エンジョイ！！ 66歳もつれづれに！　きのむくままに！

​​​ 「僕の昭和」２級酒で二日酔いです？

　tankuroです、こんにちは。



◆◆　前回からの「家出」の続きです。​​​

　３畳一間の高校生活が落ち着く頃にスーパーのアルバイト
　で初めての給料をいただきました。
　その大半は食費で消えました。
　やがて、外食もできるようにもなりました。
　勿論、お風呂は近くの環七の交差点を渡った銭湯です。
　元々お風呂好きではなかった私の風呂に入らない記録は
　、、、30日でした。W。
　伸び放題の髪を掻くとバラバラとフケを撒き散らし、
　体からは浮浪者臭が湧き上がっていました。W W。
◆◆　

◆◆　 その頃になると色々なことに飢えていました。
　一番は食べ物で次が家族です。
　結構その頃は痩せたようです。
　バイトの休みをいただいて、実家に帰る電車賃を貯めて
　出向くとそこでいただく祖母の手料理に涙しました。
　おばあちゃんの田舎料理がこんなに美味しかったんだと
　感動もしました。 ◆◆　

◆◆　 勿論、高校生です、多少のヤンチャもしました。
　友人に勧められるままに本屋で万引きや一駅しか乗らない
　満員電車で痴漢を働く友人を黙認もしました。
　自宅から持ってきたバイクに乗って交番の前を通って、
　立番の警察官に呼び止められもしました。 ◆◆　

◆◆　 「なぜ止められたかわかる？」と警察官は言います。
　「いいえ、なんでなんですかぁ？」
　私のバイクのまたがる足元を指差して、、。
　「靴を踏んづけてバイクに乗っちゃあいけないんだよ」
　うん、、、です。
　そのまま交番の中に連れ込まれ、さらに胸のポケット
　から見え隠れしているタバコを指摘され、私の家庭環境を
　涙ながらに説明して学校に通報もなく無罪放免に。 ◆◆　

◆◆　 お酒のランク表示に特級・１級・２級酒とあった時代
　です。
　冒険も味わっていた青春真っ只中のニキビズラの私は、
　「サントリーレッド」を３畳一間で一気に半分も飲んで
　しまいます。
　そうすると翌日はガンガンと頭が痛い初めての二日酔いを
　味わいます。
　たまりません。
　でも、律儀な性格の私は公衆電話まで歩いて行き、高校に
　電話して「酷い頭痛で苦しんでいますので、今日は休ませ
　ていただきます」と伝言を担任に、、。 ◆◆　

　「ありがとうございました」
　苦い青春の思い出です。W。 ​