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紅蓮’s日記
第三十九話
「こちら、有然町上空です。
下ではここ最近各地でのテロ事件を引き起こしてきた
犯罪集団『レジストグリマーズ』がこの有然町を襲撃、
警官隊と大きな衝突を見せています。
この衝突は予想以上に激しく、有然町各所からは黒煙が立ち上り、
なにか衝撃音とも言える大きな音が響き渡っています。」
有然中学内の避難民が外部の情報を得ようとつけられた
教室に備え付けられたテレビのスピーカーから
女性リポーターの興奮した声が教室内へ響き渡る。
そしてこの教室内の誰もがこの小さな箱の画面に映し出される
上空から映された有然町の風景に釘付けになった。
「あの化け物ども………」
テレビを見た緑は歯を食いしばり、拳を強く握り肩を震わせていた。
「だ、大丈夫、お姉ちゃん………?」
姉の異変に気付いた林は緑に声をかけた。
だが、林の声もまたか細く震えていた。
「グリマー………」
二人は同時にこの単語を口から漏らした。
二人の体の震えが徐々に大きくなっていく。
この震えは怒りだけではない。
怒り以上の恐怖がこの二人を襲っていた。
グリマーに対するこの怒りと恐怖にはわけがある。
それはグリマーは二人にとって敵とも言える存在なのだ。
二人の母親大森 蓮華(おおもり れんげ)は二人が幼い頃、
グリマーによって殺されてしまったのだ。
この現実世界に存在するグリマーの多くは自分の中に眠っていた
未知なるグリマーの能力が突如目覚め、
不本意にグリマーとなってしまった者がほとんどだ。
そのため多くの人がこの能力に恐怖を覚え、
そしてこの能力を隠してきた。
だが、一部の人は違った。
その一部の人はこの未知なる強大な力を得たことに喜び、
そしてこの能力を己の欲望を満たすために悪用したのだ。
いい例があの衝蜂 針羅だ。
この一部の悪人のうちの一人がある日、
強盗を目的とし大森邸に押し入ってきた。
我が子を守ろうとした蓮華は幼い二人の目の前で無残にも殺されてしまった。
この事件は当時大きな話題になり、
新聞やニュースにもなったほどだった。
この事件以来、大森家の中にはグリマーに対する大きな怒りと憎しみ、
そして恐怖が芽生えたのだった。
「………!?待ってください!見てください、子供がいます。
子供が戦っています!」
その時だった。テレビの中からあまりの驚きで
声の裏返ったリポーターの声が聞こえた。
またも多くの人々の目がテレビへと向けられる。
画像が悪く、シルエットしか確認できないが
そこには確かに子供の姿が映し出されていた。
突然、爆音と共に緑と林のいる教室の壁が破られた。
「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
教室内に悲鳴が響き渡り、あたりはパニックになった。
壁から姿を現したのは醜い化け物だった。
化け物の大きな口が開かれると、あたりに耐えがたい腐臭が立ち込めた。
「ちっ、うるせぇ常人共だ。」
ベヒーモスの開けた壁の穴から暴食が現れた。
壁に風穴を開けたこの化け物は暴食の所持する精霊ベヒーモスだった。
「相変わらずあなたは派手ですね………」
暴食の背後から小学四年ほどの子供が現れた。
「砂漠のガキ!お前はいちいちうるせぇんだよ。」
砂漠と呼ばれた子供は深いため息をついた。
「まぁいいです。ちゃんと仕事をしてくれれば………」
砂漠はそう言うと右手を軽く振った。
すると砂漠の足元の床を突き破り、
黄土色の体に瑠璃色の瞳を持つ巨大な大蛇のような生物が首だけ現した。
緑と林にはこの異常な行動をとる二人がグリマーであると一瞬でわかった。
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
見たこともない生物たちを従えた
この未知なる二人を見た人々は二人を恐れ、後退りし教室の隅へと逃げた。
「ん!?おい、砂漠。あんなところに二人だけ逃げないで
こっちを睨んでいる生意気なガキがいるぜ!
ちょうどいい。最初の獲物はあいつらにしようぜ!」
暴食は緑と林をまるで獲物を見つけた蛇のような目で睨んだ。
緑と林は恐怖で腰を抜かし、その場に取り残されてしまったのだ。
まるで全身の血液が凍りついたように体の自由が利かない。
二人は暴食と砂漠から目を放すことなくただただ震えているだけだった。
「彼女たちは別に睨んでいるわけではないですよ………
でもちょうどいいですかね。」
どうやら砂漠は暴食の案に賛成したようだ。
「行け!ベヒーモス!」
暴食の指令を受けたベヒーモスは地面を揺らしながら
その巨体を緑と林目掛けて突進させた。
「砂龍(さりゅう)、やっちゃってください。」
砂漠の声に反応した瑠璃色の瞳を持つ黄土色の大蛇は甲高い一声を上げた。
すると砂龍が顔を覗かせる穴の中から大量の砂が溢れ出し、
砂は荒れ狂う波の如くうねりを上げながら二人に向かっていった。
誰一人、この少女たちを助けようとはしなかった。
いや、正確にはできなかった。
今この二人に立ち向かっていくのは無謀にも程がある。
この場にいる誰もが自分の誰もが
自分自身の命を大切に思うゆえに動けずにいた。
「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
教室内に二人の少女の悲鳴が木霊する。
誰もがこの二人の少女の無残な少女の姿を想像し、
二人から目を背けた時だった。
「させるかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
大地が教室内へと飛び込んできた。
大地はベヒーモスの前に立ちはだかり、
そして自慢の怪力でベヒーモスの巨体をしっかりと押さえ込み受け止めた。
と同時に教室内に一陣の風が吹き上がった。
風は押し寄せる砂の波を弾き返した。
そして風がおさまると同時に林の目の前に風牙が姿を現した。
「大丈夫か?」
風牙は緑と林の手を取り、二人を立ち上がらせた。
風牙の手に触れたとき、林は体に体温が戻っていくのを感じた。
それはまるで風牙の手のぬくもりが
凍りついた血液を溶かしていくかのようだった。
しかし………
「地島くん………風村くん………それ………」
緑と林は再び全身の血液が凍りついたようなあのひどい恐怖に襲われ、
言葉を失った。
二人の目にははっきりと大地、風牙それぞれ二人の精霊、
玄武と白虎の姿が映っていた。
「………二人とも………グリマー………なの?」
林は震えた声で恐る恐る尋ねた。
「………」
恐怖に歪んだ林の顔を大地と風牙は見ていられなかった。
「影山、今だ!」
風牙は林の問いに答えることなく忍の名を叫んだ。
「まかせろ!黒影の死槍(ヘルシャドウランス)!!」
天井裏から忍が姿を現した。
忍は瞬時にこのクラス内のすべての影から黒い槍を作り出し、
暴食と砂漠へ向けて放った。
「影か!?暴食、室内は危ない。外へ逃げるぞ!」
暴食と砂漠はあわてて外へ飛び出した。
二人の後を追い、忍も外へと飛び出していった。
「ねぇ………二人とも………」
「………あいつらはオレたちがなんとかするから安心しろ。
お前たちはここで大人しくしててくれ………」
林の言葉を遮るかのように風牙はそう言うと、
忍に続いて外へと飛び出していった。
大地も無言のまま風牙の後に続いた。
「………地島くんと………風村くん………
それに影山くんも………みんなグリマー………」
驚愕の事実を知ってしまった林は外へと飛び出していく彼らの姿を
ただただ呆然と見つめていた。
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