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<サマリー>春にはようやくCOVID-19も落ち着いてきた感がありました。永らく定期演奏会を控えていた草津チェンバーさんも、2020年冬のクリスマスコンサートを経て、ついに演奏会復活となりました。ファミリーコンサートに続いてお声がけいただき、厳しい(体力要る、休みの少ない)曲ばかりですが楽しませていただきました。<<草津チェンバーオーケストラ 第29回定期演奏会 >>第二期ベートーヴェンチクルスⅤ第29回定期演奏会■日時 2022年4月30日(土)■場所 草津クレアホール ※JR南草津駅下車徒歩12分 無料駐車場あり■指揮 宅間 司■曲目 メンデルスゾーン/序曲「フィンガルの洞窟 op.26メンデルスゾーン/交響曲第4番 イ長調 op.90 「イタリア」ベートーヴェン/交響曲第7番 イ長調 op.92■管弦楽 草津チェンバーオーケストラ入場無料 自由席(要整理券)今回はコロナ禍で音楽に触れる機会が少なかった皆様に特別な贈り物です。 演奏曲目と演奏内容(過去演奏回数)は以下のとおりです。 ・メンデルスゾーン:序曲「フィンガルの洞窟」(4回目)旧版 3人中1pult-Out 独弓、4弦、extender-C ・メンデルスゾーン:交響曲第4番「イタリア」(2回目)旧版 3人中1pult-Out 独弓、4弦、extender-C ・ベートーヴェン:交響曲第7番(4回目)(Bärenraeter版) 3人中1pult-Out 独弓、4弦、extender-C(アンコール) ・琵琶湖周航の歌 弦楽合奏版(弦楽合奏版:2回目) 3人中1pult-Out 独弓、4弦、extender未使用<演奏会場> 場所は草津チェンバーオケさんのホームグラウンド、そして私の自宅から一番近い公共音楽ホール、草津クレアホール。元は滋賀県が所有する「しが県民芸術創造館」と呼ばれていましたが、管理が草津市に移管されたことで名称も変更となりました。芸術総合館時代には、滋賀医大オケ(2007)、草津チェンバーオケ(2009)、そしてびわバス団(2010)でステージにお世話になりました。そして今の名前になってから、前回の草津チェンバーさんのクリスマスコンサートで演奏して以来、となります。定員は600名位なので、ステージのサイズも含め中~小ホールと言っても良いかもしれません。この演奏会の翌日から外装改良工事に入ると言うことで、このあと長期にわたってホールは使用不可となるようです。まさにギリギリのタイミングでした。<観客数>永らくコロナ禍の渦中と言うことで客席間引きでの演奏会が多かったですが、ようやくその制限から離れた演奏会も開催されるようになってきました。今回の演奏会では隣席飛ばしの制限無しでの演奏会。今回は特別に無料、整理券での事前登録による開催となりました。そして入場者数は300名程度だったとのこと。舞台から見ると、そこそこ埋まっているように見えました。<オケ編成、配置> 元々チェンバー(室内楽)オーケストラ、そしてコロナ禍での団員の異動ということもありオーケストラ編成もかなり小さく絞られました。演奏会開催が出来るとはなっても、どのアマオケもメンバーの変化に苦労しているようです。(なので声を掛けていただいたわけですが)今回のサイズは8型(高音から8-7-6-6-3(人))で、ベートーヴェンやメンデルゾーンの交響曲にはギリギリくらいの、すっきり感溢れる編成となりました。メンバーの事情もありVcが多くてCbが少なめですが、「低弦」というかたちでの人数は確保。メンデルスゾーンとかでは却ってすっきりした感じになったかも知れません。草津チェンバーさんの並びは対向配置が基本。コントラバスは、下手だったり最上段だったりしますが、今回は下手奥。弦は下手側から、1st-Vc-Va-2nd, という配置。ティンパニはTrp,Hn上手側に一列に並んだ金管群の後ろ、木管はいつもの並び(前にFl/Ob,後ろにCl/Fg)という、古典の対向配置としては標準的でバランスの取れたものとなりました。<コントラバス配置>コントラバスの配置は、3人ですので、床直接に並びます。対向配置でいつも悩むコントラバスのシート配置ですが、今回は唯一の団員の方が首席で、一番奥(1-in)という、N響さんが対向配置するときと同じような並び、私は真ん中に陣取ることとなりました。譜面台は一人一本でしたので、プルトというとどちらか悩ましいですが前詰めと言うことで、1Pult-Out(トップサイド)という表記にしておきます。<コントラバスメンバー> 前述どおりコントラバスは3名。このコロナ下で団員の方も入れ替わりがあったようで、現在はパティシエを本業とされる方1名のみとのこと。エキストラは私を含めて2名。もう一名の方は、京都教育大関係者で現在はアンサンブル都という弦楽合奏団で演奏されているSさん。お上手で気配りも行き届いた素晴らしい方で、初めてステージご一緒させていただきましたが、ちょうどこのあと6月には京都教育大OBオケにもお邪魔することが決まっていたこともあり、すっかり意気投合してしまいました。