暖冬傾向で、ゴルフ場の予約が多い!
100万ポイント山分け!1日5回検索で1ポイントもらえる
>>
人気記事ランキング
ブログを作成
楽天市場
043870
ホーム
|
日記
|
プロフィール
【フォローする】
【ログイン】
紅蓮’s日記
第十一話
「くそっ、なんだこの糸。切れないぞ。」
龍太は体に纏わりついた白い糸を振りほどこうともがいた。
しかし糸はいくら体を動かしても、
封炎龍神剣(ふうえんりゅうじんけん)を使っても切れなかった。
「この野郎、放しやがれ!」
龍太は黒スーツの男に向かって怒鳴った。
「野郎とは失礼な。
そうだな、蜘蛛とでも呼んでもらおうか。
それにせっかく捕まえたものを放せと言われて放すほどオレはバカじゃない。」
蜘蛛はそう言うと龍太の足元にうつ伏せで倒れている連鎖を
足で蹴り仰向けにした。
「三頭犬の連鎖、ここまでの奴だったか。
まったく、くだらない人情など持つから貴様は弱いのだ。
でもまぁ上出来でしょう。
これで龍は簡単に手に入る。」
蜘蛛は笑みを浮かべると連鎖の体を力一杯蹴り上げた。
連鎖の体は荒野の上を転がった。
「てめぇ、怪我人になにしやがる。
それにさっきの話の内容的にお前は連鎖の仲間だろ?
それが仲間に対する行動か?」
龍太の言葉を聞いて蜘蛛は大声で笑い始めた。
「こいつが仲間だと?笑わせる。
確かにこいつはオレがレジストグリマーズに勧誘して以来
部下としてこいつを使ってきた。
だがオレは一度もこいつを仲間と思った事はない。
命令に忠実に従っている時はまだ可愛げがあったが、
最近こいつは自分の仲間に手を出すなとか、
その命令に意味はあるのかとか、
他人の命は奪いたくはないとかうるさくてね。
今ではただの捨て駒としか考えていなかったよ。
それでね、こいつに龍の奪還を命令してきみと戦わせて
相打ちにでもなってもらおうとおもったんだが………
上手くいかないものだね。
こいつ、自分が生きるために戦っているんだっけ?
馬鹿げている。常人に我々グリマーの力を知らしめ、
常人の上にグリマーが立つという世界に戻す。
こんな表向きの理想を信じているんだからな。」
「表向きの理想?」
龍太は蜘蛛の言葉に疑問を抱いた。
「そうさ。常人から現実世界を取り戻し、我々の力を知らしめ、
そして常人の上にグリマーが立つという世界に戻すというのは
表向きの理想論。
我々レジストグリマーズの真の目的は常人の完全抹殺だ。
常人たちから現実世界を取り戻せなどと
くだらない正義を語っている連中もいるが、
この集団は我ら高等なグリマーをこの世界に追いやった
力なき下等な常人への復讐を企むただのならず者の集りだ。」
「そいつは黙っておけないな。」
大地の声がした。
龍太が振り向くと舞火、大地、風牙の三人は起き上がった。
「おやおや、もうお目覚めですか。少し喋りすぎたようだ。」
蜘蛛はそう言うと背中から細い毛の生えた八本の蜘蛛の足を出した。
「まだ紹介していなかったね。
こいつはオレの女郎蜘蛛の精霊ジョロだ。
外見は不気味だが意外と可愛い奴だよ。」
蜘蛛はそう言うと背中の八本の足から舞火、大地、風牙に向かって
糸を放った。
「こんな糸など切り裂いてやる。」
風牙は素早い動きで糸に向かっていくと鋭い爪を糸に振り下ろした。
が、糸は切れなかった。
舞火、大地、風牙も龍太と同様に糸に捕まり自由を奪われた。
「なにやってるのよ。」
舞火は風牙を叱った。
「キミたち、女郎蜘蛛伝説を知っているか?
