☆★☆季節の風☆Kazeのミステリ街道☆

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July 6, 2010
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カテゴリ: ダブルキャスト


『ここは観光地だから、コンビニでも旨いのが買える。またルームサービスとったっていいし。これが終わったら今度こそ、どこかのビジホでまったりだな』と、返信した。
「君は森田麻衣の、どこが好きになったんだ?」
 まるで芸能リポーターのような質問だ、と思った。
「そうですねえ。顔とかスタイルもあるけど、麻衣ちゃんはとても心が純粋な子なんです。あの子は実家で大事に育てられたから、東京で女優になるのには反対されてました。それを押し切って芸能プロに入ったけど、不良とか、ヒロインに意地悪をする役とかが多くて、決して清純派というイメージは着かなかったんです。なのに、リアルで話してみると、まだ世間知らずでうぶなところがあって、なんだかこの子は、自分が守ってあげないと次々と悪い奴に振り回されるんじゃないかと思って…うまく言えないけど、そんな気持ちからですね」
「権太さんの好みの女性は、だいたいそういう感じの人が多いんですよ。要するに『守ってあげたい』タイプが好きで。間違いありません」
 ナオミも口をはさんだ。いままで、権太が引っ掛かった女性の数々を思い出しているのだ。
「だからこそ、ロープウェイ山頂で、森田麻衣が見知らぬ中年男性と会っているのを見たらショックだろうな」
 佐山は、権太をにらんだ。

「だが殺人犯とは、そんなことは考えないものだ」
 佐山は、懸命に権太を怒らせようとしているようだった。
「それで、『犯人を知っている』と言ってきた岡田を、危険に思った。君のファンだった岡田の気持ちを利用して犯人を聞き出そうとして、今日、岡田に近づき、奴は安心して君を車に招き入れたのではないか?」
「それは刑事さんの邪推です。刑事さんは、警察より脚本家のほうが向いてますよ。俺、悪役もけっこうやったからホン書いてくださいよ」
 権太は、ごく冷静に言った。
 しかしミーシャは真っ赤になって椅子を倒し、立ち上がった。
「真面目に答えないと、ひと晩留めるぞ!」

<つづく>

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 今日は、暑さのおかげでとうとう、晩ご飯がノドを通りませんでした・・・
 今夜はおそうめんと天麩羅だったのですが、母ともども、半分くらい食べておしまいです。

 デニムなど履いているとボーッとなるので、インド綿のスカートとか、タンクトップを引きずり出しました。

 人間は大変な思いをしているのに、5月の寒さで生育が遅れていた植物には十分の暑さです。

 茄子も一番果が実っています。



 一番先に実がついたのは、最後に植えた、接ぎ木苗の茄子です。
 やっぱり接ぎ木苗のほうが丈夫なんでしょうか。

 春と初夏の花が枯れた庭で、百合が咲いていました。



 この百合が咲くと夏が始まる、という感じがします。


浅漬け食べたい・・・





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Last updated  July 7, 2010 01:11:30 AM


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