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紅蓮’s日記
第1話
そこは暗闇だった。
目を凝らせば、かろうじて部屋の中を見渡せるが、
部屋にはなにもなく、鋼鉄の扉があって窓が一つもなかった。
その中で足を抱えて座っている少年が一人いた。
普通の子供よりやや痩せ気味の黒髪の少年は、
なにもせずただ座っているだけだった。
その時、鋼鉄の扉が開き、白衣を着た研究員が三人ほど入ってきて
「509号、出ろ」
少年は部屋の隅に逃げた。
しかし、研究員は少年を捕まえて連れて行こうとする。
少年は、必死に抵抗して言った。
「イヤだ!!!」
ガバッッッッ!!
突然ベッドから飛び起きた
黒飛 柊(くろとび しゅう)はひどい寝汗をかいていた。
「またあの夢か・・・」
そう言ってベッドからおりて学校へ行く準備をはじめた。
部屋にはベッド、服を入れるタンス、机など必要最低限の物しかない。
洗面所に行き、顔を洗って鏡を見ると頬の部分が少し腫れていた。
そして、制服に着替えてトーストにバターを塗ってかじりつき、
ちょっとぬるめのコーヒーを一気に流し込んで家を出た。
黒飛 柊が住む有然町(ゆうぜんちょう)は、
都心じゃないが田舎すぎず自然や寺院、
城跡といった観光名所がある。
その有然町内の中心から少し北にずれたところに
有然駅がある。
その駅は自然豊かな有然町に似合うように
少しレトロで赤い屋根が特徴で、
木製の小さめの駅である。
この駅を視点にして、
北が町のシンボルの龍岳山(りゅうがくざん)と、
有然町を横断する有然川の源流にあたる
昇龍滝(しょうりゅうだき)や
有然城跡や有然寺と観光名所が広がっている。
そして西には、古くから住んでいる地元の人の家や
昔ながらの商店街、
東から南にかけてはマンションやアパートなどの
住宅地や学校、デパートなどが建ち並んでいる。
そこの有然中学校に通う中学三年生が柊である。
柊は、ちょうど生徒が多く登校する時間に家を出たらしく、
通学路にはたくさんの生徒がいた。
校門や昇降口で友人に軽く挨拶をして
三階の自分の教室「3-B」の扉を開けて入ろうとした。
その時
「シュウ!!!!」
突然、柊の目の前に竹刀が物凄いスピードで
柊の頭めがけて振り下ろされた。
バシッッ!!
っと柊は片手でなんなく止めて竹刀を振り下ろした女子生徒に言った。
「おはよう、葵」
その葵という女子生徒は、
「『おはよう』っじゃないわよ!
昨日ケンカしたんですって!?
どうゆうつもり!?」
と言った。
明堂 葵(みようどう あおい)は柊の小学校からの腐れ縁であり、
最初の頃、柊が初めてこの町に来た時に
いろいろと世話をやいてくれた子である。
葵の家は、結構有名な武術の道場で
体術、棒術、剣術、柔術などいろいろな武術を教えていて、
門弟が数百人いると言われている。
その葵が、肩までとどく少し青みがかった髪を逆立てて柊を睨んでいる。
普段は、元気で明るく活発としていて、
誰とでも分け隔てなく人と接することができ、
ひとたび都会の駅前広場に立っていれば十中八九、
ナンパの対象になりそうな容姿である。
柊は
「あいつらが金をよこせと言ってきて、
『断る』と言ったら殴ってきたからやり返しただけだ。」
と、さらりと言った。
葵はそんな柊を見て
「だからって、相手の鼻を折ったり、
関節技きめて腕を折っていいわけないでしょ!!」
と物凄い剣幕で言ってきた。
そんな葵に対して柊は
「葵、折ったのは鼻じゃなくて頬骨で、
腕を折ったんじゃなくて関節を外しただけだ。」
と言って返した。
「うるさい!!」
葵はまた竹刀を振ってきた。
柊はそれをヒョイっとかわした。
その時、二人の横に置いてあった花瓶の花がスパッと切れて床に落ちた。
「そんな細かいことはどうでもいいの!大ケガしたらどうするつもりなの?」
今度は怒った顔から心配するような顔で言ってきた。
「大丈夫だ、ケガと言っても顔を一発殴られただけだ。
そんなに心配するな。」
「本当?」
と疑いのまなざしを柊にむけている。
「本当だ。」
「ならよし!!」
と、よく分からないが相手は納得してくれたらしい。
ちょうどその時、チャイムが鳴ってクラスの皆が席に着き
ホームルームが始まった。
「起立」「礼」「着席」
と委員長である葵が言い、担任が朝の連絡などを話し始めた。
時間割は順調に進み、適当に昼食をとって午後の授業が始まり、
ちょうど五時間目の途中で柊は、
頬杖をついて何気なく廊下の方を見ると
一人の男子生徒がここの教室を横切るのを見た。
「あいつは・・」
龍峰 龍太(たつみね りゅうた)。
一年ぐらい前に学校に包丁を持った男が押し入ってきた事件で、
学校中がパニックになっている中、龍太は一人、
男を取り押さえようと男に向かっていったらしい。
そして、龍太はその男を殴って取り押さえた後、
自身もケガをして病院に搬送されたみたいだった。
事件が解決した後、奇妙な噂が流れ始めた。
龍太が殴った男の殴られた跡がなぜかやけどになっていて、
龍太はあきらかに素手だったという噂だ。
素手なのになぜ男はやけどを負ったのか?