ある農民が切り株に座っていると一匹の女郎蜘蛛が農民の足に
糸を巻きつけ始めた。
その農民は最初は気にしていなかったが、
途中で自分の足に巻きついている糸を座っていた切り株に巻きつけ
その場を立ち去ろうとした。
次の瞬間、切り株は根ごと近くにあった滝壷に引きずり込まれた。
そして農民は運良く助かった、という話だ。
この話でもわかるように、蜘蛛の糸は以外に丈夫でね。
先ほどの戦闘で霊力を大量に消費したキミたちが
いま残っている消えかけの霊力では
オレの糸を断ち切ることは無理だよ。」
蜘蛛はゆっくりと龍太たちに近づいていった。
「首吊り糸(ハングスレッド)!!」
蜘蛛の背中の八本の足から糸が放たれ龍太、舞火、大地、風牙の首に
巻きつき締め上げた。
四人の意識はすぐに薄れていき、だんだん目の前が白くなっていった。
抵抗しようにも縛られているので抵抗しようがない。
四人の頭の中には蜘蛛の笑い声が響くだけだった。
四人の視界は真っ暗になった。四人はこれが死の感覚なんだと考えた。
「な、なんだ。これは何も見えん。」
暗闇の中から不意に蜘蛛の声が響いた。
その瞬間、四人は自分たちの意識が闇にのまれたのではなく、
自分たちのまわりが闇に包まれているのだとわかった。
「よくもあたしたちを騙してくれたわね。アッタマきたんだから。」
闇の中から暗の声が響いた。
「ぎやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
闇の中に蜘蛛の悲鳴が響き渡った。
闇が晴れ四人の視界に光が戻ると、
そこには肩から血を流す蜘蛛の姿と鎌を構える暗の姿があった。
龍太たちの体に巻きついた糸を切られていた。
「暗黒殺人撃(ダークネスキリング)!!」
暗は鎌についた血を振り払うと静かに呟いた。
「き、きさま!何をする!オ、オレを裏切るつもりか。」
蜘蛛は後退りしながら言った。
「不動の悪夢(アンムーヴドナイトメア)!!」
すると突然蜘蛛は体を硬直させ、手足を痙攣させた。
「か、体が動かない………何だこれは………」
今度は忍が蜘蛛の影の中から現れた。
「裏切るだと?ハン、笑わせるな。
はなから仲間と思っていないなら裏切るもクソもねぇだろ。
黒影の死槍(ヘルシャドウランス)!!」
蜘蛛の影から黒い槍が伸び、蜘蛛の右足に突き刺さった。
「ああっ、痛い!やめろ。やめてくれ。」
蜘蛛は四つんばいになって忍から逃げようとした。
すると蜘蛛の進行方向に成人が現れた。
「ぼくたちは生きるためにあなたたちに力を貸してきた。
だが、あなたの話を聞く限り、
ぼくたちがあなたたちに力を貸す理由はもうない。」
成人の足元にキマイラが現れた。
「いけ、キマイラ!漆黒の稲妻(ダークライトニング)!!」
キマイラの角から黒い稲妻が放たれた。
「ぎやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
蜘蛛はその場に倒れた。
暗、忍、成人は蜘蛛のまわりをかこんだ。
「やめろ………やめてくれ………」
蜘蛛は震えている。
「話はすべて聞かせてもらった。
真実を知った今、オレたちが貴様に手を貸す理由はなくなった。」
龍太は声のする方へ振り向いた。
そこには左手で腹の傷を抑えながら立つ連鎖の姿があった。
「ならばオレは断ち切ろう。
貴様たちとのつながりを。
そしてこの憎しみの連鎖を!
