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◆EREBOS◆
総集編 2
「・・・ふっぁ。」
少し反動をつけるとしなやかな肢体が反る。
長い黒髪が白い肌に散り、扇情的な様子を彩る。
腕の中にいてとても身近なのに遠い。
眉を寄せ、快感に唇が戦慄く。愛しくて愛しくてやっと手に入れた身体。そう、身体だけを手に入れた。
自分に身をゆだね、快感を追う相手の心はここにはない。
むなしい・・・と想いつつもこの時間を手放すことが出来ずにいる。
「ねぇ、シヴァ。ここに来るなって・・・言われなかった・・・?」
腕の中の愛しい相手は眉をピクッと寄せ苦悶の表情を見せる。
いささか強引に肉棒をねじ込んでいる秘孔が急に絞まり思わず腰を引きかける。
「・・・あいつは何も・・んっ。言わっない・・・。」
シヴァは心を裏切って快感を追う身体に苛立ちを感じてか必死に腕を突っぱねて腰を引こうとするのをぎっちりと腕で捉えてやる。
しっとりと汗をにじませながら快感に震える身体をきつく抱くと堪え切れなかったのか射精する。
「・・っ!!ぁあーっ・・・っ!!」
「・・・っん。」
ビクビクっと仰け反りきつく絞まる秘孔に耐え切れず自身も欲望をシヴァの中に打ちつける。
しばらく放心して荒い息をつくシヴァの頭をヴィシュヌは胸元に引き寄せた。
「・・・何も言わなかった?」
「・・・ああ。」
「ふーん。」
ヴィシュヌは先日のエウリアとの会話を思い浮かべる。
あの後十日間ほどたってやっとシヴァはヴィシュヌの元を尋ねた。
エウリアの神殿にて看病を受け、体調が戻ったのが今日。この十日間神界ではいろいろな憶測が飛んでいた。
自分の城に戻れないほど重病、エウリアと出来てしまった、など。
他にもかなりの噂が出ていた。
三日前、エウリアが神々の会議に顔をだし、シヴァの病状などを軽く説明し、
「神殿の森に侵入なさって足を痛めて、傷口が膿んで高熱を出して寝込んでおられましたが何とか動けるようになられましたのでお帰り願いたいのですが何故か居つかれておしまいなのでどなたか引き取りにおいで願えませんか?」
と、普段は無表情な顔に思い切り渋面を作り願い出た。
自らの神殿からはほとんど出ず、神の養女であるのにも関わらず、他の神々との接触もほとんどしない。そんな彼女がわざわざ神界に出向いて心底迷惑そうに迎えを頼みに来たことであらかたの憶測は吹き飛んだ。
「ははは、あれも気紛れだからもう少ししたら勝手に出て行くだろう。」
などと笑いが起き、エウリアは少し首を傾げてから控えめに辞去していった。
そのときの様子を思い浮かべ、エウリアが自分の使い方を理解しきっている態度に少し苛立ちを感じる。
「ヴィシュヌ?」
ずっと考え事に集中してしまったようでシヴァが怪訝そうに顔を覗き込んでくる。
「・・・いや。」
ヴィシュヌはシヴァの髪を一房梳きながら、今回のことではエウリアに借りを作ってしまったのだと思い当たりうんざりした。
「我慢しようと思ったけどもう一回・・・。」
嫌な気分を振り払い、うっすらと笑みを浮かべてからシヴァの身体を少しずらす。まだ体調が戻ったばかりで酷かもと思いながらもやっと手に入ったばかりの身体を前に我慢が効かない。
「・・・かんべ・・・んっ。」
拒否の言葉を唇で封じ込め、まだ先刻のなごりを残したままの身体にむさぼりついた。
心の距離も真の想いも全部宙に浮かせたまま、この関係は長く続いていった。
が、ヴィシュヌはそののち結局は心を手に入れることは出来なかったのだと絶望を感じることになる。
一年中穏かな気候の中での春。
<闇の神殿>も心なしか明るく見える季節。
数年前までは何も無かった土地にこの<闇の神殿>が建ち、隣には<光の神殿>、そしてその周りに取り囲むよう十一の神殿が建てられた。
その数年でエウリアには妹(正確にはアルスに)が出来、シヴァは五人目の妻を向かえ、三人の子が出来た。ヴィシュヌは自身の立場を揺ぎ無いものにした。
ヴィシュヌは息抜きに来てこの神殿の主、先日<闇皇>なる名を与えられたエウリアに思い切り嫌な顔をされたが別に追い出されたりはしないのでしっかりと居座っていた。
先ほどから、茶を持ってきたり果物を用意したりしている青年が気になってつい尋ねてみた。
「ああ、先日庭で行倒れていましたので助けたら懐かれてしまいました。」
と、あっさりと事も無げに片付けられる。が、何故か見覚えがある気がして引っかかる。エウリアはその様子を伺ってか少しだけ微笑む。
「・・・ヴリドラと申しますの。」
言われた名前に冷や汗が出てきたのを感じる。
「っヴリドラ?ヴリドラって例の!!??」
名前に驚き、くすくすと声を立てて笑うエウリアに驚く。
「ここ、インドラ様がよく訪ねてくるんじゃなかったか?」
「ええ。」
愉快そうに目を細めて微笑むエウリアを開いた口を閉じるのも忘れて見つめてしまう。
「・・・お前、いくらインドラ様のお気に入りだからってそれはまずいだろう・・・。」
インドラ神の気性を思い浮かべてヴィシュヌは青くなる。
「インドラ様はもうご存知ですわ。」
心配ないとあっさり言うのに心持信じられない思いで呟く。
