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January 28, 2010

『浄土ヶ浜殺人事件』〈２３５〉第７章・逆位置

テーマ：連載小説を書いてみようｖ(10276)

カテゴリ：浄土ヶ浜殺人事件

「……」
「……」
　部屋の中に、沈黙が走った。
「阿部、彼女たちをここへ寄こしてくれ。私がもう一度、じっくりと話を訊くから。それで、お前、いまから二戸へ行ってくれ」
「二戸へ、ですか？」
「そうだ。看護師の、川野百合子が行き着けているスーパーへ行って、何を買ったか調べてくるんだ。毎週土曜日、必ず行っているから、誰かが話したがるはずだ。調べたら私の携帯に電話して教えてくれ。そしてすぐ戻ってくるんだ」
「わかりました」
　阿部は、わけも聞かずに立ち上がり、走り出ていった。

「その、勇輔くんという男の子は何度か見たことがあります。大人しそうな子ですね。よく悪ガキに追いかけられている。…パトロール中に一度だけ、その子にまとわりついてる連中を追い払ったことがありますよ。それで、彼は『ありがとうございました』と、きちっと礼をしてきた。黙ってていいのに父親に話したようで、高田マスターが、街中で会ったときにコーヒーの回数券をくれたんです。ほんとうはもらわれないんですが、気持ちだからね」
「勇輔くんはそういう子なんです。マスターが、よそで何かをご馳走になったり、世話になったりしたらお礼を言って親に必ず教えろ、ってしつけているから。あと出入りの業者にはちゃんと挨拶すること、と。商売人の子だから、決して威張るようになってはならないと思っているんでしょうね」
　美雪が言った。
「たしか、しばらくは離婚した前の奥さんが育てていたが、再婚するために戻してきた、ということでしたね」
「そうなんです、それで中心街近くの小学校に転校してきてから日が浅くて、まだ馴染めていないんです。勉強もかなり遅れていますし…。ただ、頭の悪い子ではないですよ」
「いまは、勇輔くんにとってはなにかとしんどい時期だと思いますが、彼は、たとえば、こうだったらいいのにな、と思ったことと現実がごっちゃになって、ウソを周囲の人間に話してしまうとか…そういう事はありますか？」

＜つづく＞

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おかげさまで、２０位以内です。
みなさまありがとうございます<(_ _)>

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『Ｋａｚｅのミステリ通信』

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　今日は、携帯のアドレスを変えていました～
　つい懸賞サイトに応募したら、勝手に出会い系に登録となり、山ほどサクラの人からメールが来て、退会もなんだかんだいってできず・・・というありきたりの経過をたどり、ざっと５年近く使ったアドレスを捨てる

　携帯もＰＣも、何年かごとにアドレスを変えているので、メールアドレスに愛着といったものはないですが、アドレス変えたことを親戚や友人にメールしながら、我ながらうかつだったな～、と反省していました。
　もう気楽に懸賞とか応募できないです・・・とくに携帯では

　さらに夕方、このあいだ光ファイバーの話を訊いた人からまた電話がきて、たまたまとった母にやたらしつこく食い下がったそうです
　何でも、電話を切ろうとしなかったとか。
　サービスに興味があっても、セールス電話の話をじっくりと訊くのは避けなくては、と思いました

　今後、向こうから来る勧誘の電話にはいっさい相手せず、自分で調べてから申し込むことにしようと思います。
　と、いうかセールスの電話に関しては、一度断ったのにまた電話をしてくるのは違法だったと思います。
　この間、『検討したい』と言ったのがまずかったんですね
　何だか、いまはなにもかもが必死すぎて怖くなります（＾＾；；；
　ともあれ、気のゆるみが消費者被害を招くと思った１日でした。
　今後気をつけます～

　気分を変えて、きのうの晩ご飯。
　たまにやるおにぎり定食でした。味噌汁は豚汁です。