家庭保育室太陽

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障害児保育③ダウン症について


特徴としてはとりわけ顔に多く見られます
斜めにつりあがった眼裂、扁平な鼻根部、厚舌、小耳介、
また、指全体が短めで、第5指の短小と内湾がみられます。さらに、合併症として心臓疾患が30%以上あるといわれています。
食道閉鎖狭窄、鎖肛などの消化器系の奇形、浸出性中耳炎などがあり
少数ですが点頭てんかんなどのてんかんを合併することもあります。
ダウン症の子どもたちは生れた時から筋肉が柔らかく顕著奈筋緊張の低下がみられ
首のすわり、四つん這い、つかまり立ち、自立歩行などの抗重力姿勢の獲得に遅れが見られます。
ダウン症の子どもの乳幼児期だ大切な事は筋緊張を強める為のからだへの働きかけ。
首を上げること、寝返りも、這い這いも子どもにとって大きな矛盾を乗り越える仕事です。
その矛盾を共有し合い同じ目の高さで挑み一緒に乗り越えていけるパートナーが必要です。
パートナーの存在によって一人で味わう事の出来ない大きな喜びが生まれ
次に挑戦しようとする「心のバネ」が作られていくのです。パートナーとの共感の世界が「人を求めてやまない心」を高めてくれるでしょう!
ダウン症の子どもと接する(育てる)ときには、もう一歩子どもの目の高さにおりて一つ一つを子どもの心に寄り添って共感していく丁寧さが必要です。
ダウン症の子どもは人や物へ向かう意欲が乏しいので、歩けるのに、いつまでも手をひらひらさせたり、砂をすくってパラパラ落としたりする常道行動がみられます。
そんな時は体で矛盾を乗り越えた達成感をたくさん味わわせ、「もっとしたい!」「新しい事もしてみたい」という「心のバネ」が強くなるような育児(保育、教育)を大切にしたいものです。<BR>ダウン症の子どもは模倣が上手だと言われています。しかし、「人へ向かう意欲の乏しさ」 「人に対する憧れの弱さ」がその「模倣」にも生活の香りが弱く、自分から「模倣」しようとする姿は弱いのです。
子どもが喜ぶ「手遊び」や「ギャグ」はそれぞれの瞬間は楽しいと言う感情は「共有」できても「○○が出来た」という活動の意味を理解し共有する次の階段へはなかなか進めません。
「意味の理解と共有」がなされてはじめて「○○する」などという言葉も使えるようになり、「見立て、つもり」遊びも育ってくるでしょう!そして意味のある仕事が出来た事が、きっと子どもの自信を高めるでしょう。
ダウン症のこどもは、形だけを模倣することになり易く「意味を理解し、それを共有するような模倣」が難しいのです。このような「発達のずれ」に依拠「できる」という目の見える結果を求める方法に陥るといっそうその「ずれ」を固定化すりことになります。
あせらず、ゆっくりと、長い人生を人としての発達のみちすじを歩きながら「ことばの根っこ」を太らせましょう! (資料に白石正久先生の「乳幼児の発達と子育てー子どものねがい 子どものなやみ」の第3章 障害児の発達で大切な事①-2、ダウン症の子どもたちの保育教育を参照させていただきました。)


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