挙げ句の果てには龍太本人の記憶はないと言っていたらしい。
最初は一部の人だけであったが、
今では学校の大半がこの噂を知っている。
この事件がきっかけで龍太は恐れられるようになった。
奴は「化け物」だと。
おかげで龍太は嫌がらせを受け、学校に来なくなったという。
そんな彼がめずらしく学校に来たみたいだ。
柊は、何故男が顔にやけど負ったのかを知っている。
柊の目は普通の目ではない。
柊の目はこの世に存在するありとあらゆるもの魂を常に視ることができる。
この目のおかげで、人々の霊力の量や質、
流れなどや実体化していない精霊も
視る事が可能になった。
そして、龍太の中には真紅の龍が宿っているのを柊は知っている。
柊の考えでは、あの時龍太の身に何かがおきて、
内なる龍の力が表にでてきて男にやけどを負わせたのだろうと思っている。
そして、柊は龍太を見て、
(まだあの様子から見るとグリマーには目覚めていないようだな。)
と、考えているうちに龍太は隣のクラスの3-Aに行ってしまった。
龍太が行った後、柊は念仏の様な教師の説明を聞いていて、
眠気が襲ってきたので、柊はそれに抗うことなく意識を闇に落した。
スパァッッッン!!
B組の教室から小気味のいい音が鳴った。
柊は突然、後ろ頭に激痛がはしって目を覚ました。
「あんた、いつまで寝てるの?もうみんな帰っちゃったわよ」
と後ろから声が聞こえて柊は振り返った。
そこには、ハリセンを持った葵が立っていた。
後ろ頭に激痛がはしったのは、
葵が手に持っているハリセンで柊を叩いたからだ。
「起こしてあげたんだから、感謝しなさいよね。私はもう帰るけど、
柊はどうするの?」
外を見ると、空はすでに茜色に染まっていて、
校庭では部活をしている生徒達が器具などを片付けていた。
「俺も帰るよ。」
「じゃあ、校門まで一緒に行く?」
「おう」
と言って、二人は教室を出た。
廊下で、柊は思い出したように言った。
「一ついいか?」
「何?」
「葵はどこから竹刀やハリセンをだしてるんだ?」
と言う問いに、葵は
「それは、乙女の秘密よ♪」
と、笑って返した。
校門に着くと
「シュウ、また明日ね!バイバイ」
「ああ、またな。」
柊と葵の家は正反対の位置にある。
だから、たまに一緒に帰るといっても校門ですぐに別れてしまう。
葵と別れた後、柊は家に行かずにそのまま駅に行き、
電車で都心のほうへ行った。
駅に降りると柊は繁華街の方へと足を向けた。
繁華街を歩き、
ある路地に入るとそこには何も書かれていない看板がある店があった。
しかし、柊にはその看板に何が書いてあるかわかる。
『グリマー御用達』
と書かれており、
この文字はグリマーにしか見えないようにできているらしい。
そして、柊は看板横の入口に入り、地下へと下りた。
階段を下りると、そこには頑丈そうな重い扉がまっていた。
ドアノブに手をかけると鍵がかかっていた。
柊は、手に霊力を込めてドアノブを回すと“カチャ”っという音がして、
ドアが開いた。
店の中には、武器、機材、本、
よく分からない物などさまざまな物が置いてあった。
カウンターの方へ行くと、白髪の爺さんが待っていた。
古重 匠(ふるしげ たくみ)この店の店主で、
グリマーに関する道具を自作で作っている、
グリマーたちの世界では有名な技術者である。
「おおっ、待っとったぞ。ちゃんと新しい武器作っておいたから見てくれ。」
カウンターの上には、一丁の銃が置いてあった。
見た目は、大口径の自動小銃だが弾倉はマガジン式ではなく
リボルバー式である。
「お前さんが前使ってた普通の銃とは全然違う新しいものだ。
詳しく説明するからよく聞け。
まず、この銃は弾に自分の霊力を込めて、撃ち出すようにできている。
簡単に言えば、霊力波を集束させた弾丸が出る銃じゃよ。
弾数は銃の威力の強さで変わるから
給弾する時は、リボルバーの部分がそのまま取れるから
あらかじめ弾を込めておいた
リボルバーを持っているとよいじゃろ。
サービスで予備も付けといておくよ。
この銃のスライドを引くと弱、中、強と威力の調節ができる。
弱はスタンガン程度の威力で人なら簡単に気絶させることができる。
リボルバーには弾が六発入って、弱だと弾一発につき四発分撃てるから、
全弾撃つと二十四発じゃな。
中は普通の銃より威力が強めで当たると感電もするというオマケつきじゃ。
