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紅蓮’s日記
第四十話
「………参りましたね………」
「くそっ!生意気なガキ共め!」
外へ飛び出した暴食と砂漠を待っていたのは
美しい純白の羽で象られた扇子を構えた扇だった。
そこへ忍、大地、風牙もやってきて
二人はサンドイッチの具の状態となってしまった。
「子供だからと容赦はしないぞ!」
砂漠の目の前では風牙は猛虎のごとく鋭い目で砂漠を睨み、
忍は自分の影で作り出した暗黒を翼を広げた。
「暴食、逃がさないわよ!」
暴食の目の前では扇が扇子を振り上げ、
大地がウォーミングアップに拳を強く握り、指の関節を鳴らした。
「暗黒の死槍(ヘルシャドウランス)!!」
忍の翼から四本の黒槍が砂漠に向かって放たれた。
「白羽の猛吹雪(フェザーブリザード)!!」
扇の扇子から巻き起こった吹雪が暴食を襲う。
砂漠はそれぞれの敵を倒すべく、散開した。
その二人の後を追うように大地、風牙、忍、扇も散開していった。
広い有然中学校の校庭を風牙が風のごとく走り回る。
その動きは砂漠の周りで円を描くような動きで、
まるで砂漠を一点に追い込んでいるようだった。
「暗黒の死槍(ヘルシャドウランス)!!」
そこへ欠かさず忍が攻撃を仕掛ける。
砂漠はその小柄な体を精一杯使い、忍の黒槍を避けていく。
「子供だからと甘く見ないで下さい。」
砂漠は右手を地面へ翳した。
「砂の有刺鉄線(サンド.バーバドワイヤー)!!」
砂漠の手が翳された地面から砂でできた無数の有刺鉄線が伸び、
風牙の行く手を阻み、そして砂漠を守る防御壁となった。
「………」
しかし、風牙は怯むことなくその有刺鉄線の中へと飛び込んでいった。
以前の風牙ならばこんなことはできなかっただろう。
しかし、舞火と同じくこの一ヵ月半修業を重ねた風牙は
以前とは比べものにならないスピードと、
そのスピード中を自由自在に、
そして正確に動くための足を手に入れていた。
さらに加えて風牙の持ち前の分析力あわせた今の風牙には、
この有刺鉄線など子供だましのようなものだった。
風牙は一秒と掛からず砂漠の懐へと潜り込んだ。
「………っ!」
間一髪、顎を引いた砂漠は風牙の爪をかわすことができた。
だが爪が掠めた砂漠の鼻の頭には一筋の赤い線が刻まれた。
「このスピードは厄介だ。」
龍を持つ砂漠でさえこのスピードには手を焼いているようだった。
だが、砂漠の顔からは焦りは感じ取れなかった。
「厄介なそのスピードは封じさせてもらうよ。
飲み込む流砂(サック.アンダー.クイック.サンド)!!」
砂漠は足で半円を描くように地面をなぞると、
右足で地面を思いっきり踏み鳴らした。
「う、うお!」
突然風牙の体が大きく傾いた。風牙の足元の地面が沈んでいく。
風牙の足は完全に流砂に捕まってしまった。
足場の悪い流砂の中では
さすがの風牙もあのスピードを出すことはできなかった。
「砂の有刺鉄線(サンド.バーバドワイヤー)!!」
そのスキを見逃す砂漠ではなかった。
動きの止まった風牙に無数の有刺鉄線を叩き込んだ。
有刺鉄線は風牙の体をズタズタに引き裂いた。
「風村!くそっ、不動の悪夢(アンムーヴドナイトメア)!!」
上空にいた忍は慌てて風牙を助けるべく、砂漠の影を縛り付けた。
「くそ………だが体は動かなくても砂は砂は操れる!」
再び無数の有刺鉄線が砂漠の足元から伸びる。
「はぁ!!」
突然、風牙は自分の足元に爪を突きたてた。
同時に激しいつむじ風が風牙を包み込むように吹き荒れる。