「・・・この神殿では神も文句をいえないわけか・・・。」
「え?」
ぼそぼそとした呟きが聞き取り難かったのかきょとんとした顔でヴィシュヌを覗き込んでくる。
「ここは神でさえ意見や文句を通すことができないと聞いてるぞ。」
「・・・ここと<光の神殿>はそういうことになってますわね。重責を預かる代わりに多少の融通は仕方ないと思われません?」
しれっと答えるエウリアはたいしたことではないと語る。
「しかし・・・」
「犯罪や神界のことで不都合になるようなことには関わりませんわ。どうしてもだめなことに手を貸す気もありません。」
「・・・」
ヴィシュヌの沈黙をどう受け取ったのかエウリアは小さく笑う。
「あの子は私にとって必要な子なの。」
「・・・話ついてるならいいけどな。」
エウリアは机の上にある果物の皿から一つつまみながら頭を縦に振り、
ヴィシュヌの杯の中が空だと知ると注ぐ。
以前より沢山笑うようになったとヴィシュヌは思いながら、この神殿の持つ独特な雰囲気に身を委ねて安心感に包まれる。
ほっと力が抜け椅子に深く身体を預けていたとき、外から轟音が。
廊下から激しい足跡が聞こえてこの部屋の扉が開いた。
「エウリアっ!!」
扉の激しい衝突音とともに大神官、神官や人々からは<銀の君>と呼ばれているユリウスが走りこんでくる。
もともと客を好まないエウリアは騒々しさと入ってきた顔に盛大に顔をしかめる。ヴィシュヌはぼんやりと表情が豊かになったものだと見つめていた。だが、ユリウスが告げた言葉にはヴィシュヌもエウリアも目を見開く。
「・・・っ、サティ様が自殺を・・・っ!!」
ヴィシュヌは衝撃的な内容に息を呑み放心してしまう。エウリアは以外にもすぐに冷静さを取り戻し、息を上げているユリウスに水を差し出す。
ヴィシュヌにとっては邪魔な恋敵。エウリアにとっても面白くない相手だと思っていたのにエウリアはここ一年、シヴァのほかの妻達の嫉妬を避けるためにこの<闇の神殿>に匿ったりなどしていた。
穏かで心根の優しいサティをエウリアはに歓迎するわけでもなかったがこの神殿で自由にさせていたのをヴィシュヌ何度かとがめたことがある。そうするとさらりと、
「あなたの個人的な嫉妬のために殺されかねない争いの渦中にシヴァさまの大事な方を放り出すわけにも行きません。」
と、片付けられた。
ヴィシュヌがシヴァを身体だけ手に入れた後もエウリアはシヴァにもヴィシュヌにも態度を変えることはなかった。
ただ、何も言わずに状況を傍観している感じにいたたまれないながら、真実を知っていながら否定も非難もしないことに安心していた。
サティには何度かここで顔を合わせたことがある。何も知らないようで顔を見れば挨拶をしてきてさりげなく飲み物を用意してくれたりしていた。
シヴァの寵愛を受けていさえしなければ嫌いな女でもなかった。
エウリアとユリウスの会話をぼんやりと伺いながら色々と思い出していると開け放したままの扉が少し揺れた音がしてそちらに視線を送る。
少し慌てた様子で入ってきたのはインドラ神だった。
インドラ神はフッと息を整えて室内を見渡すと
「・・・ヴィシュヌ。ここに居たか。」
と、少しきつい視線をぶつけられる。だがインドラ神はすぐにエウリアの方へ近寄りヴィシュヌは蚊帳の外に出された。
「ブラフマーとダートリが手がつけられんのでミトラやルドラ達が抑えている。」
「まぁ、そうでしょうね。」
インドラ神が淡々と告げるのをエウリアは冷静に答える。
サティはブラフマー神の孫でダートリの娘だから、自殺などされて荒れるのは仕方ない。だが原因はなんだろうかと疑問に思う。
「・・・シヴァさまはいかがなさってるのでしょう?」
エウリアが感情のまったく読めない声音で尋ねるのを聞いてやっとシヴァが寵愛していた女の死に冷静で居るわけがないと思い当たる。
「暴れて山が一つ吹っ飛んだ。今もまだ暴れまくって手がつけられん。」
「・・・」
「止められるか?」
二人ともがひどく淡々と話し感情を外に分らせないようにしている。だがその会話の内容には黙っていられない。
「僕がっ!!僕が止める。」
止めてみせると割り込んだヴィシュヌにインドラ神はため息を付き、エウリアはじっと見据える。少し離れた所でユリウスが息を止めて様子を見守っていた。
エウリアがフッと息をついて奥から羽織るものを持ってきた。外に出掛ける用意をしながらインドラ神に話しかける。
「・・・ブラフマー様がお怒りですとしばらく神界を離れた方が良いでしょうね。」
「・・・ここか<光の神殿>で預かってもらえると良いのだか・・・。」
その言葉に少し考え込み首を振る。
「それはシヴァ様が望まれないでしょう・・・。」
神界と人界の狭間にあるこの神殿は神々でさえ迂闊に手を出せない。ここに預かるのが最善だと思うのにエウリアは否定する。
「ともかくそちらに向かいましょう。」
そう言ってエウリアはインドラ神とユリウスを外へ促し、ヴィシュヌに振り返る。一瞬だけ意味ありげな、何か言いたそうな表情をしたがすぐ無表情になりそのまま出て行った。
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