とらのまき

気持ち

流産の確立が、１０から１５％と決してめずらしいことではないとはいえ、まさか自分に・・という思いがどこかにあったかもしれません。
この世に命が誕生することの重さ、大変さを身にしみて感じることができました。
今回、流産を経験して、流産のことも勉強できたし、ネットなどで流産、死産を体験された方々、もっと辛く大変な思いをされている方がたくさんいることを知ることができました。
妊娠の本などには、書いていないことばかりですからね・・。

土日も休みなく仕事が忙しい時期だったにもかかわらず、手術の前も後も時間を作って病院にきてくれて、
一緒に頑張って、支えてくれたとーさん。「よく頑張ったね。赤ちゃんは残念だったけれど、無事帰ってきてくれて安心したよ」と言ってくれた。
とーさんの優しさに何度勇気づけられたことか。
とーさんとたいががいてくれたから私は頑張れました。

家のことやたいがの世話をしてくれた母達。父達。
実家の母には、手術の時も一緒にいてもらい、精神的にも助けてもらいました。

まだ初期でごくわずかの人にしか報告していなかったけれど、励ましてくれた友人達。
たいがのお迎えをしてくれたお隣さん・・。
たくさんの人に支えてもらって、私は幸せだとも思いました。

そして。あんなに甘えん坊のたいがが、幼稚園にも休まずにいって、本当によく頑張ってくれました。
赤ちゃんができたことを、抱っこできなかったり、一緒に走れないことを説明するのに、
早々といってしまっていて、「赤ちゃんに優しくしてあげる」といつもお腹をなでてくれたたいが。
こんなことになってしまって、たいがに話しておかなければよかった・・
そのことを一番に後悔しましたが、母に、でも、赤ちゃんのためにたいがは頑張れたのかもしれないよ、と言われ、そうかもしれないとも思いました。
退院後、しばらくは、「赤ちゃん」の一言も言いませんでした。
「お母さん、もう病院には行かないでね」とは言っていましたが。私が送り迎えにいけるようになって、幼稚園にいくのもぐずらなくなり、段々落ち着いていきました。
そして、ある日突然、「赤ちゃんは？」と聞かれました。やっぱり気になっていたんだね。
「赤ちゃんはねぇ、いなくなちゃったの。
お空にいってしまったの。おばあちゃんや、あーちゃん（犬）と一緒のところにいったのよ」
「・・赤ちゃんは、お月さまにいるよ・・じゃあ、お母さん、もう立って抱っこできるの？」はは。
優しい子に育ってくれてありがとう。

もう一人欲しい、それは前々からの夫婦の願いでしたし、年齢的にも、34歳、少し焦りもあります。
また、うちの地域は、きょうだいのいる子がとても多く、
周りにも妊婦さんがいると、たいがも一人っ子で甘えん坊だし、きょうだいを作ってあげたいなぁ、という思いはますます強くなっていました。
そんな中の妊娠、そして流産。やっぱりショックは大きかったです。
けれど、流産は、悲しかったし、残念だったけれど、たいがのそばに帰ってこれたことの安堵感もまた大きいです。
たいがくん、生まれてきてくれて本当にありがとう。
会えなかった赤ちゃん、またいつか会える日がくるといいね。
あなたがいてくれて時間は短かったけれど、たくさんのことに気づかせて本当にありがとう。

これからも、家族３人、仲良く暮らしていきたいですし、また子供に恵まれる日がくることがあったら嬉しいなぁとは思いますが、焦らず今の生活を楽しもう！と思ってます。
これから子供を授かる方、妊婦さんの方々、無事に元気な赤ちゃんに会えることを蔭ながら祈っています！

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