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せっかく買ったお気に入りのドレスに着替える暇もなく、早く早くと急き立てられバスに乗り向かったハワイアンハットのポリネシアンディナーショーだったのですが、ここでハワイ島グループとも無事に落ち合い、バイキング形式で夕食を済ませ好評のうちにホテルへと戻りました。
部屋は、ヒルトンハワイアンビレッジの数あるタワーの中の一つタパタワーの22階以上の階でした。
ロビーでキーを配り、一通りのご案内をすませると、皆さん自分のお部屋へと上がっていきました。添乗員はいつものように、まだしばらくはロビーで待機です。
すると、やはりやって来ました。
一組目のお問い合わせ。内容は「僕の部屋から海が見えません」というもの。
皆様ご存知のように、ハワイのホテルで一口に海が見える部屋といっても●オーシャンフロント...海に面したお部屋。よくハワイのパンフレットなどに載っている、邪魔ものがなく海が直接見渡せるようなお部屋のこと
●オーシャンビュー...海の見えるお部屋。建物が海をさえぎったりしているが、部屋のバルコニーから、最悪手すりから身を乗り出して海の一部分が見えるものも!
と色々なのです。
ハネムーンが始めての海外旅行という方が結構いらして、その率は女性よりも圧倒的に男性に多く、過大な期待を抱いて来たところ「海がデーンと見えない」ことにショックを隠しきれなく「こんなはずじゃ」と添乗員に問い合わせる方がいらっしゃるのです。
部屋についての問い合わせの時は必ずPAX(お客様)のお部屋にお伺いして自分の目で確かめるのが鉄則ですから、この場合もそうします。そして以上のようなことを説明して納得していただくのですが、きょうは海が一部分見えるというケースでした。
たまに、訪問する国やホテルによってはチェックインの時にホテル側の人が「この部屋だけがちょっと特別良い部屋になってしまった」と耳打ちしてくれることがあります。
このような時はグループ同士であまりにも仲良くなった組のどちらかにその部屋を割り当てるといったようなことは避けなければなりません。部屋に入った後にお互いの部屋を行き来する率が非常に高いからです。
こういう良い部屋はできるだけ、お互いの行き来がないような孤立したメンバーに割り当てるようにします。
5日目~6日目は自由行動日です。
オプショナルツアーの予定のある人、自由に過ごすカップル色々です。この日の人気はゴルフ行き。
コースへ出る方もいれば、初心者ゴルフ教室へ参加される方、
午前中はショッピング、夕方からロイヤルサンセットディナークルーズに出かける方も!
ハワイ島から合流したグループはきょうホノルルの市内観光になります。
添乗員にとっても、時間のヤリクリでイライラしなくても良い自由行動日なんて極楽です。ホテル1Fにあるツアーデスクに詰めなければいけない時間というのもあり、メンバーにも問い合わせはここに、とご案内してあります。
すると、幸せいっぱいのニコニコ顔の皆さんが次々に「おはようございまーす」とやってきます。
皆さん日が経つにつれ益々幸せ度が増すようで、ビーチサンダルなどで軽やかにデスクに遊びに来てくれます。
一番多い質問がもう手持ちのドルがきれたから両替したいがどこが一番良いかということ。
それに、ラーメンを食べたいという人も意外と多いです。
あぁ、楽しそう、いいなぁ。
マウイ島で6針縫ったTさん達も元気いっぱいで、はたから見る限りとても足を負傷したとは思えない、普通な歩き方です。少し心配で、「気をつけてね」と言いたいところですが、あまりケガを意識させても水を差すような感じになるのが気がひけるので足だけをじっと見ました。
Hさんというカップルの旦那様のほうが、左目から額にかけて真っ青に腫れあがっています。
聞けば早朝トイレに起きた際、寝ぼけて部屋の壁に激突したとのこと。
これだけ腫れあがっているということは、多分すごい激突だったのでしょう...
まぁ色々とあるものです。
最終日600名のチェックアウト騒動 2006.05.06
添乗員だってうれしいキャー 2006.05.02
ワイキキへ移動-ハネムーンレポート4 2006.04.21