☆★☆季節の風☆Kazeのミステリ街道☆

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June 18, 2010
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カテゴリ: ダブルキャスト


 隆一は直感した。
「岡田は君に犯人の話はしなかったんだな?」
「もちろんですよ。それは、何度も言っています」
 彼はきっぱりと答えた。
「それなら岡田君もちょっとうかつだったわ。ステージの片付けをしている最中なら、何人も関係者がいたでしょ」
 ナオミが言った。
「いや、亡くなった刑事だって人間だ、そこはファンの哀しさだよ。やっぱり俳優っていうのは輝いてるから、魅了されてしまえば、『この人のためなら何でもしてやりたい、喜ばせることをしたい』、って気持ちになるもんさ」
 隆一が呟いた。

 ナオミはため息をついた。
「犯人は、その日権太さんと一緒に仕事をしていた人の中にいるのよ」
「悪いが、君たちは黙っていてもらえないだろうか。私は、彼と話しているんだ」
 佐山が、2人の会話をさえぎった。
「はい」
「はいはい」
『しゃべれったり、しゃべるなったり、忙しい刑事だな』と、隆一は携帯メールをナオミに送った。
『私がすでに核心をついたというのに、わざわざ遠回りする気なのよ』
 ナオミから返信があった。
 隣り合って、携帯メールを送り合っている有様はまるで反抗的な高校生レベルだと思いつつも、メールを打つ手が止まらない。
 いまどきの高校生はもっと大人だろうと思う。

 もっとも、隆一たちが高校生だったころは携帯電話は普及していなかった。
 私語厳禁の進学校の中で、携帯メールのような内容のものは、ノートの切れ端にメモを書いて小さくたたんだのが、机から机を経て渡ってくる。
 そして、その中身はどこかで必ずバレる。
 Eメールだって、のぞき見されることもあるから、中身が漏洩しやすい点ではたいして変わりがないのかもしれない、と、どうでもいいことを考えていた。
「それで、最初に殺された被害者、森田麻衣に君は好意を持っていた、と言ってたが、どのくらいの仲だったのかな」



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 今日も、暑い1日となりました~
 夕方はあまり時間がないので、早朝に種蒔きを終え、夕方からは水やりとトマトの芽かきなどをしていました。

 そろそろ、夏野菜の苗がしっかり育ってきたので、大きな支柱を立てて、コンテナの場所を固定する時期です。
 トマト、茄子、ミニカボチャは、日当たりのいい場所に置きましたが、どうしたらいいか迷っているのがユウガオです。
 先月寒かったので、育つかどうかわからないまま植えたら気温が上がり、成長しだしました。

 ユウガオは、大きな実も魅力ですが、花がとても綺麗です
 いままで植えたことがなくて、仕立て方もわかりませんでしたが、ネットなどで調べてだいたいイメージが固まってきました。
 週末は、3本の大きな支柱を立てて絡ませるようにしたいと思います。
 それでも、つる性の植物は、好き勝手にツルを伸ばして、真夏から初秋にかけてはすごい状態になります(^^;;;

 クレソンの花が咲いていました。



 小さな、白い可愛い花でした
 まだ食べるので、摘む前に写真を採りました。





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Last updated  June 19, 2010 01:20:48 AM


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