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January 15, 2010

『浄土ヶ浜殺人事件』〈２２６〉第７章・逆位置

テーマ：連載小説を書いてみようｖ(10276)

カテゴリ：浄土ヶ浜殺人事件

「いや、大事な情報です」
　宮蔵は言った。
「もしその人が犯人だとしたら、コートはリバーシブルなのかも…」
　美雪が呟いた。
「そうか…！、リバーシブルとな」
「ああ…」
　滝本と佐藤が、向き合ってうなずいた。
「ありえますね」

「ちょっと待ってください、思いつきですから、そんなにあっさりと納得しなくても…」
　皆が、あまりにあっけなく同意したので、焦った。
「容疑者の清水幾子さんが言っていたように、『リバーシブルはどっちも裏』なので、裏返して着ても、なんかしっくり来ないことが多いですが…」
　美雪は言った。
「んだな、まあ俺も経験ある。何回かそういうジャンパー買って、結局裏は着ないんだよな。買うときは、なんか得したような気がすんだけど」
　滝本が言った。
「しかし、尾行、張り込みには必需品ですよ」
　宮蔵が言った。
「リバーシブルのジャケットは一瞬で印象を変えられますから。今日、石川君が来ていたようなコートはいいですね。表地が白の、すべすべした生地のスタンドカラーコート、裏は黒いフェルトのような生地で、銀糸の刺繍入り。…あれは裏返したら、遊び人風のイメージになるんじゃないでしょうかね。無防備な被疑者を尾行しても、刑事とは気づきませんよ」
「それでも、着づらそうにしていたわ。石川さんも、自然と表地ばかり着るようになるんじゃないでしょうか？」
「と、なると、裏はいつまでもきれいなままと言うことになりまへんか？」

「その通りです」
　宮蔵が答えた。
「犯人が、リバーシブルのコートを着ていた可能性は十分にあります」

＜つづく＞

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　昨日に引き続き、今日も氷点下の１日でした～
　小屋から灯油缶を取り出そうとしても、南京錠が凍り付いていて、鍵が入って行かなかったです
　ペットボトルに湯沸かし器のお湯を詰めて溶かし、南京錠の本体にゆっくりとかけ続けて解凍してから開けました（笑

　これだけ寒くなっても、来週は異様に暖かくなるみたいなので、落雪に注意、ですね～

　年明け早々、風邪を引いたり、突然の大雪で雪かきに追われたりとハプニングが続出なので、なかなか仕事がはかどらないです。
　この間、病院の帰りにプリムラの鉢植え（２５０円）を買ってきて、絵に描こうと思ったけど、まだ描けずただ目の前に置いています。

　花の後ろに飾っている絵は、もちろん私が描いたのではなく、ヤン・ブリューゲルという西洋の巨匠が描いた花の絵です。
　本からコピーして、勝手に飾っております。
　去年の４月、県立美術館で実物を見てきたものです。
　この絵のクリアファイルも売っていたけど、ちょっと高かったので買わなかったです（＾＾；；；