くらえ、死への連鎖(チェーンデストラクション)!!」
連鎖の右手から伸びる三本の鎖が蜘蛛を吹き飛ばした。
「ちっ………これではオレの命の方が危ない。」
蜘蛛はそう言い残すとその場から姿を消した。
「逃がしたか………」
連鎖はそう言うと力尽き、地に膝をついた。
「連鎖っ!」
龍太はあわてて連鎖のもとへ駆け寄っていった。
そして風牙の指示で上着を脱ぎ、連鎖の傷を止血した。
龍太は連鎖を抱き起こそうとしたが、連鎖は龍太の手を払い、
暗の肩を借りて自力で立ち上がった。
「龍峰、色々とすまなかったな。
貴様には大きな借りを作ってしまったな。」
連鎖は龍太に頭を下げた。
そして頭を上げると連鎖は龍太に問い掛けた。
「龍峰、オレたちは生きるために今まで信じてきたものを失ってしまった。
オレたちはこれから何を信じて生きていけばいいんだ?」
龍太はしばらくの間黙っていた。
「とりあえず、学校へ行ってみればどうだ?
上手く言えないんだが、
オレが何か言うよりも自分で答えを見つけたほうがいいんじゃないか?
学校なら人の環の中に入りやすいから色々とわかるんじゃないかな?」
龍太は答えた。
「連鎖、あたしもそれがいいと思う。
なにか見つけられそうな気がする。」
暗も龍太の意見に賛成だった。
「そうか………わかった。
その時はまたよろしく頼むな。」
連鎖はそう言うと手を差し出した。
「ああ。」
龍太も手を差し出し、連鎖と握手した。
そして八人はまた黄泉の穴を通って再び現実世界へと帰っていった。
現実世界へと帰った八人はまずは傷を治す為、
それぞれ家で療養することにした。
しかし彼らが受けた傷はけして浅いものではなかったので、
まともに動けるようになるまで一ヶ月ほどかかってしまった。
そして季節は夏になり、七月を迎えた。
「よう、久しぶり。体は大丈夫か?」
久々に学校にやってきた龍太に風牙は声をかけた。
「ああ、お前の方が重傷だったが大丈夫なのか?」
「まだ包帯残っているがどうってことはねぇよ。」
風牙は笑って見せた。
「龍峰くん学校来たって?」
暗が勢いよく教室に入ってきた。
暗に続いて連鎖もやってきた。
「よっ、連鎖。」
龍太は連鎖に向かって言った。
「あ、ああ。」
連鎖はぎこちない様子で答えた。
クラス内に異様な空気が流れた。
「おい、犬飼だぞ。」
「あいつ、目恐いよね。」
「なんか包帯巻いてるぜ。
あいつ何したんだろう?」
「きっと喧嘩だろ。
あいつ喧嘩っ早いらしいし。
やべっ、こっち向いた。怖ぇ~。」
連鎖も龍太同様にまわりからの評判は良くない。
理由は連鎖自身があまり他人と接することがなく、
学年内で連鎖と会話をしたことがあるのは暗、成人、忍ぐらいである。
なのでまわりの人は勝手に外見で連鎖を危険な人物だと定義した。
連鎖にとってはいい迷惑だった。
そんな連鎖が龍太と会話している。
ある意味連鎖は注目の的になった。
そんな時、この異様な空気をぶち壊して飛び込んできたのは大地だった。
「なあなあ、ウチのお客さんから花火もらったんだ。
ちと早いけどやらない?」
大地のおかげでこの異様な空気は一気に晴れた。
さすが学年一のムードメーカーといったところか。
「オレやる。」
「わたしもいい?」
早くも男子四人、女子三人が大地のまわりに集ってきた。
「おお、どんどんこい。他にやりたい奴はいないか?」
「オレもいれてもらうかな。」
大地の呼びかけに斬が答えた。
これにより花火の参加希望者は一気に増えた。
「三剣くんも行くならわたしも行っていいかな?」
クラス内のテンションは一気に高まっていった。
そんな様子を龍太は半分羨ましそうに見ていた。
それに気付いた大地は笑いながら龍太に近づいていった。
「こんだけ人数多くなっちまったから会場は龍太の家かな?」
