしている。「ヒロシのぼっちキャンプ」の影響は凄いものだ。ヒロシが使っている焚き火台は本家スイスのピコグリルで、11,600円もする。かたや今シーズン使用している焚き火台は中華製の2,980円だ。オールステンレスを使用した材質も、形状も殆ど同じで、耐久性も問題無い。レビューでは何十回と使っている強者もいるようだ。恐るべし中華人民共和国。しかし、ピコグリルを考案したブルーノさんは偉い。熱効率が良いので薪を同じ方向に置いても完全燃焼するし、大きな薪でも耐える頑丈さ、スピット(串)を乗せれば、調理器具が置けるのでどんな料理でも出来る。燃料の薪は少量でもOK、辺りに落ちている細い枯れ枝で十分だ。ステンレスの台の上で火を焚くので環境にも優しい。畳むとA4サイズほどで、厚みは1㎝程、重量は400g弱で持ち運びは最高。キャンプの常識を覆した発明だ。もうバーナーも炭も必要無い。海岸に出てみると朝日が美しく輝いていた。瀬戸内海の朝日と夕日は多島美と相俟って、何時まででも眺めていられる。朝メシはもしもの事を考慮して持って来た嵩張る中華製ガスバーナーで卵とベーコンを焼いたが、焚き火台で十分であった事は言うまでも無い。今日は11時までに帰らなければならないので、薪を灰になるまで燃やして、撤収。一番でキャンプ場を後にした。赤穂の湾岸道路も渋滞時間は過ぎているので、快走できた。後は往路と同じルートでセローを駆る。エンジンは絶好調、カブと違って早い速度のクルマにも余裕でついて行ける。車体は軽いし、リアキャリアを付ければ積載能力もかなりある事が分かった。旅をするなら250ccオフロードがベストチョイスだろう。岡山のR2まで帰ったとたんに名物の渋滞に巻き込まれてしまって時間を費やしたが、10時過ぎには無事帰還と相成った。追加で買ったTIGRAのスマホアタッチメントハンドル中央に取り付けたスマホ出発準備が整ったセロー丸山県民サンビーチ駐車場トイレ、自販機が設置される駐車場海から見た山中エリア山中のテントサイト準備万端整ったぼっちキャンプ会場夕暮れの海岸と釣り人夜のテントサイト鍋用だしと寄せ鍋大きな薪も燃やせる焚き火台焚き火台で締めのうどんを煮る朝日に輝くサンビーチ浜辺のグランドエリアから海を望む中華製ガスバーナーで作るベーコンエッグ日生港から望む鹿久居島大橋
2021.10.30
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工作車にインナーサイドパイプが上手く取り付け出来たので調子に乗って、左後部に小物入れを追加設置してみた。取り付け方法はインナーサイドパイプと同じで、3列目のアシストグリップを外した2箇所のネジ穴に1×4板で造った小物入れを丸小ネジで取り付けるだけなのだが、小物入れを2つに仕切る仕切り版がネジ穴の真上に来てしまったり、欲をかいて小物入れを長くし過ぎて、内張りの湾曲に緩衝してボルトが届かなかったりと変更点が出て思ったより手こずった。前面の受け金具は100均の台所用品の水切りを2枚とステーで作成したので、費用は格安で済んだのがせめてもの救いである。取り敢えず「いざ」と言う時の為のタオル、軍手、紙コップ、双眼鏡を格納してみた。小物入れを取り付けた左後部前面は100均の水切り左右の側板の角は追って丸く落とす予定
2021.10.25
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工作車(ボンゴフレンディーAFT)は後部座席を外せば250ccバイクが2台積める能力を持っているので、トランポとして重宝している。今月も見近島キャンプにスーパーカブ90が出動する際にも、向島までの往復に工作車の出番となった。しかし、バイクが2台も積めてしまう広いワンボックスカーでも、小物を格納する場所が無いのだ。牽引ロープやブースターケーブルは滅多に使わないので、後部のドリンクホルダー下の外板と内張りの隙間に収納しているが、たまに使う小物類は後部座席のアシストグリップを外してフックを取り付け100均のカゴや5連フックを取り付けていたのだが、バイクの積載時には何時も邪魔になり、タイダウンを掛けているといつの間にか外れてフロアーに落ちてしまっているので、使いたくないのだ。因みに、アシストグリップを外していても車検には通るとの事で、もう10年以上外したままだが今回の車検も何の問題も無く通過した。工作車がご臨終になったらHONDAのNーVANにでもしようかと、トランポ能力を調べていたら、インナーサイドパイプがオプションで設定されているのを知ったが純正なので2万円程するようだ。ならば、これを参考に工作車にも取り付けられないかと考えてみた。車内の右側はスライドドアが無いので2列目と3列目のアシストグリップの位置が同じ高さとなっている。4箇所のボルト穴を利用してステンレスパイプを取り付ければインナーサイドパイプが出来る筈である。ステンレスパイプに4箇所穴を開け、アシストグリップを取り付ける純正ボルトを長くして、スペーサーを咬まして簡単に取り付けようと思ったが、パイプに正確に4つの穴を開けるのは至難の業なので、一度木材の板を取り付けてからステンレスパイプを取り付ける事にした。構想は固まったので、ホームセンターに買い出しに走る。16∅1800㎜ステンレスパイプ、16㎜パイプブラケット3ヶ、16㎜パイプエンドキャップ6ヶ入り、S輪フック6ヶ入り、M6/50㎜ステンレス丸小ネジ4本、89㎜×1800㎜×19㎜2×4板を購入。車内の取付部は1600㎜としたので、部材をカットして取り付けてみた。難関の2×4板への穴開けは現物合わせで位置を正確に出して、ボール盤を使用して穴開けを行ったので、4箇所とも一発でボルトを通す事が出来た。やはり道具ですなぁ。全て組み立てて見た所、違和感は余りないし、4本のボルト留めなのでガッシリと取り付けられ、板を掴んで揺すってみたがビクともしない。車内の右側に1600㎜のインナーサイドパイプが格安で出来たので、これからは小物類やデイバッグ、衣類など何でも吊しておけるのだ。完成したインナーサイドパイプ小物を置いていた100均のカゴインナーサイドパイプ全景電動ロールカーテンの開閉にも邪魔にならない
2021.10.22
