たくあん蔵

たくあん蔵

セントラルスターズ



セントラルスターズ



「おいオズ!てめー何時までちんたら寝てる気だ!いい加減起きろ!」

センストリア、その中のとある建物の中で、妙な柄の鉢巻を着けた黄色いカービィが、布団から離れようとしないピンクカービィに怒鳴り散らした。

「う~・・・・・・あと五ふ「そのセリフは聞き飽きたわ!もう7回目だ!早く起きんかいっ!」
「あ~・・・起きたくねえ・・・いっそ殺して・・・」
「本当なら殺したいところだ・・・まったく・・・」

と、隣の部屋からスライムと羽のある薄い赤のカービィが入ってきた。

「まだオズは起きないのか?」
「ああスラさん!ファルも・・・ったくこのトンマはいーつになったら起きんだよ・・・・・・毎日のこととは言え・・・もう疲れるって・・・」

黄色が思いっきりため息をつく。どうもこのピンクは・・・毎日この調子らしい。その時。

「・・・んだよ・・・オレも疲れたんだって・・・・・・」

ピンクが喋りだした。

ふん!昨日も依頼探ししなかったくせに!何が疲れただ!言ってみい!断っとくが、『人生に疲れた』みたいなのはナシだぞ」
「寝疲れた」
「!!!・・・・・・コロス・・・・・・ッ!!!!!」

ピンクのあまりのやる気ナシの発言にキレた黄色は、やおら三叉槍を取り出し、切り掛かろうとした。

「っ!!お、落ち着いてください!」

今にも振り下ろさんばかりの黄色を、ファルと呼ばれた赤カービィが止めた。

「離せファル~!俺はコイツを手にかけねば気がすまーん!」
「っは~・・・仕方ねぇな・・・」

その時スランと呼ばれたスライムが口を開いた。


「オズ。お前の分の朝飯、先に食うぞ?」




と―――



「さあ飯を食いに行くぞ?」

ものの数秒前まで寝ていたピンクがドアの前に立っているではないか!

「こ、このッ・・・!」
「・・・・・・・・・(苦笑)」
「(・・・ハア・・・)」

全員、言葉も出ない・・・・・・。




やがて食卓についた4匹を、ほかの二匹が迎えた。

「あーっオズさんやっと起きたんですね~♪おはようございます!」
「ん?ああ・・・おはようワドル・・・」

律儀に挨拶してきたワドルに、オズワルドは欠伸混じりで答えた。

「んもーまだ寝たりないっていうの!?まったく・・・」

薄い青のカービィ、ディクレスが言った。

「甘いなクレ坊・・・こいつはほっときゃ何日でも寝てられるぞ。ぶっ通しで延々とな」
「まったく・・・ここまでくるとオズの睡眠癖も才能だよな」
「いやいやそれほどでm「褒めてねぇぞ?」

フォークをオズワルドに向けながら、グリマスが怒鳴る。

「いい加減仕事探しにいけっ!こんのクソリーダー!」
「ク、クソリー・・・(カチンッ)オイオイ黙って聞いてりゃ勝手なことを!もしオレが出かけた後に依頼者が
来たら大変かなーって思って言っているのに!」

「お前昨日もおんなじ事言ってただろ?デウスター使えば十分ぐらいで行けんだから、ちゃっちゃと行って来いって」
「それに今は野菜なんかの値段も高騰してるし、収入がないと少しきついからね」
「ス、スラン達まで・・・」

というか、ほぼ全員が敵に回っている。進退狭まったオズワルドは、玄関を指し咄嗟に叫んだ。

「あ・・・、あ!ホラ見ろ!依頼者が来たー!!!」
「ぬわぁに勝手なことを言う―――」

ピーンポーン

「・・・!?・・・こんな早くに・・・誰だろ?」

オズワルドが玄関のドアを開ける。

「はーい・・・セントラルスターズにどんな御用ですか・・・ってええ!?依頼!?マジで!?」
「はあっ!?」

部屋の中で仲間全員が驚く。

「・・・あーいやいやこっちのことですって・・・じゃあまぁあがってくださいな」

オズワルドの適当な一言が・・・依頼を呼び込んだ(?)グリマスが呟く。


「この話って・・・よくできてるんだn「うるさいよ」←作者談




「えーっとではまぁ座ってくださいな」
「は、はい…」

オズワルドは応接室で、依頼者のキャピイにそう言った。基本的に依頼内容の説明時は、依頼者に無駄な不安感を抱かせないため他のメンバーには部屋から出てもらっている。とは言っても…隣の部屋からこっそり覗いてはいるのだが。

