めしやら釣りやら

めしやら釣りやら

続・迷走記






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* 2000年5月4日 その6 *
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* あまりにいい気分なので、連休中は仕事で出歩けないプーさんにメールを送った。 *
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* すぐに返事がありまだ会社にいて仕事をしている最中とのこと。 *
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* 机に座って悶絶している様子が思い浮かび大変楽しい。 *
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* 次に交通事故で入院中の野々兄にメールを発信。 *
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* お互いひとりぼっちでもがんばりましょうと返信ありそのあっさりした返事に少しがっかり。 *
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* 次におそらくツーリング中のにっさにメールを送った。 *
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* こちらは以外と近いところでキャンプをしているらしく、伊那市にいるみたいである。 *
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* 連休前に聞いた話では伊豆に行くということを話していたが、宿がとれず最初のメンバーとは違うメンバーできているみたいだ。 *
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* 最初のメンバーにやらしいのでこの事は言わないでと念をおされる。 *
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* いろいろあるのね。。 *
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* 初日のせいか、なかなか寝付かれない。 *
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* いつもそうだ。 *
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* そのうち、慣れてくる。 *
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* 旅が日常になってくれば・・。 *
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* 文庫本を取り出して読み始める。 *
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* ロバート・デニーロ アル・パチーノで映画になったヒート。 *
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* マッコーリーが眠れずに本屋へ来たところ。 *
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* その本屋で出会う女性とのロマンスが始まるのだが。。 *
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* この内容は堪える。。   近くに本屋はないかっ! *
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* 蛙の鳴き声に混じって遠くで犬が吠えている。 *
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* えらく剣幕に吠え立てているな。 *
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* どろぼうでもうろうろしてるのか? *
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* それにしても、マッコーリーのヤツめ・・ *
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* そんなことを考えながらビールを飲み干し横になった。 *
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* 本日の走行距離181.9キロ。 *
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2000年5月5日 その7

肩に感じる冷気で目が覚めた。
時計を見るとまだ朝の4時である。シュラフを頭から被りもう一度寝入る。

zzz…

次に目が覚めると6時であった。
仕事のある時は絶対起きない時間だけど、こうゆう時は起きられるから不思議なものである。
昨日食べ残した筍ご飯の握り飯とまたもやベーコンえのきをこしらえ朝飯を喰う。
食後のコーヒーを啜っていると7時を過ぎた。

のそのそとテントの撤収をはじめ8時に出発。
ひとまずの目的地をしらびそ峠と決め下條村を後に。

ノロノロと転がしていると、なにやらどでかいカンバンが田んぼの真ん中に突っ立つている。
あまりに唐突な感じがするそのカンバン。
峰竜太がニコニコして写っている。
どうやらこの村が、タレントの峰竜太の出身地であるらしい。
不思議な発見。
記念に? シャッターを押した。
2005-08-31 23:11:06
2005-08-24 18:33:48







2000年5月5日 その8

国道151号線から県道に乗り天竜川に掛かる橋を通る。
谷を深く削って流れていて、河面まで50メートルはあるだろうか、
タバコを蒸しながら悠々と流れる様にしばし見入る。

昨日は距離を稼ごうと飛ばしたため、あまり周りの景色をじっくり見る余裕がなかった。
今日はなか日だし、どこかまで行かなければならないと言う事も無いので道中をゆっくり楽しんでいこう。

橋を超えるとすぐ山道になった。
小さな峠と集落をいくつか通り過ぎると、川に沿って道が走り出す。
集落があるところ以外は殆ど山の斜面がそのまま谷底まで落ち込んでいてかなり切り立った地形である。
2005-08-31 23:12:17







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* 2000年5月5日 その9 *
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* 道は小さなカーブとアップダウンを繰り返す。 *
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* 重心の高いオフロードバイクにはちと辛いが、カーブとクロスオーバーのタイミングが合いだすと気持ちがよく *
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* カーブを抜けるときのスロットルも開き具合が大きくなる。 *
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* バイクの免許を取って以来、オフロードバイクにしか乗った事が無い。 *
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* 自分の旅のスタイルを考えるとどうしても今のようなバイクのほうが都合がいい。 *
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* ふわっふわっとクロスオーバーのスウィング感を満喫しながら走るが、 *
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* 時々道路が斜面からはみ出している所がある。 *
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* つまり “道路の端っこから足を踏み外すとそのまま谷底“と言う地形がでてくる。 *
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* かなり山の上のほうを走っているのでちょっとしたスリルである。 *
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* 山は雑木林が殆どなので芽吹いたばかりの新緑があざやかで気持ちがいい。 *
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* さっきまではバイクのスピードを上げると少し肌寒かったがだいぶ気温も上がってきた。 *
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* 5月5日 その10 *
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* 下條村から34キロ、天龍村のガソリンスタンドで給油。 *
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* 僕のような荷物満載のライダーが珍しいのか *
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* ”どこまで行くのか? “、”一人でキャンプするのか? “、”飯はどうするのか?“ *
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* などを聞いてくるので、 *
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* 岐阜から一人旅だと言うこと、 *
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* これからしらびそ峠に行くこと、 *
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* テントを張って自炊生活と言うこと *
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* を話すとしきりに感心した表情をしていたが、そんなに感心してもらうのも申し訳ない。 *
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* 何せこちらは遊びでやっているのだから。 *
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5月5日 その11

国道418号線、152号線と乗り継ぎ走る。
川遊びをするにはちょうどいい位の谷川に沿って開けた田舎道、先ほどまで見えていた景色とは打って変わって穏やかな山並みが続く。
スロットルを緩めコトコトとバイクを転がした。

たんぼや畑の続きに家が建っており軒先に水仙や芝桜が咲き、
あちこちで鯉のぼりが気持ちよさそうに泳いでいる。
しばらく行くと河の出会いに掛かる橋があった。
河原は広くしかも砂地である。
橋の袂には食料品店を兼ねた酒屋もありここから6キロ程走れば温泉もあるという。

“どうぞここにテントを張って1泊でも2泊でもして下さいな”とやんわり訴えかけてくるその様は、資材置場でキャンプをした身にはこたえられない。
まだ10時を少し回った頃だったがここでキャンプがしてみたい。
しかしそんなことをすれば明日の行程がきつくなるし、時間も無かった。
せめてあと1日でも時間の余裕があればそのやさしさに埋もれ朝までいっしょにいられたのに・・・

来年の春になったら必ず来ます。
それまでの辛抱です。この愛は永遠です。
どうぞお体に気をつけて・・・

といささか錯乱気味では有るが、後ろ髪をひかれる思い出でその場を後にした。
2005-09-06 23:07:44

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