暖冬傾向で、ゴルフ場の予約が多い!
100万ポイント山分け!1日5回検索で1ポイントもらえる
>>
人気記事ランキング
ブログを作成
楽天市場
043866
ホーム
|
日記
|
プロフィール
【フォローする】
【ログイン】
紅蓮’s日記
第十六話
龍太は針羅を睨んだ。
針羅はヨロヨロとふらつきながら体を起こした。
「ヘヘヘヘッ、やっと来やがった。待ってたぜ、このときを。」
針羅は不気味な笑みを浮かべた。
「痛い思いしたくなければとっとと生徒たちを解放しやがれ。」
龍太はそう言うと拳を構えた。
「それはどうかな。ほら、針機関銃(ニードルバルカン)!!」
針羅の右腕に留まっている巨大な蜂の腹から無数の針が打ち出された。
が、その針は龍太ではなく後ろの生徒たちに向かって放たれた。
「ッ!?」
舞火は瞬時に近くにあった机の脚を蹴飛ばし倒した。
倒れた机はバリケードとなり針から生徒たちを守った。
「な、なにしやがる!」
「おら、よそ見している場合か?」
針羅は生徒たちに気を取られている龍太に向かって針を打ち出した。
「痛っ!!」
無数の針は龍太の体に無数の傷をつけた。
「ほら、さっきの威勢はどうした?」
針羅はまたも生徒たちに右腕を向けた。
「くそっ!」
龍太は攻撃を阻止すべく針羅に飛び掛った。
「へッヘッヘッヘッヘッ!」
針羅はその右腕を龍太に向けた。
「針機関銃(ニードルバルカン)!!」
再び無数の針が龍太を襲った。
「ハハハハハハハ、コリャ面白い。
情報どおりだ。こいつ自分より他人のことばっかりだよ。
あの人質どもに手を向けるだけで無防備に突っ込んできやがる。」
針羅は笑いながら倒れた龍太に近づいてきた。
「うおらぁ!」
針羅は倒れている龍太の腹をおもいっきり蹴った。
「どれだけこの時を待っただろうか。
この、このオレの顔にこんな傷をつけやがって。
刑務所の中でお前に復讐することだけを考えていた。」
針羅は休むことなく龍太を蹴り続けた。
教室内に打撃音と龍太のうめき声だけが響いた。
「ひ、ひどい………」
一人の女子生徒が目を背けた。
「せめてわたし達が動ければ………」
舞火はうつむきながら呟いた。
「…………ッ!」
風牙も悔しい思いを歯を食いしばってこらえた。
「おら、どうした龍峰 龍太。いや、『五龍の龍太』!」
針羅の言葉を聞いた龍太は自分の耳を疑った。
「お前、どこでそれを………」
「オレにこの能力を教えてくれた奴が言ってたんだよ。
黒ずくめでサングラス、でオレと同じ虫の姿の精霊を連れてた奴だ。
そいつお前のことをしきりに『五龍の龍太』、
『五龍の龍太』って呼んでてな。
意味はわからねぇが耳に残っちまったんだよ。
なんかまずいことだったか?」
龍太は針羅の蹴りを受け止めるとその足を払い、龍太は体を起こした。
「ちっ、まだ立ち上がる力があるか。」
針羅が右手を龍太に向けたときだった。
「させるかっ!」
風牙と舞火、それと二人の男子、祭情 勲(さいじょう いさむ)と
諸岡 極(もろおか きわみ)が拘束具のついた手で
器用に二人係で机を担ぎ上げるとそのまま針羅に投げつけた。
机を食らった針羅は大きくよろけた。
「このガキどもが!調子に乗るなよ!針機関銃(ニードルバルカン)!!」
心羅は舞火、風牙、勲、極に向かって針を放った。
「まずいっ!」
舞火はとっさに針と勲、極の間に体を割り込ませた。
そして壁のごとく針の前に立ちはだかった。
「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
女子生徒の悲鳴が校内に響いた。
舞火の目の前に色鮮やかな鮮血が飛び散った。
しかし舞火の体に傷はない。
舞火の目の前には背中があった。
見覚えのある背中。そう、龍太の背中………
「傷つけさせない………オレの大事な仲間を
傷つけさせるわけにはいかない………」
龍太は傷を負ってもなお針羅に立ち向かっていった。
グリマーの能力を使うこともなく。
どのくらい時間がたっただろうか。
龍太は相変わらずグリマーの能力を使おうとはしない。
