奮闘する「大器晩成」日記

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October 25, 2012
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カテゴリ: 政治「物申す!」
 朝晩はめっきり冷えるようになってきた。あの連日の暑かった日々はつい最近まで続いていたような気もするが、結構前のような気もする。


さてさて…。


 報道によると、昨日、関東地方知事会議出席のため福島県を訪れていた石原慎太郎知事は、茨城県の橋本知事らとともに、福島第1原発を視察したのだそうだ。


 石原知事は視察後、報道陣に「補助電源の設置場所を誤ったということは大きな反省点。ただ、(今回の)事故をもって現代的な新しい技術体系を放り出すのは愚かだと思う」とコメントしたそうだ。


 以上は、ネットで検索した記事なのでその発言の背景まで完全にはわからないが、言葉だけで考えればその通りだと思う。


 事故によって純粋に学術的な研究まですべてを封印するのは冷静な態度ではない。


 原発の問題は、「原発が存在していること」の是非と同時に、「営業運転の再開」の是非が問われている。


 立地の地盤や断層の判断、津波で非常電源が喪失してしまったことなど設備の設計や建物強度の問題、事故後の国民への影響など、素人の私から見てもどれ一つとして完全ではなかった「技術」のままの「営業運転」の再開は当然「ダメ」ではないか。


 例えば大規模な石油備蓄施設などで考えてみれば、ごく希にではあろうが火災事故などが起こっている。当然事故を防ぐ対策も行われているのだろうが、万が一の時の消火技術も研究されていると聞く。それが確立されることによって全体としての安全性に信頼が生まれる。





 「営業運転の再開」を論じるならば、少なくとも「消火の技術」が伴わなければ話にならない。


 もっとも私はそれでもイヤだけど、ね。


 経済界の原発再稼働要求発言を聞いていると、私は今から70数年前の「戦争への道」歩み始めたあの理屈と似ているのかな、と思ったりもする。


 当然生まれてはいないので、学校で得た歴史の知識によって、なのだが。


 不安定な電力供給は国内工場の海外移転を加速させ国内経済が衰退する、だから早くに原発を再稼働させるべきだ、という経済界の主張は、原発事故によって生じた多くの「犠牲」を全く顧みないものだ。


 この国民個々の生活や命までも犠牲にすることを厭わずなんとしても「再稼働」という主張は、あの戦争時の「国体護持」のために死ね、という思想と全く同根ではないか。


 ところがそこにうまく乗っかる言葉として「政治判断」そして「政治主導」というものがある。


 大飯原発の再稼働では危惧をいう専門家が少なくない中、首相の「政治判断」で再稼働した。


 例えるなら「医者」に速やかな治療を要すると診断されていながら、素人が大丈夫だ、と言っているようなものだ。医療の世界ではセカンドオピニオンという考え方が浸透してきたが、永田町ではどうもそうではないらしい。


 国民の少なくない人たちが「嫌だな」と思っていることを「ポピュリズム」と言い、切り捨てることに鈍感になる。


 そして「政治判断」こそ最終決定のごとく錯覚させる。





 それこそ、この非常時のために自ら率先して国のために負担を惜しまないという経済人はいないのか。


 自らの利益をより拡大するために国民に犠牲を押し付ける、こういう輩がこれまでも、今も社会をダメにしてきた。


 その言い訳の言葉が「政治判断」ではないか。


 根拠が希薄な「政治判断」が未来を潰してゆく。歴史が証明している。





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Last updated  October 25, 2012 12:27:06 PM
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