「つい一ヶ月くらい前から、私達の畑を何者かが荒らしているんです」
「畑を?」

オズワルドが聞き返す。ドアの向こうでも会話が上がった。

「確かキャピイ族って野菜を育ててますよね?その畑が荒らされたってことは…」
「もしかしたら野菜の高騰はそのせいかもな」
「それで役所には連絡したんですか?」
「連絡はしたのですが・・・無駄でした」
「無駄というと…犯人を発見できなかった、と?」
「と言うより、発見は出来たけれど、それが何なのか判らなかったそうで。何でも突風が吹いたと思ったら作物がなくなっていたらしいです」
「ふうむ・・・正体不明の風、ねえ・・・・・・」
「それからも同じことが続いて・・・結局役所の方から『セントラルスターズという傭兵団に相談してみて下さい』って言われて・・・」
「ん?ちょっと待ってください・・・?役所がそう言ったんですか?」
「はい」

また扉の奥で会話が上がる。

「へー僕達役所のお隅付になったんだ」
「そうでしょうね。会話内容聞く限り」

ディクレスのうれしそうな声に、ワドルが答える。

「じゃあこれから依頼が増える可能性も・・・・・・ある?」
「だといいなぁ。依頼来なきゃオズは働かねぇもん」

グリマスがやれやれ、と首をすくめる。そうする間にも扉の向こうで話は進んでいた。

「とすると・・・・・・作物荒らしの犯人を捕まえるのが任務ですね?」
「当初はそれだけでしたが・・・実はもうひとつ依頼があるんです」
「・・・?」
「昨日の事ですが・・・村の子供五人が、行方不明になったんです」
「行方不明・・・・・!?」

詳しく聞かせてください、とオズワルドは身を乗り出した。

「昨日・・・・・・またあの突風が吹いて・・・・・・その後確認したら、遊びに出かけていた村の子供が5人いなくなっていたんです」
「原因はやはり突風・・・・・・でしょうか」
「わかりません。その調査もお願いしたくて・・・」
「・・・・・・OKです。依頼内容は作物荒らしの調査、および行方不明の子供5人の捜索と保護。これでよろしいですね?」
「はい・・・・・・えーと・・・・・・報酬はどのくらい払えば・・・・・・」
「報酬?ああ別に今は気にしなくていいですよ。終わってから村の新鮮な野菜を頂ければ結構です」
「え?」

依頼者のキャピイは少々戸惑う。腕の確かな傭兵団ならいくら報酬を要求されるかわからない。そう思って村人全員から少しずつお金を募り、報奨金を用意したのに。

「本当にいいんですか?」
「そりゃあもちろん。・・・・・・もうじきうちのタクシー(もとい、翼竜)が来ますので、それ使って村にお戻りください。では、メンバーに依頼の説明をしますので、そこでお待ちください」

オズは、部屋から出て行った。





キャピイ族のいる村より北西には、大森林が広がっている。
野菜を盗んだと思われる突風は、この方向に吹いたらしい。
それ故に、セントラルスターズの面々も、まずはここから探索することにしたようだ。


「よーしお前ら~任務を説明する!一つは行方不明のキャピイ5名を探すこと。んで後は畑を荒らした犯人を突き止めること!この二つだ」

オズワルドが振り返って全員に言った。

「簡単に言うな~…この森こんなに広いんだよ~…?」
「そうだ。つーかお前どうやって見つけるつもりなんだ?」
「まぁ心配後無用。…ワドル、じゃあ頼むぞ」
「わっかりました!オズワルドさん!」