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今年の夏は天候不順でキャンプツーリングにも行けなかったので、悶々とした夏を過ごし、忙しい筈の秋になったのだが、コロナの影響でキャンプに行ける日が出来た。行き先は平成29年に福さんとカブで往復した「しまなみ海道」の途中にある見近島のキャンプ場だ。この島は愛媛県に位置し、伯方島から大島に架かる伯方・大島大橋の中程から原付、自転車、徒歩のみ降りて行ける島である。従って家族連れや若者集団などが居ないのがよろしい。コロナで閉まっていてはガッカリなので、念のために宮窪支所住民サービス課に問い合わせると10月1日から再開しているとの事で、人の少ない10月4日(月)に敢行する事にした。しまなみ海道の側道を通行できるバイクは125cc未満となる事と、キャンプ道具を積載出来る事を考慮すると自ずとスパーカブ90の出番となる。90とは言え、尾道まで自走する気力も体力もないので、工作車に積載して向島まで運ぶ事にした。Googleマップの航空写真モードでクルマを一晩泊めれそうな駐車スペースを探すと、向島IC近くの山中に手頃な駐車場が見つかったので、ナビを頼りに行ってみると、何やら施設の駐車場のようだったので、その手前にあった空き地に工作車を突っ込んで、カブを降ろす。今回はキャンプを行うので、アイリスオーヤマのRVボックス(30L)1つでは足りない。そこで荷物の分散を図るため、シュラフはフロントキャリアへ、テントマットは外付け、食料は保冷剤を入れた発泡ボックスをRVボックスの上に取り付ける事にした。カブのエンジンを掛けたのが13時10分、予定ではもう少し早い出発だったのであるが、昼メシに美味いと評判の松ちゃんラーメンを食べようとして、まさかの定休日、仕方がないのでラーメンシゲで醤油ラーメンを食したりしていたものだから、ツーリングはダラダラと遅れるのである。見近島までは4つの島と5本の橋を渡らなければならないが、そのまま走れば1時間程で着いてしまうだろうから、のんびりと名所を巡りながらツーリングを楽しむ事にした。原付でしまなみ海道を走るには橋の近くの専用道からのアプローチとなる。ところが入口は橋からかなり離れている事が多く、その上自転車/歩行者道と原付道の入口が違う橋もあるし、標識が小さいので通り過ぎてしまいそうにもなるため、橋の近くになったらゆっくり走る事が肝要である。それと、道路標識の「しまなみ海道○○IC」の「しまなみ」に惑わされてはいけない。ICはあくまで、クルマ専用なのだ。しかし、行政がサイクリングに力を入れているだけあって、道の駅や大型店舗、寺院などには駐輪スタンドが設けられており、スタンドの付いていない自転車には有り難いサービスだ。道路にもブルーのラインが引かれており、時折今治と尾道の文字が書かれているので、そのラインに沿って進めば、次の橋の入口に到達できるようになっている。正に地図が無くても走る事が出来るのだ。向島を出発して最初の橋は因島に架かる因島大橋である。この橋だけは、瀬戸大橋の電車のように橋桁の真下に原付・自転車道が造られているので、保護網などがあって見晴らしはすこぶる悪い。橋に来て気が付いた。原付は有料なのだ。金額は50円とか100円位なので大した事はないのだが、何も考えずにラーメンシゲでの支払いに小銭を使ってしまっていたので硬貨が残り少ないのだ。因島ではコンビニを探さなければならない。やっと見つけたコンビニで、要りもしないマスク用ミンティアを98円で購入し、おつりを100円と50円にして貰ったので一安心だ。次は生口島に架かる生口橋だ。斜張橋の美しい橋は橋上からの眺めも良い。どの橋も通行料は設置してある箱に投げ入れるだけで簡単なものだが、両替機を置いて貰えれば今日のようにならなくて済むのになぁ…と思いながら通行料を投げ入れていると「回数券は料金所で販売しています」との張り紙が目に止まった。両替しなくても、ICの料金所に行けば回数券が買えたのだ。しかし、回数券だと余るか。生口島は瀬戸田の耕三寺と平山郁夫記念館が有名だが、記念館は訪れた事があるので、耕三寺に行ってみたが、バイクを駐める場所が無かったので、入口の写真だけ撮って先に進む事にした。次は大三島に架かる多々羅大橋だ。この橋も斜張橋で道の駅多々羅しまなみ公園からの眺めが美しい。ここから次の橋までは短距離だが、島の反対側にある大山祗神社に参拝する事にして、峠を越える。カブ90カスタムは3速だが、トップギアが良く粘るし、全開で走ると速い。バッテリーレスにしているが、レギュレーターのパンクも無く、LEDのウインカーも正常に点滅している。エンジン、電気系統共に問題無く大きな荷物もものともせず快調である。大山祗神社に到着。入口の参拝者駐車場にカブを駐めて、境内をゆっくりと散策する。この神社の目玉は何と言っても境内の中央にある樹齢2600年と伝えられる楠の神木だ。大きな洞を伴って尚且つ伸びる枝に生命力の強さを感じる巨樹は圧巻である。参拝を終え外周路に向かう。島の南半分の海岸線を大きく回る外周路は結構な距離があるので、燃費は悪くなるが少々開け気味で走ると段差ではリアサスが底をつく。社外品のサスにしたいのだが、アップマフラーに干渉するので、当面はカバーを外した細い純正サスで我慢するしかないようである。次は伯方島に架かる大三島橋だ。アーチ橋の短い橋を渡れば塩で有名な伯方島である。もう今日の目的地の見近島に近いし午後4時を回っているので、長時間の運転で喉が渇いた。出掛ける時はビールはいらないだろうと発泡ケースに入れなかった事をここに来て後悔する。欲しい。どうしてもビールが飲みたい。その一心で酒屋を探しているとZAG ZAGの外壁にちょっと気になる「酒」の文字を発見。ドラッグストアは何でもあるのね。冷蔵庫から取り出したキリンの一番絞りを握りしめて、レジに向かう中年ライダーの悲哀を込めた後ろ姿を呆然と見つめる白衣姿の店員には目もくれず、素早くビールを発泡ケースに仕舞ったのは言うまでも無い。次はいよいよ大島に架かる伯方・大島橋だ。この橋は伯方島と大島の間に架かる吊り橋であるが、橋の中間辺りから見近島に降りる連絡道が分岐する。原付道を下って行くと見近島キャンプ場に到着だ。草が刈られ綺麗に整備されたキャンプ場には男女トイレ、炊事棟、多目的棟の3棟があり、無料だ。藤棚の下に3人、多目的棟の前に1人のライダーが既にテントを張っていたので、入口近くの石のテーブルがある防波堤脇に居場所を決めてテントを立てる。今日のテントは30年以上前にバイクツーリング用に買ったモンベルのムーンライト1である。このテントは月明かりでも1分で設営できる優れ物であるが、狭いのが欠点である。そのテントのポールを繋ぐショックコードが経年劣化で伸びきって戻らないので、ポールが繋げない。今まで騙し騙し使って来たがもう限界のようだ。ナイフでショックコードを切断して何とか組み立てが終わるやいなや、震える手で発泡ケースからキリンの一番絞りを取り出し一気に喉に流し込む。