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じゃっかすさんキーワードサーチ
去年の暮れからこの1ヶ月半、モーターのコイルの製造工程のシミュレーションをずっとやっていた。電線の束をずりずり押していって、コイルの芯に引っ掛ける工程だ。
電線の束を押していく時に、接触の計算がうまくいかなくて非常に苦労した
陽解法ソルバーを使っているので、入力ファイルが同じにもかかわらず、ソルバーのバージョンがちがうだけでも結果が異なることがある。 微分方程式を時間ステップごとに解いていくので、時間ステップが不適切だと計算が吹っ飛ぶ。このあたりのことは以下のサイトが参考になった。
http://www.cybernet.co.jp/products/magazine/cybernet_news/archive/129/no129_6-7.html
ところが、時間ステップを小さく取ると、ステップ数が膨大になり、現実的な時間では計算が終わらない(ン万時間など)。やむなく、マススケーリングという手法を使って、時間ステップを大きく取って、ステップ数を減らそうとするが、計算が吹っ飛ぶ。
加えて、接触反力を調整するために、接触バネの調整をするが、強すぎると吹っ飛び、弱すぎるとめり込む。
以上、ソルバーの選択、時間ステップ、接触バネの調整をうまーくやりながら、何とか解を見つけなくてはならなかったのだが、どうしても見つからない。来る日も来る日も、ひたすら計算を流す。計算結果を見てはがっかりし、対策を考えて次の計算を流す。土曜も日曜も会社に行って、計算を流す。1計算あたり、40時間以上。20時間くらい流さないと良し悪しが判断できない。100回以上、計算したが解は見つからず。。。締切りは1/31。あせる。
絶体絶命。 このまま「できませんでした。」とお客様に報告しなくてはならないのかと思っていた時、隣の同僚がいとも簡単に解を見つけてくれた。
それはソルバーの最新バージョンで出てきた、ほとんど誰も知らない新しい接触のキーワードを使うこと。「そりゃーわかりっこないよ」と思ったが、最新の電子マニュアルには出ていた。
その同僚は常日頃からソルバーの開発元のサイトを見ては、新しい情報がないかをチェックしている。別に上司に言われることもなく、自主的に本当に研究熱心に研究している。その努力がぼくを助けてくれた。
今日、どうにか報告書をまとめて、予定通り1/31には納品できる見通しだ。 その同僚には何と感謝していいのかわからない。ちょうど1年前のこの時期にも、スロッシングの解析でも助けてもらったし、常日頃、お客様からの問い合わせでも助けてもらっている。
ぼくは、彼に比べるとやはり努力が足りない。 今年はよりいっそう、CAEエンジニアとして成長したい。そして彼のようにお客様からも同僚からも上司からも感謝されるようになっていきたい。
Sfepy Version 2025.1 released 2025年03月30日
Sfepy Version 2024.4 released 2024年12月31日
Sfepy Version 2024.2 released 2024年06月30日