アンサンブル都さんと言えば、かつてびわバス団などで大変お世話になった呉竹さんはじめCbメンバーには代々お世話になっており、今後もお世話になりそうな予感がします。<指揮者> 指揮は当団の音楽監督でもある、宅間先生。創立以来このオケを育て上げてきました。指揮だけでなく音楽プロデュースもされており、クレアホールともレジデンスオケと言うことでのつながりが深く、定期演奏会でもベートーヴェンチクルス(第二期)等テーマ性を持たせた選曲ができるのも、常任指揮者ならではと言えましょう。二回り目のベートーヴェンは、これであと8,9番を残すのみのようです。<曲別感想> 当日の模様の一部が、オーケストラの公式YouTubeチャンネルで公開されています。1分未満の映像ですが、各曲の様子がわかります。https://youtube.com/channel/UCw-LL5qwiPqoSmxJJaVT0ZA・「フィンガルの洞窟」序曲 直近では約1年前にびわこフィルさんで演奏していたので、何とかその時の貯金で対応した・・と言うところです。序曲とはいえコントラバスパートの難度が高いので有名でして、パート譜最後のページは休みなく八分音符や十六分音符が攻めてくるため、ポジション取りの工夫も体力も必要な曲です。Breitokopfの譜面はすでに校訂版が出ています(びわこフィルでは新版を使用)が、今回は昔ながらの旧版での演奏でした。これもめくり位置とかが変わったり、微妙な強弱記号やアーティキュレーションの差異がありましたが、大勢には影響しないものでした。(真夏の夜の夢序曲の新版では、小節数自体が違っていたりする) やっぱり難しい・・しかも3人で弾くと個人がどう弾けているかが聞こえてしまいそうで怖いです。幸か不幸か、まだ録音はもらえていません。。ちなみにこの曲では低音拡張が必要な音(コントラD)が数ヶ所あり、一部HipShotで対応しました。・メンデルスゾーン交響曲第4番「イタリア」 こちらもコントラバスにとって(というか、全弦楽器にとって)難曲の誉れ高い曲です。過去に元自オケ(八幡市民オケ)で弾いたとは言えもう10年も前のことで、いやー、思い出せるかな・・なんて考えていたら、6月にも「イタリア」を抱えてしまい、のっぴきならなくなりました。楽譜は幸い今回も前も(次も)同じ譜面(旧版)なので、それは助かりました。快速で駆け抜ける感を出したいマエストロの下、早い部分(1,4楽章)は、目をつぶってヨタヨタついていく感じとなりました。これもどこまでついて行けているか、録音があれば(怖々)聴いてみたいものです。実はこの曲で一番緊張するのは2楽章の冒頭バスライン(ピチカートのように明瞭で響きがあって欲しい・・プロの古い演奏ではほんとにPizz.を混ぜてると思われる演奏もあり)なんですが、優秀なVcパートのおかげで、何とか合わせながら進められたかも知れません。 この曲も低音拡張が必要な部分(コントラD)が数ヶ所あり、そのうち2楽章のものに対応すべく、2楽章前半はHipShotをCに下げて演奏しました。(それがさらに緊張感を増す理由でもあります)・ベートーヴェン交響曲第7番 ベートーヴェン第二期(二廻り目)交響曲チクルスの5回目(1,2番、3番、4番、5,6番に続く)ということで、第7番の登場となります。実はこの曲、過去意外と演奏会ではやってなくて、記録としては4回目となります。たぶん非公開のお遊びとか、内輪での一発通しとかでやったことで記憶が残っているものと思います。とはいえ、直近で2年前に墨染オケさんで演奏していて、楽譜もその時と同じベーレンライター版(新版)だし、さらに最近顔を出している「練習のみのオケ」でもこの曲を取り上げていた(こちらは旧版)ということもあり、HipShotの設定とかふくめ、対応しやすかったです。この曲はかなり低音拡張を要求されていて、序奏からコントラCが出ますし、1楽章や終楽章のコーダでも低くうごめく部分でE音よりも低いところが使われています。そのため、HipShotとしては、1,4楽章はとおして下げ(E線→C線)を維持する形となります。元々4弦でも音の跳躍が激しくて難しい中、E線がC線になるとポジション的にもかなり難しくなり、結構必死で左手を上下することになりました。 これも後日(7月)5弦ベースを入手したことで、今回で終わりになりそうです。(以降、これだけ低音拡張が激しい曲は、5弦で演奏することになる) 演奏としては、マエストロの意図を貫いた、キリッとしたリズムの中にアンダンテを葬送行進曲(作曲当時のウィーンの事情を想定したもの)とした新解釈もあり、技術的にもしっかりしたものになったように思います。<アンコール> アンコールは滋賀県の「事実上の県民歌」とまで言われている「琵琶湖周航の歌」。同じく滋賀県で活動するアマオケの指導者(元プロオケトランペット奏者)の方が、弦楽合奏版にアレンジした譜面です。前回のクリスマスコンサートでは声楽入りでしたが、今回は弦楽のみでの演奏です。<打ち上げ> 打ち上げはこのご時世と言うこともあり、残念ながらありませんでした。