美味い。この一撃たまらん。海を眺めながらビールを飲んでいると、2組の原付ライダーと小さな自転車に小さなリヤカーを引っ張って初めての自転車キャンパーが現れた。今回のキャンプは「ぼっちキャンプ」の象徴とも言える焚き火台を使用して煮炊きをする事にしたので、ナタを手に薪を探すが、周辺は綺麗に整備されていて手頃な枯れ枝が見つからない。砂浜に出て流木を探すも小さなゴミ1つ落ちていない。山に入ろうにも険しくジャングルのようになっているので、入る事が出来ない。仕方がないので山際を細かく探し回り、何とか1日分の枯れ枝を見つけた。着火用は枯れ草とウバメガシの枯れ葉付きの枝だ。初めて使用する焚き火台はステンレス製で折り畳むと厚さ1.5センチと非常にコンパクトでありながら、十分な燃焼材が燃やせるサイズの中華製と思われるが、燃焼にも耐久性にも問題無く使用できた。火吹き棒とワイヤーソーが付いて2,980円は納得価格である。火が熾きた所で、ダイソーで買った330円の大人気スキレットMにオリーブオイル、マッシュルーム缶、カットシメジ、ホタテ、海老を入れたアヒージョをあてに、清酒燦然を飲み進めて行く。2杯目のアヒージョが終わった所で、焼き鳥に移行。清酒が終わったので、スキットルに入れたウヰスキー余市に移行。辺りを見渡してみると、皆それぞれぼっちキャンプで、焚き火台を使用して静かに料理し、火を見つめながら酒を黙々と飲んでいる。暇なので後から来た2人組と自転車キャンパーに声を掛け話しを聞いた。2人組はこれから高知と宇和島で2泊して広島に帰るそうだ。自転車キャンパーは三次の高僧さまだったので、今後のキャンプに於ける日本人の行動様式について熱く激論を交わし、締めのうどんを食べて寝た。翌朝5時30分起床。辺りは大雨が降ったかのようにずぶ濡れ。夜露が凄い。早朝から釣りに出掛ける者、コーヒーを飲む者、寝ている者と様々であるが、着火用材を探し出し、濡れた薪に火を付け、朝食準備に取り掛かる。スキレットで卵とソーセージを焼いておにぎりと一緒にほおばる。今回初めて使ったスキレットだったが、煮て良し、炒めて良しで、コンパクトな上、焚き火との相性と保温性など良い事ずくめで、これ1つで殆どの料理をこなしてくれる優れ物だった。重いことを除けば完璧なソロキャンプ調理器である。テントだけを残して片付けを済ませたのだが、朝日が当たっても露がなかなか乾かないので、半乾きのまま撤収して1番で出発。ガソリンは向島まで何とか持ちそうだ。朝の空気は冷たくて気持ちが良い。橋を渡っていると何台もの自転車や原付にすれ違った。今日も天気が良いし、非常事態宣言も明けた事だし、多くの人がしまなみ海道を走りに来ている。ここは正に2輪の聖地だ。向島に隠していた工作車まで無事辿り着き、カブを積載。無料になった尾道大橋を渡り、山陽道福山西ICから車検を終えたばかりの工作車を飛ばして昼前には無事帰宅する事ができた。工作車に積載したカブ秘密の空き地で出発準備を整えたカブ向島の原付道入口斜張橋の生口橋耕三寺正面多々羅大橋に向かうカブ天に聳える多々羅大橋の橋脚橋から眺める海峡の潮流道の駅多々羅しまなみ公園から多々羅大橋を望む大山祗神社の神木「大楠」大三島から遙か来島海峡方面を望む道路にペイントされたブルーのラインとコース名遠くで見ると怖い!橋にアクセスする原付道/手前は本線橋上の見近島入口を示す小さな標識見近島キャンプ場から伯方・大島橋を望む威勢良く燃える焚き火台の枯れ木美味しく出来上がったアヒージョ適宜な火加減で焼かれる焼き鳥朝食の卵とソーセージ大三島橋にて本線と並行に走る原付道
2021.10.06
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TLM50のフロントカウルもメーター、ホーン、ヘッドライトなどを取り外して洗浄。一部小さな割れがあったので、これも万力で挟んでリヤフェンダーをバーナーで溶かして溶着。溶着箇所をサンドペーパーで整形後、全体にもペーパー掛けして表面の足付けを行い、ミッチャクロンを吹く準備を行う。プラのヘッドライトは経年劣化で黄ばみが激しいので、工作車同様400番、800番、1500番のペーパー掛け後、ピカールとPBクリーンで磨いたら、新品のように甦った。黄ばんだヘッドライト磨きが完了したヘッドライト部品を全て取り払ったフロントカウル
2021.10.01
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タクトの外装カウルの塗装プライマーとしてミッチャクロンを使用する事としたので、ついでにTLM50のフロントカウル(予備パーツ)とTLR200に付いていたリアフェンダー(予備パーツ)を修理してミッチャクロンを吹く事にした。TLR200のリアフェンダーは、左側のフレームにボルトで取り付ける箇所が破損し、欠損しているので、修理出来なければ塗装する意味が無い。そもそもこのフェンダーはTLR200のものなのかも分からない。確かTLR200にはブルーのカラーリングは無かったような?そうするとTL125のフェンダーかも知れないが、TLR200もTL125もTLM50も同じフェンダーなので、互換性がありどの車種にも付ける事ができるのだ。さて、修理の方法であるが、フェンダーを取り付けた時に一番力の掛かる箇所なので、小手先の修理では埒が明かない事は予想出来る。ホットメルトやPP部材を切り出した接着やFRPなどでは歯が立たないだろう。色々と考えた結果、TLM50の2号車に短く切断加工されて取り付けてあるリアフェンダーを溶かして溶着させてみる事にした。その前にフェンダーの割れた部分に軸細コーススレッドを2本ねじ込み気休めの補強とした。フェンダーの内側からベニア板を当てクランプで留めた上で、ガスバーナーを使用してTLM50のフェンダーを炙って溶かし、欠損部分のミミを作る。この時修理するフェンダーの割れた断面も少し溶かし、溶着しやすくした。冷えて固まったところで、グラインダーに砥石ディスクを取り付けて整形を施した。修復したミミを摘まんで揺すってみても、かなりガッチリと溶着できている事が分かるが、これに取り付け用のボルト穴を開けると、強度はまだ足りないと思われるので、最終的にはこのままで塗装後、1.5ミリ厚のアルミ板を外側と内側から挟んでリベット留めした上で穴開けを行う事とする。取り敢えずミミの修復が出来たので、劣化したフェンダー表面と必要の無い部品取り付け穴をパテ埋めしてペーパーで仕上げておいた。軸細コーススレッドを2本ねじ込んだフェンダーの欠損部分の断面ベニア板とクランプで溶着準備を施す予備フェンダーを溶かして溶着させたフェンダーグラインダーで整形した欠損部分のミミパテ埋めしてペーパー掛けしたフェンダーフェンダーの裏側