つむじ風は風牙の足を捕らえる流砂の砂を巻き上げた。
そのスキに風牙は飛び上がり流砂から抜け出した。
だが、風牙が流砂から抜け出すのは砂漠の計算のうちだった。
流砂はもがけばもがくほど上の砂が崩れ落ちどんどんと飲み込まれていく。
流砂を登って脱出するのは不可能だ。
ならば抜け出せる方法はただ一つ。それは宙へと飛び上がること。
「砂の有刺鉄線(サンド.バーバドワイヤー)!!」
空中で身動きの取れない風牙に下から有刺鉄線の魔の手が伸びる。
「なんの!」
風牙はなんと空中で何かを蹴り上げ
砂漠の有刺鉄線の届かない高度まで飛び上がった。
これこそ風牙がこの一ヵ月半で習得した新技だった。
風牙の精霊白虎は風を操る精霊だ。
風牙は白虎の力で自分の足元に風を集め空気の断層を作り出した。
そして、その風で自分の体を押し上げたのだ。
「オレは風だ!」
風牙は自由自在に、そして風の如く空中を飛び回った。
押し出す方向を風で調節すればこの芸当はそれほど難しいことではない。
風牙はまさに相手を切り刻む風となったのだ。
「くぅ!」
さすがの砂漠もこれには驚いたようだ。
砂漠は手も足も出ず、
ただただ風牙の爪と忍の黒槍に切り刻まれるままになっていた………
「止めだ!」
風牙は爪を構え、風を蹴り、上空から砂漠の喉目掛けて突進した。
が、風牙の爪は砂漠の喉に届かなかった。
風牙は砂漠を目の前にして突然スピードを落とし、
そして砂漠の目の前に墜落してしまった。
また忍も風牙と同様に突然空中でバランスを崩し、墜落してしまった。
「きみの巻き上げた砂が命取りとなったね。」
そんな二人の姿を見た砂漠は冷ややかな笑みを浮かべた。
風牙と忍の手や足の関節にはまるで長い間潮風に晒された螺旋に
こびり付いた錆のように砂が纏わり付き、
二人の四肢の自由を奪っていた。
さらに忍の場合には背中から伸びる翼の付け根にまで砂が纏わり付いていた。
「砂の錆(サンド.オブ.ラスト)!!」
これこそ砂漠の切り札だった。
風牙が流砂から抜け出す際に巻き上げた砂を砂漠は空気中に拡散させていた。
拡散した砂は少しずつ風牙や忍の体に纏わりついていった。
最初は極小さな量だったので風牙と忍はまったく気付いていなかった。
当然それだけの量では大きな力は得られない。
だが、砂は時間をかけ着々と風牙と忍の体に付着していった。
たかが砂といえど、集れば岩ほどの強度を持つ。
つまり、今の風牙と忍の手足は知らず知らずの間に
岩の拘束具を装着されたのと同じ状態になっていたのだ。
「体の小さいぼくが大きい人を倒すには、
動けなくしちゃうのが一番だからね。」
砂漠は動けなくなった風牙と忍に有刺鉄線を伸ばし、猛攻を仕掛けた。
動くことのできない風牙と忍はやられるがままに地面を転がった。
辺りはに風牙と忍の鮮血が飛び散り、
痛みを堪える二人のうめき声が木霊する。
「不動の悪夢(アンムーヴドナイトメア)!!」
砂漠の激しすぎる猛攻は二人の関節に纏わりつく砂をも剥がす勢いだった。
忍は砂の剥がれた一瞬のスキを突き、
自由を取り戻した右腕を振り上げ砂漠の影を縛った。
「………あ、不動の(アンムーヴド)………悪夢(ナイトメア)!!」
忍は砂漠の攻撃が迫る瞬間、
体に残る全霊力を集めた右腕を砂漠の方へ翳し、強く拳を握った。
「無駄だ~!」
小学四年生とは思えないほど冷酷な顔をした砂漠の声が校庭中に響き渡った。
「どうかな………」
忍は顔に勝ち誇ったような笑みを浮かべた。
なんと、忍の言葉通り砂漠の攻撃は風牙と忍を目の前にして
突然その動きを止めたのだ。