10年以上ぶりのオケでメンバーもすっかり替わっているので、打ち上げで顔見知りになれると思ったのですが・・大変残念です。早くまた演奏後の高揚感そのままでお酒が飲める日が来ることを、祈るばかりです。<次回演奏会> 次回の定期演奏会はホールの改装期間もあることから、来年春となったようです。過去の流れからだとチクルスは1回飛ばしで実行されているようですので、次回はベートーベン無しの選曲となりそうです。ドヴォルザークという噂も漏れ聞いておりますが、お声がけいただけますかどうか。各曲の過去演奏履歴です。通算372ステージ目。■メンデルスゾーン:序曲「フィンガルの洞窟」1985/12/08 アンサンブル・モーツァルティアーナ/岡田 司2001/07/14 清水フィルハーモニー管弦楽団/藤崎 凡2021/2/23 びわこフィルハーモニーオーケストラ/川上 肇 2022/4/30 草津チェンバーオーケストラ/宅間 司 ■メンデルスゾーン:交響曲第4番「イタリア」2012/5/26 八幡市民オーケストラ/中井 章徳2022/4/30 草津チェンバーオーケストラ/宅間 司■ベートーヴェン:交響曲第7番1992/04/26 秦野市民交響楽団/川合 良一 2008/5/25 八幡市民オーケストラ/森口 真司2020/2/16 墨染交響楽団/大島 正嗣 2022/4/30 草津チェンバーオーケストラ/宅間 司 ■吉田千秋:琵琶湖周航の歌2009/10/17 びわこフィルハーモニーオーケストラ/有馬純昭(オーケストラ版)2015/6/27 アンサンブル・びわバス団2016/2/20 アンサンブル・びわバス団2016/9/10 アンサンブル・びわバス団2017/9/9 アンサンブル・びわバス団2018/9/8 アンサンブル・びわバス団2018/9/24 アンサンブル・びわバス団2019/4/30 アンサンブル・びわバス団2019/11/16 アンサンブル・びわバス団2019/11/17 アンサンブル・びわバス団2020/7/4 アンサンブル・びわバス団2020/11/15 アンサンブル・びわバス団2020/12/27 草津チェンバーオーケストラ/宅間 司(弦楽合奏版)2021/7/3 アンサンブル・びわバス団2022/4/30 草津チェンバーオーケストラ/宅間 司(弦楽合奏版)草津チェンバーオーケストラさんでの演奏履歴(通算3ステージ目)です。第8回定期演奏会 2009/11 しが県民芸術創造館(現:草津クレアホール ブラームス3番他)市民と創るコンサート 2020/12 草津クレアホール (モーツァルト39番他)第29回定期演奏会 2022/04 草津クレアホール (「イタリア」他)
2022.04.30
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春から猛威を振るったCOVID-19、冬に勢いがぶり返しての越年となりそうです。そんな中、コロナと共存しての演奏会が無事開催され、そこに参加させてもらうこととなりました。なんと11年ぶり、地元オケ草津チェンバーオケさんへの出演です。ファミリーコンサートですが、お馴染みに曲の中に意外な始めて曲、念願の曲などもあり、楽しいステージとなりました。<<気楽にクラシックコンサート クレアホールからの贈り物>>月刊草津アートセンター 市民と創るコンサート2020 年越しコンサート2020年12月27日(日)開場13:30開演14:00場 所 : 草津クレアホール※JR南草津駅下車徒歩12分 無料駐車場あり曲 目 モーツァルト/アイネ・クライネ・ナハトムジークより第1楽章J.Sバッハ/G線上のアリアシューベルト/軍隊行進曲エルガー/愛のあいさつアンダーソン/シンコペーデッド・クロックモーツァルト/交響曲第41番『ジュピター』モーツァルト/交響曲第39番 ほか♪指 揮:宅間 司 (音楽監督兼常任指揮者)管弦楽:草津チェンバーオーケストラ入場料:前売り500円 当日800円定 員 :300名(全席自由・車椅子4席)※膝上鑑賞可※新型コロナウイルス感染症予防のため、間隔を設けた座席配置となっております。あらかじめご了承ください。クレアホールホームページ 公演情報http://www.creahall.net/performance/syosai.php?id=462チケット販売 草津アートセンター(草津クレアホール内)草津アミカホールお問い合わせ 草津アートセンター(草津クレアホール内)TEL:077-561-6100月刊草津アートセンター 市民と創るコンサート2020 第3弾!!第2弾までの「青春ポップスコンサート」や「ひと足はやいクリスマスコンサート」とは打って変わり今回は草津チェンバーオーケストラによるクラシックコンサート。曲目はバッハの「G線上のアリア」やモーツァルトの交響曲第41番「ジュピター」など聴きなじみのある曲がたくさんあり、敷居の高そうで足を運ばれたことがない方からお楽しみいただける内容となっております!!コロナウイルスにより生活が一変した2020年でしたが最後は音楽の力で明るく年越しをできるよう皆さんでよいコンサートにしましょう!