家庭保育室太陽

家庭保育室太陽

環境設定


多くの園では各年齢児童数に対する保育士の人数が割り当てられているでしょう。

低年齢児の場合は子どもの人数が増えると保育士の人数が以上児のそれと比較して多くなります。
しかし、保育室の面積は変わらず、幼い子供たちの中に大きい大人ばかりが目立ってしまいます。
環境設定の前に一言だけ保育士の保育姿勢について書いて見ます。

よく、子どもの目線で・・・と言う表現がありますが、この目線には、二つの意味があります。

一つは、子どもの目の高さに大人の目の高さをあわせながら子どもの思いを汲み取る事です。

もう一つは、心の目線です。
保育士が、物理的目線に居るという事は姿勢が低いわけですから、視界が狭くなっている事を忘れてはいけません。
つまり子どもの視界は大人が思っている以上に狭いという事です。

混合保育の場合ずべての保育士が低い姿勢で居ると目の前にいる子供は良く見えますが横や後、大人の影になっている子どもの姿が見えていません。

姿勢を低くする前に、まず、自分の担当児はドコに居るのか何をしているのかを素早く知っておく必要があります。

また、当日のリーダー的保育士はすべての子どもと保育士の位置確認をしていなければなりません。
と、言っても、刻々と動き回ったり泣いたりお話したりする事態には変わりないですから「そんな、スーパーマンみたいなこと出来ないわ!」
その通りです。
リーダーは、一日のデイリーを把握している事は当然です。
その事を前提に、生活や遊びの節々で姿勢を高くして、少しはなれて、保育室全体を見回すことが、混合保育をまとめて行くポイントだと思います。

環境設定

まず、保育室の出入り口からお部屋全体を見てください。

さあ!頭を真っ白にして、今の保育室でどの子もが快適に生活や遊びが出来ますか?

あなたが、「ただいま!」とおうちに入ったとき、雑然としたお部屋が広がっていたらいかがかしら?
そんな場面を想像しながら、どの子もが、『ホット』できる保育室をイメージしてください。

遊びのコーナーと生活のコーナーが混在していませんか?
そうです。まず、遊びと生活の空間を別にしてみましょう。

『別といっても部屋は一つしかないじゃない』
大半の保育園の乳児室には畳が半分から三分の一位はありますね。
それに、トイレや沐浴コーナー、手洗い場があると思います。
お昼寝布団を入れる棚、子供たちの持ち物や着替えを置くチェスト。
食事をするテーブルと椅子、玩具を入れるbox。
これらのなかで、固定されている設備、稼動可能な物品。大きく分けると二つに大別されます。
稼動物品を上手く利用して、コーナーを作ってはいかがでしょうか。

コーナーを作るときは保育士が低い姿勢で居ても見渡せるところをきちんと確保してください。
低い姿勢で居る時、別のコーナーから子どもの声がした時そっち方向に目をやったとき子供の状態が確認できる事が大事です。

つぎに、子どもの生活動線の確保も大事なポイントです。
『子どもの動線』確保は保育士の動線確保です。
「動線」がしっかり確保されると、子供たちは生き生きと生活します。
そんな、空間の中でいつも「先生に見守られている」と言う安心感が生まれるからです。

遊びコーナーと生活コーナーを分ける事は前にも書きましたが、範囲が限られています。
年齢別に全てのコーナーを作ることは不可能に近いと思います。
低年齢児にとっての生活コーナーはとりわけ大事だと考えています。
今回は、保育室の捉え方について大まかに書きました。
次ページで、其々のコーナーについて具体化したいと思います
暫くお待ちください。(’04.9.22)


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