2021.09.29
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タクトのフロントフェンダーを外すには、ステムを分解して、左右一体となったフロントフォークを抜き取らなければならない。この時、フロントフォークに繋がるステムシャフトが長いので慎重にやらないと、上下のボールベアリングが落ちてしまう事になるのだが、案の定2ヶ程落とした。数を数えてみると上下とも26ヶだったので、無くしたベアリングはないと思われる。レースにグリスが残っていれば、ベアリングはグリスにくっついて落ちないのだが、レースにもベアリングにもグリスは殆ど残っていなかった。この辺りは新車時から一度も分解されていないのだろう。フロントフォークからホイールを外して、ボトムリンク式のサスペンションも分解する。ダンパーのブーツは両方千切れているが、純正パーツは廃番になっている事は確認済みである。このブーツは上側と下側の径が極端に異なる専用設計なので、他車の流用も効かず、自作も出来ないので、お手上げ状態である。破れた部分を切り取ってしまうしか方策はないだろう。 グリスが無くなってしまったレース上下のボールベアリングとステムナットここまで分解しないとフロントフェンダーが外せないステムから外したフロントフォーク両方とも破損しているダンパーのジャバラ分解したボトムリンク式サス
2021.09.24
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タクトの燃料タンク取り外しのために、外装の後半分を取り外したので、残りの全部を外してしまう事にした。この外装の色は黄色なので、ムラになって色抜けしているのだ。今まで色々な部品を塗装して来たが、黄色だけは何回も重ね塗りしないと下地の色が透けて出て来るので一番厄介な色であった。しかし、塗り直しはやっておきたい。が、黄色は止めて他の色を考えてみた。素材がスクーターという、都会的なバイクなので、ポップな感じでキャンディーレッドにしてやろうと、ウレタン塗料を買ってみたものの、余りの派手さに恐れおののき、尻込みをしてしまったので、急遽取りやめにして最近流行のミリタリー色のマットオリーブグリーンに変更した。外装はPP系の柔らかい素材なので、このままプラサフをを吹いて塗装しても直ぐに剥がれてしまう。そこで、ミッチャクロンの登場である。ミッチャクロンはPPのような「つるつる」している表面でもそのまま薄く吹き掛ける事により、塗料との強い密着性が生まれると豪語するプライマーである。取り外した外装は全て水洗いを行い、油汚れはパーツクリーナーで落とし、最初のオーナーが貼ったであろうマンガのステッカーはドライヤーで温めながら剥がした。リアカウルの左右のHONDA tactのデカールはどうしようかと迷ったが、ヒビが入っていたので、剥がす事にした。その前に写真を撮って、イラストレーターでロゴを復元しておく。ドライヤーを使って剥がすも流石HONDA純正、強力に張りついて一気には剥がれない。精密ドライバーの先で少しずつ時間を掛けてやっと剥がす事ができた。全ての外装は念のために800番のペーパーで大まかに下地処理をしていよいよ塗装の準備が整った。車体から取り外した全ての外装マットオリーブグリーンのウレタン塗料とミッチャクロンの500g小分け缶
2021.09.22
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タクトのエンジンが掛からないので順を追って点検する。プラグのスパークはあったので電気系は問題無いだろう。次は燃料だ。キャブのドレンボルトを少し緩めてみるも燃料が漏れてこない。ボルトを抜き取ってみても1滴たりとも出て来ない。キャブに燃料が来ていないのだ。これでは掛かる筈が無い。キャブに燃料が来ないと言う事はフロートが動いていないか、燃料パイプの詰まりだろう事が予想できる。しかし、フロートやバルブは入念に洗浄を施し取り付け後も動きを確認しているので、原因はキャブでは無いように思われる。そうするとタンクからキャブへの燃料ラインか?タクトには燃料コックが付いていないので、普通のバイクのようにコックに繋がるホースを外して確認する事も出来ないのだ。仕方がないのでタンクを外して確認する事にしたのだが、タンクを外そうとすれば外装パネルの後半分を外す事になり大変面倒な事になる。この時代のスクーターは外装パネルがボルト留めされているので、まだ外しやすいが、最近の物はプラスティリベットなどで留められている物が多いので経年劣化で外す時に折れてしまう事もある。だから整備性の悪いスクーターはバイクの中で一番嫌いなのだ。許せるのはラビットとベスパまでだ。外装パネルを外して燃料タンクを取り外し、それに繋がる燃料パイプを外してみるとタンク側におかしな部品が付いている。燃料コックでも無く、円盤を膨らませたような形で燃料を送るパイプと少し細いキャブの辺りに繋がる2本のパイプが取り付けられている。分解は出来ないようになっているので、パイプを外して息を吹いてみると、中に弁があるようである。初めて見る機構で、この時点では何の為にあるのか理解出来なかった。弁もパイプも詰まりが無い事を確認して再びタンクとキャブに取り付けてみるも、キャブには燃料が降りてこない。あの弁が何か悪さをしているのだろうと思い考えてみた。弁は息を吹いた時には動かないが吸った時に動くようになっているように感じた。と言う事は弁に繋がる細いパイプは負圧パイプ?それなら、負圧が働くまでキックを続ければ燃料が降りて来るかもと思い、キックを続けると突然エンジンが掛かった。ハッキリとは分からないがあの弁は、たぶん負圧弁だったのだろう。キックをする事により、負圧で弁が開いて燃料がキャブに送られ、エンジンが掛かっている間は負圧が掛かり、弁は開きっ放し、エンジンを止めると負圧が無くなり、弁が閉じられ燃料もストップする。こんな仕組みではないかと勝手に想像したのであるが、正解は分からない。こんな手の込んだ仕組みを作らなくても単純に燃料コックを付ければ良いと思うのだが…。回転数が高いので、アイドリング調整をして、ON、OFFを繰り返してみるが、その後は1発でエンジンが掛かるようになったので、一先ず復活は成功と言えよう。燃料タンクから繋がる負圧弁?それに繋がる燃料パイプと負圧パイプ?謎の負圧弁?