■体調に不安のある方はご観劇をお控えください。■ご来場の際・ロビー・客席内はマスクの着用をお願い致します。■ロビー・客席内では社会的距離を確保してください。■こまめな手洗いと消毒をお願い致します。■飛沫感染防止のため、ホール内での会話はできるだけお控えください。■当日、会場にて出演者へのプレゼント・花束・お手紙等のお預かりはできません。プレゼントBOXの設置もございませんので予めご了承くださいませ。■出演者の入待ち出待ちは禁止とさせていただきます。その様な行為を発見した場合スタッフがお声がけさせて頂く場合がございます。 演奏曲目と演奏内容(過去演奏回数)は以下のとおりです。(学生時代の演奏旅行公演回数を除く) ・モーツァルト:セレナーデ「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」第1楽章(2回目)Peters版 2人中1pult-Out 独弓、4弦、extender未使用 ・バッハ:G線上のアリア(4回目) 2人中1pult-Out 独弓、4弦、extender-C ・ヘンデル:「水上の音楽」から「ア・ラ・ホーンパイプ」(初)(Harty版) 2人中1pult-Out 独弓、4弦、extender-C ・シューベルト(Moses編):軍隊行進曲(オーケストラ版初) 2人中1pult-Out 独弓、4弦、extender未使用 ・マスカーニ:歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」から間奏曲(4回目)Kalmus版 2人中1pult-Out 仏弓、4弦、extender未使用 ・エルガー:愛の挨拶(4回目) 2人中1pult-Out 仏弓、4弦、extender未使用 ・グレンジャー:アイリッシュチューンから(ダニーボーイ)(7回目) 2人中1pult-Out 仏弓、4弦、extender未使用 ・アンダーソン:シンコペーティッド・クロック(5回目) 2人中1pult-Out 仏弓、4弦、extender未使用 ・モーツァルト:交響曲第41番「ジュピター」第3,第4楽章(初)Bärenreiter版(一部Breitkopf版) 2人中1pult-Out 独弓、4弦、extender未使用 ・モーツァルト:交響曲第39番(2回目)Bärenreiter版(一部Breitkopf版) 2人中1pult-Out 独弓、4弦、extender-C ・:琵琶湖周航の歌 弦楽合奏版(アンコール)(弦楽合奏版:初) 2人中1pult-Out 独弓、4弦、extender-C 場所は草津チェンバーオケさんのホームグラウンド、そして私の自宅から一番近い公共音楽ホール、草津クレアホール。元は滋賀県が所有する「しが県民芸術創造館」と呼ばれていましたが、管理が草津市に移管されたことで名称も変更となりました。芸術総合館時代に、滋賀医大オケ(2007)、草津チェンバーオケ(2009)、そしてびわバス団(2010)でステージにお世話になりました。それ以来ですから、ちょうど10年ぶりの舞台となります。定員は600名位なので、ステージのサイズも含め中~小ホールと言っても良いかもしれません。今回はコロナ禍の渦中と言うこともあり、客席の距離を取るために客席を間引き、300名限定での開催となりました。そして入場者数は250名。舞台から見ると、座れる客席はほぼ埋まっているように見えました。 今回はホールの主催行事、そして実質レジデンスオケでもあることから、ホールスタッフの皆さんはオケのメンバーと、とてもフレンドリー。コロナ対応で消毒等多くの追加工程があるのを粛々とこなしていってくださいます。 上述のとおり小さなホール、そしてコロナ対応ということでオーケストラ編成もかなり小さく絞られました。それには、メンバーがコロナの業務影響等々で出られなくなったなどの事情もあります。どのアマオケも苦労しているところです。 結果として今回のサイズは4型(高音から4-4-4-3-2(人))という、まさに「チェンバーオーケストラ」となりました。これでモーツァルトとか、痺れまくりです。草津チェンバーさんの並びは対向配置が基本。コントラバスは、下手だったり最上段だったりしますが、今回は下手奥。弦は下手側から、1st-Vc-Va-2nd, という配置。ティンパニはTrp,Hn上手側に一列に並んだ金管群の後ろ、木管はいつもの並び(前にFl/Ob,後ろにCl/Fg)ですが、今回はObやClのない曲があるので、かなりこぢんまりしたものになりました。。 コントラバスの配置は2人ですので、直接床に並びます。対向配置でいつも悩むコントラバスのシート配置ですが、今回は二人ともエキストラ、しかも勝手知ったるメンバーと言うことで、表裏どっちでもいいし、というわけで私はOut側に陣取りました。 前述どおりコントラバスは2名。団員の方がこのコロナ下の事情で出演出来ない、ということでエキストラが必要となり、さらにホールから「エキストラメンバーは滋賀県民で」(コロナ関連での移動を抑えるため)という縛りもかかったことから、指揮者・音楽監督の宅間先生から直接私の方に11年ぶりのお声がけをいただくこととなりました。