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出産前日


私が出産する予定のアクアバースハウスは助産院だ。あらかじめ予定日を決めて帝王切開、とか陣痛促進剤を使って産ませる出産、はありえない。自然の力と、お母さんと赤ちゃんが産みたい!産まれたい!と思ったとき、その力でお産をする。アクアの陣痛促進剤は散歩、階段の上り下り、雑きんがけ、ひまし油、月の満ち欠け、の5つ。 安産のためには体作りが大切、と今まで散歩を心がけてきた。

予定日から2週間までは、問題なく助産院で自然分娩できるとのことだったけれど、ダンナが帰ってしまう11日より前に、出来るだけ早く産んで、少しでもダンナと赤ちゃんが過ごせる時間を長く持ちたかった私は、予定日過ぎてもなかなか産まれて来ないことで、ちょっと(かなり)あせっていた。

アクアでは、なかなか産まれてきそうにないときはひまし油と高尾山!というのが
おきまり。ほとんどの人はその前に産まれていたけど、本当に高尾山に行った人もいたらしい。私も友達に11日過ぎても産まれて来なかったら一緒に高尾山のぼってねーなんて言って、予定を空けてもらったりしていた。
しかし、できればダンナがいる時に産みたい!・・・ダンナは登山が大嫌いなので高尾山は無理。でも海は好き。海で・・・階段!!江ノ島だ!!と突然ひらめき、江ノ島へ行くことにした。

朝、アクアウォーキングへ行ったが誰もいなかったので、ダンナに電話。
そのまま成城学園で待ち合わせて、新百合でロマンスカーにのりかえ、江ノ島へ。
12時過ぎに江の島到着。
お昼ご飯を食べて、江ノ島神社へ向かう。
そしてエスカーを使わず、江ノ島にあるほとんどの階段を上り下りして全部見てまわった。かなり大変だったけれど、天気もよく、空は真っ青に晴れていて、海もきれいだった。ダンナと2人で神社では無事に産まれてくれるよう手を合わせ、おみくじも引いた。急な階段ではハアハア言いつつ手を引っ張ってもらったり、ベンチでジュースを飲みながらぼんやりしたり、そんな合間にいろんな話をしたりした。この日ここでこうして2人で過ごしたことで、私の中ではダンナも一緒に遼を産んでくれたんだ、と思えるようになった。今振り返ってみても、ダンナが出産に関して、一番協力してくれて、一番私の助けになったのはこの日の江ノ島でのひとときだったような気がする。

ダンナは夜、日本語学校時代の先生との待ち合わせがあったのだが、それに間に合うぎりぎりの時間にやっと一回りして戻って来れ、ぐったりしながらロマンスカーに乗り込む。私は新百合で降り、普通の電車に乗り換えてうちへ。ダンナはそのまま新宿へ行き、待ち合わせ場所へ。

家へ帰り、少し休んでからご飯。妊婦最後の食事はすき焼きだった。その後、部屋でうとうとして9時ごろヒマシ油を飲む。ヒマシ油はハッカ味だったけど、どろっとしていて、いつまでも口の中に残っている感じが気持ち悪かった。でも何の変化もなく、効果なしかな、とちょっとがっかり。

11時ごろダンナが家へ。先生からお祝いをいただいた。ダンナは飲みが中途半端だったみたいで、もっと飲みたかったみたいだが、とりあえず帰りに買ってきた揚げ物なんかを食べて、そのまま寝てしまった。

私は何とかダンナがいる間に産みたい!明日は満月だし、帰国まで3日は一緒に過ごせる!と思い、夜みんなが寝静まったあと、階段の上り下りをしたり、一階のストーブの前で1人踊り続けた。夜中だーれもいないダイニングで、1人踊る妊婦。
踊っているうちに体も温まり、楽しくなってきたが、しばらく踊り続けるうち、つかれて眠くなってきたので、ダンナが寝ている部屋には戻らず、一階のホットカーペットの上にごろ寝してしまった。


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