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紅蓮’s日記
第二十二話
「………この霊力!」
自室でくつろいでいた舞火はいつか感じたことのある霊力を感じ、
慌てて体を跳ね起こした。
「………気のせいか。まぁそうよね。
あいつがここに………それにしても龍太帰ってくるのおそ………」
独り言を呟きかけた時、舞火は再びあの霊力を感じた。
「いる………あいつがこの町にいる………」
舞火は家を飛び出し、走り出した。
舞火は全神経を集中させ先ほどの霊力を捕らえようとした。
舞火がこの町にやってきた理由。
それはある人物と交わした「約束」を果たす為である。
舞火はその約束を果たす為に三年前から各地を渡り歩き、
そしてこの町へとやってきた。
約束………それはその強大で非科学的は力を持つために
現代社会から迫害される者「グリマー」が
グリマーの能力を持たない「常人」を傷つけるのを止め、
また常人に傷つけられたグリマーを助け、
この世界をグリマーと常人が共存できるようにすること。
しかしそれだけではない。
舞火がこの町にやってきたもう一つの理由。
それはある人物の捜索である。
さかのぼること五年前、
舞火はまだアメリカにやってきて間もないころの話である。
舞火はこの頃からすでに自分の中にあるグリマーの能力を知っていた。
しかし、まだ幼い舞火はこの強大すぎる力をコントロールできていなかった。
そのため舞火は度々原因不明の事件を何度か起こしてきた。
舞火はいつしか「ウィッチ」と呼ばれるようになり、
人々から恐れられる存在となっていた。
しかし、舞火にはたった一人、親友と呼べる人物がいた。
舞火の能力の正体を知っても尚恐れることなく舞火に優しい手を差し伸べた少女。
名前はドロウ オールドン、
考古学者の両親を持つ絵を描くことが好きな活発な少女だった。
ドロウは考古学者である両親からグリマーと常人の過去の関係を
昔話のように聞いてきた。
そのためドロウは舞火のグリマーの能力を知ったときも、
舞火の能力を自然的なことだと受け止め舞火と接することができたのだ。
活発で友達も多かったドロウのおかげで
舞火はある程度の立場で人の環の中へ入ることができたのだ。
いつしか二人の間には
「グリマーと常人が苦しむことのなく共存できる世界をつくる」
などという誓いが結ばれるようになった。
そんなある日、舞火はドロウと二人で町を歩いているとき、
ある男に会った。
その男こそが舞火が探しつづける人物だ。
その男は狂っていた。
男はグリマーの能力を使い、
舞火たちの目の前で数十人の人間をいきなり虐殺したのだ。
そして男は怯える舞火の目の前でドロウの体を真っ赤に染めた。
親友の変わり果てた姿を見て愕然とする舞火を見た男は大きな高笑いをすると
自分の名前を告げ去っていった。
舞火は必死にドロウの名を呼び続けながら
冷たくなる親友の優しい手を握りつづけた。
「舞火ちゃん、わたしはその能力が恐いとは思わない。
むしろとっても羨ましいと思う。
だけどそう思ってくれる人は世の中にはほとんどいないと思う。
だってその能力はとっても恐ろしいものだから。
だからその能力のせいで辛いことが多く起こると思う。
でも例えどんなに辛く苦しいことがあっても
その能力で人を傷つけることはしないでね。
もし人を傷つけてしまったらあなたの居場所はなくなってしまうから。
あなたの能力は火。火は時に恐怖を生む。
でも火はぬくもりをわたしたちに与えてくれる大切で温かいものでもあるの。
あなたはもし傷ついて苦しんでいる人を見つけたら
その人の凍りついた心を暖めてあげる為にその能力を使うのよ。
わたしがあなたを助けた時のように。
そうすればその能力がすばらしいものだと認めてくれる人がきっと現れるから。
そこにあなたの居場所ができるから。ねぇ、舞火ちゃん。
そうやってあなたが堂々と胸を張って生きることができる世界を
作っていきましょうね。ねっ………約束よ………」
ドロウはこの言葉を最後に息を引き取った。
それから三年後、舞火は親の反対を押し切り旅に出たのだった。
親友との約束を果たす為に。
そしてあの男を探し出し、仇を討つために………
「やっと見つけた………リーフ ウッドパレス!」
舞火は町の南側に位置する住宅街の一角、
とある高層マンションの屋上で霊力の持ち主を追い詰めた。
「ん………この霊力は………そうか、あの時の………なつかしい。五年ぶりか。」
男は舞火の方へ振り返った。男の顔は五年前と変わっていなかった。
「その名で呼ばれるのも悪くはないが………
今オレは『人』を捨てた身だ。今は『木』と呼んでもらおう。」
「名前なんて関係ない!わたしはお前を殺す!!」
舞火は不死鳥の弓(フェニックスアーチェリー)を構え、弓を引いた。
「そう焦るな………」
木の言葉とともに舞火の足元から樹の根が伸び、舞火の弓を引く腕を掴んだ。
「今、オレはお前とやり合う気はない。先ほどまで先客の相手をしていたんでね。」
そう言うと木は舞火に背を向けた。
「ま、待ちなさい!」
舞火の言葉に返事を返すことなく、木は屋上から飛び降り姿を消した。
「そうだ。一ついい情報を教えてやろう。
近々レジストグリマーズは本格的に動き出す。気を付けるんだな………」
夜の闇夜に木の声が木霊した。
「くそっ………」
舞火は一人、屋上の上で拳を強く握り締め悔しさに耐えた………
「ただいま………」
舞火の声にいつものような明るさはない。
舞火はため息をついた。
舞火は無意識に玄関にある時計を覗き込むともう午前零時をまわっていた。
「おかえり。こんな時間までどうしたんだ?」
そんな舞火を温かく出迎えたのは龍太だった。
「り、龍太。あんたこそどこ行ってたのよ!
いきなり家飛び出して………ってどうしたの?傷だらけじゃない。」
「いや、ちと色々あってな。怪我のほうは平気だ。」
龍太はそう言うと奥の部屋を指差した。
舞火がその部屋を覗き込むとそこには勲と極が眠っていた。
「あいつらの前で能力使っちまった………」
龍太はボソリと呟くと縁側に腰を掛けた。
「えっ、あの二人の前で!?だって龍太半年前そのせいで………」
舞火も驚きの声を上げながら龍太の隣に腰掛けた。
「さっきあいつらとちと危ない目にあってな。
『仲間を守る』って自分で決めたことだったし、
使わざるを得ない状況だったからな。」
「大丈夫だったの………その………あの二人、そうとう恐がっていたでしょ?」
「ああ。でもあいつら、オレを受け入れてくれた。」
龍太は嬉しそうに笑った。
その時、龍太の笑顔がドロウの笑顔とかぶったように舞火には見えた。
そして舞火は気がついた。
龍太はドロウに似ている………と。
「よかったね。」
龍太の笑顔を見た舞火も少し………ほんの少しうれしくと思い、
龍太に笑顔で言葉を返した。
龍太とドロウは容姿が似ているわけではない。
空気が似ているのだ。
龍太もドロウと少し違うが「グリマーと常人が共存できる世界にしたい」
という思いを持っている。
そして苦しんでいる人には無償で
手を差し伸べることのできる優しさを持っている。
そういった点から龍太とドロウは似ているのだろう。
「オレの顔に何かついているか?」
龍太をじっと見つめていた舞火は龍太の言葉で慌てて視線をそらし、
頬を赤めながら
「べ、別に………」
と答えた。
舞火は体が熱くなるのを感じた。
ふとまた舞火が龍太の方を見ると、龍太はその場でうたた寝をしていた。
「疲れたのかな?」
舞火は龍太を起こそうとした。が………
「………もう少し………このままでもいいか………な………」
舞火はもうしばらく龍太の横顔を眺めていた。
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