龍太の体に刻まれる傷は増えていく一方だ。
なのに龍太は時間とともに針羅を圧し始めた。
「この死にぞこないが!」
針羅は突然一人の女子生徒、大森 林(おおもり りん)を人質にとり、
首に蜂の針をあてがった。
「あ………あ………」
林は恐怖で声を出すこともできずただただ震えているだけだった。
「どうだ。龍峰 龍太!これで手を出せないだろ。」
針羅は高々と笑った。
「そうでもないぞ。よく見てみろ。」
しかし龍太は戸惑うこともせずにやりと笑った。
針羅は視線を落とした。
今さっきまで抱きかかえていた女子生徒の姿がない。
「人質は取り返させてもらった。」
針羅の後ろには風牙が林を抱きかかえて立っていた。
助けられた林も何が起こったのかわからずきょとんとしている。
「な………貴様、いつのまに………それに拘束具はどうした?」
「拘束具だ?そんなもんオレが叩き壊してやったよ。」
後ろのドアの前に大地の姿があった。
「お前がしつこく龍太の相手をしている間に
このクラスの生徒の拘束具はすべて壊させてもらったぜ。」
「ば、バカな。他のクラスには見張りがいたはずだ。」
「見張りなら皆倒しちまったよ。」
前のドアには剣児、光、斬、切菜の姿があった。
「そ、そんな………」
針羅は後退りした。
「観念しなさい。人質がいなくなった今あなたに勝ち目はないわ。」
舞火が人質たちの先頭に立ち、針羅を睨んだ。
「く、くそっ!このアマ!調子に乗るなよ!」
針羅は舞火に掴みかかった。
舞火は動じることなく針羅の胸に肘打ちを入れた。
そして腕を取ると針羅を投げ飛ばした。
「手足がつかえればあなたぐらいどうってことはないわ。」
舞火は笑みを浮かべた。舞火は成人との戦闘後、
自分の短所を克服すべく毎日龍太を捕まえては組手をし、
接近戦による体術を鍛えていた。
「ひ、ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!」
針羅はベランダから逃げ出そうとした。
「散々好き勝手やっておいて………逃がさないわよ。」
ベランダには冷笑を浮かべる暗と、その後ろに連鎖、成人、忍の姿があった。
「オレたちのチームワークを甘く見たな。
昔とは違い、今はオレにも仲間がいるんでね。」
龍太はゆっくりと針羅に近づいていった。
そして針羅の左頬にある火傷の跡めがけて右拳を叩き込んだ。
「ふむ、やはりあいつは使い物にならなかったか。」
屋上で自体の行く末を見ていた蜘蛛はがっかりしたように呟いた。
「ちっ、オレの言ったとおりだろ。
まったく、オレが出ればこんな奴ら瞬殺だっつうのによ。」
もう一人、ワイシャツをきた細身の男の姿があった。
「うるさいぞ、木。今回はオレが任されてんだよ。口出しするな。」
「でももう失敗だろ。ほら、あきらめて帰るぞ。」
「ちっ!」
二人は屋上から姿を消した。
その後、針羅は警察に身柄を確保され連行されていった。
「これで無事解決かな。」
大地は頭の後ろで手を組み、大きく伸びをしながら呟いた。
「お前が解決したわけではないだろ。今回の功績は龍峰のものだ。」
となりで連鎖の厳しい指摘が入った。
「ねぇねぇ、今回の件で龍峰くんの高感度が一気に上がって、
昔のように戻ったりしないかな?」
暗は尋ねた。
「そうなってくれるとありがたいが、そうもいかないだろう。
なんせシチュエーションが半年前と同じだ。
逆に半年前の龍太の映像とかぶってもっと恐れられてしまうかもしれない。」
風牙がため息をつきながら答えた。
「なんか可愛そうですね………」
成人はうつむきながら呟いた。
「龍太、大丈夫?」
一方教室では龍太が舞火から傷の手当てを受けていた。
「あ、あの………」
林が恐る恐る龍太に近づいてきた。
が、他の女子生徒に腕をつかまれ戻っていった。
「わたし、龍峰くんにお礼が言いたいんだけど………」
林と女子生徒の会話内容がかすかに二人の耳に届いている。
「でもあいつ化け物だろ。
今回は何ともなかったけど、半年前のように鬼人のようになっていたら