オズワルドは、やおら口からバットを取り出すとそれをワドルドに渡す。受け取ったワドルドはというと、いきなりそのバットを嗅ぎだした。

「うわっ!ワドル何やってんの!?」
「今出したバットは、その行方不明の子供が使ってたやつなんだよ。んでワドルにその臭いを辿ってもらうってわけ」
「(警察犬かい…)で?はっきり判ったのか?」

ワドルの方を向き、スランが尋ねた。

「うん。判った。判ったけど…」「ん?判ったけど何?」
「何でだろうね?匂いの元がどんどん近づいて来るみたいなんだけど…しかも凄い勢いで」
「…は?」
「あっちの方からだけど…」

ワドルがすっと手を上げる。


と…

「…あれ?何かキーンって音がする…」
「っ!お、おいオズ!あれ見ろ!」
「ん…ってわあああああ!」

何か大きな鳥の様な物が、こちらに一直線に飛んでくるのが見えた!

「皆避けろー!!!」

飛びのいた一行の頭上を、虹色の翼が横切った。その大きな鳥は、森の奥の方へ悠々と飛んでいった。

「い、今のって…まさか、ダイナブレイド?」
「そうみたい…だな」

ディクレスの呟きに、スランが答えた。

「オズ!やっぱり…あのダイナブレイドから匂いがするみたいだよ」
「じゃあ…あのダイナブレイドが犯人なんでしょうか?」
「…まだ断定するのは早い。だが…」

腕組しつつ、オズが言った。

「何かしろ関係はありそうだな。――皆!早急に追いかけるぞ!」

オズワルドは言い様、デウスターを取り出し、リファラは桜花を広げた。続いてスランはオズワルドと共にデウスターの上に乗り、ディクレスはリファラの足に捕まった。さらにワドルは大きな凧に張り付き糸をスランに持ってもらった。こうして一行は飛び上がったのだが……

「――んでそこで俺を置いて行くなあああぁぁァ!!!」

忘れられていたグリマスが手をバタつかせた。

「ちょ…ホントにおいてくんじゃねーーーーーー!!!どうしろってんだーーーーー!!!」

その時、「おーイ!グリマー!」

グリマスの頭上に一匹のプテラが現れた。

「いやー皆酷いナ。いくらその場にいなかったからって置いてくなんテ…」
「おおプテラス!いい所に!」
「あレ?皆ハ?」
「もう先に行った。早く追っかけっからあっちに飛んでくれ」
「何ダー。グリマーも置いてかれたんだネ?」
「ウ、ウルセェッ!いいからさっさと追いかけろ!」
「・・・はいはイ・・・」

やれやれ、という風に一度首を振ると、プテラスは飛び立った。





程無くして、プテラスは他メンバーのいる所へ辿り着いた。近場の茂みに固まって、その影からその先を見ている。
「おおプテラス~。ちゃんと依頼者は村へ連れてったのか?」
「ばっちりだヨ。ちゃんと村まで怪我ひとつ無く運んだかラ」
「ん?ってかグリマー!悪い悪い、忘れてた」
「テメエ・・・!今すぐ殺してやr(もごもご)」
「グリマスさん!落ち着いてください!今大声出しちゃだめです!」
「ふぉふぃふがー!もがもぐぎぎー!(わかったから手を離せー!息がー!)」
「おいファル。もう離してやれって。グリマー顔真っ青だぞ」
「え・・・?ああ!すみません~!」
「っはーはー・・・殺す気k「だから静かにしろって」

スランにぴしゃりと言われ、グリマスは黙った。

「す、すまん、ついかっとなって・・・」
「グリマーはもう少し落ち着かないト。で、何で静かにしてるノ?」
「そういえば、まだ説明してなかったねー。ホラ、あれ見てよ」

ディクレスの指差す方には、巨大な巣があった。その上には、虹色の羽を持った鳥が居座っている。
「・・・ダイナブレイドの巣・・・」
「っていうよりお前、感想はそれだけか?」
「は?」