さらにもう一名ベース奏者を、ということで私の方からびわバス団のKさんを紹介させてもらいました。気心知れたKさん、特に前半のファミリーコンサート曲ではPizz.の至芸を存分に聴かせていただきました。 前述どおり、指揮は当団の音楽監督でもある宅間先生。創立以来このオケを育て上げてきました。指揮だけでなく音楽プロデュースもされており、クレアホールともレジデンスオケと言うことでのつながりが深く、この企画も宅間先生ならでは、というものでした。草津チェンバーオケさんもご多分に漏れず、コロナ禍で2回の定期演奏会が中止となり、この演奏会が今年唯一のステージとのこと。このステージへ掛ける思いが伝わってきました。 本番当日、リハーサル前にウォーミングアップするオーボエ奏者の方が、昔から馴染みのある旋律を演奏されていて、曲目が知りたくて初対面にもかかわらず思わず声を掛けてしまいました。曲目はシューマンの3つのロマンスから、第2番 Op.94 でした。これは昔きっとオケの(多分学生時代)メンバーが頻繁に演奏していたのでしょう。またまた宿年の謎が解明されて、すっきりしてリハーサルに臨めました。 今回の演奏会は「クレアホールからの贈りもの」と題して、お子様連れOKのファミリーコンサート形式のものでした。この手の「音楽教室」系の演奏会は、学生時代の演奏旅行の想い出があるせいかいつも楽しみにしており、八幡市民オケ時代恒例の夏のファミリーコンサートなどはいつも時間が短い(20分程度)ので、「もっと演奏したいー」となってました。今回はお馴染みの曲、初めての曲等色々あって、とても楽しく演奏出来ました。 ただ困るのは、意外と演奏が大変なこと。色んな時代、色んな作曲家の曲をスタイル弾き分けないといけないし、なにより「みんな知っている」曲だけに、少しでも間違うとバレちゃいます。お客様もこちらが難しいかどうかは置いといて、ストレートに良い悪いの反応が返ってきます。ですので、交響曲や協奏曲中心の通常コンサートと同じかそれ以上に気合いを入れて演奏する必要があるのです。 モーツァルトの「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」1楽章とバッハ「G線上のアリア」という弦楽器のみで演奏する2曲でスタート。どちらも八幡のファミリーコンサート等で演奏したことありましたが、「G線上のアリア」はコントラバスをpizz.で演奏することになりました。楽譜には指定がないので、バロック時代の演奏としては弓で弾く(arco,)になるものでしょうが、pizz.で弾いた演奏も多いのでこれもありだと思います。バロック時代の通奏低音なので、楽器編成さえ決まってないわけですから(といいながら、本来ならチェンバロは必須かと)一概にダメ、ということもないでしょう。ギターやリュート(テオルボ)なども通奏低音楽器なので。 このあと管楽器のメンバーが登場し、ヘンデルの「水上の音楽」からア・ラ・ホーンパイプと、シューベルトの「軍隊行進曲」の演奏。ヘンデルは近代オケ用に編曲された、「ハーティー版」を使用。「軍隊行進曲」はMosesと言う人が編曲したKalmusの楽譜で演奏しました。ハーティー版は第二次大戦後暫くまでは盛んに演奏されていましたが、その後古楽のオリジナル演奏が主流になり、いわゆるモダンな楽器、編成のオケではこういう編曲版での演奏自体も減ってきました。今ではモーツァルト・ハイドンぐらいあたりを境に、それ以前の作曲家は古楽オケの領分のような感じです。とはいえアマチュアには古楽演奏のハードルは高く、アマチュアの専門団体も少ないですから、このような編曲ものでも名曲に親しむことは大事かな、と思います。私もこの機会でようやく演奏出来ました。これで「王宮の花火の音楽」序奏と合わせ、なんとかヘンデル有名管弦楽曲の「かすったコンプリート(?)」となったわけです。 「軍隊行進曲」も元はピアノ(連弾)曲なので、オーケストラ版は往年の名指揮者、クナッパーツブッシュのレコードでしか知りませんでした。コントラバスのデュエットで弾いて以来、もちろんオーケストラ版は初めてでした。 バロックから古典派を経て、このあとは近現代の曲目。「カバレリア・ルスティカーナ」間奏曲と、エルガーの「愛の挨拶」。「カヴァ」は学生時代の演奏旅行でも標準レパートリーとして毎年持っていった曲なので、記憶に染みついているのですが、その頃演奏していた譜面は、ブージー&ホークスの譜面でした。最近はKalmusの譜面が当たることが多く、今回もその譜面でしたが、譜面がかなり違います。というのも、オリジナルのオペラ間奏曲ではコントラバスはお休みで、低音部はハープとオルガンが担当するのです。このオリジナルの編成(つまりコントラバスは聴いてるだけ)での演奏は、私は京都市民管さんのアンコールで一度経験しただけで、通常はオルガンがないことからその替わりの音を埋めた編曲譜面となっているわけです。このKalmus版、どうしても音抜けが気持ち悪い箇所があり、こっそり音を足させてもらいました。