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January 29, 2010
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カテゴリ: 浄土ヶ浜殺人事件


「いいえ」
 美雪は言い切った。
「勇輔くんは、その手の想像は抱きません。ウソをついて人の気を引く必要がないんです。ほかの大人はちゃんと相手してくれますし、このごろは、勇輔と同じような大人しい子の友達も時々連れてきて、あのビルの中で遊ぶようになっています」
「そうか…」
「小遣いに不自由してませんから、欲しいゲームソフトとかは次々買えますし、間山さんに何か買って来て欲しいと願うことはないと思いますけど…」
「そうなると、勇輔くんの言ったことは本当なんだろうな。と、思うと被害者は、最初から浄土ヶ浜へ来る気でいた、ということになるな。子供だと思ってつい気がゆるんで、言ってしまったんだな」
「しかも、あのケチな間山さんがおみやげなんて。浄土ヶ浜に子供用のおみやげなんてないですけどね・・・」
「まあ、海産物ならそのまま親の高田マスターにやってもいいから、そう思ったのかもしれないが。被害者は、そこまで気をつかう人間じゃないしな」

「あっ、絵里子たちだわ」
 美雪がドアを開けたら、石川巌と一緒に、絵里子と伊東友恵が来ていた。
「さっ、もう安心して、私たちに話したことをもう一回話してねっ。何も怖がらなくていいのよ」
 石川刑事が、2人に言った。
 千商高出身の友恵は、指定のセカンドバッグに着替えをパンパンに詰めてきていた。
 絵里子は、少し都合が悪そうに立っていた。
「石川さん、ケガ大丈夫ですか?」
 美雪が訊いた。
「大丈夫大丈夫、私は身も心も打たれ強いから心配しないでっ。それじゃ、まだ署ですることがあるから、いったん失礼するわ」
「あの、石川君」
 立ち去ろうとする石川に、宮蔵が呼びかけた。



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 今日は、だいぶ雪もとけたので、外へ出て温室の中のアルストロメリアに水をやったり、鉢植えの植物の様子を見たりしていました。
 今冬は暖冬予報が取り消しになり、寒波となったものの今度はまたやたらと暖かくなり・・・というのを繰り返しているせいか、バラの花芽が大寒中の今頃から動き始めていて、びっくりしています

 バラの枝にほんのり赤い花芽ができるのは、2月から3月にかけてなんですが・・・
 あと、ブルーベリーのほうは、落葉したかと思ったら新しい葉が出てきそうな勢いです。
 今年は、春が早いのでしょうか~

 去年の暮れ頃に撮った、啓翁桜(けいおうざくら)の写真です。

sakura1.jpg

 いまは、だいぶ花芽が大きくなっています。
 去年の日照不足が影響して、ちょっと虫がついてるので、あとで対策しなければならないです。


バラと草花12ケ月のガーデニング・バイブル





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Last updated  January 29, 2010 07:31:48 PM


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