大地の言葉によりクラス内に沈黙が流れた。
「な、お前いきなり何言ってんだよ。」
龍太はあわてながら答えた。
「なになに、花火やるんだって?」
遅れて舞火がやってきた。
「あれ、みんなどうしたの?で会場は?」
舞火はクラス内の雰囲気に疑問を感じながらも話を進めた。
「龍太の家だ。」
「広いしいいんじゃない?わたし参加ね。じゃ、また。」
舞火はそう言うと自分のクラスに戻っていった。
「ならオレも参加させてもらうかな。」
そう言うと風牙も龍太のもとへやってきた。
「あたしたちも参加させてもらおうよ。ね、連鎖。」
「な、なぜオレまで!」
暗は連鎖の腕を取りながら言った。
連鎖は困った顔をしている。
「ぼくたちの席もあるよね?」
どこからともなく成人と忍も現れた。
「なんだか面白いメンツになってきたね。
せっかくの花火だし人数は多いほうがいいんじゃないかな?」
斬の言葉で再びクラス内に活気が戻った。
「それじゃ午後七時に龍太の家集合だ。
龍太の家がわからない奴は六時半に有然駅西口に集合!」
大地が叫ぶとちょうど始業のチャイムが鳴り響いた。
「こんばんわー!」
午後六時五十分、大地が大勢引き連れて龍太の家にやってきた。
龍太の家には男子十三名、女子七名、合計二十名が集った。
最初はここが龍太の家ということであまり気乗りのしない者もいたが、
いざ花火をし始めるとみんな我を忘れて楽しんでいた。
「なぁ、龍峰。」
縁側に座っている龍太の隣に連鎖がやってきた。
「これがお前の言う人の環というものか?」
連鎖は尋ねた。
龍太はすこし考えたがすぐに返答した。
「そうだな。こんな感じだな。」
「そうか。」
連鎖はそう言うと空を見上げた。
空には満月が輝いていて、そのまわりには無数の星が瞬いていた。
「人の環っていいもんだな。」
連鎖はそう言うと初めて龍太に笑顔を見せた。
「そうだろ。」
龍太も笑って見せた。
今は龍太を拒むものは誰一人いなかった。
みな笑顔を見せ今年初の花火を楽しんでいた。
そんな楽しげな様子を龍限は奥から嬉しそうにいつまでも眺めていた。
ジャンル別一覧
出産・子育て
ファッション
美容・コスメ
健康・ダイエット
生活・インテリア
料理・食べ物
ドリンク・お酒
ペット
趣味・ゲーム
映画・TV
音楽
読書・コミック
旅行・海外情報
園芸
スポーツ
アウトドア・釣り
車・バイク
パソコン・家電
そのほか
すべてのジャンル
人気のクチコミテーマ
競馬全般
[89]川崎~ロジータ記念予想
(2025-11-19 18:16:23)
GUNの世界
SIG P210-6 エクセレントHW ガスBLK …
(2025-11-17 13:05:50)
FXデビュー!!!
今月は自慢できるほど稼いでもないし…
(2025-11-16 21:10:09)
© Rakuten Group, Inc.
X
共有
Facebook
Twitter
Google +
LinkedIn
Email
Mobilize
your Site
スマートフォン版を閲覧
|
PC版を閲覧
人気ブログランキングへ
無料自動相互リンク
にほんブログ村 女磨き
LOHAS風なアイテム・グッズ
みんなが注目のトレンド情報とは・・・?
So-netトレンドブログ
Livedoor Blog a
Livedoor Blog b
Livedoor Blog c
楽天ブログ
JUGEMブログ
Excitブログ
Seesaaブログ
Seesaaブログ
Googleブログ
なにこれオシャレ?トレンドアイテム情報
みんなの通販市場
無料のオファーでコツコツ稼ぐ方法
無料オファーのアフィリエイトで稼げるASP
ホーム
Hsc
人気ブログランキングへ
その他
Share by: