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ハワイの歴史のはじまり


その長い歴史を知れば、ハワイの旅がより一層面白くなるはず!今回は、ハワイの歴史をざっとおさらいします。

ハワイの歴史のはじまりとキャプテンクックによる発見
 ハワイの島々のなかで、もっとも古い島と考えられているのが、ハワイ諸島の最北端に位置するカウアイ島。その形成時期は、約500万年~600万年前に遡るといわれています。一方、もっとも形成時期が若い島は、ハワイの島々のなかで最も広大な面積を有するハワイ島です。
 そんなハワイの島々に最初に移り住んだのが、古代ポリネシア人でした。年代については諸説ありますが、約1500年前に、マルケサス諸島のポリネシア人がハワイ島のカ・ラエ岬(サウス・ポイント)に上陸。そこからハワイの文化の歴史が始まったといわれています。
 現在でも、ポリネシアに起源を持つ伝統文化の名残は、ハワイの其処ここに息づいています。また、ハワイ島の「ラパカヒ州立歴史公園」は、もともと600年以上の歴史を持つ漁民の村落。現在はその一部が復元されていて、ハワイ先住民の生活の一端にふれることができる場所です。
 さて、そんなハワイの島々に変化が訪れたのが、18世紀のこと。1778年の1月にイギリス人探検家のジェームズ・クックがハワイ諸島を発見し、ヨーロッパ人として初めてカウアイ島の「ワイメア・ベイ」に上陸。当初、ハワイの人々はクックのことを、豊穣の神・ロノの化身と勘違いして歓迎したものの、その後、船を巡る対立から、クックを殺害します。しかし、クックの発見を機に、ハワイの島々は西洋文明の影響を受けるようになっていきます。

カメハメハ大王のHAWAII統一とハワイ王朝の歩み
 古くから土地ごとに酋長(アリイ)がいたハワイの島々は、長年にわたって酋長間の権力闘争が行われてきた場所でもありました。その闘争に終止符を打ったのが、ハワイ島の酋長・カメハメハでした。ジェームズ・クックから西洋の武器や戦術を得たカメハメハ大王が全島を統一し、ハワイ王朝を樹立したのは、1810年のことです。
 ハワイ王朝を樹立したカメハメハ大王は、その後積極的に外国との交易を進め、結果としてハワイには多彩な外国文化が持ち込まれるようになります。その後、1819年にはカメハメハ大王が死去。王位を継承した息子のリホリホ王子(カメハメハ2世)と摂政に任じられたカメハメハ大王の妻カアフマヌ王女は、伝統的な規範(カプ)を廃止しました。一方、キリスト教や文字の普及、プランテーション産業の隆盛、日本や中国、フィリピンなどからの移民の受け入れなどがハワイ各地で進んで行きます。つまり、多彩な生活習慣が混じり合うハワイ文化の素地は、この頃から形成されてきたといえるでしょう。
 近代国家化を進めながら、独自の文化を築いたハワイ王朝。しかし、その繁栄は長くは続きませんでした。ハワイ王朝の最盛期といわれたカメハメハ3世の治世以降、ハワイでは欧米人や新興勢力が少しずつ力をつけ、既存の王政を圧迫するようになります。 19世紀末には、8代目の王に即位したリリウオカラニ女王が、反王制派によってイオラニ宮殿に幽閉。臨時政府により退位を勧告されます。そして、この勧告を受理したことによって、ハワイ王朝の歴史は幕を閉じることになったのです。

アメリカ50番目の州の誕生と現代のハワイの発展
 ハワイ王朝が幕を閉じると、1894年にはハワイ共和国が成立します。しかし、ハワイを軍事的な要衝と考えたアメリカは、1898年には準州としてハワイをアメリカの領土に組み入れます。この頃には、ワイキキを中心とした観光開発が盛んとなり、かつての王家の保養地などに、数々のラグジュアリーホテルが誕生することになります。
 さらに1941年の真珠湾攻撃などを経た1959年に、ハワイはアメリカ合衆国50番目の州になります。以降、ハワイの島々にはジェット機が就航するようになり、ますます観光産業に注目が集まりました。そして、現在のように世界的なリゾート地として知られるようになったのです。
 さて、ここまで駆け足でハワイの歴史を振り返りましたが、ハワイの島々には、ジェームズ・クックの上陸や、その後のハワイ王政などについての展示を楽しめる「カウアイ・ミュージアム」や、ハワイ王朝の公邸として利用され、王朝終焉の舞台ともなった「イオラニ宮殿」、真珠湾に建設された白亜の慰霊塔「アリゾナ記念館」など、ハワイの歴史にふれられる見どころが数多く点在しています。歴史の足跡を感じながら楽しむハワイ。そんな旅のスタイルは、いつものハワイ旅行を、より深く、味わい深いものにしてくれるのではないでしょうか。

ハワイ統一を成し遂げ、ハワイ王朝の礎を築いたカメハメハ大王。その雄姿を象った銅像といえば、ホノルルのイオラニ宮殿前の銅像が有名です。しかし、カメハメハ大王の銅像が設置されている場所は、実はここだけではありません。たとえば、ハワイ島北部の小さな町カパアウは、カメハメハ大王の生誕地に近い場所。ここにはカメハメハ大王の銅像のオリジナルが建てられています。また、同じくハワイ島東部のヒロは、カメハメハ大王が初めて政権を樹立した町。この町の「ワイロア州立公園」にも、カメハメハ大王の銅像があります。西洋諸国と渡り合いながら、王朝を築き、ハワイの文化を守ったカメハメハ大王は、ハワイの歴史を語る上で欠かすことのできない偉人。歴史を楽しむハワイトリップなら、その雄姿をめぐってみるのもおすすめです。



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