あたしたちも危なかったのよ。
あんたよくそんな人にお礼なんて言えるわね。
それに、衝蜂 針羅は今回あいつを狙ってきたんだよ。
それにあたしたちが巻き込まれた。
あたしたちはこの化け物の呼んだ事件の被害者だよ。
むしろあの化け物に謝ってもらいたいくらいだよ。」
龍太は一言も口にせずその場から立ち去っていった。
「あなた何言ってるの?」
舞火が怒鳴った。
「今回あたしたちが大した怪我もないのは紛れものなく龍太のおかげでしょ。
大怪我を負ったのは龍太だけなのよ。
それなのになによ、あの言い方。
龍太だって好きで化け物になったんじゃないんだから。」
舞火は凄い権幕で怒ると、龍太の跡を追いかけていった。
龍太が向かった先は屋上だった。
辺りは日も暮れ薄暗くなっている。
下ではそんな空を照らすようにパトカーのランプが点滅している。
「龍太………」
舞火が息を切らしながらやってきた。
「………ありがとな。」
「えっ!?」
舞火は龍太の予想外の言葉にマヌケな声を上げた。
「オレのために怒ってくれてただろ。
あんなふうに他人に親身になってもらえるのは久しぶりだよ。ありがとな。」
龍太は笑顔で舞火の顔を見た。
「あ………あの………その………む、むしろお礼を言うのは
わたしのほうだよ。だって………わたしをかばったりしなければ
龍太の怪我もっと少なかったはずなんだから………
だから………あ、あ、ありがとう………」
舞火は龍太から目線をそらし、頬を赤く染めながらモゾモゾと
呟くように言った。
「龍峰くん!」
声の方向に顔を向けると、そこには林、勲、そして極の姿があった。
「龍峰、さっきはオレたちをかばってくれてありがとな!
やっぱお前はいい奴だな。」
勲と極は声をそろえて叫ぶと龍太に向かって手を大きく振って見せた。
「龍峰くんはいい人です。
それなのにわたし、今まで化け物だなんて言ってごめんなさい。」
林も同じように手を振った。
「龍太、良かったね。少しずつだけど、わかってもらえてきたね。」
「ああ。」
龍太はいつになく嬉しそうな笑みを浮かべていた。
「龍太っ!これから飯食いに行くんだけど、お前も行こうぜ~!」
下から大地の声が聞こえてきた。
「龍太ご飯食べにいくって。一緒に行こ。」
舞火は龍太を引いた。
「いてててて、引っ張るな。傷に響く………」
二人は屋上の階段を下りていった。
ジャンル別一覧
出産・子育て
ファッション
美容・コスメ
健康・ダイエット
生活・インテリア
料理・食べ物
ドリンク・お酒
ペット
趣味・ゲーム
映画・TV
音楽
読書・コミック
旅行・海外情報
園芸
スポーツ
アウトドア・釣り
車・バイク
パソコン・家電
そのほか
すべてのジャンル
人気のクチコミテーマ
動物園&水族館大好き!
千葉市動物公園 風太くんお散歩タイ…
(2025-11-20 00:00:09)
ハンドメイドが好き
年末年始営業日のお知らせ
(2025-11-10 12:53:16)
GUNの世界
SIG P210-6 エクセレントHW ガスBLK …
(2025-11-17 13:05:50)
© Rakuten Group, Inc.
X
共有
Facebook
Twitter
Google +
LinkedIn
Email
Mobilize
your Site
スマートフォン版を閲覧
|
PC版を閲覧
人気ブログランキングへ
無料自動相互リンク
にほんブログ村 女磨き
LOHAS風なアイテム・グッズ
みんなが注目のトレンド情報とは・・・?
So-netトレンドブログ
Livedoor Blog a
Livedoor Blog b
Livedoor Blog c
楽天ブログ
JUGEMブログ
Excitブログ
Seesaaブログ
Seesaaブログ
Googleブログ
なにこれオシャレ?トレンドアイテム情報
みんなの通販市場
無料のオファーでコツコツ稼ぐ方法
無料オファーのアフィリエイトで稼げるASP
ホーム
Hsc
人気ブログランキングへ
その他
Share by: