あたしはあたしの道をいく

2007.02.19
XML
カテゴリ: 本@浅田次郎






短編集、で良いのかな?

同じテーマで書かれた短編シリーズ、って感じ。



1976年、つまりあたしが生まれた翌年。

安保闘争でワイワイ大騒ぎをやってる最中の、自衛隊の話。

浅田次郎自身、若い頃には自衛隊に居たらしくて、

その時の経験が下敷きにあるみたい。



あたしの前彼の同居人が自衛隊員だったんだけど、

その人たち(ちなみに彼女も自衛隊員だった)の話を聞いてると、



本当に普通の人たちだったんだけどさ。



そういや、「俺たちが国を守ってるんだ!」と大真面目に言われた時には、

ドン引きしたような記憶が無くは無いが。






舞台になってる1976年からは、かれこれ30年ほど経つけど、

自衛隊って、こんななの?????



なんか、異国の話読んでるみたい。

すごく、不思議な感じだった。



だけど。

自衛隊って、未だに国会で何やかやと問題の的なんだよね。

憲法第9条で軍隊を持たない、って宣言しちゃってる手前、

軍隊を持ってるわけにはいかないから、建前的には軍隊じゃないけど、



湾岸戦争だとかイラク派遣だとかって、実態だけが先走っちゃってて、

今の国際社会では、「日本は協力しません」ってなワケに行かない以上、

今更、自衛隊を解散するわけにもいかないから、

自衛隊を無くそうなんて議論が少なくなってきた代わりに、

憲法第9条を改正して、名実ともに合致したものにしちゃおうなんて話になって来てる。





体質的には軍隊で、建前的にははっきりしなくて、

民間人から見ると得体の知れない現実感を伴わないものでさ。



なんか……不思議な感じの本でした。



あ、でもやっぱり「浅田マジック」は健在。

イチイチ、泣かせようとしてくれます(笑







お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2007.02.19 13:07:48
コメント(2) | コメントを書く
[本@浅田次郎] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: