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紅蓮’s日記
第三十二話
まだ残暑の残る中、時期は九月を迎え有然中学に新学期がやってきた。
「おはよう!」
舞火はいつものように明るい挨拶とともに教室へ入った。
だが、クラスの人たちの態度はいつもと違った。
いつもは皆明るく挨拶を返してくれる。
しかし今日は舞火に挨拶を返してくれる者は一人もいない。
皆よそよそしい態度で舞火から距離を取ったり、
教室の隅の方でこそこそと話していたりと明らかに舞火のことを避けている。
舞火にはこうなることがわかっていた。
原因は夏休みの補習授業だ。
あのとき舞火は皆を守るべくグリマーの能力を使った。
それを見た生徒の一部が舞火を中傷する噂を流したのだ。
「おーす!」
始業のチャイム寸前で大地が教室へ入ってきた。
大地もまた舞火と同じ態度を取られてしまった。
人とは非情な生き物だ。
今まで接してきた者をたった一つの切っ掛けだけで突き放してしまう。
それが決して悪意のあることでなくても、危険、
もしくは恐怖と判断されればその行動に善も悪も関係ないのだ。
「炎道、龍峰の様子はどうだ………」
席で自分の荷物をまとめる舞火に連鎖が尋ねた。
龍太はこの夏休みの中で大きな傷を負った。
身体的にも精神的にも………
舞火を除いて連鎖たちが龍太に接したのは病院が最後だった。
あれから三週間、連鎖たちは龍太のことをずっと気に掛けていたのだ。
「龍太は………わからない。
龍太あれから姿を消しちゃってね………
今も音信不通で行方不明だから………」
舞火の声色から龍太のことを本気で心配しているということが伝わってきた。
龍太は心助と龍限の死を知らされた翌日、病院から失踪してしまった。
早朝舞火が龍太に会いに行ったときにはもう龍太の姿はなく、
ただ一言「ごめん」と書かれた置手紙がベットの上に置かれていただけだった。
「………」
舞火も連鎖もそれ以上話そうとはしなかった。
始業を告げるチャイムが舞火たちの耳に空しく響いた。
今日は始業式を終えると学校は半日で終了した。
舞火はあれから誰とも一言も話さず、一人でさっさと帰宅してしまった。
「龍峰の奴、失踪しちまったのか………」
風牙は帰宅する生徒たちを見下ろしながら静かに呟いた。
放課後、大地、風牙、連鎖たちと斬を除いた二刃組、
それと勲と極、今日からこの学校の生徒になった扇の十二人は屋上に集っていた。
「龍峰くん、相当ショックを受けてたよね………立ち直れるかしら………」
光は布に包まれた召雷槍を片手に、
焦点の合わない目線を空に向けながら静かに呟いた。
「あいつは強いから大丈夫だよ。すぐひょっこりともどってくるさ。」
大地は笑いながら答えた。
だが、大地は今の発言に自信を持っていなかった。
その証拠に笑顔が引きつっている。
作り笑いというのが一目瞭然だった。
「確かにあいつは強い。
だがそれ以上に弱い面があることも事実だ。
こればかりはあいつ次第だ………」
連鎖の言葉が重い空気をさらに重くする。
「ちっ、こんな時に斬の野郎はどこ行っちまったんだよ。」
この空気に絶えられなくなった切菜が癇癪を起こし、
ポケットから煙草を取り出すと火をつけた。
「あいつなら『気になることがある………』とか言って
もう一人の転校生を追ってどっか行っちまったぞ。」
貯水タンクの上から剣児の声が響いた。
今日、扇の他にもう一人重馬 翼という少女がこの学校に転校してきたのだ。
「くそ、のん気にナンパかよ!」
切菜は怒りのあまり壁を思いっきり蹴飛ばした。
「あいつがそんなわけあるか。それより………」
剣児はそう言うと貯水タンクから身を乗り出した。
「おそらく今オレたちの中で一番強いのは龍峰だ。
だが、タツとかいう男は龍峰よりも遥かに強いと聞いた。
オレたちが弱い為に今回のような状況になってしまった。
もうこんな状況になるのはオレはごめんだ。
お前たちもそうだろ?ならばオレたちの取る行動はただ一つだろ?」
剣児はそう言うと貯水タンクから飛び降りた。
「オレたちは強くならなくちゃならねぇ。」
剣児の言葉が皆の闘志に火をつけた。
ここに新たな決意が生まれた瞬間だった。
「ただいま………」
舞火は龍峰家の玄関を開けた。
家の中は暗く、不気味なほど静かだった。
いつものように出迎えてくれる龍限もいない………
龍太の姿もない………舞火は靴を脱ぎ、ゆっくりと居間へと向かった。
居間には先週届いたばかりの真新しい仏壇が置いてある。
舞火は仏壇の前に座り込んだ。
仏壇の上には参列者の少ないひっそりとした葬儀を終えたばかりの
龍限の遺骨とともに龍限の写真が置かれている。
朝点けた線香の香りがまだかすかに残っている。
「龍限さん………龍太まで………いなくなっちゃった………」
龍限の写真を眺めているとあのときの悲しみが蘇ってくる。
この広い龍峰家に一人でいるこの状況が舞火の中の悲しみを煽るようだった。
朱雀が心配そうに舞火の肩をやさしく突っついた。
「………そうだね………もう悲しんでいる暇なんかないよね。
わたしたち、強くならなきゃね。
今度はわたしたちが龍太を守ってあげなきゃね。」
舞火は目に浮かんだ涙を振り払うと立ち上がった。
「いくよ、朱雀。」
舞火は赤く美しい長い髪をなびかせ、家を飛び出した。
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