オルガンが弾いている音ではあるので、なぜその音だけ抜けているのか(27小節目の3拍目のG音)謎です。今回の演奏では、この曲に女声合唱が入りました。合唱が入るのは、初めての経験でした。女声コーラスの「セシリアシンガーズ」さんは音楽を専門に勉強された方による9名のアンサンブルで、安定した音程による透明な響きが素敵でした。「愛の挨拶」は色んな独奏楽器へのアレンジ譜もあります(コントラバス版もある)が、エルガー本人によるオーケストラ版があることから、楽譜の紛れはなく安心して演奏出来ます。しかし近現代の曲なのでテンポの揺れも大きく、リハーサルでは管・弦で指揮者のテンポの理解にずれが出てしまう場面もありちょっとドキドキしました。これまでの練習よりもテンポの揺れが極端になったところがあり、そこでついていけたかどうか、というパターンですね。若いオケで管楽器に吹奏楽出身の方が多いと、どうしてもそうなりがちです(コンクール主体の吹奏楽だと、本番と練習のテンポは基本変えない。オケだとホールや入場者数による響き具合で練習とテンポや間が変わることは、ままある)。ま、これも経験ですね。 この後はチラシとは曲順が変わり、「ロンドンデリーの歌」(ダニーボーイ)から「シンコペーティッド・クロック」という曲順で小品演奏を閉じることになりました。「ダニーボーイ」は、通常よく演奏されるグレンジャーの「Irish Tune from County Derry」という譜面(を写譜したもの)で、コバケンとその仲間たちオケでよく演奏し(特に東北の震災直後)小林研一郎先生のマジックのようなタクトで名演奏に参加させてもらった、懐かしい曲です(最近あまりやらない)。コバケンオケではそれこそ14型フル編成の弦楽器群での劇的な演奏になるのですが、今回は4型という極小オケ。弦楽器はパート内分割の多い編曲で、コントラバスさえずっとオクターブ2部に分かれて演奏するので、ほぼ一人1パートのようなまさに室内楽的な演奏となりました。 曲順が変わったのは、小品集を楽しい曲で終えて次の輝かしいモーツァルトに自然につなげたかったからかも知れません。最後は「シンコペーティッド・クロック」言わずと知れたアンダーソンの有名小品。演奏技術もそんなに難しくないことから、アマチュアオケのファミリーコンサートでも定番と言える曲です。学生時代の演奏旅行でも常にレパートリーに入っていましたし、八幡市民オケのファミリーコンサートでも時々採り上げていたので、もうほぼ暗譜状態、といっても良い曲目。アンダーソンの曲はどれもアメリカ風なポップスの感覚が強いので、ピチカートをはっきり鳴らすことにしています。今回はピチカートの上手なKさんと一緒だったので、盛大に弾かせてもらいました。かなり響いていたように思います。 小品はここまでで、このあとはモーツァルトの交響曲を2つ。まずは「ジュピター」の第3楽章と第4楽章。これもチラシとは違ってきたのですが、4楽章の演奏はほぼ決まっていて、それだけでは時間的に少し短いことから、繰り返しや1,3楽章とかで試してみた結果、最終的に第3楽章を演奏することで落ち着きました。管楽器の皆さんは大変だったかも知れませんが、コンサートの尺に合わせて曲を色々考える、現場感覚が楽しかったです。おかげで初めての演奏(母校オケのOB会での初見大会除く)だった「ジュピター」も、2楽章以外は全部演奏出来ました。モーツァルトのラスト3曲の交響曲は、クラシック音楽でも最高峰の名作であると同時にコントラバス奏者にとっては難度も最高峰に近いので有名です。アマチュア、特に規模の大きなオーケストラに所属していると実は演奏機会は少なく、40番の第2版以外はなかなか当たりません。というのも、この3曲、木管楽器の編成がフル2管ではないのです。詳細はこのブログにある編成表の記事をご覧いただければわかりますが、39番にはオーボエがなく、41番にはクラリネットパートがありません。ちなみにこの3曲、フルートはすべて1本です。 そんなこんなでジュピターは母校オケのOB会恒例初見大会で一回弾いたきり。全曲ではないとは言え、初めてのステージにワクワクでした。(これがあったので、トラのお話しは速攻でお受けしたのかも) 実際の演奏は確かに超絶難しかったです(特に4楽章)が、この4楽章の素晴らしさをなんと形容したら良いのか‥リヒャルト・シュトラウスが「天国にいる思いが」というのはこのことか、と。最後(コーダ)でのフーガ部分、ステージ上では全パートがそれぞれ曲中に出てきた主題を同時に(かなりバラバラに、いや、対位法的に)演奏し、それが混然となった華やかな響きとなり、なんというか、「音の洪水」いや、「音の花園」という風に聞こえました。そしてこのフーガがひとつのホモフォニックな進行に集結するところは、まさに身震いしそうな素晴らしさ。そして「クラリネットもトロンボーンもないこの編成で、なんでこんなに大きな、そして豊穣な響きがするんだろう」とモーツアルトの凄さをまた思い知ってしまいました。 人知を越えたこんな曲を書いてしまったから、神様が彼を天に戻してしまったのか・・そんなことを考えてしまいました。 