オズワルドの言葉に、グリマスは怪訝そうに目を眇めた。

「ほら、巣の下らへん見てみろ」
「え・・・?ってああっ!」

よーく見ると、巣の中にキャピイの子供がいる。

「お前の目は節穴か?」
「いや・・・つーかお前よくもまあ気づいたな・・・」
「この程度の状況分析はとーぜんだろー。ま、こうでなきゃリーダー務まらんというか」
「とりあえず、どうするの?これから」

ディクレスが聞いた。

「・・・畑を荒らしたのがアイツかは解らんが、少なくとも誘拐はあいつの仕業だろう」
「んじゃここは全員で・・・」

言いながら手をバキボキ鳴らす。

「お前いっつも考えが暴力的だよな」
「そうですよ。暴力に訴えるのは弱い者のすることです、グリマスさん」

二人の、特にワドルの強い口調に、グリマスはたじろいだ。

「うっ・・・はいはいわかったよ!・・・でも、じゃあどうすんだ?」
「お前の出番だろ?ここは」
「お、俺!?」
「ダイナブレイドと交渉してみてくれ」
「マジかよ・・・俺、あんま鳥と話したことねーのに・・・」
「まぁ平和的解決するにはそれしかないし、やってくれ。話が通じなかったらその時だ。――んじゃ悪いがファル。あいつ運ぶ係になってくれ」
「はい。わかりました」
「ま、何かあったら、グリマー餌にしてファルは助けっから。大丈夫だ」
「何だそれ!酷っ!」
「ほら行ってこーい!」
「嗚呼・・・」





無論、こちらが動いたと同時に相手も気がついた。ダイナブレイドは大きな目でグリマスとリファラを見据えた。近くで見ると、余計巨大さが目に付く。

「うっ・・・」

確かに自分の特技は動物との会話だが・・・さっきも言った通り鳥類とはあまり会話した事が無い。しかもよーく見ると巣の中に卵がある。卵を守る親鳥は怒りやすい。もし近づくのが相手の気に触ったら・・・爪で引き裂かれる事も十分考えられる・・・。

「グリマスさんどこか具合悪いんですか?震えてますけど・・・」
「・・・・・・いや・・・何でも・・・無い・・・(猛烈な自己嫌悪)」

ビビッても仕方ない。やってやれない事は無いんだ!気持ちを奮い立たせたグリマスは、早速交渉を始めた。

「υ#U+£HЦ、Бp@&Ш!」
「ЮЭБ£!йΩ!ΡШЮ%$£!!」
「・・・客観的に見ると、今のグリマスすっげー怖いよな。奇声なんてもんじゃないし、あの声」

ボソリとスランが呟く。

「でも・・・何かまずい状況じゃない?」
「え?」

ディクレスの言葉で一行は目を戻す。見ると・・・ダイナブレイドはクチバシをカチカチ鳴らしている。明らかに怒っているようだ。

「ΩЭЦΨ*?Юξ@Ф?」
「ピエエエエエエ!!!」
「おわっ!」
「きゃ!」

ダイナブレイドが一度大きく羽ばたいた。突風が巻き起こりリファラは飛ばされそうになったものの、何とかその場に留まった。

「・・・ややこしい事になっとるな・・・」
「どうしたんですか?」
「いや・・・これはオズに報告しねーと・・・」



ルルルルル~

「あ、オズ、グリマーから連絡だ」
「ん…どれ。はいもしもs「てめええええぇぇぇぇぇっ!!!助けに入るんじゃなかったんかあああぁぁぁ!」
「―――っ!いきなり大声出すな!耳に悪いだろ!」
「あぁ!?助けに入らなかったお前が・・・」
「グ、グリマスさん!報告じゃないんですか?」
「お、アブネアブネ・・・またついカッとなって・・・」
「(はぁ・・・ヤレヤレ…)・・・んで?報告って何?」
「ああ、ダイナブレイドがこんな事した理由がわかった」
「何だったんです?」

通信機越しにワドルドが問いかけた。

「ダイナブレイドってのは、元々何でも食べるらしいが特に好んで餌にしてる虫がいるらしい」
「虫?」
「あ~っ!僕それ知ってるよ!」

突然ディクレスが叫んだ。

「え?ホントかクレ坊」
「うん。確かポップラディアに載ってたはず」
「そうなのか。じゃあ早速・・・」

言うなりオズは口の中から分厚い本を出し、ディクレスに手渡した。

「えーっと・・・確か・・あ、あった」
「読んでくれ」

オズワルドが言う

「うん・・・『スキュラ、虹色に輝く5~10cm大の甲虫。スカラベのようにも見えるがその美麗な体の色から
高値で取引されている。しかし詳しい生息地ははっきりしていない。それが価格を上げる要因にもなっている。かの巨鳥ダイナブレイドがこの虫を主食にしているという情報もあるが、真意のほどは定かでない』・・・」
「ありがと、クレ坊。・・・でそれが何か?」

通信機に向かってオズワルドが訊いた。

「ああ・・・そいつが激減したんだと」
「激減って・・・何で?」
「それが解らないそうなんだよ。元々ダイナブレイドってのは生まれる子供の為に食べ物を蓄える修正があるらしいんだ。でも肝心の餌がいない。そこで・・・」
「村から食べ物を?」
「らしい」

その時

「キエエエエェェェェ!」
「またダイナブレイドが叫んだ。
「ん!?マ、マズイ!」
「どうしたんですか?」
「ファ、ファル!兎に角逃げろ!」
「え?」
「あの鳥っこめ!『お前達を子の為の餌にする』とか言ってやがる!急いで逃げろ!」
「は、はい!」

ファルが飛び上がってから少し間を置いてダイナブレイドが二人に向かって突っ込んで来た。

「キイイイイイィィィィ!」

すれ違い様、猛烈なつむじ風が巻き上がる。と、

「あっ・・・」
「どうしたファル!?何か飛び方変だぞ?」
「い、今の突風で・・・桜花の調子が・・・」
「な・・・!」




一方、待機組も異変に気がついていた。

「オイ!何かやばいっぽくない?」
「↑日本語的におかしいですよ?」
「こら!!ワドル!真面目に突っ込んでる場合か!」
「まずいな・・・さっきのつむじ風で桜花のジェネレーターがイカれたらしい。そう長く飛べなさそうだぞ」

目を凝らしつつスランが言う。

「――こうなりゃ仕方ねえ。怪我させない程度に伸してくる!」
「じゃ、じゃあプテラスも行ってくるヨ!」

言ったとたんオズワルドとプテラスはで飛び出していった。

「よし、プテラスは二人を頼む。俺はあの鳥ヤローを」
「解っタ!」

プテラスはグリマスとリファラの所へ行った。

「おーイ!助けに来たヨ!」
「プテラス!すまねえな・・・」
「お願いします」

足で二人を抱えると、二人と一匹は元の茂みへ戻った。その様子を確認したオズワルドは、口からアドラプトを取り出すと、すぐさま展開した。猛烈なエネルギーが収束され、刃を形成する。

「うちのメンバーに手ェ出した報いと思え!だりゃああ!」

オズワルドが剣を振るった瞬間、何十倍もの大きさとなった刃が巨鳥を襲った。吹っ飛ばされたダイナブレイドは崖に叩き付けられる。

「ありゃ・・・す、少しやり過ぎた・・・」
「もう!オズワルドさん!」

通信機から、ワドルの怒った声が聞こえてきた。

「すまんすまん。力みすぎたわ」
「まったく・・・」
「それはそうと、もういい。俺が交渉する」
「ハァ?お前どうやって話すんだよ」

グリマスの問い答えるかのにオズワルドは何か小さな物を取り出した

「この丸薬を飲めば、言葉の通じない動物と話せるのだ!」
「(ブーッ)そんないい物があるなら初めからテメーが行きゃ良かったろうがコラー!!」
「い、いやだって・・・貴重な物だし・・・使わなくて済むなら・・・ねぇ?」
「まぁやるなら早くやってくれ」
「おう!」


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