中の場合は弾一発につき二発分撃てるから全弾撃つと十二発じゃ。
一発の弾で弱を三発撃って中を撃とうとしても
弱しか撃てないから気をつけるのじゃぞ。
強は自分の霊力を銃口の前におくりこみ、
霊力の塊を作って撃ちだすタイプじゃ。
威力はおくり込む霊力の量で決まる。
仕組みを簡単に言うと、ビリヤードでキューが弾丸だとすると
ビリヤードの弾は霊力の塊じゃな。
強の場合は弾一発につき一発分じゃから撃つ時は給弾しといたほうがよいぞ。
じゃが、今のお前さんは霊力のコントロールがうまくできないから
使うのはやめたほうがよいぞ。」
「もし使ったらどうなる?」
と柊は聞いた。
「霊力の塊を作るには結構な霊力コントロールが必要じゃ。
うまくコントロールしないと塊が不安定になり、
爆発してお前さんは死ぬじゃろう、
運がよくても腕はなくなるのは確実じゃ。
他に何か質問はあるかな?」
柊は少し考えて
「とくにない。十分に利用させてもらう。」
と言って、銃一式をカバンににつめた。
「大吾のヤツによろしく言っといてくれよ。」
「わかった、言っておく。」
と言って柊は店を後にした。
有然町に戻った柊は、有然町の西側にある商店街へ向かった。
商店街の一角にある建物の二階には『熊王調査事務所』と書いてある。
熊王事務所は表で浮気調査・素行調査・家出調査・結婚調査など
普通の仕事をしているが、
裏では警察からの要請でグリマーが関わっている事件を解決させている。
ちなみに一階は軽食店である。
柊はここでアルバイトとして働いている。
柊は階段で二階に行った。
“カラン♪カラン♪”
とドアの鐘を鳴らして柊は中に入った。
「こんにちは、シュウくん」
奥からのんびりした声が聞こえてきた。
七宮 ほのか(しちのみや ほのか)この事務所の所長の助手で
事務所の会計、事務処理などを一人でほとんどやっている。
「どうも。」
と柊も挨拶を返す。
「何か飲む?」
「じゃあ、お茶を。」
「オッケー、座って待ってて」
そう言ってほのかはまた奥に戻った。
柊は自分のデスクに座り資料整理をはじめた。
少したつとほのかがお茶を持ってきてくれた。
「所長はどうしたんですか?」
「所長はいま依頼人の所に報告に行ったわよ。
そろそろ帰ってくると思うんだけど・・」
そう言っていると、入口のほうから鐘が鳴り一人の男が入ってきた。
熊王 大吾(くまおう だいご)この事務所の所長で元警察官の警視正であった。
名前のとうり熊のようなガタイで、
怖がれることがあるが根はとても優しい人である。
大吾はある事件をきっかけに一人身だった柊を引き取り、
今では柊の保護責任者である。
「いや~、疲れた疲れた、ほのかちゃんコーヒー淹れてくれる?」
と言って、自分のデスクに座ってデスクの上においてある書類に
目を通し始めた。
「は~い」
とほのかはまた奥に行き、コーヒーを淹れてきた。
「ん~、やっぱり仕事の後のコーヒーはいいね~」
と大吾は机に座って満足そうにコーヒーを飲んでいる。
「そういえばシュウ、爺さんトコ行ってきたか?」
「ああ、よろしくと言っていた。」
「そうか、元気そうでなによりだ。」
コーヒーを飲み終え、カップを机の上において
「突然だが、今夜警察の要請で仕事がはいったぞ。
むこうの部屋で説明するからほのかちゃんも一緒に来てくれ。」
そう言って二人を会議室に連れて行った。
「今回要請を受けたのはここからちょっと離れたところにある港で
裏取引がおこなわれるらしいんだ。
前から何回か警察が突入していたんだが、ことごとく全滅させられている。
どうやら裏取引にはグリマーが警護しているらしいんだ。」
その時柊は眉をピクリと動かした。
「そこで、今回は俺らが出向いて検挙してくれと要請がきた。
シュウ、できるか?」
「全員殺してもかまわないのか?」
と、いつもよりもかなり冷たい目で大吾を見つめた。
「いや、こいつだけは捕まえてくれと言っていた」
そう言ってスーツのポケットから写真を取り出した。
「牧角 修二(まきずみ しゅうじ)、こいつが今回の重要参考人らしい、
後ろに大きな組織も絡んでいると言う噂もある。」
「それ以外はいいのか?」
「ああ、好きにしろ。」
話がまとまったところで
「じゃあ、今夜は早めにご飯にしましょう。」
と会話に一切入ってこなかったほのかが言った。
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