こんな経験が出来たのも、小編成で各パートの動きがはっきりわかり、そしてコロナ以降演奏会の目標がなくても練習としてこの曲を錬っていた、草津チェンバーオケの名演奏があってこそだったと思います。昨今の演奏会では禁じ手?となっているブラボーも(こっそり小声で)聞こえ、こちらも感激してしまいました。このような演奏の中に参加出来て、幸せでした。 ここで休憩が入り、後半はきっちりクラシックを一曲。これもモーツァルトの、交響曲39番です。この曲はかろうじて一回、長岡京市民管さんで弾かせてもらって以来です。その時はベーレンライター版(いわゆる新版)でした。今回は先の41番(ジュピター)も含め、指揮者はベーレンライター、演奏側はブライトコプフ(いわゆる旧版)という、ちょっと危険な組み合わせ。旧版はロマンティックな演奏を支えた、ワルターなどが使っていた頃の版。新版はあらためて自筆譜などから作曲当時の譜面に近づけたもので、ピリオド奏法などバロック風の演奏になりがち。どちらが良い悪い、と言うことはないのですが、混在させると音楽の方針が定まらない、またアーティキュレーションどころか、音や小節数すら違うこともあり、演奏以前のところでドタバタすることになりかねません。 とはいえ、近年入手しやすいスコアは、音楽之友社は新版ベース、全音などは旧版ベース。どちらもダウンロード可能(著作権切れ)。パート譜はブライトコプフのみがダウンロード可能。急な準備だったり、活動費が厳しいアマオケだと、どうしてもブライトコプフを使わざるを得なくなります。今回はオケとして事前に違いを認識していたようで、「指揮者の譜面(新版)に寄せる」という方針はあったようですが、やはり差分の見落としなどでリハーサル時に若干の混乱はありました。 私は学生時代に版の入れ替わって行く様をリアルで経験したので、版についても気にしますが、若い方は「新版がふつう」「新版しか見たことない」などで無頓着に版を混ぜて使ったりしがちなので、(今回は十分注意されていましたが)ほんと要注意です。 演奏自体はやはり指揮者の譜面(新版)に寄った、序奏早め、主部遅め、繰り返しは2楽章の二つ目以外は(終楽章後半も含め)全部やる、というものでした。 この曲、ジュピターほどの凄み(異次元感)はないとは言え、それでも1,4楽章の展開部など素晴らしい(そしてコントラバスには厳しい)音楽で、改めてモーツァルトの偉大さと、この曲を演奏出来るありがたさを感じました。 編成的にも39とのセットなら、オーボエとクラリネットが痛み分け?的な状態で41や他のモーツァルトの交響曲(クラリネットが入っていないものが多い)とバランス取れているのかも知れません。弦楽器は大変ですが。 アンコールは滋賀県と言えば、の「琵琶湖周航の歌」。同じく滋賀県で活動するアマオケの指導者の方が、弦楽合奏版にアレンジした譜面です。今回はこれに、先の「カヴァレリア・ルスティカーナ」で美しい歌を聴かせてくれた、セシリアシンガーズの皆さんが共演。これは素晴らしかった。リハーサルの時の「我は湖の子、さすらいの」のハーモニーで私は感激してしまい、ちょっと涙目でした。コロナで声楽の演奏には厳しい状況が続きますが、人の声の素晴らしさを改めて感じました。 感動しつつ、思わずポップスバランス(バスがリズム隊としてドーンと表に出る感じ)で弾いていたら、声を吹っ飛ばしそうになったようで、マエストロから「pizz.でかい」と(笑)。コントラバス二人で「でかい」と言われて、「すみません!」と言いつつちょっとにやけてたりしてました。当日の演奏は以下で全演奏がYouTubeで見られます。 打ち上げはこのご時世と言うこともあり、残念ながらありませんでした。10年以上ぶりのオケでメンバーもすっかり替わっているので、打ち上げで顔見知りになれると思ったのですが・・大変残念です。早くまた演奏後の高揚感そのままでお酒が飲める日が来ることを、祈るばかりです。 次回もまだ定期演奏会の見通しは立たないようですが、オケとしてはその日を目指して準備を進められるようです。団員の方も次は復帰されることでしょうし、私がステージ側にお誘いいただけるかどうかはわかりませんが、早く演奏会が出来る日を心から祈っています。各曲の過去演奏履歴です。通算355ステージ目。(学生時代の演奏旅行分を除く)■ モーツァルト:セレナーデ「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」第1楽章 ・2011/07 八幡市民オーケストラ/安藤 亨 Breitkopf版■バッハ:G線上のアリア ・1984/11 奈良女子大学管弦楽団/高橋 徹・2010/07 八幡市民オーケストラ/安藤 亨・2011/09 墨染交響楽団/池田 俊■ヘンデル:「水上の音楽」から「ア・ラ・ホーンパイプ」(初)■シューベルト:軍隊行進曲(Moses編)(オーケストラ版:初)■マスカーニ:歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」から間奏曲・1991/01 宇治シティフィルハーモニー/脇坂 英夫・1996/06 