2021.09.20
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タクトのキャブを分解するには、クランクケースの上にあるプラのカバーを外し、更にエアークリーナーを外すとアクセスできる。後はキャブに接続されているパイプ類を外し、本体を留めている2本のボルトを外すだけであるが奥側(車体側)の長いボルトはソケットが掛からないので、スパナでちまちま外すしか無いのが面倒くさいし、整備性が悪い。取り出したキャブを分解してみるとスロットルピストンも小さいが、フロートチャンバーも2本のビスのみで取り付けられている。内部はガソリンの残留物も無く、カラカラに乾いており、至って綺麗なのでジェット類の詰まり等は無いかも知れない。内部で取り外しが出来るパーツはフロート、フロートピン、フロートバルブだけである。取り敢えず外せる物は全て外してYAMAHAのキャブクリーナーと圧縮エアーで通路と小さなパーツを全て洗浄したが、詰まっている箇所は無いように思えた。念入りなクリーニングを終え、再び組み立てて、タンクにガソリンを1L程入れた。バッテリーは当然ご臨終だが、タクトはフラマグ点火(フライホイールマグネトー点火)なので取り外してもエンジンは掛かる。プラグを外してキックでスパークの確認を行う。電気は大丈夫だ。キーをONにしてキックで始動。とはならない。幾らキックをしても始動しない。初爆すらないので何処かに異常があるようだ。原因を1つずつ探って行く事にしよう。蛸入道のように接続されるパイプ取り外したキャブ上部には強制開閉式の小さなスロットルピストンが入るフロートチャンバーを開けたキャブ/中は至って綺麗だ外せる部品は全て外して洗浄中のキャブ内部にゴミが溜まったエアークリーナー
2021.09.18
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6年前の平成27年に近所の散髪屋の親爺から貰ったHONDAタクトの初期型/昭和55年(1980)発売のAB07、ドンキーベースに格納するまで軒下などをたらい回しにされていたが、親爺も亡くなったのでその弔いにと思いエンジンを掛けてみる事にした。6年前にはエンジンが掛かっていたので、キャブの掃除程度で掛かるだろうと思い、始動準備に掛かる。タンクの中はサビも無く綺麗だが、ガソリンは1滴も残っていなかった。サイレンサーの排気口にはキッチリと泥蜂が巣を作って塞がれていたので、針金で穴を通して置く。車体左側のプラ製カバーを開けると、エアークリーナーとキャブが顔を出す。小さなキャブには沢山のゴムパイプが取り付けられ、何が何だか分からない。取り敢えず外したのでブログ記事を書こうとしたら、愛用のMacBookProがどうも変である。キーボードの中央辺りが膨らんで筐体が盛り上がり、液晶パネルが閉じられなくなってしまっている。バッテリーの膨張だ。これは一大事と言う事で直ぐに、Apple正規代理店のキタムラカメラに持ち込むも、部品到達に15日必要との事。仕方なくMacBookを置いて帰ったが、事務所に残るディスクトップはG4/MacOS9.2.2搭載(ネット環境はInternet Explorer5)とMacPro/MacOS10.5.8レパード搭載(ネット環境はSafari5.0.6)MacOS10.7.5ライオン搭載(ネット環境はSafari6.1.6)MacOS10.11.3エルキャピタン搭載(ネット環境はSafari9.0.3)エルキャピタンのSafari9.0.3は辛うじて動くが、表示が正常ではなくブログの書き込みはアウト。ネット環境の無い状態で悶々と過ごした15日間は実に長かった。部品は、やはり本国のアメリカに発注していたようだ。新品バッテリーと筐体交換で27,280円は微妙な値段だが、最新のMacOS11.5.2ビッグサー搭載(ネット環境はSafari14.1.2)OSとブラウザで快適な環境が戻って来たので、仕方のない事であろう。引き渡し時にバッテリー膨張防止のアドバイスを頂いた。充電100%のままでACケーブルに繋いで使用しない。(充電30%程度になるまで、ACケーブルには繋がない)スリープ状態のままで長時間放置しない。(使用しない時は電源を切る)だそうである。電源も切らず常にACケーブルに繋いで使用していたので、バッテリーが過充電になって膨張したようである。リチュウムイオンバッテリーはデリケートなのね。長い間放置されていたタクトAB07よく見たらサイレンサーカバーが欠品この汚いカゴはいらないだろうなぁこれではエンジンは掛かりませんオートショップFUZIMOTO(福山市手城町)の四つ葉のクローバー ステッカーが貼られたカバー
2021.09.16
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近くの同業者から「チェンソーの掛かりが極端に悪く困っているので見てくれ」と、会議に行く途中に現物の持ち込みがあった。症状と始動手順を聞いてみるとエンジンを掛ける時はプライマリポンプで燃料をキャブに送り、チョークを引いて、スイッチをONにし、リコイルスタータを引いているそうだ。手順は合っているが、何度やっても掛からないとの事、たまに掛かる事もあり、エンジンが始動すると回転も上がるし、問題無く使用出来るようである。このチェンソーはKIORITZ/共立チェンソーCS3411Gでネットで調べてみると、取り扱い説明書が掲載されていた。共立チェンソーなど聞いたことも無いメーカーだが私が知らないだけでチェンソー界ではメジャーなのかは分からないが、取り扱い説明書やパーツリストをネットにきちんと上げているところを見るとしっかりとしたメーカーだと思われる。試しにエンジンを掛けてみるが、なるほど掛からない。しかし、一度掛かると問題無く使用できると言う事なので、原因はキャブでは無いような気がする。取り敢えず本体のカバーを外すのだが、このプラのカバーは両側にラッチが2つ付いており、これを外すとカバーが外れるようになっているので、機関部へのアクセスがとても簡単である。カバーを外すとプラグ、エアークリーナー、キャブが見える。エアークリーナーは木屑の粉のような物が、溜まって変色していたので、外して圧縮エアーを吹いて掃除した。次にプラグを外してみると、真っ黒に煤けていたので、真鍮ブラシで電極の地金が出るまで、磨いて取り付けた。キャブを留めるボルトは頭がトルクスになっているのは珍しい。素人は触るなという事だろうと思い、キャブはそのままにして取り扱い説明書を読んでみると、リコイルスタータを引いて初爆があったらチョークを戻すと書いてあったのでその通りにしたら、あっさりと掛かった。その後何度やっても1発で掛かる。回転も上がるし問題ない。会議の帰りとなった夕刻にチェンソーの回収に来たので、その場でエンジン始動を見せて、チョークの使い方の説明を行った。やはり初爆があってもエンジンが始動するまでチョークを引いたままにしていたらしい。そうするとプラグがかぶって益々始動出来なくなり、プラグが黒く煤けるので火花も弱くなる。という事なのだろうと解釈し、チェンソーの修理は一件落着とした。共立チェンソーCS3411G木屑の粉様の物が堆積したエアークリーナー真っ黒に煤けたプラグの電極
