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January 9, 2010

『浄土ヶ浜殺人事件』〈２２２〉第７章・逆位置

テーマ：連載小説を書いてみようｖ(10276)

カテゴリ：浄土ヶ浜殺人事件

「そう、だから半々の確率なんですが。しかし、あの現象が起きて、殺しがたやすくできたのだとしたら、それだけは犯人しか知り得ない事です。この、証拠が少ない中で犯人を挙げる材料がやっと見つかりましたよ」
　宮蔵の表情に血気が戻っていた。
「石川君は、大変なことをしたと謝り通しで、かえって私の方が気の毒になるくらいでした。あれだけ大がかりに検証して、気づいたことはたったそれだけなのだから仕方ありませんが。…その事がわからなければ、ここまで容疑者を絞り込んでおいて迷宮入りする所だ」
「え、証拠、いろいろ出てきたって言うじゃありませんか。たとえば、清水幾子さんと川野百合子さんの髪とか、拓海さんが事件のあと浄土ヶ浜に一度来ていたこととか…目に見える証拠があっても、追い込めないんですか？」
　美雪は不思議に思った。
「もちろん。この手の事件は、犯人の遺留品が山ほどあってさえ、捕まえられないことがしょっちゅうなんです。人付き合いがあまりないように思えても、人はいろんな所で馴染みの人間と接触しているから、容疑者たちがそれぞれに、犯行の前後に被害者の周辺に現れたからと言って即、犯人と決めつけることはできない。まだ動機もわからないし、決定的な物証もなく、目撃者もいない」
「難しいんですねぇ」
「そうなると、今度は見えない証拠…つまり、犯人しか知らない秘密が、事件の謎を解く鍵になる。藤原さんも、これはよく憶えておいてくださいね」

「頼りにしているんですよ。あなたはカンがいいと前から言っているでしょう？それだけは生まれもってのものです。教えてどうにかなるというものではないんです」
「はいはい、おだてられて頑張ります。ここまで来て犯人を挙げられなくては、あたしも空しいですから。ところで、そのカンをさっそく働かせてみたんですけど、宮蔵さん、熱が出てますよ？打撲のせいでしょ、額を冷やしたら気持ちがいいですから、タオル絞ってきます」
「あ、忘れてた。なんだか身体が熱っぽいと思っていました。藤原さんも、ケガすると優しくなってくれるんですね」

＜つづく＞

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　今日から、３連休ですね～

　暖冬傾向、と言われていたのに寒波が来て、暖冬予想ははずれたことになりましたが、この辺は暖かいです。
　いまは、雪がとけた上に雨が降って、家の脇に置いてあるタライやジョウロなどの園芸グッズは泥だらけになっています
　きのう見回りをしたときに見てビックリです。
　わ～、洗わなくちゃと焦るものの、いまは風邪が治ったばかりなのでおとなしくしています

　風邪で寝ている間、頭が痛くて本が読めず、児童用の植物図鑑を見ていました。
　いま思い返すと、どうして買って来たのか忘れました（笑
　イラストのためですかね～・・・
　部屋には使途不明の本が種々あります

　さっさと春が来そうな感じがするので、早めに家庭菜園の計画を立てなければ、と思っています。
　１００円ショップやホームセンターで集めた資材が揃ってきたので、今年はあまりお金をかけずにやりたいですね

　クリスマスの時、叔母たちからもらったプレゼントです。