「ば………馬鹿な………」
まさかの事態に砂漠は声を失った。
「どんなに小さくても………
わずかでも光を遮るものがあれば動きを縛れる………」
忍はそう言うと立ち上がった。
忍が縛ったのは砂漠の影だけではなかった。
忍は空中に四散する砂漠の操る砂一粒一粒の影をも縛ったのだった。
「そんな無茶苦茶な………
今この場にある砂は千や万では数え切れないほどあるというのに………
その砂全ての影を縛っただと………」
「オレたちに反撃の余力がないと決め付け、
砂の拘束具を外しちまったのがお前の敗因だ。」
そう言うと忍は砂漠の方へと振り返って見せた。
「何っ!?そんな………」
さらなる不測の事態に砂漠は愕然とした。
なんとあれほど痛めつけた忍の体に傷一つなかったのだ。
「こいつは風村のおかげだ。」
忍の言葉に反応するように風牙もその体を起こした。
その時砂漠は見た。
風牙が体を起こす瞬間、数多の傷がまるでビデオを巻き戻すような勢いで
治癒されていくのを………
「傷に霊力を流し込み、己の自然治癒力を活性化させる………」
風牙が砂漠の方へ振り向いた時には傷は一つとして
風牙の体に残っていなかった。
なんと風牙はこの一ヶ月半の間に龍限の技である
この治癒術までも習得していたのだった。
しかし、この術は誰でも簡単に使いこなすことのできる技ではない。
傷に霊力を流し込むとき、
流し込む霊力の波長を各々が持つ霊力の波長に
完全に合わせなければならない。
波長がわずかでもずれれば霊力同士が反発し合い、
お互いを打ち消して消滅してしまう。
つまり、かなり高度の霊力コントロールを持つ者でないと
この技は習得できないのだ。
風牙は幼い頃からこの能力、つまりグリマーの能力の存在を知っていた。
ゆえに霊力の扱いにかけては仲間一の実力を誇っていた。
つまりこの技は風牙だからこそ会得できた技なのだ。
「どうやら甘く見ていたのはお前のほうだったな。」
風牙は砂漠に向かって爪を突きつけた。
風牙は砂漠が龍使いとわかった瞬間、
傷を負わずに敵を倒すということはできないと判断した。
まして相手が龍使いならば力で敵うはずがない。
大地や切菜のように破壊力を持つ技を持たない風牙と忍では
正面からぶつかっても力負けし、
まともなダメージを与えることはまず不可能であろう。
ならばいくら小さな技を小出ししても意味がない。
敵の油断を誘い、そこに確実な攻撃を仕掛け、一撃で仕留めるしかない。
そこで風牙はこの治癒術を切り札に使うことを決心した。
敵に止めを刺すとき、人は確実に敵を倒す為の大技を放ってくる。
だが、大技ほど大きなスキが生じるものだ。
傷の治癒に大量の霊力を消費してしまうが、
敵の大きなスキを招くことのできると判断した風牙は
敵を確実に倒さなくてはならない今回の戦闘においてこの作戦を実行した。
つまり、砂漠の技に捕まり今まで攻撃を受け続けていたのも
すべては風牙の作戦だった。
「風村………さすがにこれだけの影を一度に縛るのはもう限界だ………
早いとこ決めてくれ………」
忍の声を聞いた風牙は爪を構えると砂漠の作り出した
巨大な有刺鉄線の上に飛び乗り、その上を直進した。
動きの止まった砂漠の有刺鉄線は砂漠へたどり着く為の掛け橋となった。
「最初にも言ったが………」
風牙は有刺鉄線の上から飛び降りた。
「子供だからといって容赦はしないぞ!」
風牙の爪が砂漠の小さな体を引き裂いた。
砂漠の体は無言で静かに地面へと沈んだ。
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