2021.08.24
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工作車の車検が来月に迫って来た。走行距離は200,400㎞に達しているので、今回は是が非でも2回目のタイミングベルトの交換を行わなくてはならない。これを怠ると、ベルトが破損し吸排気のタイミングが狂って、バルブとピストンがぶつかりエンジンの破損という重大事故を招くのだ。ボンゴフレンディの場合、ウオーターポンプ関係はベルト交換後でもアクセスできるので、今回はタイミングベルト(WL01ー12ーSF0)とテンショナー(WL01ー12ー700)、テンショナースプリング(WL01ー12ー711)の3点のみとする。長女に発注を頼んだら、マツダ純正が2日で届いた。後はモータースに車検の予約を入れるだけだ。タイミングベルトテンショナーテンショナースプリング
2021.08.22
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工作車の右ライトのレンズが黄ばんで如何にも旧車らしくなって来たので、磨いてみる事にした。因みに左ライトは10年程前に初めての交通事故(赤色点滅信号を無視して飛び出して来たレガシーにぶつけられた事故)に遭い新品に交換している。最近のクルマのライトレンズはコストダウンと事故の時の飛散防止のために、ポリカーボネート製になっている。複雑な形に整形出来るのは良いのだが、ガラスと違ってどうしても太陽光などによる黄ばみが生じてしまうのがいただけない。時々真黄色に曇っているクルマを見かける事があるが、他が綺麗でもポンコツに見えてしまうし、車検時に光量不足を指摘されそうである。ライトレンズだけは丸目で良いから昔のようにガラス製で作って貰いたいものである。工作車のライトの取り外しは簡単である。フロントグリルを留めているビスを1本外し、5箇所のプラロックを抜くとグリルは外れる。ライトとコーナーランプを同時に押さえているビス1本を外すとコーナーランプが外れる。後はライトを留めている10ミリのボルト4本を外して、カプラーを抜けばライトケースごと取り出す事ができる。レンズ磨きだが、最初はピカールで磨いたが歯が立たなかったので、ライト磨き専用のPBクリーンを買って、磨いたら結構綺麗になってその場では満足したが、黄ばみを完全除去とは行かなかった。新車時のような透明感を出すにはやはり、レンズにコーティングされているクリアー塗装を完全に削り落とさなければならないようである。そこで今回はモノタロウで買った400番、800番、1500番の耐水ペーパー各5枚入り149円で磨いて行く事にした。先ず400番でクリアー塗装を全て剥ぐまで水研ぎを行う。磨いて行くと黄ばんだ汁が垂れて来るが、そのまま磨くと今度は白い汁に変わる。クリアー層が除去出来た証拠であるが、レンズの表面はスリガラスのように曇ってしまった。但し黄ばみは除去出来たようである。次は800番で磨くが目立った変化は無くスリガラス状のままだ。最後に1500番で磨くが同じように透明感はない。大丈夫だろうかと少し不安になる。次は表面をよく乾かしてピカールで磨いてみると、段々と透明度が増して来るのが分かる。随分と綺麗になった感がある。これでも良いようだがPBクリーンで磨いてみると、更に透明感が増した。もう新車のライトと遜色が無いまでになった。このまま車体に取り付けると、黄ばんで来るのが早いようなので、ウレタンクリアーを60cc作って3回吹いて乾燥させる。普通のクリアー塗装でも良いようだが、それだと更に水研ぎが必要との事なので、ウレタンにした。ウレタンクリアーだと水研ぎが不要なのだ。乾燥後車体に取り付けてみると、写真では違いが分かりずらいが、明らかに違いが分かる。綺麗だった左ライトが少し黄ばんで見える。ライトレンズの黄ばみ取りは、市販されている高価なヘッドライトクリーナーでは、まあまあ綺麗になったかなぁ程度であるが、安い耐水ペーパーとピカールやコンパウンドの方が確実に新車時の透明度が戻って来る事が確認できた。レンズに穴が開くまで磨くにはもう5回程出来るだろうが、その頃にはもう死んでいる事だろう。黄ばんだ右ライトコーナーランプのレンズと比較すると黄ばみ具合が良く分かる400番で水研ぎしたライトレンズ800番で水研ぎしたライトレンズ1500番で水研ぎしたライトレンズピカールで磨いたライトレンズPBクリーンで磨いたライトレンズウレタンクリアーを吹いて車体に取り付けた右ライト(左の方が少し黄ばんで見える)
2021.07.15
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発電機HONDA/G40 のフライホイールがどうあがいても外す事が出来ないので、そのままになっていたが、どうしても外してみたくなって、amazonでギアプーラーを探してみた。G40 のフライホイールは直径が18㎝もあるので、大型プーラーが必要になる。15㎝迄なら安い物が幾らでもあるのだが、15㎝を越えると選択の余地が殆どないので、2本爪、3本爪兼用30㎝(3,330円)を思い切って購入した。届いたプーラーは流石30㎝用、ズシリと重く頑丈である。3本爪の方が安定してセンターも出しやすいのだが、発電機のアングルが邪魔になり、掛けられない事が分かったので、2本爪にしてセットし直したが、フライホイールの縁の凸が2㎜ほどしか出が無く、爪の先がピンポイントで接触する程度なので、掛けるだけでも大変だ。ウッドラフキーの溝にCRCを吹き込んで、押しネジの頭にメガネレンチを挿し込み締めて行くが、フライホイールは外れてくれない。力任せに締め付け過ぎると、プーラーの爪がフライホイールの縁から外れて仕舞うのだ。適度に締め付けたまま、押しネジの頭をハンマーでどつくも、その瞬間にプーラーが外れてしまう。瀧の汗をかきながら何度やっても外れない。農機具屋は、プーラーなど使わず、クランクシャフトのネジにナットを取り付けてハンマーで叩いていとも簡単に外してしまうようだ。クランクシャフトにはあまり衝撃を加えたくはないのだが真似をしてみたが外れない。フライホイールにプーラーの爪が掛かるように縁をもう少し付けるか、プーラーを掛ける位置を凹ませて置けば良いのに…。HONDAのサービスはどうやって外しているのだろうか。特殊工具でもあるのだろうか。フライホイールが外れないまま、数日放置していたがどうしても気になり、酒を飲みながら色々と考えた。プーラーの爪の先が尖っていないので、大きな力を掛けると滑ってしまうのだろう。それなら爪を研いでみたらどうだ。と言う事で、グラインダーに砥石ディスクを付けて先を鋭く研いでやってみたが、結果は同じで撃沈である。次は太いナマシ線をフライホイールに巻いて締め上げ、そこに爪を掛ければ何とかなるかもと思いやってみたが、ナマシ線と一緒に爪も外れてしまう始末である。最後の手段は、ヒートガンでクランクシャフトを炙って、プーラーの押しネジをあてがい頭をどつくのだが、フライホイールの中にはコイルやポイントなどがあろうから、あまり熱を掛けすぎては元も子もないので慎重に炙って、押しネジの頭をハンマーでどついたら3撃目で見事外れた。