わたしのブログ

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続きです。



下へ降りていったがまもなく帰ってきて「兄さん、ソ連軍の仕事で金州に行ったそうよ。一週間くらいかかるって、丁度良いわ。私、淋しくなくて。兄さん。時々こんなふうになるの、ここはソ連兵も満人も入ってこないから安心してゆっくりしててよ。」と。

 四、五日いた。別れるとき、「兄のだけれど、」と靴下と靴をくれた。浪花町のへうに歩いて歩いていき、キクヤ百貨店のラジオ店に「何か連絡があったか。」と聞いてみると、店主はいたが娘は未だ来ていなかった。店先で話をしていると目の青い若いソ連兵が私に向かって「あなた、ラジオできますか?」聞いてきた。「できるよ。」と答えると「私と一緒にラジオ改造やりませんか?お米あげます。砂糖上げます。お金を上げます。どうですか?」という。私は「このソ連兵、腰にピストルを下げてはいるが良い男だ。」と思った。この際ソ連兵と組んでやった方が安全だと思い、「やりましょう。」と握手した。ソ連兵は「私イワノフ、あなたは?」いうので「私、片山」といって約束した。


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