駿河フィルハーモニー交響楽団/関谷 弘志・2012/07 八幡市民オーケストラ/安藤 亨■エルガー:愛の挨拶・1984/11 奈良女子大学管弦楽団/高橋 徹・2001/03 富士フィルハーモニー管弦楽団/堤 俊作・2010/04 びわこフィルハーモニーオーケストラ/有馬 純昭■グレンジャー:アイリッシュチューンから(ダニーボーイ)・1990/07 宇治シティフィルハーモニー/脇坂 英夫・2011/05 コバケンとその仲間たちオーケストラ/小林 研一郎・2011/08 コバケンとその仲間たちオーケストラ/小林 研一郎・2011/09 コバケンとその仲間たちオーケストラ/小林 研一郎・2016/07 コバケンとその仲間たちオーケストラ/小林 研一郎・2019/05 京都市民管弦楽団/粟辻 聡■アンダーソン:シンコペーティッド・クロック・2009/10 びわこフィルハーモニーオーケストラ/有馬 純昭・2010/11 びわこフィルハーモニーオーケストラ/有馬 純昭・2011/07 八幡市民オーケストラ/安藤 亨・2019/07 八幡市民オーケストラ/安藤 亨■モーツァルト:交響曲第41番「ジュピター」第3,第4楽章(初)■モーツァルト:交響曲第39番(3回目)Bärenreiter版(一部Breitkopf版)・2013/11 長岡京市民管弦楽団/小山 真之輔 Bärenreiter版■:琵琶湖周航の歌 弦楽合奏版(アンコール)(弦楽合奏版:初)草津チェンバーオーケストラさんでの演奏履歴(通算2ステージ目)です。 ・第8回定期演奏会 2009/11 しが県民芸術創造館(現:草津クレアホール ブラームス3番他) ・市民と創るコンサート 2020/12 草津クレアホール (モーツァルト39番他)
2020.12.27
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前回はエキストラでお世話になった草津チェンバーオーケストラの演奏会、いよいよ明日になっての宣伝ですみません。詳細は掲示板のほうで。 今回は「裏方」(たぶんロビー係)での登場となります。久しぶりの裏方で、ちょっとどきどきです。 明日が本番という急なご案内ですみません。お天気良さそうですし、ぜひお越しください。
2010.05.29
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いや~、大暴れしてしまいました。対向配置(弦楽器が舞台下手から順に1stVn-Vc-Va-2ndVnと並び、両Vnが向かい合わせになる。古典的な配置。)でさらにバスは最上段一列、というウィーンフィルのような並びでしたので、ひな壇最上段。ストコフスキーオケ以来なので、20年ぶりの最上段です(笑)。エグモントはこれからもありそうだし、「皇帝」はPfの合わせもあって、極力安全運転。ブラームスの3番になって、「この曲はこれで弾き納めかも・・」という気持ちと直前にいただいたリポビタンDがまわってきた上に、最上段で舞い上がってしまい、久しぶりに年甲斐もなく「激弾き」モードに梶を切ってしまいました。 40も後半になると、バスを弾ける年数もあと何年・・て考えるようになりました。そうなるといきおい演奏回数がすくなさそうな曲は、「これでこの曲とも最後かも」と思うようになるわけです。端正にまとめようとされた首席の方には申し訳ないですが・・アンコールの「ハンガリー舞曲5番」は演奏旅行で慣れ親しんだ曲だったこともあり、譜面台は遠ざけて、「ウィーンフィル・ニューイヤーコンサート」状態のぶんぶん弾きをしてみました。楽しさ、伝わったかな。。(顔が怖かったかも知れないのは、さておき・・)このあと、今シーズンのステージでは、ラフ2あたりがやばいですね。リポD無いと保たないくらい長い曲なんで(苦笑)。
2009.11.22
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昨日今日と、草津チェンバーオケの練習に初登場させていただきました。実は嫁がお世話になっているオケでして、子守がてら何度か練習場には足を運んだりしていたのですが、楽器持参でお世話になるのは(笑)初めてです。いきなり弦分奏への参加からだったのですが、非常に個々のメンバーが考えて音楽を作っている、という雰囲気のある、若く熱い雰囲気のあるオケでした。曲は、エグモント、Pf協奏曲「皇帝」、ブラームス3番、というなかなか渋いプロ。エグモントはともかく、皇帝もブラ3もすごい久しぶり。皇帝は学生時代、先輩の結婚式披露宴(なんと新婦がウェディングドレスでソリスト・・しかもほぼノーミス!)の伴奏で1楽章をやって以来のこと。ブラ3は、東京(北里大オケ)と静岡(沼津響)で演奏させてもらっているんですが、やっぱり燃えます。そして気合いが空回りして、1楽章のずれた拍節の入りで落ちるわけです・・・(笑)。今更ながら、「皇帝」難しいです。。。さらう曲、てんこ盛り。
2009.10.18
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