やれやれである。フライホイールを外すだけで8ヶ月も掛かってしまったが、炙りが一番効いたようである。しかも結局プーラーで外せなかったのは悔しいが、押しネジが使えたので良しとするしかない。ポイントを確認してみると、真っ白になって何かが付着しているようだ。恐らくプラグに火が飛ばない原因はここだろうと確信して、400番の耐水ペーパーで接点を磨いて最後に紙を通す。ウエスにパーツクリーナーを染み込ませ、ピンセットで摘まんで接点の回りをクリーングする。クランクシャフトにナットを付けてスパナで挟んで、クランクを回してポイントが一番開いた所で止め、0.3㎜のシクネスゲージで接点の間隔を測ったら丁度良かったので、クランクシャフトのポイントカムが接する部分にグリスを薄く塗って組み立てた。発電機の電源をONにして、自信満々にリコイルスタータの紐を引っ張ると、プラグの先から火花が…。出ない。何度やっても出ない。ポイントではなかったのか。撃沈である。それならコイル?恐らく新品は無いだろうなぁ。要らないプーラーを買っただけに終わってしまったのが情けない。最大掛け幅300ミリのギアプーラー2本爪にしてセットしてフライホイールに掛けるプーラーフライホイールを締め上げたナマシ線ヒートガンで炙ってプーラーの押しネジをあてがいハンマーでどついたら外れたフライホイール外したフライホイールと電装部分保護カバーを外して剥き出しになったポイント
2021.07.10
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工作車のオイル交換の時期がやってきた。オイルは5,000㎞毎、フィルターは10,000㎞毎に交換しているので、今回はフィルターも同時に交換するタイミングだ。前回の交換時の記事を確認してみると、フィルターはカスタムジャパンで、和興オートパーツ販売のG-PARTS FILTER型番LO-7203K(マツダ純正品番VSY3-14-302)を2,268円で購入していたので、同じ商品を探したらモノタロウで2,519円で出ていた。フレンディー以前のクルマは自分でオイル交換をやっていたが、廃油の処理が面倒になり、オートバックスやガソリンスタンドに持ち込んで、ディーゼルターボ用の高級オイルを入れていたが、説明書には指定オイルはCD10W-30となっているので、最近では近所のモータースで600円/Lのスタンダードオイルを入れて貰っている。何も変わらないので、これで十分であろう。マツダ純正互換G-PARTS FILTERオイル、フィルター交換時のオドメーター
2021.07.04
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本日、工作車のオドメーターが200,000㎞に到達した。平成13年に約60000㎞走行の平成9年式ボンゴフレンディーオートフリートップ/2500ディーゼルターボ/フルタイム4WD寒冷地仕様車を購入して20年でやっと大台に乗ったが、年平均すると7,000㎞。乗ってないね。妻のデミオが来てからは、買い物や私が酒を飲むであろう外出は何時も工作車がお留守番になるので、出番が段々と減って行くのである。この先も走行ペースは変わらないだろうが、新車から24年も経っているので、何処が壊れてもおかしくない。大物の燃料噴射ポンプはリビルド品に交換しているが、まだまだ交換していない部品も多いのが悩みの種だ。自動ブレーキもアイドリングストップもエアーバッグも付いていないが、パワーもあるし乗りやすいので、エンジンがお陀仏になるまでは付き合って行こうと思っている。20万㎞を表示したオドメーター
2021.07.01
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昨年の夏、GB250クラブマンで鷲羽山スカイラインを走り児島に行っての帰り、突然始動不能になった。セルも回らないので、メインヒューズを調べたら切れていたので、銅線を繋いで何とか帰宅。早速、ネットで純正ヒューズを探したが、なかなか見つからない。それもその筈、純正ヒューズは爪付きヒューズで大昔によく使われていた骨董品である。当時のバイクは既に平形ヒューズが主流であり、爪付きヒューズなど見た事もなかった。何故クラブマンはそんな骨董ヒューズを使用したのだろうか?スタイルがクラッシックなので、それに合わせたのか?そんな筈はないだろうが、今となっては入手が困難となっているのは事実である。それでも何とか探し出したが、足下を見て送料込みで1,000円もする。諦めてHONDAに注文しようとパーツ番号を調べたら98200-51500である事が分かったので、ダメもとでMonotaroの検索ボックスにパーツ番号を入力したらヒットした。HONDAの純正爪付きヒューズ15Aが1本40円。送料が勿体ないので、今回のまとめ買いまで待っていたのだ。安いので2本買ってウインカーレンズと共に送って貰ったので、取り付けた。エンジンも掛かり、ヒューズ切れも起こさなかったので、ヒューズの劣化により切れたものと思いたい。モノタロウで購入したHONDA純正15A爪付きヒューズ銅線の応急修理のヒューズボックス純正の爪付きヒューズを取り付けたヒューズボックス
2021.06.29
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クランクシャフトのオイルシールが抜けていたのを確認したので、新品のオイルシールを探してみた。パーツリストによると、パーツ番号91205-166-004で外径32㎜軸径20㎜厚さ7㎜と記載があるので、同じ物がないかネットで探してみたらamazonでuxcellなるメーカーが同サイズの物を772円で売っていた。バイクのクランクシャフト等の用途で材質はニトリルブタジエンゴム、耐熱温度は-30度~100度。もう一つはMISUMI-VONAのサイトで厚みが1㎜大きく8㎜だが後のスペックは全て同じ標準オイルシールTC型が615円。しかもこのサイトで売られている商品は全て1ヶから送料無料だそうだ。これは有り難い。ベアリングなどを入手するのに良いかも知れない。小さなオイルシール1ヶが結構なお値段なので、案外HONDA純正が安いかもと近所の自転車屋で検索して貰ったら、まだ在庫があったが1ヶ891円。ネット通販よりも高いが、完全適合の安心を考えて即発注を行って貰った。届いたオイルシールを組み付けに掛かる。2ストオイルを薄く塗って、破損防止のために古いオイルシールと共にクランクシャフトにダブルで通し、奥のベアリングまでプラグレンチをあてがって、ハンマーで慎重に叩き込む。傾きが無い事を確認して、ステーターコイル、フライホイールを取り付ける。キャブのニードルジェットの段数を中央に戻して、エンジンを掛けてみる。4~5回キックしたら、初爆があり、続いて見事に復活。やはりクランクシャフトのオイルシール抜けがエンジンが掛からない原因に間違いなかったようである。やれやれである。今回は故障箇所を掴むのに苦労して、諦め掛けたが、皆さんのアドバイスのお蔭で何とか復活する事が出来たのは有り難い事である。今日は二男が帰って来るので、アツアツの鶏の唐揚げをアテにキリンの一番絞りと竹林で祝杯を挙げる事にしよう。HONDA純正のクランクシャフトオイルシール新旧のオイルシールの裏側(ベアリング側)クランクシャフトにダブル掛けしたオイルシールクランクケースに収まったオイルシールエンジンが掛かりサイレンサーから排出される排ガス復活を遂げたTLM50
