☆★☆季節の風☆Kazeのミステリ街道☆

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June 25, 2010
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カテゴリ: ダブルキャスト


「ふむ、まぁ彼女にはスポンサーもいることだし、毎日、目の前に現れてるのに自分の手には入るものではないからね」
 佐山は呟いた。
「俺からすれば、言いがかりとしか思えないダメ出しが毎日ありました。『眠れる森の美女』は、童話だから難しいセリフなんてないし、多少、シェイクスピア劇みたいに時代がかったセリフ廻しのほうがいいんだけど、とにかく『リアリティがない』とか、『滑舌が悪い』とか…それで稽古がストップして、彼女への集中攻撃が続いてました。麻衣ちゃんも、さすがに公演の前には泣くことも…」
「それで、君はどう思った?」
「さっきも言ったとおり、よくあることだから最初はあまり気にしてはいなかったですね。ただ麻衣ちゃんは、最後の頃は疲れ果ててて、かわいそうになってきました。根が真面目な子だから、余計に傷つくんですよ。北上夫妻なんか、演技の勉強すらしたことがなくて基礎も無いのに、この劇だけは20年もやって慣れてて、なんとかごまかしがきくんです」
「それでも、君たちのような、少し名前の売れている役者を呼んで、ダブルキャストにしなければもう、客を呼べない状況だったんだな」
 佐山が手帳を見た。
「その過程で、君は森田麻衣に好意を持った」

「いや、その話はあとだな」
 佐山は、手帳をめくり直した。
「話を最初に戻すが、このダブルキャストの企画が持ち上がってから、何か変わったことがあったかな」
「変わったも何も…」
 権太は口ごもって、言葉を選んでいる様子だった。
 こういった企画には、『変わったこと』しか起こらないのである。
 『気が狂いそうなこと』でも次第に慣れてくる。
(この刑事、あまりに実情を知らなすぎるな…)
 隆一は思った。

<つづく>

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のデンマーク戦を途中から観ていました。
 後半戦、途中から早朝の見回りに出ていて、ミニカボチャのツルを支柱に結んだり、サヤエンドウの収穫などをして戻ったら、すでに試合が終わっていました(^^;;;
 45分ってあっという間ですね・・・
 せっかくリアルタイムで観ていたのに
 でも、日本は決勝トーナメント進出ヽ(∇⌒ヽ)(ノ⌒∇)ノ
 おめでとうございます~
 これでまだ、しばらく楽しめそうです

 うだるほどの暑さとなり、ガーデニングは夕方の6時頃からです。
 今回は、生協から届いたハーブの植え付けです。



 ハーブ4種のおまかせセットです。
 セージとパセリ、レモンバームとステビアを、一鉢ずつ植え付けて今日は終了です。
 レモンバームは、いままで何回タネを蒔いても成功しなかったので、苗が手に入って良かったです


「ワールドカップ」で検索したら出てきました





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Last updated  June 26, 2010 01:06:48 AM


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