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モリー先生との火曜日



原作はすでに読んでいたのでストーリーは知っていた。
原作でも泣いたが、映画でも泣いた。

主人公はスポーツライターでデトロイトで忙しく働いている。
ふとテレビを見ると難病に冒され死期の近い大学の恩師が出ていた。
卒業時には連絡を取り合うと約束したのに16年も連絡していない。
恩師はボストンにいて遠い。
いまさら会いにいけるのだろうかと言い訳ばかり思いつく主人公。
それを恋人にずばり指摘される。

そこで主人公は先生に会いに行く。
大学時代のカウンセリングがあった火曜日に。

「人に触れられることは、私たちには必要なのだ」
「愛は理にかなった行動だ。素直に受け入れよう」
「人が人に依存することは、恥ずかしいことじゃない。」
「人は、愛し合わねば、死んでしまう」

など、
心に響いてくる言葉だ。

しかし、もちろん、モリー先生も完全ではない。
夜中には死への恐怖ですすり泣いている。
しかし、火曜日には、それを微塵も感じさせない。
ジャックレモンの演技が、ノンフィクションのように感じさせるぐらい自然だ。
ストーリーに驚きはない。淡々と進んでいくだけだ。
そのため脚色の匂いがまるでしない。

この作品がジャックレモンの遺作となったのはいかにも残念だ。

この作品は万人に薦めたい!


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