2021.06.25
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「プラグの濡れ具合はどうだ」とのアドバイスをいただいたので、よく観察してみると、電極の辺りは乾いている。しかも、何十回となくアクセルを開けながらキックを行ってもだ。普通なら燃料でビチョビチョになってもおかしくない。何故この事に早く気が付かなかったのか、基本中の基本だ。正に初歩的な事だ。キャブまで燃料が来ているのなら、何故燃焼室に混合気が吸い込まれない?それは負圧が足りないからだ。何故負圧が足りない?それは圧縮が抜けているからだ。何故圧縮が抜ける?それはプラグホール、ガスケット抜け、シリンダーとピストンの隙間、リードバルブの破損、クランクシャフトのオイルシール抜けによる空気の侵入。又はエンジンが壊れているかだ。エンジンの破損以外で調べていなかったのはクランクシャフトのオイルシールだけだ。それなら調べるしかないとの結論に達し、プラのエンジンカバーを外しフライホイールの取り外しに掛かる。フライホイールを外すには回転止めに使用するユニバーサルプーリーホルダーと引き出しに使用するフライホイールプーラーが必要だが、以前フライホイールを交換した時に買ってある。そしていよいよフライホイールを外してみると、ステーターコイルが現れるが、もうこの時点で原因が分かった。腑抜けなオイルシールが抜けてステーターコイルの所まで飛び出して来ているではないか。コイルを外してオイルシールをシャフトから抜いてみると、カチカチに硬化している。もうこれは使えない。エンジンが掛からない原因はクランクシャフトのオイルシール抜けであった事がここに来てやっと分かった。長い道のりであった。プラ製の左側エンジンカバーフライホイールユニバーサルプーリーホルダーを掛けてセンターナットを緩めるフライホイールプーラーを掛けてフライホイールを引き出すこの時点で顔を出しているクランクシャフトオイルシール完璧に抜けているオイルシール
2021.06.23
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TLM50を幾らキックしてもプラグが濡れないので、キャブのニードルジェットのクリップを下げて混合気を多く噴出させてみる事にした。アクセルワイヤに繋がっているピストンのクリップを外してニードルジェットを取り出してみると、調整用の切れ込みが3段あり、クリップは真ん中に付けられていたので、一番下に付け直してキックしてみるもエンジンは掛からない。掛かる気配もない。アクセルを開け何度となくキックを繰り返した後にプラグを外してみても電極辺りは乾いたままだ。どうやら燃焼室に燃料が来ていないようだ。そうなると、いよいよエンジンに問題がありそうだ。エンジン内の負圧が弱いためにキャブから適正量の混合気を燃焼室に吸い込めていないのかも知れない。ヘッドを外して確認した時はシリンダー壁やガスケットに異常は見られなかったので2次圧縮(燃焼室内の圧縮)は問題無いと思われるので、1次圧縮を疑わざるを得ない。と、言う事はクランクケース?クランクケースからエアーを吸い込むとしたら、まさか、クランクシャフトのオイルシール?ここは確認する価値があるかも知れない。キャブのピストンから外したニードルジェット/クリップが真ん中の切り込みに付けられているクリップを一番下に付け直したニードルジェット
2021.06.22
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注文しておいたTLR125用の12V/ICウインカーリレーがamazonから届いたので、取り付けた。エンジンを掛けてウインカースイッチを入れてみると見事に点滅する。アイドリングでは若干光りが弱いようだが、点滅もするので問題無い範疇である。ウインカーバルブを6V電球からLEDに交換するときに右前のウインカーレンズを外したら、ビス留めの箇所が割れていた。このレンズは80年代のHONDAの小型バイクによく使われているレンズなのだが、弱点はビス留めの箇所が弱い事だ。ドライバーで強く締め付けると、いとも簡単に割れてしまうのだ。だから優しくほんの少し締めていたのだが割れてしまっている。何処かにぶつけたのかも知れないが原因は分からない。所有バイクの内、このレンズを使用しているのはTLM220R、TLR200、TLR125、TLM50、タクトと多種あるので予備部品がある筈だと思い探してみたら、3ヶ出て来たが全てビス留めの箇所が割れた物だった。HONDA純正は高いだろうから中華の互換品でもないだろうかと探してみたら、1ヶ250円と手頃な価格の物を見つけたが、送料が1,000円はいただけない。ネット情報ではプレスカブのレンズが適合するそうなので、モノタローで探してみたら見つかったHONDA純正ではないが、NTB(ニッポン・タンシャ・ボディー)ブランドでプレスカブ用(左右共通)部品番号33402-GA7-003だ。これが何と1ヶ197円だったので、1台分の予備も含めて5ヶ注文した。5ヶでも1,000円を切るリーズナブルさだ。モノタローでは他にも買いたい物があったので、税抜き3,500円以上にして送料無料にし、更にクーポン利用で1,000円OFFは嬉しい限りである。届いたレンズはHONDA純正と遜色がない作りであった。唯一の違いはビス留め付近にNTBと印字されているが、サイズも形状も全く同じものであったのでポン付けした。これでウインカーレンズは死ぬまで買うことは無いだろう。中華製12V/ICウインカーリレービス留めの箇所が割れてしまったウインカーレンズNTBウインカーレンズフォルダーに取り付けたウインカーレンズ
2021.06.21
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キャブのフロートの向きが逆ではないかとのご指摘を頂いた。何個というキャブを弄ってきた経験豊富な有り難いアドバイスである。この件に関しては組み立て中に反対では無いかと感じた。通常のフロートはご指摘の通り丸い部分が下側で平らな部分が上側になっているのであるが、そのように取り付けるとフロートバルブが浮いてしまい、フロートピンの取り付けもシックリ来ない。念のためにYouTubeの組み立て画像と、パーツリストを確認してみても、矢張り通常のフロートとは逆に付けるのが正解のようだったので、そのように取り付けている。TLM50のパーツリスト
2021.06.18
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