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2021.02.09

開立歩（カイリーブー）になりました。

1起勢です。

両手は、

1：★虎口（フーコー）から遠くへ

のイメージで出していきます。そのとき、

2：★重心移動前後なし

とメモがあります。

私の足裏重心位置問題への関心は、手を挙げるときにも続いていました。
手を前に挙げることで、足の裏の重心の位置の変化があるかということです。

長い間、疑問のひとつだったことを思い出します。

これも中国老師によって違っていました。
重心移動なしという老師だけでなく、手を挙げていくときに、

3：★少し踵に移る
4：★やや前に重心が移る

と見事に様々。
踵に移る派は気功系老師、前に移る派は武術系・表演系老師が多いのかなと当時漠然と感じました。
↑
これは差別発言ではないですよね。
もしこれを「～は女性の老師、～は男性の老師が多いと感じました」というと差別発言ですか

…って、全く誰かを擁護するつもりはありませんが、今回の発言問題は、日本がより良くなっていく大きなきっかけになりそうです。
まあできれば、ついでに、問題があったときの批判のしかたもより良くなってほしいと思います。
批判ではなく、批難誹謗「いじめレベル」の差別発言がまかり通っています。
政治家のGは彼のことを「じゃま」とまで言っています…小中学生が誰かを名指して「じゃま」とSNSに書いたら大問題になるいじめです。

それなのに「女性は～発言が出たそのときに、その場にいた誰も意見しないで笑っていたのが問題」なんてことを言っていました。
さらに、ついでに、他の問題（政策や文書偽造、モリカケ問題、拉致問題…）への批判とのバランス感覚も鈍っているのではとも思います。
分かりやすいところ、いいやすいところに批難が殺到し、テレビ受けするところを報道する、みたいな…。
…って、誰かの問題をすり替えるつもりもありませんが、どれもこれもコロナもより良くなってくれないかなあ。

閑話休題、心静体鬆

失礼しました。
手を挙げるときのバランスの問題です。

私は、手を挙げながら足裏前方に乗っていくと「いよいよ始まるぞ」という気分の高まりを感じます。
一方、手を前に挙げるということは前へ倒れるモーメント（腕の重さ×体からの距離）が大きくなるわけです。
だから、バランス的に安定するには、その分、重心は後ろに移るのは理にかなっています。
あるいは、重心が変わらないようにするなら前へのモーメントの分だけ上体が後ろへ動いてバランスを取るのが、緊張を避けるために必然だと考えていました。

老師によっての違いがあったからこそ、いろいろ考えることができた一例です。
結局この疑問は、太極拳を続けるうちに、

「モーメントは間違いないが、緩んでいる体のあちこちでそれらを吸収してしまっているみたい」という感覚になりました。
体がどう吸収しているかの厳密な配分はまだ分からないですが、股関節の緩み、背中、尾閭の緩みなども影響しているので、足裏の重心だけの問題ではないということに気づいたわけです。
↑
30年以上やってそれだけかい。

これは前回の「開立歩足裏重心問題」も同様です。

5：★踏実（ターシー）で手が挙がる

というメモもあります。
当時、それを理解したとは思えませんが、足裏と手がつながっているという重要さは感じたゆえのメモかもしれません。