リクルーターの軌跡

リクルーターの軌跡

第壱話 就職活動、襲来




☆第壱話 「就職活動、襲来」☆


 季節は10月上旬。
 大学3年生にとってはそろそろ就職活動が本格化する時期である。
 そんな時期に、一人の男子学生が大学のパソコンルームで一人画面を見ていた。
「そろそろ就職活動しないとなぁ…リクナビだとか毎日ナビだとか、就職サイトってやつには一応登録したけど、いまいち分からないんだよなぁ。自己分析だの業界研究だのってさ…本当にこんなのってやんなきゃいけないのかなぁ」
 彼の名は「モビット」。この物語の主人公である。
 彼は何をするわけでもなく、この就職サイトの画面をクリックしながら、ただ眺めているだけだった。
モビット「とくにやりたいこともないしなぁ。」
 そう言って画面を閉じ、部屋をたった。

 しばらく廊下を歩いていると、
「お~い、モビちゃん!」
 モビットを呼ぶ声が聞こえた。後ろを振り向くと、そこには彼の友人である「ミッツー」がいた。
モビット「おお、ミッツーじゃないの。どうしたのさ?」
ミッツー「いやいや、モビの就職活動はどうかなって思ってさ」
モビット「おいおい、まだ活動だって始めてないよ。まだいいかなぁと思っているしね」
ミッツー「チッチ、甘いよモビ。もう東京じゃ選考が始まっている企業もあるんだぜ。俺の先輩なんかは、北海道は選考時期が遅いけど、早めに動いていた方が良いって言ってたし」
モビット「ふ~ん、もう自己分析とか業界研究とかってやってんの?」
ミッツー「もちろん、俺は旅行業界を受けようと思っているのさ」
モビット「旅行業界?ああ、JTBとか日本旅行とかっていう企業?」
ミッツー「そうそう、俺は旅行が好きだし、色々な土地にも行ってみたいしね」
モビット「ほう、もうそこまで考えてるんだ」
ミッツー「モビはどうなのよ?」
モビット「いや~僕は全然考えてないよ。模索中ってやつさ」
ミッツー「モビさ、今そういう学生が多いみたいで、結局就職してもすぐに辞めたり、フリーターになる人が多いみたいなだぜ。お前も早くやりたい事を見つけろよ」
モビット「おお、分かってるさ。ん?そろそろバイトに行かないと間に合わないから、もう行くよ」
ミッツー「ああ、そうか。んじゃバイト頑張れよ!そんでしっかり就活もやれよ!」
モビット「分かってるって」

 モビットは何を頑張れば良いかも分からず、何となくだがやらねばならない事が沢山ある事も感じながら、結局行動に移せないまま、さらに一ヶ月が経とうとしていた。
 そんなある日、ふと大学にある就職掲示板を見ると、「大学4年生内定者講演会」と書かれた紙を発見した。
モビット「へぇ、内定を貰った人の話か…ミッツーの奴もいくのかなぁ。ま、あいつが行くって言ったらいってみようかな」


☆次回予告☆
 掲示板を見たモビットだが、ミッツーも一緒に講演を聞く事になり、日程を確認し、早速参加する事に。
 そしてこの講演会では、今後のモビットの運命を大きく変える出会いが待っていた。
 果たして運命の出会いとは!?

次回 「第弐話 見知らぬ、先輩」
にご期待下さい!








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